アイドルマスターシャイニーカラーズ×ペルソナ5 作:フルーヴ
某所 ライブ会場
(久しぶりにプライベートでアイドルのライブに来た。まあ、今は三峰もアイドルなんだけどね。いや~楽しみだなあ~)
三峰結華、L’Anticaのメンバー。偶然一緒に雨宿りをしていたプロデューサーによってスカウトされ、アイドルになった。アイドルでありながら自身もドルオタである彼女は今日、プロデューサーからチケットをもらいお忍びで楽しみに来ているようだ。
(さてと、おっと端の方だね。さすがPたん。配慮してくれたのかな? まあ、もう人はいるみたいだけど。……きれいな女の人だ)
「あわわわわわ……これがライブ……人がいっぱいいるぞ……」
(まあ、いつも通りでいっか!)
「はじめまして~、今日はよろしく~」
「ひっ……よ、よろしく……」
「ん~? もしかしてお姉さん、ライブ初めて?」
「な、なぜわかった?」
「いや~、だいぶ緊張してるように見えたからね~。そうだ! 緊張ほぐしがてら始まるまで是非交流を深めませんか?」
「お、おう。そ、そうしよう」
「じゃあまずは自己紹介から……えっと……私、結華!」
「よ、よろしく結華……わ、私は双葉、佐倉双葉だ!」
佐倉双葉。怪盗団の天才ハッカー、コードネームはナビ、怪盗団を勝利に導く。彼女はとある事情から引きこもりになってしまったが怪盗団によって助けられ、同時にペルソナにも目覚めたため怪盗団の仲間になる。彼女は所謂天才と呼ばれる人間でハッキングのスキルなどは自前で調べて身に着けた。サブカル気質でもある彼女は手に入れたライブのチケットを使い一人でやってきたそうだ。
「ゆ、結華はライブに慣れてるのか?」
「うん! 最近は来れてなかったけどちょっと前までよく行ってたんだ! こうやってお隣になった人とよく話してるんだ~」
「すげー……コミュ力が全然違う……」
「まあまあ、人それぞれだから。そうだ! 双葉はこのアイドルのどこが好きなの?」
「それはだな……この前、アニメの主題歌歌ってただろ……? その時気になるなって思って調べたら……嵌っちゃった。どこが好きとかは漠然としてるんだ……とりあえずあのセンターの子がいいな!」
「おお! あのアニメから入った新参者ですか! よかったよね~あの曲! 私も何度も聞いてる~」
「そうそう! 正直、アニメ化するにあたって大丈夫かなとか思ってたけど演出とかが神ってて、主題歌も完璧だった!」
「おや、そっちもお好みですか? 実は私もアニメの演出に惹かれた一人なんですよね~」
「おお、結華もそうだったのか! 久しぶりに話が合いそうな人に会えたぞ!」
「私も! ……あ、そろそろ始まるみたいですね!」
ライブが始まった。ライブに慣れている結華はもちろん、初めてライブに行った双葉も生のライブの熱さを(倒れかけたが)楽しめたようだ。
ライブ後……
「いや~よかったですね~」
「うん! これも結華のおかげだ!」
「いや~それほどでも~」
「そうだ! 今日この後時間あるか?」
「あるよ! 何か食べながらしゃべり倒しちゃいます~?」
「よかった! 実はいい店を知っていてな! 人も少ない穴場の喫茶店だぞ! 名物のカレーも美味いんだ!」
「おお、興味あります! じゃあそこに行きましょう!」
Night 純喫茶ルブラン
「ただいま~そうじろう~!」
「おかえり、双葉。……どうやら楽しんできたみたいだな。そっちの嬢ちゃんは?」
「結華だ! ライブで仲良くなったんだ!」
「そうかい。嬢ちゃん、ありがとうよ」
「いえいえ! そんな! ……えっと~もしかして親子ですか?」
「おお~よくわかったな! そ! この店、お父さんの店!」
「……! へっ。2人前のカレーでいいんだな? 嬢ちゃんの分もおごってやるよ。娘の友達なら問題ねえ」
