アイドルマスターシャイニーカラーズ×ペルソナ5   作:フルーヴ

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七草にちかと芳澤かすみ

 Morning 某テレビ局

 

「プロデューサーさん! さっき21時台のドラマの主演の人がいましたよ! 確か今日共演の人でしたよね? 挨拶しに行きましょう!」

 

 七草にちか。283プロのアイドルグループSHHisの一人。また事務員の七草はづきの妹でもある。半ば強引に283プロのオーディションを受けた彼女は何かを見出したプロデューサーによって合格となりアイドルとなった。今日はある音楽番組の収録に来ているようだ。

 

「お、落ち着いてくれにちか……」

 

「もう! 早く行きましょうよ! こういうのは最初の印象が大事なんですから!」

 

「はは……そうだな」

 

 挨拶を終えた二人は廊下を歩き、控室にやってきた。

 

「いやーすごい人が出演してますね! これは大チャンスですよ!」

 

「そうだな」

 

「何かプロデューサーさんそっけなくないですかー?」

 

「いや、そんなつもりはなかったが……」

 

「ふーんそうなんですね。もうスタイリストさんも到着したみたいなので、そろそろ衣装の準備します!」

 

「ああ、待ってるよ」

 

 蓮は部屋の外へ出た。待っている間に何をしようかと悩んでいるとき、声をかける女性がいた。

 

「あ、先輩。お疲れ様です!」

 

「え? あ!」

 

 新体操の芳澤選手。蓮の高校の後輩だ。

 

「そうか、朝の情報番組に今日出演すると言っていたな」

 

「はい! さっき収録が終わって帰るところだったんです! 先輩は今から仕事ですか?」

 

「ああ。今から収録なんだ」

 

「そうなんですね。チョコちゃんだったりしませんか?」

 

 以前、芳澤は智代子と偶然ビュッフェで出会ったときに意気投合し、ツイスタを一緒に投稿したことがある。

 

「いや、違う子だ。そういえば智代子がツイスタでコラボできてとても嬉しそうにしていた。ありがとう」

 

「いえ、私もよくチョコちゃんの投稿見てるのでお互い様です! そういえばあの投稿を見てグルメ番組のオファーが来たんです!」

 

「そうなのか? 見てみたいな。何て番組なんだ?」

 

「──って番組です。これからその番組の打ち合わせもあるんですよ!」

 

「え、その番組に呼ばれたのか。智代子がその番組のオファー欲しがってたんだよな」

 

「そうなんですね。私もまた会いたいので共演してみたいです。それとなく番組プロデューサーに伝えておきましょうか?」

 

「はは、じゃあ頼むよ」

 

 二人はしばらく談笑していた。しばらく経ってから扉からにちかが顔を出した。

 

「……あのー、プロデューサーさん。ちょっとうるさいです」

 

「ああ、ごめんにちか。もう準備は終わったのか?」

 

「はい……一応見てもらおうかなとか思ってさっきから声かけて待ってたんですけどー……担当アイドルを待たせるとかなくないですかー?」

 

「え、そうだったのか……」

 

「ご、ごめんね……」

 

「……ってええー!? 新体操の芳澤選手じゃないですか! 知り合いなんですか? プロデューサーさん?」

 

「まあ、そんなところだな」

 

 芳澤は少し不機嫌そうだ……

 

「そうなんですね! あ、すみません、芳澤さん、挨拶が遅れちゃって! 私、283プロに所属している七草にちかです! SHHisというグループで活動しています!」

 

「にちかちゃんよろしくね! 今日はパフォーマンスするの?」

 

「はい!」

 

「じゃあ時間があれば見に行くね!」

 

「え、いいんですか? ありがとうございます!」

 

「ちょっと待てそれは……」

 

「先輩がいるんで何とかなりませんか?」

 

 芳澤から謎の圧を感じた。これは応じたほうがいい……

 

「ば、番組プロデューサーに言っておくよ……」

 

「ありがとうございます!」

 

 そこに番組スタッフがやってきた。

 

「すみませーん、283さん。そろそろスタンバイお願いします!」

 

「呼ばれましたよ、プロデューサーさん! 行きましょう!」

 

「ああ、そうだな。じゃあ、……また後で」

 

「はい! にちかちゃん、頑張ってね!」

 

「ありがとうございます!」

 

 見に行くと宣言した芳澤。実際ににちかのパフォーマンスの時間に間に合ったようだ。

 

「すみません、先輩。無理を言ってしまって」

 

「気にするな。それより今からにちかの番なんだ」

 

「ならちょうどよかったです!」

 

 にちかのパフォーマンスが始まった。いつも通りの動きだ……

 

「上手なパフォーマンスなんだけど……」

 

 芳澤はにちかのパフォーマンスを見て何かもやもやした感じを覚えた。芳澤にとっては少し違和感を感じたが、番組的にはにちかのパフォーマンスが無事に終わった。

 

「よかったですね、にちかちゃんのパフォーマンス」

 

「ああ」

 

「ですが……何でしょう……どこか苦しそうでした。まるで……他の人を演じているようなそんな気がしました」

 

(……! そうか……そうだよな……)

 

