孫悟飯は実力至上主義の教室へ。   作:PPキャンディ

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プール回ですよ。水着ですよ。おっぱいぷるんぷるんですよ。
亀仙人のじっちゃんも鼻血垂らしながら待っていた念願のプール回です。
それだけなので短いです。


みんなが楽しみにしているプール回

今日は朝から教室が騒がしかった。

 

 

 

 

登校してきた悟飯は教室の騒然さに不思議に思い、隣の松下に聞いてみると、今日の体育でプール授業が始まるかららしい。

男子は女子の水着姿が見れるため、その事で盛り上がって女子の胸ランキングなど作ったりして騒いでいたのだ。

エッチなことに免疫のない悟飯はそんな会話には恥ずかしくて加われず、漏れ聞こえてくる言葉に顔を赤くしながらも雑念を捨てるように必死に教科書を読み込んでいた。

 

だがホームルームが始まっても男子の賑わいは収まらずその事で騒いでいて、悟飯は流石に辟易した。

 

 

(あぁやっぱりみんなSシステムの真実なんて本気にしてないんだな。これは来月から大変なことになるぞ。僕はほとんど使ってないで貯めてるけど、その事は黙って居たほうが良さそうだな)

 

 

悟飯は先日、坂柳やビーデルと話した内容について、松下や平田、櫛田などに相談した。

そして、それが真実である確証は非常に高いと3人には受け入れられ、クラスメイトへと彼らと一緒に説明したが、全く受け入れられなかった。

ニホン自治区が運営するこの学校は特別なものだから10万ポイントなんて普通に貰える、クラスで対立するなんて入学時の案内には書いてなかったし説明もされてない、田舎者の妄想、というかお前みたいな地味なやつが何言ってるんだ?突拍子もない事言って目立ちたいだけだろ。エトセトラエトセトラ。

女子から人気のある平田の援護で更に男子の顰蹙を買い、櫛田の言葉は一部の女子からのやっかみで封殺されてしまった。

特に堀北鈴音―悟飯は後で櫛田から彼女の名前を聞いた―という普段は綾小路とだけ会話をしている黒髪の美人からは「馬鹿の考え休むに似たり、ね。貴方のような無能そうな人にはわからないかもしれないけど、この学年で一番優秀な私がそんなことありえないと言っているのよ。そのミジンコ以下の可哀相な脳みそでも理解できたのなら早く私の視界から消えなさい。不愉快だわ」と冷たい罵倒を浴びせられて悟飯は決して軽くないショックを受けた。

 

唯一の救いは、悟飯はそれまで特に目立つこともなく―高円寺の自己紹介での発言については意味不明すぎてスルーされていた―見た目も地味で女子ウケも良くないため平田のように男子から毛嫌いされたりはせず、逆にやっちまった系としてネタにされたりしていじられたりして逆に仲は良くなったことだろう。

 

現にプールの時間、水着に着替えて開始を待っていた悟飯にクラスメイトの池寛治が機嫌よく絡んできていた。

 

「おう悟飯、お前の体、なかなか鍛えられてるじゃねーか」

 

池は馴れ馴れしく悟飯の肩を叩いて話しかけた。

 

「須藤は獣人だから凄いマッチョだけど、お前も十分スゲーな。何かやってたんか」

 

「えっと、子供の頃から知り合いに武術を習ってたから」

 

「武術かよ!そういえばお前田舎出身だったもんな。都会じゃ古臭い武術なんても廃れちまってるからな。時代は総合格闘技だよ」

 

お調子者で虚言癖のある池は適当に知ったかぶりを噛ましてくる。

 

「お前だけに教えてやるけどよ。俺も実は超格闘家なんだぜ。武術界では敏感なシャチって呼ばれてるからよ」

 

「えっ本当に?池君はなんかそういうのやってなさそうに見えたんだけど」

 

悟飯が池から感じていた気は一般人よりも劣るほどだった為、その言葉に疑問を覚えてつい言い返してしまう。

 

「マジマジ!実のところ中学の時はブイブイ言わせまくってさ。ちょっと戦い三昧でやりすぎちまってさ。神様からもうお前に勝てる敵はこの世には居ないだろうって言われる有様さ。そうなったらもう後は弱い者いじめじゃん?なんか虚しくなってさ。ここでは実力は隠してるんだよ。どれぐらい強いのかだって?あの高円寺だって俺が本気になればデコピン一発で宇宙の果てまで吹っ飛ばせるぐらいさ」

 

怒涛の如く吐き出される池の嘘発言、特に神からの啓示と高円寺すら瞬殺するという強さについては悟飯に二の句も告げさせないほど驚愕させた。

 

 

(まさか神様から直接そんな事を言われるなんて。いや、確かピッコロさんが戦闘の天才がここにいるって言ってた。あの言葉と渡された仙豆の理由は彼だったのか。まさか僕にも実力を見抜けさせないほどとは。だとすると彼は僕なんて足元にも及ばないほどの真の天才。もしかしたら父さん以上かも…)

