孫悟飯は実力至上主義の教室へ。   作:PPキャンディ

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あけましておめでとうございます。正月記念なので更新です。

タマモクロス出ません。星3が8人出たのだけど、タマモクロスだけ何故か出ません。救いはないのですか~。(天井以外は)ないです。そしてピックアップ期間が終わった今では完全にないです。オワタ。


救いはないのですか~

朝、目が覚めると何故か悟飯の顔は涙で濡れていた。

 

何か大切な事を忘れている気がする。とても悲しいことがあったはずなのに、それが何だったのか、悟飯には全く思い出せなかった。セルゲームが終わった後、たまに今朝のような事が何度かあったが、ここに来てはより頻繁に起こっている気がする。それに何故か鍛えなければ、脅威に備えなければという脅迫概念じみた何かを感じるようになった。失う時は何時だって一瞬だ。平和に甘んじるな。そんなことではお前も俺のようになるぞ。大事だったら必死になって守らないと絶対に後悔するぞ。誰だか分からない声に急き立てられるように悟飯は自身の身体を痛めつけるように鍛えていく。まだだ。こんな弱いままじゃ俺はまた何も守れない。もっとだ、もっと鍛えろ。限界を超えるんだ。いつの間にか、悟飯は超サイヤ人2を超え、3へと至っていた。その迸る力は凄まじく、遠く離れた地にいるピッコロやベジータをも驚愕させる。それだけでなく、あの世にいる悟空もまた、息子の悟飯が自分の領域にまで追いついたことに満足気に笑みを浮かべていた。だが、悟飯だけは何故かこの程度では本当に強大な力の前では何の役にも立たないと感じていた。一体自分は何に怯えているんだ。何が何だか分からない。でももっと。もっと強くならないと。父さん、母さん、悟天…。俺はもう誰も失いたくない。

 

 

 

 

 

 

今日から“南の海でのバカンス”に出発だ。悟飯は念入りに準備をして集合場所へと向かっていた。ふと気づくと、向かう先に見慣れたピンク髪の少女が歩いていた。悟飯は何時もの通りに気軽に彼女へと声を掛けた。

 

「帆波さん、おはよう!」

 

声を掛けられ、驚いた顔で振り向いたのはBクラスの一之瀬帆波さん。

 

「っ!孫悟飯!な…何の用?」

 

彼女は何故か険しい顔をして悟飯から距離を取る。

 

「そういえば、まだお礼を言ってないなって」

 

「お礼?…何を言っているのかな?私が貴方に何かした?」

 

「この前のCクラスとの審問の事だよ。帆波さんが掲示板での情報集めや、あと石崎くんたちにカメラの件で追い詰めるのを手伝ってくれなかったら危ないところだったからね」

 

悟飯がCクラスの生徒と同級生の須藤くんとの暴力事件での件でお礼を言うと、一之瀬さんは顔を訝しげなものに変える。

 

「…本当に、何を言っているのかな?確かに堀北さんには協力を申し込んだけど、何も有効な事は出来なかったし、結局はそっちのクラスの、えっと、佐倉さんだっけ?彼女が提出した動画が証拠になって解決したんでしょう。………それとも何か私を騙そうとしてるのかな?」

 

「え?………あ、そうだった。確かにカメラで撮ってたのは佐倉さんだったって聞いたっけ。ごめん、勘違いしてたみたい」

 

悟飯は松下さんに再審問で何があったのかを聞いたのを思い出した。

 

「あと、君に下の名前で呼ばれる筋合いはないの。軽々しく呼ばないでもらえるかな、吐き気がするから」

 

それだけ言うと一之瀬さんは踵を帰し、早足で行ってしまう。

 

「まいったな。最近波瑠加さんたちを下の名前で呼んでたからつい呼んじゃったけど、確かに失礼だよね。注意しないとな」

 

悟飯は自分らしくないミスをしてしまったと反省した。

 

(集合時間まであんまり時間がないな。僕も急がないと)

 

悟飯は急いで向かうと、港にはジェットフライヤーが浮かんでいるのが見えた。

 

「あれ、なんで船じゃないんだ?」

 

悟飯は南の海でのバカンスだと聞いていたので大型客船で行くのだと思い込んでいた。だがそこに並んでいるのは軍用の輸送機としても使われる水上発進型の超大型ジェットフライヤーだった。ニホン自治軍からのレンタル品らしく、迷彩カラーが施されていて、ニホン自治軍の所属マークと番号があった。搭乗口には重火器を持った兵士達の姿がある。中には魔族と思しき戦闘力が500近くある兵士もいる。そして、何故かジェットフライヤーの中からヤムチャさんの気が感じられた。本当に何でなのだろう?

