アイドルマスターシャイニーカラーズ×ペルソナ5   作:フルーヴ

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月岡恋鐘と佐倉惣治郎

 Morning 283プロ事務所

 

「う~ん……?」

 

 月岡恋鐘。283プロのL’Anticaのセンター。TVの中で歌って踊るアイドルに憧れた彼女は高校卒業後、本当のアイドルになるために地元長崎から上京した。普段は最強のメンタルを持つ彼女は今日何か悩んでいるようだが……

 

「あ、恋鐘ちゃん、おはよう!」

 

「智代子~、おはよ~!」

 

「朝早くからキッチンでどうしたの? 何か悩んでるみたいだけど……」

 

「そ、そんなことなか! そうばい、智代子!」

 

「なあに? 恋鐘ちゃん?」

 

「コーヒーに合う食べ物ば作りたいんやけど、うち、そがんおしゃれなもんあんま作ったことなか。何かいいメニューないやろうか?」

 

「え、うーん……ごめんね、私もコーヒーと合うのはよくわかんないなー……」

 

「ううん! そんな謝らんといて! 他の子にも聞いてみるけん!」

 

「えーっと、あ! そうだ! カレーなんてどうかな?」

 

「カレー?」

 

「うん! この前放クラのみんなと行ったお店があるんだけど、そのお店のカレーがコーヒーと一緒に食べるとすっごくおいしくなるように出来てたんだよね~」

 

「おお……なるほど……参考になるばい! さっすが智代子やね!」

 

「どういたしまして、恋鐘ちゃん! よかったらそのお店行ってみたらどうかな?」

 

「そうしてみるばい! どこにある~?」

 

「えっとそのお店はね……」

 

 

 Afternoon 四軒茶屋 純喫茶ルブラン

 

(このお店が智代子が言っとった店……)

 

「ごめんくださ~~い……」

 

「いらっしゃい、好きな席に座んな」

 

 佐倉惣治郎。純喫茶ルブランのマスター。かつて保護観察下に置かれていた蓮の保護司であった男。義理の娘の双葉のこともあって蓮には感謝しており、本当の息子のように扱っている。また、蓮自身も第二の父親と思って慕っている。

 

「くんくん……コーヒーのいい匂いがするばい~!」

 

「そうかい、じゃあ注文は?」

 

「あ! えっとカレーとコーヒーばお願いするばい!」

 

「あいよ、待ってな嬢ちゃん」

 

 恋鐘はカレーを待っている間、惣治郎に話しかけられた。

 

「なあ、嬢ちゃん。最近、嬢ちゃんみたいな客が増えたんだ。この前、雑誌にも載ったということもあるんだが、もし嬢ちゃんさえよけりゃどうやってこの店を知ったか教えてくれないか?」

 

「えっと~、事務所の友達から教えてもらった~!」

 

「そうだったのか、意外と雑誌効果はねえかもしれねえな。まあ、話のネタになってるのはありがたいがな」

 

「うちの実家の定食屋と同じばい! やっぱり口コミが一番強いたい!」

 

「ああ、嬢ちゃんの言う通りかもしれねえな。さて、待たせたな。こんなおっさんの話に付き合ってくれてありがとよ。ご注文の品だ」

 

「ありがと~! いただきま~す!」

 

 恋鐘はカレーを食べ始めた。

 

「ん~! うまか~!」

 

「そうかい。ありがとよ。ほらコーヒーだ。ごゆっくり」

 

「マスター、ありがと~!」

 

 恋鐘はカレーとコーヒーを食べきった。

 

「ごちそうさま~! ば~りうまかカレーやった~!」

 

「口に合ったならそりゃよかったよ」

 

「あ~!!」

 

「ど、どうしたんだ、嬢ちゃん」

 

「本来の目的ば忘れてた~~! うち、カレーの調査に来たんやった~!」

 

「そ、そうだったのか」

 

「う~ん、決めた! マスター、うち、また来るばい!」

 

「お、おう……ありがとよ」

 

 

 別の日 ルブラン

 

「こんにちは~、カレー食べに来ました~!」

 

「おお、もう来たのか。すぐ準備するから好きな席座んな」

 

「マスター、ありがと~! んふふ~」

 

 今度はカレーを調べるために真面目に考えて食べている恋鐘だが……

 

「ん~? 何が入ってるかわからんたい……」

 

「まあ、そんなに簡単に教えるわけにはいかねえな。嬢ちゃんも実家が定食屋やってんならわかるんじゃないか?」

 

「確かに門外ふしゅつのメニューはあるばい! でもうちは諦めんよ!」

 

「まあ、いつでも来な。レシピは教えられねえが食べてから盗むのは構わねえよ」

 

「また来るばい!」

 

 

 またまた別の日 ルブラン

 

「う~~~ん? たぶんスパイスはあれ?」

 

