アイドルマスターシャイニーカラーズ×ペルソナ5 作:フルーヴ
某日 Night とあるレストラン
「……ルカにはもう関係ないでしょ」
「……! 違う! 私は美琴と……」
「……じゃあ、頑張って。応援してるから」
「待って! 美琴っ! ……ああああああああ!」
美琴は去っていった。そして美琴はある男二人とすれ違いになった。
「いやーすごい美人だったなあ、雨宮」
「はい。そうですね」
「あまり興味がなさそうだな?」
「いや、そういうわけでは。……あの」
「ん? ああ、今日のあれな。まあ気にするな俺にだってミスすることはあるよ。雨宮が気にすることはない」
「……そうですか」
Morning レッスン場
(……もう朝か。さすがに帰らなきゃ)
緋田美琴。283プロのアイドルグループSHHisのもう一人。ほかの事務所に所属していた彼女は前のユニットの活動が終わってからその事務所を退所し、283プロにオーディションを受けに来た。そしてオーディションに合格し、283プロのアイドルとなる。パフォーマンスで魅せることが目標の彼女はいつもレッスン室に籠って自身を磨いている。どうやら夜通し練習していたようだ。
(今日の夜に打ち合わせがあったんだよね。それまで休めるかな)
美琴は荷物をまとめて外に出て、駅に向かった。駅に着いたとき、様子がおかしい女性がいることに気づいた。
(……? 誰だろう?)
「あの……大丈夫?」
「……むにゃむにゃ……ララちゃん? ……あれ、おねーさんだれー……?」
「……だいぶ酔っぱらってるみたい。立てる?」
「酔ってない酔ってない! ほらこの通り! ……とと」
「ああ……えっとこのまま放っておくのもあれだから……そうだ」
283プロダクション事務所
「おはよう、プロデューサー」
「……おはよう、美琴。えっと……」
「この人、駅前で倒れてたんだ。そのまま放置もできなくて」
「……とりあえず仮眠スペースでも連れて行こうか」
「うん、そうする」
「……美琴も今帰りだったんだろ? お疲れ様」
「ありがとう。今日の打ち合わせのことは忘れてないよ」♪ ☆彡
「ああ。……よければ迎えに行こうか?」
「いいの? ありがとう」
「気にしないでくれ……とりあえず仮眠スペースに寝かせに行こうか……」
「うん。そうだね」
美琴は酔っ払いを事務所の仮眠スペースに連れて行った。
「……やっぱりどこかで見たことある気がする。いつだろう?」
美琴は少し疑問に思ったが気にせず帰ることにした。
美琴が帰ってからしばらくして仮眠スペースに蓮はやってきた。改めてその相手を見て驚いている。
(……正直驚いたな。どうしてここにいるんだ……一子)
大宅一子。毎朝新聞のゴシップ記者。かつて売れるネタなら何でも書くゴシップ記者だったとき蓮と接触。とあるターゲットの情報を渡す。その後、怪盗団のネタを蓮が提供する代わりに怪盗団に都合のいい記事を書くという取引をしていた。そして蓮と交流していくうちに失っていた正義を取り戻すことができた。
「……これは貸しだな。起きろ、大宅」
「もう……何……ってええ! どうしてここに?!」
「それはこっちのセリフだ……あまり飲みすぎるなよ」
「あははーごめんね~。だけど君の家で介抱されるのも……ってここどこ?」
「俺の職場」
「あちゃー……それはまずいことをしたね。もう少し寝たら帰るわ」
「お、おい……聞いちゃいないな……」
すぐ来たはづきさんには事情を説明して大宅を休ませたがアイドルたちが事務所に来る少し前に大宅を説得して帰らせた。
Evening
蓮は美琴を連れてあるレストランに向かった。どうやら先方がここで打ち合わせをしたいようだ。
「……ルカ」
美琴は思わず昔の相方の名前を呟いてしまった。
「どうした、美琴? まだ眠いのか? あまり調子がよくなさそうだな」
「ううん。そうじゃないの。ただ……ここにあまりいい思い出がないの」
(斑鳩ルカと何かがあったのか……?)
