アイドルマスターシャイニーカラーズ×ペルソナ5   作:フルーヴ

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風野灯織と新島真

 Morning

 

「おはようございます、プロデューサー」

 

 彼女は風野灯織。イルミネーションスターズの一員だ。朝早くに来た彼女は見知らぬ女の人が事務所にいることに気づいた。

 

「あの、プロデューサー、そちらの方は?」

 

「初めまして、私は警視庁の新島真といいます」

 

 新島真。怪盗団の参謀役、コードネームはクイーン。彼女は高校3年生の時に秀尽学園の生徒会長を勤めていた。校長の無茶苦茶な依頼から怪盗団に接触し、無事取り込まれる形で怪盗団に加入した。蓮との交流の中、警察官僚になることを目指し始め、現在警視庁に勤めている。そして、蓮の……

 

(警察? 一体なんのために? もしかして事務所が実は違法経営で逮捕状を持って捜査令状が出てて……プ、プロデューサーが逮捕されちゃう?!)

 

 灯織は警察がいることに戸惑っている。しかし、それとは別に挨拶をすることにした。

 

「初めまして、風野灯織です。イルミネーションスターズというユニットで活動しています。えっと、警視庁の方がどうしてここに?」

 

「その件については俺から」

 

 真の横にいた雨宮Pが説明しようとしたが……

 

「プ、プロデューサー? もしかして本当に悪いことをしていて警察官が逮捕しに来ていてそれで……」

 

「灯織?」

 

「でも実際はもっと悪い人が冤罪をなすりつけているだけで、真犯人はきっとほかにいるはずです。そうです! プロデューサーが悪い人なはずがないです! なので逮捕は早計過ぎます! 調べなおしてほしいで……」

 

「灯織!!!」

 

「! すみません、取り乱してしまいました……」

 

「えっと、話を始めていいか? 今度、この近辺の警察署で交通安全強化キャンペーンをしたいそうだ」

 

「交通安全?」

 

「そう、簡単に言うと車両の事故を減らすためのキャンペーンということ。そのためには認知度の高い人が協力してくれるのがいいかなって思って」

 

「そのキャンペーンの一巻でなんと283プロの誰かを一日署長に任命したいそうだ」

 

「一日署長……!」

 

 その単語を聞いて灯織はめぐるが一日署長をしてみたいと出会った当初言っていたことを思い出した。

 

「とりあえず、ずっと立っているのもなんだから、ソファにかけたらどうだ?」

 

「あ、はい。そうします……」

 

 プロデューサーに勧められて灯織はソファにかけた。

 

「というわけで、その一日署長の件だが……」

 

「prrrrrrr」

 

「……おっと電話か? ああ、ラジオの……すまん、真。少し出てくる」

 

「ええ、いいわ。今日は時間に余裕があるからしばらくは大丈夫よ」

 

「助かる。……いつもお世話になっております、283プロの雨宮です…………」

 

 電話の対応をするため、プロデューサーは別の部屋に行った。はづきさんもいないため、真と灯織は二人っきりになった。

 

「………………」

 

(き、きまずい……)

 

(何か話をふるべきなのかしら?)

 

(で、でもご迷惑ではないでしょうか……?)

 

「「あの……」」

 

「………………」

 

「えっと、灯織さん?」

 

「は、はい」

 

「あなたは見たところまだ学生さん?」

 

「はい、高校生です」

 

「そう、すごいわねアイドルをしてるなんて、高校生だったら猶更」

 

「え、あ、その……ありがとうございます。新島さんは高校のとき何をしていましたか?」

 

「うーん、生徒会長とか勉強かな。アイドルに比べたらそんなにすごいことはしてないわ」

 

「そうなんですね。生徒会長だなんて、相当成績優秀だったんですね。すごい……です」

 

「そんなに大したことじゃないわ。……でも普通じゃない経験もしたの」

 

「?」

 

「生徒会長をしていたときね、悪徳ホストに騙されてる友達を助けたことがあるの。そのときの経験と、あとはお父さんが警察官だったこともあって、警察官僚になることを目指すようになったの」