「えー! いいんですか? じゃあお言葉に甘えるとします!」
「さっすがそうじろう!」
(本当に……よかったな。これもあいつのおかげかね)
「それであのアニメはさー……」
「やっぱりそう! いやー……」
(……内容は全くわかんねえけどな)
「ほら、できたぞ。嬢ちゃん、ごゆっくり」
「ありがとうございます!」
「そうじろうのカレーは超美味いからな! 安心しろ、結華!」
「ん~おいしい! これは中々絶品ですな! ……あのーよければコーヒーも戴けないでしょうか?」
「おお! コーヒーと合うってよくわかったな! そうじろう! 早く早く!」
「わかってるよ。嬢ちゃん、何か好みの味とかは?」
「あまり詳しくないんでおまかせで! 苦いのでも全然大丈夫です!」
「そうかい、待ってな」
こうして結華はコーヒーとカレーを堪能した。
「ごちそうさま! おいしかったです!」
「ご丁寧にどうも」
「そうじろう~まだここにいていい~?」
「ああ、遅くなりすぎんなよ。ほらここのカギだ」
「ありがとう!」
「ありがとうございます!」
「ごゆっくり」
双葉と結華は惣治郎が帰った後も話し続けた。そして……
カランカラン
「ただいま……」
「おー、おかえり~。勤労青年今日もお疲れさまだ!」
「あれ、双葉。惣治郎は?」
「帰った。カレーなら残ってるから食べてもいいってさ」
「そうだったのか。……あれ、そこにいるのは……?」
「えっとPたん? ……あ!」
「……えっと」
「あーふたばん? これはね……」
「あー、やっぱりそうだったかー」
双葉は結華に言った。
「結華ってL’Anticaの三峰結華だよな! どこかで見たことあるなーって思ってたんだ!」
「あちゃーばれちゃってたか~。三峰お忍びだったんだけどね~」
「まあ、こういうサブカル趣味って隠したくなるよな。あ、ってことは蓮の事務所の子か」
「そうだな。まあ、双葉は秘密を漏らしたりしないよ。安心していいよ、結華」
「そう? まあ、ふたばんなら三峰大丈夫かな~。ところで二人はどういう関係?」
「あ~、ちょっと複雑だな……一言で言うなら仲間だ! そうじろう的には義理の娘と義理の息子だ!」
「あ~だいぶ複雑そうだね~。家族みたいなもんなんだ」
「まあそんなとこ! えへへ……」
「それよりもずいぶん仲が良さそうだな。何の話をしていたんだ?」
「それはだな……何と! アニメや今日のアイドルの話だ!」
「……まあそうだろうな」
「えー、Pたんちょっと淡泊すぎない?」
「まあ、予想できたから」
「予想はできても話にはついてこれないだろ!」
「な……! あ、アイドルの話なら!」
「へえ~じゃあ三峰たちとアイドルについて語り合おうじゃないですか!」
「もちろん!」
「……そーいや、なんでアイドルのプロデューサーになったんだ? ここで急にスカウトされたのは知ってるけど。そんなにアイドル好きだったか?」
「んー、まあ”りせちー”知ってたからな!」
「メジャーすぎるだろ……まあ確かに部屋にポスター貼ってたもんな」
「杏にもらったものだ」
「そうだったのか、初耳だ!」
「へえ~、Pたんの原点は”りせちー”だったんだね~。三峰も好きだよ~」
「まあ、今は結華を含むうちのアイドルの方がすごいけどな!」
「おお、大きく出たな!」
「お~、もしかして三峰たちすごいプレッシャーかかってる? でもPたんにそう言ってもらえるのは嬉しいな~」♪ ☆彡
「私も応援するぞ!」
「ありがと~いや~ファン増やしちゃったなあ~。じゃあその流れで、Pたんはアイドル……もとい283プロのみんなに関して”アイドルとして”何が一番お気に入り?」
「そうだなあ、ダンスとか衣装とかもみんなすごいと思うんだけど」
「ふむふむ……」
「何よりも歌だな! 特に真乃や摩美々、円香とかの歌って本当にすごいよな!」
