孫悟飯は実力至上主義の教室へ。   作:PPキャンディ

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本日2話目更新です。


ある少女の記憶

当たり前のような幸せだった日常はある日突然崩壊した。

 

 

 

「良い?落ち着いて聞きなさい。今連絡が入って………お父さんが殺されたわ」

 

その一言が私の人生のすべてを変える始まりだった。

 

 

 

父は会社の社長の護衛を務めるとても強く優秀な人だった。

 

父の仕事は忙しく、滅多に家に帰ってくることはなかった。

ただ、時たま帰ってきたときには両腕に抱えきれないほどのお土産を持って帰ってくれた。

仕事柄少し粗暴な父だったが私には甘く優しかったのを今でも覚えている。

 

 

 

「今度は凄くデカい仕事をするんだ。もし成功したら俺たちは真に世界一、いや宇宙一、銀河一になる。だからいい子にして待ってろよ。今まで以上のお土産持って帰ってやるからな」

 

私が見た最後の父はとても誇らしげな笑顔だった。

 

 

 

その日も、幼かった私は看護師をしていた母と二人で会社敷地内にある社員用の家で父の帰りをいつものように待っていた。

 

 

その時、父は遠い場所まで社長と出張に行っていたのだが、出張先で部下の一人に殺されたと連絡が入ったのだ。

その部下は以前反抗的だった派閥の長の息子で、その長と派閥の人たちは社長直々に処罰されたのだが、まだ若かった彼は子供にまでは罪はないという寛大な社長のおかげで変わらずこの会社で働けるようになった。

だが、彼はそれをずっと不満に思っていたらしい。

どうやら社長が直々に出張にでたタイミングで、外部から社長の失脚を望んでいる人たちを集め、凶状に及んだそうなのだ。

 

 

 

実際、更に数日後、社長の訃報までが届いて会社は混乱のるつぼと化した。

 

後日、社長は一命を取り留めたと連絡が来たそうだが、それまでの間、数ヶ月に及び地獄のような光景が続いた。

 

社長は非常に優秀だがワンマンで、自社の利益のために他が不利益を被ることを良しとする経営を行っていた為、社員以外から非常に嫌われていて、また、グレーな行為にも手を染めていたとのことで、公的機関からも目をつけられていた。

 

そして、そのツケを私達は命を持って払わされる事になった。

 

社長が死んだという情報が世間に流れると、今までの恨みを晴らそうとする人々や、この混乱に乗じて会社を潰そうとする治安組織の襲撃が始まった。

 

会社に残っていた社員たちはその暴徒や治安組織の武装部隊から必死に会社を守ろうと戦った。

 

確かにワンマンで外の人たちには厳しい社長だったが、反面、社員に対しては度量が深くて好かれていた。

 

信賞必罰を徹底して優秀な社員にはボーナスや臨時休暇などを与え福利厚生もしっかりしていた。

また失敗した社員にも名誉挽回の機会を与えるなどして頭ごなしに怒って処分するようなそんな社長ではなかった。

なのでその社長の恩を返そうと社員たちは一岩となって戦ったのだ。

幼い私はそんな人達の戦う姿、そして奮戦虚しく暴徒たちに殺されていく様をただ見ていることしかできなかった。

 

「嬢ちゃんは頭がいいからな。それに父親譲りで力もある。将来絶対ここに必要な女性になるんだ。だからおっちゃんがそれまで守ってやるからな」

 

そう言って私の頭を撫でた後、悲壮な決意に満ちた厳しい顔をして武器を手にして出ていった力自慢の警備員のおじさん。

彼は私がいる部屋の前の通路に陣取り、数時間に渡り戦った後に爆死して、死体も残らなかった。

 

母は傷つき倒れた仲間たちを必死に治療していったが、それも焼け石に水。

私達はどんどん追い詰められていき、ついに暴徒の手は私達にも及ぶようになった。

 

「ゲヘヘ、なかなかべっぴんさんじゃねーか。他の奴らに輪姦される前に俺が味見してやらねーとな」

 

私は髪の毛の色だけ父の色と同じで、他の容姿は美人だった母から遺伝していたので、当時から美少女として可愛がられていた。

だからだろう、暴徒は私を見るととても気持ちが悪い顔をして捕まえようとしてきた。

私は父に似て力が強くある程度は撃退できたが、それでも限度があり、弱い母を守りながらなんとか逃げ回るしかできなかった。

それにどうしても数で攻められると弱く、生き残っている味方が少なくなっていくにつれて私達は窮地に追いやられていった。

 

 

そして最後の日。

捌ききれない人数の敵に囲まれた私を母は抱き上げ、部屋の奥に一つだけあった一人乗りの脱出ポットに私を入れた。

 

 

その時、母は後ろから暴漢の持つ大きな刃物で背中から切り裂かれ、大量の血が吹き出したのを私は見た。

 

 

明らかな致命傷でとても痛かったであろう。

それなのに母は私に笑って言った。

 

 

「生きなさい。そして幸せになりなさい。私の可愛いドドル」

 

 

父の誇らしげな笑顔、そして母の最後の笑顔を、私は決して忘れない。

 

 

だからこそ父と母の仇を討つまで、私は決して止まらない。

 

 




とりあえず背景ストーリーを書こうと考えてたらなんか勢いで書き終わってた。

綾小路清隆君側の視点とか必要ですか

  • 綾小路くんの視点も必要
  • 綾小路くんが主人公だろう、今すぐ交代しろ
  • 綾小路くんの最強無双伝説が始まる
  • 綾小路くんって誰だっけ?
  • それより他の女の子の視点が欲しい
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