「よくもまあ飽きねえもんだな」

 

「うちは簡単には諦めんよ! う~~~ん?」

 

「もしかしたら男か?」

 

「?! べ、べべ別にそがんことは……」

 

「悪いことじゃねえよ。大事な人を想って料理を作ることは良いことだぜ、嬢ちゃん」

 

「!」

 

「元々このカレーもな、ある女のために作ったようなもんだ」

 

「……そうやったんやね。そんなもんばうちは勝手に……」

 

「まあ、気にすんな。次の日にはそいつに改善案出されちまったよ。これが本当に出来がよくてな、そんときから味は変わってねえんだ」

 

「そげなことできるすごか人おるんや……」

 

「こんな話するのあれ以来か。この前がそうだったか」

 

「?」

 

「すまねえな、湿っぽい話になっちまって。……レシピは教えられねえが嬢ちゃんが良ければ研究は続けてもらって構わねえよ。このカレーで喜ぶ人が増えるなら俺はそれでいい」

 

「!! ありがと~~、マスター! また来るばい!!」

 

 

 別の日、この日は蓮がルブランを手伝っていた。

 

「すまねえな。仕事が休みなのに手伝ってもらって」

 

「俺がやりたいことだからいいよ。別にいつも誰かと予定が合うわけではないから」

 

「そりゃそうだがな……お前も転職してから結構経ったとはいえ無茶するんじゃねえぞ。……まあ言っても止めやしないだろうがな」

 

「……ありがとう、惣治郎」

 

「よく考えりゃ、不思議なもんだ。お前がリストラ紛いのことをされたときはまたあいつらがちょっかいかけてきたのかと思ったが、すぐに何事もなく転職先が見つかるとはな」

 

「まあ、俺はルブランでもよかったよ」

 

「お前に譲るのはまだ早すぎるぞ。……さて、俺はちょっと用事があるから外に行くが……」

 

「うん」

 

「最近、こんぐらいの時間に訛りの強い嬢ちゃんが来てるんだ。たぶんあれは九州の方の訛りだろうな」

 

「そんな子がどうして?」

 

「何でもこの店のカレーが知りたいそうだ。レシピを教えたらこっちが負けた気になっちまうから情が移っても教えるんじゃねえぞ」

 

「わかった」

 

 惣治郎はどこかに行ってしまった。

 

(九州訛りが強い嬢ちゃん……まさかな)

 

 その時……

 

「マスター! またカレーお願いするばい~!」

 

「……い、いらっしゃい」

 

(やっぱりそうだったか……)

 

「プロデューサー?! なしてここに?!」

 

「惣治郎なら今日はいないよ。カレー食べに来たんだろ? 今から用意するよ」

 

「あ……ありがと……プロデューサー……」

 

 蓮はいつも通りカレーを作って恋鐘に出した。

 

「お待たせ。ごゆっくり」

 

「おお~~! いっただきま~す!」

 

(プロデューサーが作ったカレー……こん店のカレーってわかっとっても……緊張するばい……)

 

「うまか~!」

 

「よかった。うれしいよ」

 

「でも本当はうちが……」ボソッ

 

「……? どうした恋鐘?」

 

「な、なんでもなか~! うちはカレーの研究するたい~! ……こん味は~……」

 

(どうやら本当にルブランのカレーを研究してるみたいだ)

 

「恋鐘もお店のメニューから味を研究するんだな」

 

「ふぇ? そがんこと滅多にせんよ?」

 

「え、じゃあどうして……?」

 

「えっとそれは……内緒ばい!」

 

「うーん、内緒なら仕方ない」

 

「それよりプロデューサー、今日お休みやなかった? なしてここで働いてると?」

 

「そうだなあ……マスターと昔から知り合いで今日が暇だったからかな」

 

「うち、プロデューサーにはもっと休んでほしいばい」

 

「まあ、昔からやってることだから。気にしないで」

 

「そいは言っても……プロデューサー、この後時間ある~?」

 

「引き続きルブランの手伝いをするぐらいだが……」

 

「よかったら寮でばんごはん食べん~?」

 

「え、うーん、でもなあ……」

 

「うち今日のお礼したいんよ! ……いけん?」

 

「……わかった、惣治郎に言っておくよ」

 

「ほんと?!」

 

「ああ、本当だ」

 

「んふふ~うれしか~! プロデューサー何食べる~?」♪ 

 

「そうだな。じゃあ恋鐘が得意な長崎名物のちゃんぽんで」

 

「うちに任せといて! じゃあ先に帰って準備しとくばい! ちゃんと来てね!」♪♪♪ ☆彡

 

「ああ。またあとでな」

 

(よし、楽しく話せたな)

 

 パーフェクトコミュニケーション

 親愛度+20

 

 ▽▽▽

 

 283プロ寮 食堂

 

