リンク嫌いのシンクロ使いがDT世界でリンクする話   作:春風しふる

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星遺物のDT世界のSS誰も書かねぇんだもん、このままご飯はたくさん食べる女や暴走召喚したりメスガキ粉砕したりするやつらやロボットやカバがカテゴリーにいる百合シスター集団のSSに先を越されそうな気がしたので初投稿です。


1話-異世界-

陽の光を感じた

 

目を閉じていても分かる、暖かくてしかし少し鬱陶しい太陽の光だ。

もう朝か、昨日も夜遅くまでデッキを考えていて行き詰まりを感じてベットに倒れ込んで…

 

「…うぅ……」

 

カーテンを閉め忘れたのだろうか?窓から差し込む光が顔を直撃し目覚めが少し辛い。

今は何時だろうか?寝ぼけ眼で枕元にあるであろうスマホを探し求める。

 

コツン

 

スマホ…ではない、四角くて大きい物が手にぶつかる。

持ち上げて視界に移るよう動かすと…

 

「俺のデッキ…?」

「あっ、起きた?」

 

ん?

 

視界の端に見慣れない人影を捉える。

…不法侵入?

いやいや、流石に鍵は閉めた…よな?

と、とにかく警察に通報を…!

 

「あ、あんた誰「良かった〜、目覚めなかったらどうしようかと思ったよ」…」

 

少女が笑顔で駆け寄ってくる、ぱっちりとした大きな目、紺色の長い髪、振袖のついた民族衣装のような服装。

アイドル顔負けなんてチープな言葉じゃ表現しきれない圧倒的な美がそこにいた。

 

「あ、ちょっと待っててね。お兄ちゃん呼んでくるから」

「え?あ、はい」

 

見とれている間に少女は部屋を出て行ってしまったが、扉が閉まる音でようやく我に返り冷静にあたりを見回す。

まずは部屋、ログハウスのような木造建築で微かに檜のような香りがする、この時点でボロアパートとはいえ鉄筋コンクリートで囲まれた見慣れた我が家でないことは確定だ。

俺が寝かされているベットも毛布の端々から藁のような干し草が飛び出ており都会暮らしとしては嗅ぎなれない草の香りがする。

両開きの窓からを開け外を見てみる

 

 

「なんだ、これ」

 

 

そこには見慣れない勾配の急な三角屋根の家々がちらほらと見える小さな村とその先には大森林が広がっている。さらに森林の奥には薄い光の壁のようなものが空高くそびえたち城壁のように町を囲んでいた。

 

異世界

 

真っ先にそんな言葉が浮かぶのはサブカルに精通している若者だからだろうか?

あまりにも現実離れした光景に頭が追い付いていない事だけはわかる。

 

しかし、この何もかもがこれまでの常識と違う世界で唯一異彩を放っているものが俺の手の中のデッキケースだ。

これだけがこのファンタジー全開な世界の中で、その触りなれた感触が、ここがまぎれもなく現実であると主張している。

 

「目が覚めたようだな」

「…っ!」

 

いつの間にか背後のドアが開かれており、そこには青い髪に端正な顔立ち青年が立っていた、身長は180以上だろうか?がっしりとした体つきだが表情は優しくどこか安心感を与えてくれる。

その背後から先ほどの少女がひょっこりと顔をのぞかせ笑顔でこちらに手を振ってくる。

 

「俺の名はニンギルスだ。聞きたいことはいくつかあるが、まずは目覚めてよかった。イヴが森で倒れている君を見つけて俺に知らせてくれたんだ。近くに狂暴化した機械蟲(クローラー)がいたが奴から逃げて他の集落から来たのか?」

「え、森?それに、クロ…なんて?」

「機怪蟲だ、君の住んでいた場所では呼び方が違うのか?」

 

クローラーってなんぞやって感じだが、いったん置いておこう。

異世界なんだ、変な名前の変な化け物がいるということだろう。

 

「えっと、その機械蟲?っていうのはわかりませんがおそらく違うと思います。俺自身、自分の家で眠って、目が覚めたらここにいて、何が何だか…」

「ふむ…」

 

状況を伝えるとニンギルスさんは考え込んでしまった。

な、何かまずいことを言っただろうか。

 

「え~っと…とりあえずご飯食べよ?私おなか減っちゃった」

 

顔をしかめる青年と若干ビビってる俺を見かねたのか後ろで控えていた少女が助け舟を出すように提案してくれる。

 

「そう…だな、すまない。起きたばかりで君も空腹だろう、すぐに食事の用意をしよう。話は後で聞かせてくれ」

「あ、い、いえ!ありがとうございます」

 

そう言うとニンギルスさんは部屋を後にする、残ったのは俺と目の前の少女だけ…。

 

「あはは、ごめんね。お兄ちゃん考え事するとすぐああなっちゃうから…顔が怖いけど怒ってるわけじゃないんだよ?」

「あ、あぁ…そういえばありがとう。君が俺を助けてくれたんだってな?」

「気にしないでいいよ、森の見回りも星神の巫女のお役目だし、それよりー…」

 

少女が笑顔でにじり寄ってくる、近くで見るとより可愛い。

 

「私はイヴ、星神の巫女。あなたの名前は?」

「お、俺か?俺は…」

 

ふと考える、なんと答えるべきだろうか?