 

「それはすごい経験ですね……」

 

「灯織さんは将来やりたいことはないの?」

 

「え……それは……将来やりたいことは決まっていませんが、今はトップアイドルを目指しています。昔、中学校に来てくれたアイドルのように多くの人を笑顔にさせるような……」

 

「へえ、そうなんだ。私から何かアドバイス出来たらいいんだけど……応援してるわ。あなたを、イルミネーションスターズを」

 

「ありがとうございます! ……そういえば話は変わりますが、新島さんはどうしてアイドルを一日署長にしようとしてるんですか?」

 

「え?」

 

「あ、いや別に、その、どうして283プロを選んだのか、気になったので……」

 

「そういうことね。さっきも少し言ったんだけど知名度があるアイドルの子がキャンペーンに参加してもらうことでそのキャンペーンの認知度を上げること」

 

「そう……ですか……」

 

「というのは理由の半分」

 

「?」

 

「もう一つの理由はあなたのプロデューサーよ」

 

「……え?」

 

「えっと……警視庁に芸能界とコネがある人は正直多くないからたまたま私とあなたのプロデューサーのコネで選んだって感じかしら」

 

「そうなんですね。……あの、新島さんとプロデューサーってどんな関係なんでしょうか?」

 

「え? そうね……蓮とは高校時代からの知り合いよ。とはいっても高校自体は1年しか被ってないけどね」

 

「そうだったんですか」

 

(でも真って呼んでたような。もしかして、そういう関係なのかな? ……)

 

(そういえば、彼、この子のこと灯織って。……よく考えたら仲間になってからは下の名前で呼ばれていたわ。あまり深く考えないほうがよさそうね……)

 

「灯織さんは彼のことどう思う?」

 

「え! えっと……とても頼りになる人でいつも尊敬しています」

 

「……ふーん」

 

「イルミネーションスターズのみんなと会わせてくれたことには感謝してます。でも、たまに無理しているところを見ると休んでほしいと思ってしまいます」

 

「……やっぱりそうなのね……はあ……」

 

 そこにプロデューサーが帰ってきた。

 

「すまない、待たせてしまった」

 

「いえ、大丈夫よ。相変わらず、忙しそうね?」

 

「ああ。久しぶりにみんなと会いたいけど祐介ぐらいしかすぐ会えないだろうなあ……はは……」

 

「……そうね」

 

「あの……プロデューサー……」

 

「ん?」

 

「先ほどの……一日署長の話ですが、誰にするか決めてるんですか?」

 

「ああ、それはな……」

 

(もし、決まってないのならめぐるを勧めてみよう。やりたいって言ってたし。……でも、私もやりたい……だけど……)

 

「私も気になっていたわ。283プロのアイドルは一通り目を通したんだけど素敵な子が多くて目移りしちゃった。だから、あまりこちら側が勝手に決めることは得策ではないと思っているわ」

 

「じゃあ、俺の推薦でいいってことだな?」

 

「ええ。そのつもりよ」

 

(……プロデューサーが決める? でも、こんなチャンスめったにない……やってみたい。ごめん、めぐる!)

 

「あの、プロデューサー」

 

「ん? どうした、灯織?」

 

「もし決まっていないのなら……私やってみたいです!」

 

「!」

 

「あ、いえ、別に、ご迷惑……ですよね……私なんかが、その……」

 

「いや、俺は、灯織を推薦するよ」

 

「……え?」

 

「実は、この話を真が俺に持ち込んだ時から灯織に任せようと決めていたんだ」

 

「え! どうして私を?」

 

「俺がこの役割は灯織が一番ふさわしいと思っているからだよ。真面目でクール、そして頑張り屋な灯織だから」

 

「プ、プロデューサー……」♪♪ 

 

「私も賛成よ、灯織さん。さっき実際に話してみて私もいいと思う」

 

「新島さんも……ありがとうございます。私、やってみます!」

 

「それにしても」

 

「?」

 

「二人って似てるよな」

 

