STARWARS Azur Defence Force 作:アストレイ
ーロイヤル・ラバウル基地・司令部・指揮官用執務室ー
嵐「はじめまして、ジェイド少佐。かなりの変わり者と噂を聞いている」
ジェイドは異彩を放つ指揮官として有名でユニオンまで噂は広まっている。
彼が予算や増援を本部に直接交渉すると確実に通る、未来を知っていたかのように正確にセイレーンの襲撃を見抜き被害を最小限にした、他人の心を読んでいる、届かない物を浮かせて取った等その噂は無数に存在しており特に予算関連は他のロイヤルの指揮官からも証言がされている。
ジェイド「はじめまして。ラバウル基地の司令官のジェイドだ。よろしく嵐少佐。自分が変わり者なのは否定しないよ」
嵐「さて、本題だが、最近、レッドアクシズの重桜と鉄血がこの海域周辺で活動が活発になっているそうだな」
ジェイド「その通りだ。現在、この基地は海域周辺のパトロールを増やして対応している。そのせいで基地を防衛する戦力も減っていてロイヤルの司令部と交渉して増援のKAN-SENも着任する。君の艦隊派遣もその増援のひとつさ」
嵐「おいおい、どうやったらそんな無理が通せる……」
ジェイド「ロイヤルとユニオンの関係は深い。それに、俺には要請を通せるだけの
ジェイドは急に険しい表情になり、額に手を当てて俯いた。
嵐「疲れているなら休め」
ジェイド「違う。生活リズムはメイド隊の管理でしっかりしている…………この感じ、いや……まさか…KAN-SENに?……ありえない事でもないか。実際、
ジェイドはブツブツと独り言を言いながら考え込んでしまった。
嵐「こいつ、本当に大丈夫なのか?」
嵐が考え込むジェイドを心配していると執務室のドアがノックされた。
???『ご主人様、メイドのベルファストです』
ジェイド「ベルか、入っていいぞ」
ジェイドは頭を切り替えてベルファストに対応した。
ベルファストはロイヤル所属の軽巡洋艦のKAN-SENでロイヤルメイド隊のメイド長でもある。
ベルファスト「ご主人様、今度派遣されるロイヤル艦隊の報告書でございます」
ジェイドはベルファストから報告書を受け取って中身を読んだ。
ジェイド「主力は正規空母のイラストリアスと軽空母のユニコーンにレナウン。前衛はノーフォークにオーロラとシグニットか。レパルスやコメット達は既にこのラバウル基地だし嬉しいだろう。で、これが第1陣の派遣で後日、ロイヤル代表のエリザベス陛下にウォースパイトにフッド……エディンバラとシェフィールドは司令部の極秘任務完了後にラバウル配属…。豪華な組み合わせだな」
ベルファスト「最近、この海域でレッドアクシズの活動が活発化していますので陛下も司令部も警戒しているのです」
ジェイド「(ここまでやれとは言ってないんだが)それはそうだな。後は……彼の部屋は用意できているかい?」
ベルファスト「はい、ご主人様。では、嵐様の部屋に案内いたします」
嵐「わかった。ありがとう…ジェイド」
ジェイド「今日はゆっくり休むといい。俺は俺の気になる事を調べる」
ジェイドは執務室を慌ただしく出ていった。
嵐「本当に変わり者だな」
ベルファスト「ええ、変わり者です。そこが魅力的ではありますけど。では、部屋に案内しますね」
一方、ジェイドは感じた気配を頼りに母港走り回っていた。
ジェイド「ここに確かに気配が……どうやら移動したようだ」
???「指揮官、何かあったのか?」
ジェイド「探しモノだ。ウェールズ………まあ、俺の気のせいだったが」
ジェイドはため息まじりに答えた。
ウェールズと呼ばれた彼女はロイヤルの主力戦艦のKAN-SENプリンス・オブ・ウェールズである。
ウェールズ「そうか…なんだか慌ただしく走り回っていたから気になってな」
ジェイド「心配させたな。とはいえ……」
ウェールズ「やはり探しモノが気になるのか?指揮官」
ジェイド「ああ……とても懐かしい気配だった。ま、こればっかりは俺じゃないとわからないから気長に探すさ」
ジェイドは懐からお金を出してウェールズに渡した。
ジェイド「心配させた謝礼だ。好きな物でも食べるといい。俺は執務室に戻る」
ウェールズ「わかった。道中、一緒行かせてくれ」
ジェイド「構わないよ」