基本友達少ないもんで自己紹介なんて滅多にしないからなぁ…それを踏まえた上で今俺が思いつくのは…

 

「俺は高峰 遊斗、見ての通りただの決闘者だ!」

 

キョトンとした表情のイヴ、デッキを見せて決めポーズを取る俺。

…伝わるわけないよな、これ。

 

 

───────────────────────

 

 

「…つまりユートはここでは無い別の世界の住人で、目覚めたらここにいたという事か?」

 

食後、自己紹介を済ませた俺は自分が何者なのかと認識している状況を包み隠さず伝えた。

…が、あまりに非現実的な話しすぎたのかニンギルスは再び考え込んでしまい、イヴは苦笑いを浮かべている。

 

「やっぱ信じられない、よな…?」

「…いや、信じ難い事ではあるが君が嘘をついていない事は何となくわかる。だからこそ一般人でしかない君がこの世界に来てしまった理由がわからない」

「ん~、物語の世界なら何か特別な力を持った異世界の勇者様が世界を救うために降臨したり!とかだよね?でも暴走した機怪蟲は脅威でこそあるけどお兄ちゃんみたいな腕利きの人がいれば倒せるし、別に世界に危機が迫ってたりはしないと思うけど…」

 

こっちの世界でもその手の創作物はあるのか

 

「あ、でも機界騎士(ジャックナイツ)っていうのがいてね、人間を支配しようとしてる悪い奴らがいるの」

「また知らない名前だな、その…機界騎士?っていうのとさっきから名前が出てくる機怪蟲っていうのは何か関係があるのか?」

「ああ、機怪蟲は機界騎士の手先だと言われている」

 

モンスターを操る魔王みたいなやつがいるのか…あれ?十分世界の危機じゃね?

 

「…と言っても機界騎士なんて誰も見たこともないし、機怪蟲も暴走してないものは無害だからほとんどおとぎ話や迷信みたいなものなんだよね」

「森の先に光の壁のようなものが見えるだろう?あれは大昔の巫女様が機界騎士の支配から人々を守るために張られた結界だと伝え聞いている」

「結界!?」

「私達は代々巫女の家系でね、女の子が生まれたらあの結界の維持と星神様に鎮魂の舞いを奉納する御役目を背負うんだ、まあ結界の維持といっても代々受け継いでる祭器を守るってだけなんだけど…」

 

舞いの方は大変だよ~とイヴは愚痴を吐くが言葉ほど辛そうには見えないため所謂地域の風習のようなものでしかないのだろう

 

「あれ?もしかして本当に何もない?」

「ないね」

「ないな」

 

俺が選ばれし勇者で人類存亡をかけた戦いは始まりそうにないらしい。

 

「…まあ目的を見失い、見知らぬ場所で一人。落ち込む気持ちもわかるが心配するな、君を放り出すような真似はしない。君さえよければ帰る方法が見つかるまでここに住めばいい」

「い、いや、それはすごくありがたいけど申し訳ないというか…」

「なに、仕事は手伝ってもらう、ちょうど男手が一人ほしかったところだ」

 

にやりと嗤うニンギルス、こっわ…!

それにあんなムキムキマッスルお兄さんの仕事の手伝い…いや、生きるために働かねばならないんだ、目覚めろ俺の中の日本人魂!

 

「お、俺できる事なら…」

 

うーん、我ながらここで日和ったこと言っちゃう辺りがTHE日本人って感じ

 

「頑張ってね、ユートくん!」

 

イヴすごい嬉しそうな笑顔を送ってくれる、眩しすぎて元気になってしまう

 

「さて、では最初の仕事を頼もうか…」

「ご、ごくり…」

 

お兄さまの笑顔が怖い…

 

「最初の仕事は…」




長い間封印してたけどプロットが一通り完成したので公開にしました、順次話を更新していきますが社会人なので投稿頻度には期待しないでください

あとよければ感想ください、反応があると続き書こっかなって気になったりならなかったりします

神樹のパラディオンの扱いについて

  • ユートくんのサブヒロインに!
  • イヴ以外不要、アウラムとでもくっつけろ
  • どっちともくっつけなくていい
  • 好きにしていいからさっさと続きを書け
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