孫悟飯は実力至上主義の教室へ。   作:PPキャンディ

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とりあえずまた短いですが前回の補足回です。


大暴れ!クラッシャー軍団!

 

 

「生きなさい。そして幸せになりなさい。私の可愛いドドル」

 

 

母の最後の言葉と共に、私を乗せたアタックボールは宇宙へと飛び立った。

だが私の地獄の旅はここからだった。

 

私はまず、登録されていた近くの星にあるフリーザ軍基地へと向かった。そこではまだ戦闘員達が必死に銀河パトロール隊相手に互角の戦いを繰り広げていた。そこで初めて私は父達の仇の姿を知ることになった。フリーザ様の宇宙船に搭載されていた無人偵察機によって自動送信されてきた映像の数々。そこにはドドリア父さんがサイヤ人の王子ベジータに殺された時の映像もあった。

他にも化粧品などをくれて肌の手入れの仕方を教えてくれたザーボンさん。

よく遊んでくれ、パフェとかを奢ってくれたグルドさんとリクームさん。

バレーボールのやり方を教えてくれたジースさん。

かけっこで負けた私を慰めてくれて早い走り方を教えてくれたバータさん。

私に優しくしてくれたみんな、みんな…ベジータやその手下達に殺されてしまった。

 

星消滅の影響でそれ以降の映像は無いが、ギニュー隊長さん、そしてフリーザ様もサイヤ人に殺されてしまっているだろう。ドドリア父さんのかつての部下だった方が悔し涙を流しながら教えてくれた。

 

 

「ドドル、お前は将来ギニュー特戦隊の初の女性隊員にしてやろう。実はもう既にお前のパーソナルポーズと6人編成用のポージングも決まっているんだぞ。華やかさが更に増すから期待しているが良い」

 

「いえいえギニューさん。ドドルさんは頭も良く、顔もドドリアさんに似ずに母親似の美人さんになるのですからギニュー特戦隊に入るよりも、わたしの秘書になるのが良いでしょう。そのほうがずっと絵になるでしょうしね」

 

 

ギニュー隊長、私のポーズ、結局まだ教えてくれてないですよ。フリーザ様、私のことを秘書にしてくれるって言ってくれたじゃないですか。

 

 

私は手配書に印刷されたベジータ、黒髪の大人のサイヤ人、サイヤ人の子供、タコ頭型宇宙人の写真を穴が開くほど見て脳裏に焼き付けた。

 

 

父サン達ノ仇。絶対ニ許サナイ。

 

 

そうこうしているうちにその基地への攻撃も激しさを増していった。

銀河パトロール隊のバックに居る銀河連邦はフリーザ様の統治していた星系を全て手に入れるつもりらしい。私が母と暮らしていたフリーザ本星は銀河連邦高官専用のリゾート星にされるそうだ。他にも資源となる星も全て銀河連邦の利権にするべく軒並み激しい攻撃を受けて陥落していた。生き残った人たちはただ住んでいただけの一般市民ら非戦闘員も犯罪者として全員捕まり、思想教育と更生いう名目で強制収容所へと収監され、炭鉱など危険な場所で奴隷同然に働かされているそうだ。

そして今や残っているのはここのような軍が駐留しているだけで攻めても旨みの少ない星ばかり。それらも今後の禍根を断つという理由で連日攻撃を受けている。

私は少しでも危険がないようにと、辺境の基地へ転々とすることになった。だがゆく先々で私は度重なる戦禍に飲まれて心と体をすり潰されていった。

 

 

 

「そして地球に来て!死にかけていた所を師匠に拾われたのよ!」

 

 

 

 

 

 

僕はテロリストだと言われたことに納得がいかず、攻撃を喰らいつつも彼女に反論したが、彼女は逆に「フリーザ様を殺した後、宇宙がどうなったか知っているの?」と問われた。それに対して僕は当たり前のように「宇宙が平和になったに決まっている!」と反論した。

 

 

だが現実は違った。

 

 

「フリーザ様は確かに他の星を地上げしたりして居たわ。でも星を襲う前にビジネスとして買い上げる交渉をしていたわ。だって当たり前でしょう?戦闘でボロボロになった星を誰が高く買うのよ?復興させるにしても膨大なお金が必要よ。だったら色を付けてでも買ったほうが安上がりだわ。星を襲って奪うのはあくまで最終手段よ」

 

 

フリーザ軍所属の星々に住んでいるのはそうやって星を買ってもらって移住してきた宇宙人達ばかりだったそうだ。確かに母なる星から移住するのは辛いだろう。だがフリーザはそれが元で自身の足元で治安悪化とか内乱とか起きてメンツが潰れるのを嫌い、自身に従う人たちには寛大にして、税率も安く、医療や社会保障なども整備されていてインフラなども整っている良心的な星運営をしていた。彼が辛く当たるのは自分に逆らおうとするものやどうしようもない無能相手だったそうだ。組織の長としてのフリーザは信賞必罰がキッチリしていて、失敗しても必ず一度はチャンスを与えるとても良い社長だったと帆波さんが言った。

 

正直なところ全く信用できない話だ。だってあのフリーザだよ?どう考えてもあり得ない。それにドドリアやザーボン、ギニュー特戦隊達も彼女からはとても優しくて遊んでくれたりする良い人たちだったとか。正直誰だ、それは?ドドリアの優しげな笑顔とか想像するだけで吐き気しか出ないよ。

 

 

「フリーザ様が抑え込んでいた銀河海賊達もこれ幸いとあちこちで無秩序に暴れまわっているし、フリーザ様のライバルだった悪のナメック星人も活動を再開したそうだし、もうめちゃくちゃ。今や宇宙は覇権の欲望の渦巻く戦国時代ってところよ。良かったわね。戦闘民族サイヤ人にとって理想的な宇宙よ。いえ、テロリスト民族サイヤ人に変えたほうが良いかもね」

 

 

そんな…僕はただ、悪い人を倒そうって思っただけだったのに…僕たちがやったことは間違っていたのか。

 

 

「そうそう、貴方のお父さんも地球に帰るまで宇宙で大暴れしていたわね。一度殺されかけたわ」

 

「そんな…父さんがそんなことをするわけない!嘘を言うな!」

 

「嘘じゃないわよ。ちゃんと手配書で貴方のお父さんの顔は脳裏に焼き付けているんだもの。ええっと、なんだっけ?クラッシャー軍団?とか名乗ってフリーザ様ですら使用を厳禁していた惑星潰しのご禁制の神精樹を使ってあちこちの星を死の星にしていたわ」

 

「父さんが…クラッシャー軍団…なにそれちょっとカッコいい…いやいや流石にそれは絶対あり得ないよ!」

 

「まあ、信じたくないのも分かるけど。現実はちゃんと受け入れたほうが良いわ。つまり蛙の子は蛙ってことね。実にサイヤ人らしいこと」

 

 

彼女の言葉一つ一つが鋭いナイフになって、僕の心を貫いてくる。僕は本当に許されざることをしてしまったのではないか。そういう思いがジワジワとココロを侵食していく。そしてそんな状態の僕が彼女の苛烈でいて精緻な技工を凝らした攻撃を避けれるわけはなく、ほぼ一方的に攻撃を喰らい続けていった。

 




そりゃいくら悪のフリーザ軍だろうが、実際にフリーザ星を含め、数々の星を統治しているわけで。それなのにいきなり頭を潰して放置したら大荒れですよね。
どう言い繕っても悟空たちがやったことはテロリスト以外の何物でもないと思います。

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