アイドルマスターシャイニーカラーズ×ペルソナ5 作:フルーヴ
Morning
有栖川夏葉。283プロの放課後クライマックスガールズの一員。裕福な家で育った令嬢だがストイックな性格である。
彼女はプロデューサーに呼ばれ、事務所に来ていた。
「おはよう、プロデューサー。他のみんなはまだのようね。今日は一体何の用かしら?」
「おはよう、夏葉! 今日は仕事の相談だ」
「おはよう、夏葉ちゃん」
「もしかして春?! 久しぶりね!」
「久しぶり、夏葉ちゃん」
奥村春。怪盗団のメンバー。コードネームはノワール。夏葉と同じ令嬢だ。彼女には数々の困難があったが仲間と乗り越え成長した。そんな彼女は現在親の会社であったオクムラフーズの経営に関わっている。なお、蓮との関係は真と同じである。
「もしかして、知り合いだったのか。相変わらず、世間は狭いな……」
「私も夏葉ちゃんがアイドルをやってるなんてびっくりしたの。あと蓮君が夏葉ちゃんのプロデューサーだってこともびっくりしたよ」
「はは、そうか。二人はどこで知り合ったんだ?」
「昔、お父さまのパーティに参加したときに夏葉ちゃんがいたの」
「初めて会った時の春はお姉さまみたいだったわ」
「夏葉ちゃんは昔からあんまり変わってなくってずっと元気だね」
「会ったのは一回だけ?」
「ううん、お父さまのパーティに出るときはいっぱいあったからそれから何回か会う機会があって、それ以外でもよく会うようになったの。私が高校生のときはあまり会えなかったけど大学生のときはよく会ってたんだ」
「ええ、だけど春が社会人になってからしばらく会えてなかったから今日は会えてうれしいわ」
「そうだったのか。長い付き合いなんだな」
「ところでプロデューサー、今日はどうして私たち放課後クライマックスガールズを呼んだの?」
「ああ、そうだったな。じゃあ春の方から説明をお願いしてもいいかな?」
「ええ、もちろん。夏葉ちゃん、ビッグバン・バーガーって知ってる?」
「ええ、知ってるも何も一時期海外まで進出していたハンバーガーチェーン店じゃない」
「実はそのビッグバン・バーガーで新商品を開発していてその宣伝を誰にしてもらおうか悩んでいるらしいの。だからその宣伝の仕事を蓮君がいる283プロに持ってきたの」
「ということはもしかして」
「ああ、この仕事は放クラに任せようと思っている。ビッグバン・バーガーの雰囲気は放クラが一番合っていると思うんだ。どうだ、夏葉?」
「ええ、引き受けたいと思うわ。けれどほかのみんなの意見の方が先じゃないかしら?」
「まあ、そうだよな」
「じゃあほかの子が来る前にもう一つの話をしておくね」
「ん? ああ、あの話か」
「もう一つの話って?」
「実は今オクムラフーズの新事業として喫茶店を開こうと考えているの。ちょうどおじいさまがやっていたような暖かい喫茶店を」
「そうなの! ぜひ行ってみたいわ! プロデューサーもそう思うでしょ?」
「……ああ、そうだな。春が言ってたことがもう叶うなんてすごいよな」
「蓮君……そうだね」
「春ならきっとできるよ、俺は胸を張って言える。いい店になるって」
「ありがとう、蓮君!」♪♪ ☆彡
夏葉は二人のやり取りにどこか違和感を感じた。
「そういえば、ルブランに似た雰囲気になっちゃうと思う。ごめんね、ライバルだ」
「ルブラン? それって前にプロデューサーが連れて行ってくれた喫茶店のことかしら?」
「ああ、そうだ」
春は少しムッとした。
「春もルブランのことを知っていたのね! あの雰囲気の喫茶店、私は好きよ! 良いと思うわ!」
「……ありがとう、夏葉ちゃん」
「春、ルブランのことは気にしなくていいと思う。四軒茶屋に作るわけじゃないんだろう?」
「うん、全く違う場所だよ。やっぱりルブランが近くにあると絶対意識しちゃうから」
「惣治郎が聞いたら喜ぶよ」
「で、その新事業がどうしたの? 春」
その言葉を聞いたあと、春はじっと夏葉を見つめ、そして納得したように話し始めた。
「夏葉ちゃん、あなたにその喫茶店のイメージガールをしてほしいの」
「え? 私が?」
「実はこの前のトータルコーディネートの記事、私読んだの。まあ、その記事を読んだから夏葉ちゃんがアイドルをしていることに気づいたんだけど」
「そうなの? 嬉しいわ!」
「久しぶりに直接会ってみてわかった、学生だけど大人の雰囲気を持つ夏葉ちゃんなら私がイメージしているコンセプトにぴったりだなって。引き受けてくれる?」
「もちろんよ! プロデューサーもそれでいいわね?」
「もちろん。話を聞いて俺もいいと思った。夏葉なら大丈夫だ!」
「ええ! プロデューサー!」♪ ☆彡
「蓮君もありがとう」
「こちらこそ仕事を持ってきてくれてありがとう、春」
二つ目の話もいい感じにまとまったところで3人は雑談を始めた。