 

 

「…池君。君が実力を隠しているのは分かったよ」

 

彼の実力を推し量れなかった悟飯は自分の未熟さを痛感しながらもなんとか池の隠された実力について自分なりに納得することにした。

 

 

(悔しい。僕だって安穏と過ごしていたわけじゃない。父さんの残した平和を守るために鍛えてきたつもりだった。…でも世界ってのは本当に広いってここに来て痛感したよピッコロさん)

 

 

「おうよ。まぁお前も俺の(引き立て役として)大事な(地味な)クラスメイトだ。もし何かあったら俺が守ってやるから安心しろって」

 

池は自分の嘘に上手く騙されている悟飯を見て上機嫌になってついつい過剰なリップサービスをしてしまった。

 

 

(池君…なんて仲間想いなんだ。分かったよ。僕も池君を頼りにさせてもらうよ。でもいつの日か君の横に自信を持って立てるようになってみせるから)

 

 

残酷なまでに純粋な悟飯は池の嘘をまるっと信じ込んでしまっていた。

 

 

そして数カ月後、本当に脅威が訪れて、その際に池の実力を勘違いしたままの悟飯に強敵の相手を任せられて天に召すことになったりならなかったりするかもしれないことを、この時の池はまだ知らないのだった。

彼のファンはどうか彼が生き延びれるように祈ってあげてください。

ちなみに池の本当の戦闘力はたったの2です。ゴミですね。

 

 

 

 

池と別れた悟飯は隅っこの方でストレッチをしながら授業開始を待っていた。

途中で女子達が来たけど、純朴な悟飯は恥ずかしくてそっちの方を見ることができなかったためだ。

 

視界の端で同じ地味組の綾小路が掘北と櫛田というこのクラスの二大美人と話していたのを見て悟飯はちょっと羨ましかったのは内緒である。

悟飯は良く会話をしている松下はどうしたんだろうと探すとクラスのカースト上位の軽井沢達がいるグループと一緒に見学していた。

女子たちは朝からの男子の厭らしい視線や会話に耐えかねて、堀北と櫛田、水泳部の小野寺以外はプール授業に参加しないことにしたのだ。

男子たちはあてが外れたと嘆いていたが、悟飯もまたポイント的に非常に痛いと嘆息せざるを得なかった。

くだんの松下は悟飯の話したSシステムについて信じていたが、それはそれとして悪目立ちしたくないため、表向きは軽井沢達と同調するようにしていたのだ。

その事を悟飯は彼女から聞いていたので諦めるしかなかった。

 

 

(それにしてもやっぱり都会の学校のプールは凄いな)

 

 

ポイントのことはもはや嘆いても仕方ないと気を取り直すように悟飯はプールを見渡す。

悟飯が感心したのはそのプールの規模である。

高度育成高等学校のプールは陸上のトラックのように円形で周回できるようになっていて、1周で2000メートルもある巨大な物だったためだ。

また円周プールの内側には大規模なプールや用途が不明な人工的な小型の岩場などが設置されたプールもあり、観客席だけでなく巨大なモニターまで設置されてあった。

流石に都会でもこんな施設はここだけだが、よく知らない悟飯は都会へのリスペクトが更に高まった。

 

 

 

 

授業の内容はシンプルで、50kmを泳いでタイムを測ることだった。

クラスメイトの中には泳げないものも居て体育教師に文句を言っていたが、体育教師は「夏までには最低でもこれぐらいは絶対泳げるようにしてやる。でないと命を落とすことになる」と真剣な顔で言った。

 

「命だなんて大げさっすよ!いや、俺はいつだって命がけっすけどね!」

 

池が能天気に軽口を叩いたが、それでも体育教師は「甘く考えるな。本当に死ぬことになるぞ」と何度も強く念を押した。

 

体育教師は、始める前から嫌そうにしている生徒たちを奮起させるため、泳ぎきったら10万ポイントを支給することを宣言したので、多少はやる気はあがったのだが…。

 

 

 

 

結局、泳ぎ切ることができたのは高円寺と悟飯、そしてその二人に圧倒的大差をつけられた須藤と綾小路の男子4人、女子は櫛田だけだった。

 

そしてその日の夜、プライドをへし折られた堀北が一人で延々とプールにて自主トレーニングした結果、ぶっ倒れて救急車を呼んだそうだ。

 




池君ってそういえばお調子者だったよなって考えてたらいつの間にか1話書き上がってたので投稿しました。

授業に関しては戦闘力2桁台の櫛田さんと須藤くんもなんとか泳ぎ切れました。戦闘力2桁超えると一般的には超人だからね。

綾小路清隆君側の視点とか必要ですか

  • 綾小路くんの視点も必要
  • 綾小路くんが主人公だろう、今すぐ交代しろ
  • 綾小路くんの最強無双伝説が始まる
  • 綾小路くんって誰だっけ?
  • それより他の女の子の視点が欲しい
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