「え?」

 

「そんな、新島さんに似ているなんて、とても……」

 

「二人とも普段真面目なんだけど、そこが却って可愛かったりするんだよな」

 

「ちょ、ちょっと?」♪♪ ☆彡

 

「プ、プロデューサー……」♪♪ ☆彡

 

「で、そうやって指摘されると照れるところとか。本当にそっくりだよ」

 

「/////」♪ ☆彡

 

「/////」♪ ☆彡

 

「あと真面目さが祟ってポンコツなところが出たときとかは本当にかわいい。真の尾行は本当よかったと思うよ。きっと灯織が尾行してもあんな感じだと思う」

 

「も、もう! それ以上は怒るわよ!」♪♪ ☆彡

 

「プロデューサー……恥ずかしい……です……」♪♪ ☆彡

 

(え、でも尾行って……?)

 

「はは、ごめんよ。でも本当のことだから」

 

「そ、それじゃあ今回は灯織さんが一日署長ということで話を通しておくわ。こちらのキャンペーンの内容が固まってきたら改めて連絡するわ」

 

「おう、そうしてくれると助かる。メッセージでも俺はいいから」

 

「今日はお忙しい中ありがとうございます。あの、一緒にお仕事できるの楽しみにしています」

 

「いえいえ、こちらこそよ。あ、蓮。あなたはちゃんと休むこと。アイドルたちを心配させちゃだめよ」

 

「そうです。プロデューサー、ちゃんと休んでくださいね」

 

「……ははっ、善処するよ……」

 

「それから、蓮」

 

「?」

 

 真は灯織に聞こえないように言った。

 

「未成年に手を出すと、最悪捕まるわよ……」

 

「?!」

 

「私、彼氏が本当に犯罪者になるのは嫌よ」

 

「いや、別にアイドルに手を出すつもりは……」

 

「い・や・よ。わかった? それとも鉄拳せいさ……」

 

「はい。わかりました」

 

「よろしい。これ以上増えるのは勘弁よ。全く……」

 

「……」

 

 ……この男、高校の頃から絶賛10股中だ。その中に、真もいる。現実的ではないこの関係が続いているのも相手方がこの男を手放したくないのだろう。それほど心を盗むのが得意な魔性の男なのである。

 

「では、今度こそ失礼します。じゃあね、灯織さん」

 

「は、はい。お疲れさまでした」

 

「き、気をつけてな……」

 

 

 ▽▽▽

 

「……あの、プロデューサー?」

 

「……どうした、灯織?」

 

「……新島さんとどんな関係なんですか?」

 

「……プライベートだ」

 

「でも下の名前で呼び合ってませんでしたか? もしかして交際して……」

 

「さ、さあな。ただ、俺は仲良くなろうとしている人や仲がいい人には下の名前で呼ぶようにしてるからなあ。下の名前で呼び合ってるだけで交際してることにはならないと思うが……」

 

「そ、そうでしたか。よかっ……い、いえ、何でも……そういえば今日もお弁当作ってきました。食べてくれますか?」

 

「もちろん! 灯織の弁当はおいしいからなあ。ありがとう灯織!」

 

「いえ、喜んでいただけたら……ありがたいです……」♪♪♪ ☆彡

 

(よし、楽しく話せたな)

 

 パーフェクトコミュニケーション

 親愛度+50

 

 

 

 ▽▽▼

 

 Night

 

(はあ、咄嗟に誤魔化してしまった。正直ばれてないことを祈るだけだ。さすがに10股してるのがばれたらプロデュースに支障が出そうだから隠すしかない。こういうのはどこから綻びが出るかわからないからな)

 

 そんなことを考えていたら近くにいた相棒が蓮に声をかけた。

 

「なあ、レン。お前、またしょーもないこと考えてると思うけど、ワガハイはたぶん無駄だと思うぞ」

 

(もしかしたら、これ以上増え……さすがにないな!)




真は警察官僚になっています。
蓮との交際は続いていますがお互い仕事が忙しくてあまり会えていません。
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