 にちかのパフォーマンスは彼女が敬愛する伝説のアイドル”八雲なみ”の模倣だ。にちか自身には輝くものがあるがパフォーマンスが始まった途端、くすんだ劣化コピーになってしまう原因ともいえる。

 

「にちかちゃんは進んであのパフォーマンスをしている……違いますか?」

 

「ああ、だけど……」

 

「……苦しいですよね、まるで自分からしあわせになることを放棄しているような……かつての……」

 

「あのときとはまた違う。にちかの悩みはにちかの悩みだ」

 

「……そうですね。その通りだと思います。あの、にちかちゃんとお話してもいいですか?」

 

「……! もちろんだ」

 

 収録が終わりにちかと蓮たちは控室で合流した。

 

「どうでしたどうでした……!?」

 

「おう、上出来。いい感じだったぞ」

 

「直前にリップ塗りなおしてもらったんですけどつやつやしてましたかね!?」

 

「ははっ、うん。口元っていうより、全体に輝いてたよ」

 

「えーっ、そういうのじゃなくて……」

 

「……そうだ、お腹すいてないか? この後何か食べに行こう。今日のご褒美だ」

 

「あ、いいですね! じゃあお寿司とかどうです?」

 

「……まあいいだろう」

 

「どうもです!」♪ ☆彡

 

「それと……」

 

「あっ! 芳澤さん!」

 

「お疲れ様、にちかちゃん。今日のパフォーマンスよかったよ!」

 

「ありがとうございます!」

 

「にちかちゃん」

 

「……? どうしたんですか?」

 

「パフォーマンスをする先輩からのメッセージです」

 

「は、はい!」

 

「もっと”自分”に自信を持って! ”自分”のいいところもっと見つけていこうね! ……私も昔、自分らしさというか自分のいいところがわからなかったときがあったから……」

 

「……! あ、ありがとうございます……!」

 

「あの、蓮先輩。このあとごはん行くんですよね? もしよければ私もご一緒させてもらってもいいですか?」

 

「え……? あ、どうぞどうぞ、是非お願いします! いいですよね、プロデューサーさん?」

 

「ああ、いいぞ。──-。一緒に行こう」

 

「へえ……」

 

 

 ▽▽▽

 

 寿司屋

 

「……」

 

「あれ? もう食べないの、にちかちゃん?」

 

「そ、そろそろお腹一杯かなって……」

 

「……」

 

「そうなんだね! ……もしかして待たせてます?」

 

「い、いえ! 全然大丈夫です!」

 

(アスリートってすごい量食べるんだな……)

 

 予想外の量でにちかはとまどってしまったが次の予定もなかったためゆっくりと過ごすことができた。

 

「ありがとうございます、蓮先輩! 奢っていただけるなんて!」

 

「どういたしまして。まあにちかの分もあったから気にしなくてもいいよ」

 

「ふーん……」

 

 にちかを横目に芳澤は蓮のそばにやってきて囁いた。

 

「なんだかにちかちゃんってお父さんに甘える娘みたいですね。とってもかわいいですよね。先輩もそう思いません?」

 

(何だこの何とも言えないプレッシャーは……)

 

「今日はとっても楽しかったです、先輩! ではまた!」

 

 芳澤は帰って行った。

 

 ▽▽▼

 

「プロデューサーさん」

 

「どうしたんだにちか?」

 

「もしかして、芳澤選手と付き合ってるんですか?」

 

「?! どうしてそう思ったんだ?」

 

「別にー、なんか仲がよさそうだなーって。名前で呼んでましたしー」

 

「……にちかも名前だろう?」

 

「……そうでしたねー。まあいいや。誰かと付き合ってるなら早く公表したほうが事務所のためだと思いますけどー?」

 

「……?」

 

「まあ、この前、夏葉さんと映画見に行ってましたしねー。彼女持ちがする行動じゃないですよねー」

 

「?! いや……あれは……」

 

「咲耶さんのことも抱き寄せてませんでした?」

 

「?!?! あれも事故みたいなもんで……」

 

「……灯織ちゃんからはよくお弁当もらってますよね?」

 

「まあもらってるが……それを言うならにちかだって……」

 

「他にも千雪さんと牛丼食べに行ったり……」

 

「も……もういいだろう……どうしてそんなことを知ってるんだ……?」

 

「……よく考えたらこんなことしてて既に彼女とかいたらとんだ浮気者ですね! 2股……いや、3股ぐらいしてたりして!」

 

「はは……」

 

「まあ、プロデューサーさんがそんなことできるわけないんで! 大丈夫そうですね! 芳澤さんと付き合えるわけないですもん! やっぱり気のせいですね!」

 

「……だな」

 

 蓮は自身に彼女がいることで事務所に与える影響については全く理解できなかったが、10股がバレてしまうことだけは全力で避けようと改めて心に誓うのであった。

 

(よし、楽しく話せたな)

 

 パーフェクトコミュニケーション

 親愛度+5

 




被った!シャニマスのキャラが少し多かったから仕方ない。

実はこっちのほうが構想としては先にできててチョコ先の方が後でできました。

というか全員分書くことを全力で後悔しています。
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