「プロデューサーさま……本日もコーヒーで……?」

 

「いや、お茶にしようかな」

 

「かしこまりました……」

 

「せっかく休みの日だからスーツじゃなくてもよかったのに」

 

「まあ、そうはいってもな……」

 

「ふふ、ではジャケットを掛けてきますね。せっかくなので繕っておきましょうか?」

 

「助かるよ、千雪」

 

「おまちどうさま~、うち特製のちゃんぽんたい! みんな冷めんうちに食べて~!」

 

「やはりとてもいいにおいだね、恋鐘の料理は」

 

「んふふ~、もっと褒めて~!」

 

「プロデューサーさま……お茶でございます……」

 

「ありがとう、凛世」

 

(そういえば、ちゃんぽんはあの時の旅で食べなかったな。いい機会だから今度作ってみようか)

 

 蓮は長崎ちゃんぽんが作れるようになった! 

 

「恋鐘の料理はやっぱり美味しいな。ごちそうさま」

 

「んふふ~、ありがと~プロデューサー~!」

 

「今日、久しぶりにくつろいでいるアナタを見た気がするよ」

 

「最近、忙しそうだもんな。いや、いつも忙しいんだろうけど。なんか特別というかいつもと違うというか……」

 

「よければ理由を聞いてもよろしいでしょうか?」

 

「そうだなあ。まあ大きい仕事があるってことだよ。もしかしたらここにいる誰かが関係したりしなかったりするかも」

 

「全然わかんねーよそれじゃ……まあ色々あるんだな」

 

「大きな仕事ならアンティーカに任せるたい!」

 

「そうだね、期待に応えてみせよう」

 

「凛世たち、放課後クライマックスガールズにも……」

 

「私たちアルストロメリアでも大丈夫です。

 

「ははっ、そう言われても忖度はしないよ。誰が合ってるかどうかはゆっくり考えるから。それに、ユニット単位じゃないからな。まあ、みんなもライブが近いからそれが終わってから声を掛ける。……じゃあ、俺はこれで帰るよ。晩御飯誘ってくれてありがとう。また来るよ」

 

「また来んね、プロデューサー!」

 

 ▽▽▽

 

 283プロ事務所

 

「お疲れ様です。はづきさん」

 

「お疲れ様です~。今日はお休みだったのでは?」

 

「恋鐘に寮で晩御飯に誘われちゃってちょうど今帰ってきたところなんです」

 

「そうだったんですね~。それでどうしたんですか?」

 

「いや、今度のオーディションのこと考えようかなって」

 

「そういえば急に来ましたね。あれ何なんですか?」

 

「それが……」

 

 

 

「え?! そんな大きなオーディション番組なんですか? でもあれって……」

 

「はい。同じユニットからではなく色んなユニットから選抜しなければなりません。……下手すれば息が合わないまま終わってしまいます。そんな状況でもし、失敗したら……」

 

「……落ち込んじゃいますよね。大きな期待を背負わせてしまうことになるので」

 

「ですがせっかくの機会なので受けさせてみようと思ってます」

 

「はい、私はプロデューサーさんの意見に賛成です。頑張りましょう~」

 

(……でも社長も急にどうしてこんなものを……みんなのライブが近いからユニット越境なんて……あまりにも……)

 

 

 ▽▽▼

 

 283プロ寮

 

「そういえばどうして急にプロデューサーが来たんだ?」

 

「んふふ~、うちが誘ったばい!」

 

「でも休みとはいえよく来てくれたね」

 

「プロデューサーさま……ふふっ」

 

「ええ、そういえば恋鐘ちゃんは今日もカレーを食べに行ってたの?」

 

「すごい行動力だよな」

 

「そろそろ何か掴めたかい?」

 

「そうばい! いつも通りば~りうまか~! ばってん今日も収穫はなか……」

 

「そうだったのね……でも恋鐘ちゃんなら大丈夫!」

 

「ありがと~、千雪~! じゃあ、うちそろそろ部屋に戻るばい!」

 

「そうだな、アタシも戻るよ」

 

「じゃあ、みんなおやすみ~。ふんふっふ~ん。そいにしてもプロデューサーのカレー思い出すだけでもば~りうまか~! うちまた食べたか~」

 

「……」

 

「……」

 

「……」

 

「……」

 

 しかし、恋鐘は回り込まれてしまった! 

 

「ふぇ?! みんなどうしたと?!」

 

「恋鐘さん……どうぞこちらへ……」

 

「???」

 

「さあ、恋鐘。詳しい話を聞かせておくれ」

 

「もしかして……うち声に出てた~?! 恥ずかしか~!!」

 

「……はあ」

 

「恋鐘ちゃんらしいわね……」

 




恋鐘弁むずすぎる。キャラとしては好きなので非常に申し訳ないけど登場させたくないですね…
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