 

 

 

 

 

 

空の旅は快適だった。普段は自治区の政治家や高級士官用の輸送機らしく、シアターや遊戯施設などが豊富にあった。食事も初日はバイキング形式で食べ放題だったので悟飯も遠慮なくお腹いっぱい食べられた。そして翌日、朝一番で悟飯たちは各クラスに割り当てられた大部屋に集合していた。

 

「集合時間は7時なのに、須藤くんたちはまだなのかしら」

 

今の時間は7時半。集合時間からは30分も遅れている。須藤くんと池くんと山内くんが来ていない。同室だった綾小路くんは7時ぎりぎりまで寝てる須藤くん達を起こそうとしたのだが、うるさいと追い出されたそうで諦めたらしい。待っている僕たちみんなは食堂が開くのが7時だったため、朝食も取らずに来ることになり、空腹なのもあり雰囲気が大分悪くなっている。それに僕たちが集められた理由は全員が集合してから説明されるらしく、それまで待機するように言われてずっと放置されているので、堀北さんも随分とイライラしている。

 

当然だが、遅れている須藤くんたちを呼びに行こうとした。だけど、この部屋に入ったら出てはいけないと言われ、携帯端末や手荷物も入室時に全て先生に預けることになったので連絡も取れないのだ。

 

その間、僕は波瑠加さん達キャンプグループで集まり、これからの事を話していた。

 

「やはり妙だよな」

 

部屋を調べて回っていた幸村くん。

 

「端末や荷物を全部入室時に回収したのもそうだが、先生も、そして船員?も全員壁際に背をぴったり付けてるし、なにより…」

 

そういって、幸村くんは爪先で床の模様の線をなぞる。

 

「床の模様に紛らわせて酷く分かりにくいが、ここ、スリッドになってる」

 

そのスリッドは部屋の中心を横断している。そして、部屋の四方を囲むスリッドへとつながっている。先生方はそのスリッドの外側に立っているのだ。

 

「いかにもパカって空きそうだよね」

 

「この部屋もそうだが、各クラスの集合部屋、全部最下層フロアだよな。だとしたら、そういうことだろうな」

 

波瑠加さんや三宅くんも同意する。

 

「みんな、何時でも舞空術を使えるようにしておいて。あと、余裕があるなら近場の危なそうな子達を助けよう」

 

他にもどんな事態が想定されるかなど話しながら待っていたら、もうそろそろ8時になろうかという頃になってやっと須藤くん達が現れた。

 

「わりーわりー、寝坊してよ。んで急いで食堂で飯食ってきたんだよ。んでこれから何やるんだ?」

 

どうやら遅刻した須藤くん、池くん、山内くんの3人は優雅に食事を楽しんでいたらしい。高級ローストビーフが美味かっただの、デザートのメロンやケーキも食い放題だっただのと嬉しそうに語り、全員の殺意が一気に高まった。

 

流石の平田くんも我慢できずに須藤くんに文句を言おうとしたが、だが、それを遮るように茶柱先生が声を上げる。

 

「全員静かにしろ!………よし、ではこれよりお前らお楽しみの夏のバカンスが始まるわけだが。その前にアンケートを取りたい」

 

全員が自身に注目したことを確認し、茶柱先生が話しだした。

 

「まず、ここから降りる順番を決めてほしい。一度に全クラスを下ろすとなると少々問題があってな。それで一番クラスポイントが低いDクラスが先に降りるか後に降りるかを決めて貰うことになった」

 

これまた妙なことを言い出したな。

 

「先生、良く分からないのですが、それが何か意味があるのですか?」

 

平田くんが手を上げて疑問を聞いた。

 

「ああ、色々準備が必要でな。1つのクラスをおろしたら次のクラスを下ろすまで2時間待機してもらう事になっている。なのでもしDクラスが後に降りるなら、下ろす順番はA、B、C、Dの順になって、Dが降りれるのは最初のAクラスが降りてから6時間後になる。その間は当然この部屋で待機してもらうことになる。あいにくバカンスに参加するならこの部屋から出ることは許可出来ないし食事も出せない。「せんせー!トイレ行きたいんだけど!」大丈夫だ、篠原。トイレについてはここにダンボールと袋を用意してるのでこれでやってくれ。なに、軍に入ったら男女なんて関係なくそこらへんで糞尿を垂れ流すことになるんだ。いまから慣れるには丁度いいだろう」

 

それを聞いて、女子達から悲鳴があがる。逆に山内くんは大喜びだ。篠原さんにダンボールを渡して「遠慮せずにブリブリっと使いまくってくれよ!大丈夫。俺が見られないようにすぐ隣に立って監視しててやるからよ」と言って張り飛ばされている。

 

「それでどうする?先か、後か。2番目や3番目は選択不可だぞ。もう時間がない。早く決めろ」

 

時間がないという言葉に悟飯は嫌な予感がして、後を選ぼうと平田くんに言うが、篠原さんが猛反対。そしていつものように悟飯の逆張りをする絶対孫悟飯の思い道理にはさせないウーマンである堀北さんが声を上げる。

 

「愚かね、孫悟飯。6時間も無為に過ごしてどうなるというのかしら?ここはさっさと降りて有意義な時間を過ごすほうがいいに決まっているわ。それともあなたも女子のトイレ姿を見たい変態なのかしら」

 

そう言われ、悟飯は堀北と女子達から後ろへと追いやられてしまった。

 