道中ではユニオンの軽巡洋艦のクリーブランドとヘレナに駆逐艦のラフィーと空母エンタープライズ出会い、お互いに自己紹介をした。
その中でジェイドは平静を装いながら胸騒ぎがしていた。
ジェイド(気のせいではない。フォースの乱れを感じる…)
その日の夜
ジェイドは就寝中にフォースヴィジョンを見た。
ジャベリンがラフィーと人形を探して人形を見つけたその後にラバウル基地が重桜の奇襲で大きな損害を受けるヴィジョンである。
もちろんフォースヴィジョンは確実ではない。
未来は絶えず揺れ動くものであり、ヴィジョンで見たからといって必ず実現するわけでないのである。
ジェイドもそれはわかっているため余計に悩みの種が増えた。
翌日、ラバウル基地にロイヤルからの増援である空母イラストリアスと軽空母のユニコーン、巡洋戦艦のレナウン、重巡洋艦のノーフォーク、軽巡洋艦のオーロラ、駆逐艦のシグニットが到着した。
ラバウル基地・軍港
嵐はクリーブランドとジェイドはプリンス・オブ・ウェールズと共に到着した仲間をお迎えに来た。
ウェールズ「久しぶりだな、イラストリアス」
イラストリアス「あら、王子直々に御出迎えとは光栄ですわ。あらジェイド様もお久しぶりです」
ジェイド「む、ああ。お久しぶりです、イラストリアス」
嵐「ほう、美人と知り合いか」
ジェイド「ああ。色々と世話になってな…訓練生時代に」
嵐「なるほど。俺はむさい男ばかりの退役艦だった。今度詳しく聞かせろ」
ジェイド「気が向いたらな」
イラストリアス「貴方が嵐指揮官ですね?歩兵小隊でセイレーン航空隊を撃退したユニオンの戦士と聞いてますわ」
嵐「近場に装備があったからやっただけで大した事じゃない。ところで後ろでコソコソしているのは?」
イラストリアス「この子はユニコーン。恥ずかしがり屋なの。気を悪くしないでくださいね。そちらの方は?」
クリーブランド「私はユニオン所属のクリーブランドだ。よろしく!」
クリーブランドは自己紹介をして笑顔を見せた。
イラストリアス「よろしくお願いしますわ」
ユニコーン「よ、よろしくお願いします……」
嵐の後ろではジェイドがレナウン達と自己紹介を済ませていた。
ジェイド「色々と要件はあるが、とりあえず応接室にいこう」
レナウン「ではジェイド様、私達とユニコーンは寮に向かいます」
ジェイド「わかった。レナウン」
ーラバウル基地・司令部・応接室ー
ジェイド「遠路お疲れ様。本国の対鉄血防衛はどうなっている、イラストリアス」
イラストリアス「こちらは小康状態ですわ。でも、こちらの基地では両軍の活動が確認されてますから」
ジェイド「ああ。人手不足ならぬKAN-SEN不足になっていた。とはいえラバウルに一番近いのは重桜だからな……重桜は一番警戒している。目立った動きはまだないが」
イラストリアス「無駄な争をどうして………」
ウェールズ「戦いはいつの世も変わらなということだ。だからこそ私達は生まれれきたのだ」
嵐「結束力ないな……俺達の敵はセイレーンで俺達はセイレーンから人々を守るのが使命のはずだ」
ウェールズ「嵐指揮官その意見は正しい。だが、現実はそうもいかない」
嵐「はぁ、セイレーン以上の脅威でもなけれ全陣営の結束は難しいか…いっそ宇宙人でも来ればなぁ」
ジェイド「セイレーンの他に敵が増えるとかやめてくれ……」
嵐「冗談だ」
クリーブランド「嵐指揮官は相変わらずユーモアがないなぁ」
嵐「ユーモアでは仲間も故郷も守れない。多分」
ジェイド達が応接室で会合をしていた時、ユニコーンがジャベリンとラフィーと一緒にユニコーンの大切な友達のユーちゃんを探してジェイドがいつも瞑想している場所に来ていた。
ジャベリン達は今後、大きく関わる者と接触することになる。
柚「ぬいぐるみ…?」
柚が手にしたぬいぐるみは突然動き出した。
柚「変な生き物……です」
ユニコーン「あ!ユーちゃん!良かったぁ……ユーちゃん見つけた!ありがとう!」
柚「いえお礼言われるような事、してない……です」
ジャベリン「やっぱりここは綺麗ですね~ジェイド指揮官が好きなのも納得です」
柚がジャベリンと同じ方向を見ると基地と青く澄んだ海が一望出来る場所だ。
ラフィー「風、きもちいい……ウトウト」