「へえ~もしかしてその3人がPたんのお気に入りですか~? 三峰も今度ボーカルレッスン入れてもらいましょうか!」
「贔屓してるのか? どうかと思うぞ」
「いやいや283プロの中で特に歌が上手いといえばこの3人というだけだろ! みんなそれぞれ得意なことがあるんだから。結華だってダンス得意だろ? あれもすごいと思うぞ!」
「でも歌が一番なんだよねー?」
「いや歌が好きっていうのは単純に音楽という意味だけじゃないぞ! どちらかというと音楽よりも歌詞がいい! みんなが歌うということもあって感極まっちゃうこともあるんだよなー」
「へえそうなんだね。もしかして全部Pたんが考えていたり?」
「いや、さすがにそれは別の人がやってるよ。だけど新曲が出る度に歌詞の確認は必ずしてるぞ」
「おお~、プロデューサーみたいだ!」
「プロデューサーだよ……あれ、結華急にスマホを触って何してるんだ?」
「ん~? いや~今の会話面白かったからね~要約してグループに投下しておきました!」
「え!」
慌ててスマホを見たが、通知は来ていない。
「……もしかしてブラフか?」
「いやいや、本気だよ!」
「別のグループがあるんだな」
「そういうこと、ふたばん! あーちなみに個人名は出してないよ~。ただPたんは歌が一番のお気に入りみたいって感じのこと言っただけだから!」
「何か問題でもあるのか?」
「まあ、それぐらいならいいか……」
「それよりももっと語るぞ!」
「そうだね~!」
この後も3人で語り明かした……
「おっともうこんな時間だ。さすがに帰らなきゃ。明日学校だし」
「そうだな! じゃあ、蓮、結華を送って行ってやれ! 大事なアイドルだろ?」
「そうさせてもらうよ」
「本当? いやー助かります~! いや~今日は楽しかった! ありがとう、ふたばん!」
「おう! 結華も! サラダバー!」
「サラダバー!」
「おおおお! 初めて返してくれる人に会ったぞ! 蓮も見習え!」
「……そうか。よかったな」
このあと結華を送っていった。
(よし、楽しく話せたな)
パーフェクトコミュニケーション
親愛度+5
▽▽▽
「ただいま」
「おかえり~蓮」
「その、今日は一緒に行けなくてごめん」
「いいっていいって、仕事ならしゃーない。遅くまでごくろうさん。それにチケットをとってくれたのは蓮だからな! サンキュー! まあ、結華と仲良くなれたからそれはそれでOKだ!」
「そう言ってくれるとうれしいよ」
「……でもちょっと困らせることを言うと……カレシと行きたかった」
「……ごめんな」
「まあ私も研究で忙しいからな。仕方ない。……一緒にゲームしない?」
「……ああ、そうしよう」
言うまでもないが、双葉も10股の当事者である。
二人はレトロゲームを一緒にしていたため寝るのが少し遅くなった。
▽▽▼
おまけ 結華の送ったメッセージ編
『速報:プロデューサーは歌が大好き!』
『へえ~そうなんだ!』
『そうやろ~』
『それは初耳だね』
『それってーボーカルレッスンサボるなってことですか~?』
『いやいや違う違う!』
『でも歌にちょっとだけプレッシャーかかっちゃうな~』
『だよね~、練習がんばらなきゃ!』
『ええ~そうね~』
『ボーカルレッスン、がんばります^^』
──────────
「ほわっ……歌ですか……えっと……」
「つ、次のボーカルレッスンの予定は……」
「今週ボーカルレッスン入れてもらおーっと!」
「うちの歌もーっと上手くなりたか! 予定が取れんでもカラオケで……」
「……ボーカルレッスンの時間ですねー」
「歌か……私の歌はどう聞こえてるんだろうか」
「え……えっと……ボーカルレッスンしなきゃ……」
「あたしも歌大好きです!」
「あわわわわわ……ボーカルレッスンの予定は……な、ないよ! ど、どうしよう……」
「……ダンスレッスンばっかりだな」