『私は美琴と……!』
「……奇遇だな。俺もなんだ」
「……! そうなんだ。……なんというか変な感じがするね」
『全てこいつがやりました。私の責任ではありません』
『……え?』
(……あまり思い出したくないな)
「確かにな……そろそろ始まる、行こう」
「うん」
二人とも苦い思い出を持っている地に踏み込んだ。打ち合わせ自体は滞りなく終わった。
「……大丈夫。一人でやっていけている」
(……)
打ち合わせ中もどこか様子が変だった美琴を見て不安に思った蓮は打ち合わせが終わってすぐ、メッセージを送った。
『一つ頼みたいことがある。今日の貸しだ。とあるアイドルを調査してくれないか? 一子』
▽▽▽
一週間後
Night バー・にゅぅカマー
「あらいらっしゃい。久しぶりね~いい男になって!」
「はは……」
「いっちゃんもう来てるわよ。奥の席」
「ありがとう」
にゅぅカマーの主ララちゃんにいわれた通り奥の部屋に入った。かつて、金城の情報をもらった場所だ。
「やーっと来たね。待たせすぎなんじゃない?」
「すまない。というのも……」
「はいはい、相変わらずご苦労様。今日来たのはこの前言ってたやつね、調べといたよ。斑鳩ルカと緋田美琴だっけ? 前に君のところとは違う事務所でグループとして活動してたのは知ってるよね?」
「ああ。それは知っている」
「まあ、もうそのグループは解散して斑鳩ルカは事務所に残って、緋田美琴は君んところに今は所属しているけど」
「そうだな。そういえばこの前酔い潰れた一子を介抱して事務所に連れてきたのが美琴だ」
「え?! そうだったの? あっちゃー……見られちゃったかー……よりにもよってみーちゃんに……まあいいや。それよりどうして解散したかだよね……それは……」
大宅は解散までの一連の流れを伝えた。
「それにあるレストランで大喧嘩しちゃったらしいのよ。個室だったから幸い大騒ぎにはならなかったけどそんときのルカちゃんだいぶひどかったらしいよ」
(……そうか。あのレストランで……だから美琴は……)
「それはいつ頃なんだ?」
「え? ──ぐらいだね。ああ、君が前職を辞めた時期も同じぐらいだっけ? 何かシンパシーでも感じてるってわけ?」
(そうか……あの時すれ違ったのは……)
「……そういうわけじゃない。ありがとう、色々助かったよ」
「もしかして帰んの?」
「いや、実は営業の帰りなんだ。もう一度事務所に行く。すまない、あまり長居できなくて」
「ふーん。仕事ならまあいいか。それより、あんたさー早く決めなよ」
「……」
「あの子たちも私も浮気されたことに怒ってるっちゃ怒ってるけど今一番怒ってるのはそれじゃないの。なんで早く決めてくれないの? 誰も選ばれなかったからってヒステリックになる子は私たちの中にはいないよ。私もだけどみんなあんたに人生救われてるんだから。……あんたが幸せになれる子ならみんな納得するの」
「……善処するよ」
「はあ……まあ早くアイドルのところに行きなさいよ……全く……ララちゃーん! じゃんじゃん持ってきてー!!」
なお、大宅も10股の当事者だ。
▽▽▽
Night レッスン場
「美琴」
「……」
「美琴──ー!」
「っ! びっくりした……プロデューサー。いつもありがとう」♪♪ ☆彡
「まあ頑張ってるから結構声かけるのに勇気がいるけどな……」
「そうなの?」
「ああ、そうだ。休憩しないか? 飲み物買ってきたから」
「うん、そうする。せっかくプロデューサーが差し入れ持ってきてくれたから」
レッスン室の端で飲み物を少し飲んだ後、美琴は口を開いた。
「……そういえば来週だったっけ」
「ああ。俺も緊張してきたよ。あんな大きな仕事、久しぶりなんだ」
「そうなの? プロデューサーが選んだ子を信用してほしいな」
「ありがとう。……いや、俺が言うことでもないか」
(みんな調整できている。大丈夫…のはずだ)
「じゃあ練習に戻るね。差し入れ、ありがとう」
「ああ。……あまり遅くなりすぎないようにな」
「わかった」
(よし楽しく話せたな)
パーフェクトコミュニケーション
親愛度+15
▽▽▼
1週間後、大規模オーディションを受けた283プロダクション。だが、結果は予選敗退。審査員からも散々な評価をもらいはづきさんや蓮が懸念していた最悪の結果で終わってしまった。
大宅はゴシップ記事をあまり書かなくなり政治部門に戻りました。が、それはかつてゴシップ記者をやっていたことを全て蔑ろにしているわけではなくそのときのつても大事にしています。その甲斐あって蓮は情報を得ることができました。蓮はバーにゅぅカマーには全然行っていません。というのも大宅が意外と恥ずかしくて行けないらしいです。今回は蓮が仕事のついでに会うためににゅぅカマーを指定しました。かつての相棒は残念ながらまだ入院中ですが頻繁に会いに行っているそうです。