ジャベリン「今度ジェイド指揮官も誘ってピクニックに来たいです」
柚「………」
ジャベリン「あ、私はジャベリンです」
ラフィー「ラフィー……」
ユニコーン「私はユニコーン。この子はユーちゃん」
ジャベリン「お友達を見つけてくれてありがとうございます。あなたの名前を聞いてもいい?」
柚「えーと……」
柚が答えに躊躇っているとジャベリン達の頭上を大きなトリが通り過ぎた。
ラフィー「鳥?」
ジャベリン「ビックリした……」
ユーちゃんを拾った者は姿を消していた。
ジャベリン「あれ……?」
ーラバウル遠方海域ー
ラバウル基地から離れた場所にある岩場に待機する2人の女性がいた。
黒髪と銀髪の女性で複数の尻尾と耳が頭にある。
この場所は岩礁が多く、ここはあまり警戒されていない場所でもある。
柚『基地の構造はほとんど把握したです。ですが今日、ロイヤルの増援艦隊が到着したです』
???「わかった。増援は予定内。こちらもそろそろ仕掛ける。頃合を見てこちらに合流しろ」
柚『了解……です』
???「いつでも行けるぞ
鳳「加賀、戦いの本質はなんだと思う?」
鳳と呼ばれた女性が銀髪の女性を加賀と呼んだ。
加賀「あの、赤城姉様……作戦中ですしコードネームで…」
加賀に赤城と呼ばれて注意されたが赤城は気にせずに語り続ける。
赤城「戦いとは傷つけること。戦いとは傷つくこと。戦いとは痛みを交換することよ」
赤城はしゃがんで加賀を後ろから抱きしめた。
赤城「戦いを通じて互いの思いに触れ合うの。すなわち、愛にほかならないわ」
加賀は赤城の手を優しく振りほどい立ちあがった。
加賀「加賀には、姉様の言うことがよくわかりません…………私はただ、討ち滅ぼすだけ」
加賀が青い
赤城「つれない子ねぇ……」
赤城も立ち上がって黒い四角いクリスタルを取り出す。
すると赤城と加賀の後ろの海域が黒い雲に覆われ徐々に暗くなり、雷鳴が轟く。
その雲のかかった海域から黒い船体に赤い光るラインの入った艦隊が現れる。
赤城「さあ、戦争をはじめましょう…♪」
ーラバウル基地・ 司令部・応接室ー
ジェイド達の協議は警報に遮られた。
ジェイド「こんな時にセイレーンか…第1戦闘態勢!航空隊もスクランブルだ!!」
ジェイドは素早く部隊に指示を出す
嵐もそれは同じであった。
嵐「ユニオン艦隊も応戦だ。俺も
クリーブランド「りょーかい!嵐指揮官の装備は指揮官の部屋にあるから!」
嵐「ああ。知っている!」
嵐は応接室をクリーブランド、ウェールズ、イラストリアスと共に飛びだした。クリーブランド達は軍港方面に向かい、嵐は自分の寮に向かった。
ジェイドは司令部の地下にある指揮所に急ぎ向かう。
港では既にロイヤルとユニオンのKAN-SENやラバウル基地の航空隊が展開してセイレーンの艦隊や戦闘機と交戦を始めている。
ジェイドは地下の指揮所の機械を起動させている。
地下指揮所の機材はジェイドの私物であり、かなりSFな機材でこの世界の物ではないことがわかる。
ジェイド「航空隊第1・第2小隊はKAN-SEN達のカバーに回れ。第3小隊は撃ち漏らしを叩け。市街地には絶対に敵を通すな。ジャベリン、シグニット、ベルは敵の空母を叩け。ウェールズ、レパルス、レナウンは火力支援と対空防御だ」
ジェイドは基地の部隊に淡々と指揮を無線で出していく。
一方、自分の部屋に到着した嵐も自分の武器を組み立て終えて寮から飛び出した。
嵐「こちら……コールサイン《ストーム1》。
嵐は愛着のある自分専用のコールサインを言った。
ストーム1
それは《地球最後の希望》ともいえる
その嵐が手にしている武器はユニオンの技術部が試作した歩兵用の対セイレーン装甲狙撃銃である。口径は20mmでボルトアクション式の大型対装甲ライフル。嵐はこの武器にかつて愛用した武器の1つから《ストリンガー》の愛称を付けて使っている。
嵐はストリンガーで敵の戦闘機の攻撃を開始し、次々と撃墜していく。
クリーブランド(お、始まったな!)
クリーブランドが撃ち漏らしたセイレーンの戦闘機を嵐は撃墜した。
嵐「ストーム1よりユニオン艦隊に告ぐ。ラバウル基地及び市街地を防衛する。
嵐の着任初の戦闘が始まった。
仕事が忙しくて更新できずに年越してしまった。
まさか年越すとはね………