「今週のレッスンを全てボーカルレッスンに変えていただくことは……?」
「防音設備が必要かしら……で機材も揃えないとだめね……」
「めーっちゃ歌の練習しないとね☆」
「あうう……今日のボーカルレッスンのこと……あまり覚えてない……」
「はづき~、ボーカルレッスンできる~? え? 直接聞けって……」
「あ、通知だ……」
「へえ~……」
「やっば……次の新曲ちょ~むずいんだけど……」
「歌、好きなんだ」
「……」
「も……もっと頑張らなきゃ……」
「あは~、やっぱそうだよね~、雛菜、歌はあまり褒められたことないけど~」
「まじで何様なんですかあの人! はぁ~……」
「……みんな仲がいいね、この事務所」
ブーッブーッ
「蓮、めっちゃスマホ鳴ってるぞ。見なくていいのか?」
「これぐらいの時間に来るのは大体仕事には関係ない話題だが……双葉がそう言うなら見るか……どれどれ……」
「私も見ていいやつ?」
「ん? まあ、最初のポップアップだけなら……」
『今週、ボーカルレッスンがしたいです』
『この前の新曲、まだ音が掴みきれていません。なのでボーカルレッスンをお願いしたいんですが今週、お願いできますか?』
『今練習してる曲難しいから今週ボーカルレッスンしたいんだけど予定取れそうかな?』
『今週にみっちりボーカルレッスンしたい!』
『大声を出したいんでーボーカルレッスンとかどうですかぁ?』
『ボーカルレッスンを今週調整してもらえないかい?』
『誰もが聞き惚れるような歌声を得るために1週間後、ボーカルレッスンを入れて欲しいなー?』
『もっと大きな声出したいので、ボーカルレッスン、今週希望したいです』
『プロデューサーさん! カラオケ行きましょう! ジャスティスV一緒に歌いませんか??』
『もっと歌が上手になりたいので今週にボーカルレッスンをやらせてください!』
『この間の新曲、まだ上手く歌えないから今週にボーカルレッスンしてもいいだろ?』
『高音が安定しないので今週レッスンをお願いしたいのですが……』
『もっと歌の技術が磨きたいわ。だから、今週はボーカルレッスンをしましょう!』
『甘奈、自分の歌い方で少し気になってるところがあるんだ~だから、今週ボーカルレッスン頼んでいいかな?』
『てんか、もっと大きな声出せるようになりたいので歌のレッスンが今週したいです』
『声出てるかわからなくて……今週ボーカルレッスンを入れていただけませんか?』
『今日ボーカルレッスンで声の通りが良くなったと褒められました。プロデューサーさんが予定を組んでくれたおかげです』
『声が上手くでないから今週ボーカルレッスンしてもいい?』
『今やってる曲もっといいカンジに歌いたいから今週、ボーカルレッスンってできるー?』
『今週、ボーカルレッスン入れてほしいな』
『スケジュールの相談です。今週、ボーカルレッスンを入れられますか』
『わたしもっと上手く歌えるようになりたいので今週、ボーカルレッスンがしたいです』
『今週、ボーカルレッスンしてもいい~?』
『ボーカルレッスン、今週入れとかないとやばくないです?』
『今やってる曲もっと完璧に歌いたいから今週ボーカルレッスン入れてもいいかな?』
「」
「うわー……がんばれー……守ったらなんかありそうだから……」
双葉は母と同じ研究者となりました。またプログラミング能力も世間的に高く評価されており、研究間の結果待ちなどの暇な時間に適当にプログラムを作って企業に売ったりしています。また、実家からは出ていないためルブランに住んでいる蓮とはほかの人よりはよく会います。が、なんやかんや二人とも忙しいので時間を合わすのに一苦労な様子。蓮が出張で家を離れるときはモルガナを世話しています。その見返りに首輪にカメラをつける許可をもらったのでたまにモルガナの視点を見て楽しんでいます。