「あ、そういえば……ごめんなさい、少し話を変えてしまうのだけれど……ねえ、春。以前会ったときにコピ・ルアクが飲みたいって言ってなかった?」
「え? うん、言ってたけど……」
「最近とても質がいいのが手に入ったのよ! 連絡しようと思ってたときに会えてよかったわ!」
「そうなの? 嬉しい!」
「……コピ・ルアク?」
「あれ? 覚えてないかな? 昔ほら、ゾウのコーヒーを一緒に飲んだ時に……あー、もしかしたら名前は言ってなかったかも」
(コーヒー? まさか……)
「コピ・ルアクというのはジャコウネコの……」
蓮の想像通りだった。
「あ、ああ! た、確かに春があの時言っていたな。覚えてるよ……」
「そうだったの? さすがプロデューサーね! せっかくだからプロデューサーも一緒にいかがかしら?」
「よ、予定が合えばな。……おっとすまん、夏葉、春。今から外回りに行かなきゃいけないんだ。本当は放クラのみんなと一緒に打ち合わせしたいんだが、もう時間がないみたいだ。もうしわけないけど後頼めるか夏葉?」
「わかったわ! プロデューサー」
「わかった、蓮君、今日はありがとう。……それから」
春は蓮に近づいて、そして耳元でこのように言った。
「アイドルに手を出しちゃ、ダメだよ?」
このとき春が肩をつねっていた。蓮は少しだけ顔が引きつった。
「わ、わかってるよ……」
「じゃあ、行ってらっしゃい、蓮君。また今度お茶しようね」
「い、行ってきます……」
(色々あったけど、楽しく話せたかな)
パーフェクトコミュニケーション
親愛度+5
▽▽▽
「ビッグバン・バーガーですか!! やりたいです!!」
「凛世も是非……」
「アタシも!」
「私も! 友達とよく行くんだよね~」
「本当! うれしい! じゃあ、決定だね。詳細が決まり次第、蓮君に連絡させてもらうね」
(蓮君……? プロデューサーさまとお知り合い……?)
「みんな元気そうでいいグループだね! もしかしたらビッグバン・チャレンジも成功しちゃうかも! やってみる?」
「びっぐばん・ちゃれんじ?」
「どうするチョコ?」
「あれはさすがに人間じゃ無理だよ~。私にそんな度胸ないから……」
「ごめんなさい、冗談だよ。挑戦してもらうことはない……と思うよ。でも、蓮君は確か食べきってたかな。だからみんなで頑張ればいけるかも!」
「え、プロデューサーあれを食べきったんですか?!」
「プロデューサーさんすごいですー!」
「ごめんなさい、プロデューサーさん。人間じゃないとか言って」
「ふふっ、たぶん大丈夫だよ。あ、もうこんな時間だ。じゃあ、今日はこれで失礼します。蓮君……プロデューサーさんによろしくね」
「はい、ありがとうございました!」
「そういえば、みんなはよくビッグバン・バーガーに行ってるの?」
「以前、クラスメートの方と一緒に……」
「まあ、たまにな。夏葉は……あまり行きそうにないな」
「ええ。今日行ってみようかしら?」
「そういえば夏葉ちゃん、午後お休みだったよね~、何するの? ショッピングとか?」
「確かにショッピングもするけど今日は映画を見に行こうと思うの。前に私が出演したものよ。とても面白いわ!」
「そうなんですね! あたしたちも見に行けたらよかったんですがお仕事があるので……」
「早く見たいね~夏葉ちゃんの映画」
「そうなの? 嬉しいわ!」
「……明後日なら凛世もお供させていただこうと思っていたのですが……」
「ごめんなさい、凛世。その日は私が仕事なの。また今度一緒に行きましょう」
「ああーっ! もうこんな時間です! みなさん、早く行きましょう! 遅刻しちゃいます!! 夏葉さん、行ってきます!」
「! もうそのような時間でしたか……それでは夏葉さん、また明日」
「じゃあ、私たちもう行くね! 夏葉ちゃん、また明日!」
「じゃあな、夏葉!」
「ええ! みんな、また明日! ……それじゃあ私もそろそろ行こうかしら」
▽▽▼
今日のスケジュール
イルミネ
……
アンティーカ
……
放クラ
……
午後
果穂、智代子……トークショー
樹里、凛世……ラジオ収録
夏葉……お休み
アルストロメリア
……
ストレイライト
……
ノクチル
……
シーズ
……
社長
……
はづき
……
雨宮
……
午後
お休み
一応ルブランにもコピ・ルアクは置いてあります。ルブランでコーヒーを何度も作ればそのうち出てきます。そのとき惣治郎は高いからあまり使うなよみたいなことをぼやきます。
春は大学卒業後、そのまま奥村フーズの経営に関わるようになりました。創業者の一族ということから若干優遇はされていますが、それ以上に彼女の手腕もすばらしいものでお客様の目線というものがしっかりと理解できている人材になっています。新事業もややごり押し感は否めないが大多数の役員からは称賛を得ている企画なので春はとても張り切っています。