「そういうことで、当然先にするわ」

 

「そうか。…登録した。もう変更は効かないぞ」

 

端末を操作してそう言い、僕等へと向いた茶柱先生の顔は笑いを堪えなれないと言った様子だった。

 

「本当に…笑えてくる。流石、“一番優秀な”堀北だな」

 

そう言って、堪えきれなくなったのかくっくっと笑いながら説明を開始する茶柱先生。

 

「すまない、時間がないんだった。では1年生第一回目の特別試験を8時より開始する。まずこのテストについての説明だが…ってもう8時か。では頑張れよ。ちなみに試験会場の島はここから真南に50キロ先だ。生きて会えることを祈っておく」

 

その言葉とともに「8時になりました。第一グループの降下を開始します」というアナウンスが流れ…。

 

 

 

床が落ちた。

 

 

 

 

 

 

薄暗い一室、黄色い道着に身を包み、アルバイトと書かれたネームプレートを首から下げた男が1人、頭を抱えている。

 

「スーパー武道マン先生。試験開始の時間です。ではこれから頼みますよ」

 

高級そうな軍服に身を包んだ中年の男性に頭を下げられた男、スーパー武道マンという偽名を名乗っているアルバイターヤムチャがどうしてこうなったと小声でボヤく。

 

本業の野球の試合がチームのトラブルで今年のペナントレースに出れなくなり、暇になったヤムチャは、高額の武道家募集のアルバイトに飛びついた。

 

なんでもとある高校の合宿に付き合って、粗暴の悪い生徒が喧嘩などをしていた場合、それを武力で止めるという内容の仕事だったので、楽勝だと思って応募したのだ。

 

だというのに、参加してみたら、自分を遥かに超える戦闘力の生徒が複数いるのだ。その最たる生徒はヤムチャもよく知る孫悟飯。もし彼らが戦闘しだしたとして俺に出撃命令が出たら…駄目だ、絶対死ぬ。余裕で死ぬ。なんなら余波でも死ぬ。というより何だ、この学校は。高度育成高等学校?フリーザ軍の養成所とでも名乗ったほうがまだ納得できるぞ。そこらの街に普通に居そうなピンク髪のギャルが戦闘力億超えとか巫山戯てるのか?通路ですれ違ったときなんて思わず壁に顔面をくっつけて直立不動で道を譲ってしまったぞ。前金で100万とかよくよく考えれば怪しすぎるだろう俺。それで葬式でも事前に上げろって意味だったのか?前金全部、酒代で消えちまったよ。それに溜まってるツケもバイト代で払うって言っちゃってるし、今更もう辞められないよ。そうだ、遺書を書こう。えっと、俺が死んだら、この手紙と遺体をどうかカメハウスかカプセルコーポレーションに届けてくれっと。頼む、クリリン、ブルマ。後生だから生き返らせてくれ。一緒のお願いだ。埋めないでくれ。本当に頼む。あと、怪しいバイトには絶対関わるなよ。絶対だぞ。お兄さんとの約束だ。

 

 

「救いはないのですか~」

 

 

悲痛なヤムチャの叫びが響き、その様子を神殿から見ていたデンデは、いそいそとドラゴンボールを集める準備をするのだった。

 

 




コミケ二日間お疲れさまでした。
ブース来てくれた方はありがとうございます。
設営もせずに裏でSS書いてて売り子に顰蹙を買ったどうも私です。
SS読みましたとか言われたんだが、どこから聞いたんだ?
文体とかで?それともこんな馬鹿なSS書くのは私しかいないとか思われてるのかな?
とりあえず久々のコミケ、当方も二日間無事に過ごせたので良かったです。
ブース撤収も完了し、正月は休みもらって帰郷することにしました。
オミクロンが広まる前の最後のチャンスですから。
そしてコミケの2日間、ブースの奥で暇を見つけてはチマチマとなおかつノリと勢いでよく考察しないで書いてるので後でコッソリ修正するかもしれません。

あと感想ありがとうございます。おかげで新展開を思いつきました。
それと本編も読みたいと言ってくれた方、同時に続けるので安心して下さい。
ウマ娘SSで言うところの馬編とウマ娘編のようなものだと思って下さい。

ヤムチャに関してはなんというかノリで出した。
まぁ彼なら死んだとしてもネタとして通じるからね。

ちなみに試験のルールなどは須藤くんが遅刻したために説明されませんでした。
なかなかのハードモードですね。
ですが逆境を乗り越えてこその主人公なので頑張ってもらいましょう。

そういえば、コミケの準備とかで忙しくてよう実3巻まだ読んでいません。
なのでまだ知識は他SSとWiki頼りです。原作とぜんぜん違うよと言われても反論できません。石投げないで。なんとか正月休みで読もうと思ってます。

ちなみに色々思いついた為に、書き溜めたのは全削除しました笑
なので毎度おなじみになってしまった遅筆タイムです。
震えて待て。

感想・評価をしていただけるとモチベ維持に繋がるのでありがたいです。
疑問質問罵倒なんでもお待ちしています。
今後もよろしくおねがいします。
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