リンク嫌いのシンクロ使いがDT世界でリンクする話   作:春風しふる

3 / 9
マスターデュエルプラチナ1になったので初投稿です


2話-遭遇-

「さて、確かこの辺りだったかな」

 

"最初に頼む仕事は人探しだ、場所はこの地図を頼りに行ってくれ、きっと今日もそこにいるはずだ"

 

…というわけでニンギルスに最初に頼まれた仕事は人探しとなった、地図によるとお目当ての人物の場所は村の外れの森の手前、誰を探すのか尋ねてもニンギルスは"行けばわかる"としか言わずイヴも"あー…"と苦笑いを返すのみ

 

…まぁ文句を言っても始まらない、こんな身よりもない身分の証明すら出来ない俺を食事付きで住まわせてくれるって言うんだからその恩を返すためにもこれくらいのおつかいは熟して見せるさ。

 

「…とは言うものの、どうすっかなあ…」

 

森の入口の周辺は開けており人が隠れられるような場所も無い、つまり目的の人物は森の中にいるという事になる。

 

森の中は昼間だと言うのに数十メートル先も見えぬほど真っ暗だ、こんなところでもし噂の機械蟲とやらに襲われでもしたら…

 

「い、いや。機械蟲も暴走してなければ危険はないって言っていたじゃないか、やってやるさ!」

 

そう自分に言い聞かせ、恐る恐る森の中に足を踏み入れる

星辰の森と言うんだったか、意外にも森の中に入ってしまうと風に揺られた木々のざわめきや木漏れ日のおかげで入る前程のおどろおどろしさは感じず、むしろ幻想的とすら感じる

 

「かなり広い森だな、言葉通りの1寸先は闇って感じだしこりゃ道から外れたら一瞬で遭難しそうだ…」

 

独り言ちつつ道なりに進む、今のところ人の気配は感じられないが目的の人物は本当にこんな場所にいるのだろうか…?

 

 

 

ガサッ

 

 

 

「うひっ!?」

 

道の脇の草むらが揺れ大きな音を立てる。

あまりに突然のことに変な声が出たがおかげで一周まわって冷静になったためゆっくりと後退しながら様子を伺う

 

ギギギッ

 

草むらの中から昔どこかで聞いたような駆動音を発しながら大型犬程もある機械が飛び出してきた!

ティラノサウルスのように後ろ二本足で歩行し、前足は三本の鋭い爪になっている、全身は金色の装甲で覆われており隙間から青いラインのような模様の入った触手が飛び出ている。

 

「お、おぉ…?」

 

ギ、ギギ…?

 

未知の物体と遭遇してしまった…。

そいつは頭部にある青い一つ目でこちらを観察するような仕草を見せている

こいつが噂に聞く機械蟲ってやつだろうか…?

 

興味本意で触れてみようと手を伸ばす…

 

 

 

ガッ!

 

「っ!!!」

 

背後から何者かに腕を捕まれる!

 

「な、なにを「静かにっ…!」」

 

首だけで後ろを見ると1人の少年が俺の腕を掴み険しい表情をしていた

 

「見てみろ、警戒色に変わってるのが分かるか?」

「………っ!」

 

言われて初めて気づく、目の前の機械蟲の触手の模様や一つ目の色が青から黄色く変わっていた。

 

「いいか、ゆっくり下がるぞ…」

 

俺は黙って頷き、少年の指示に従ってゆっくり、ゆっくりと後ろへ下がり元の位置へ戻る。

すると、そいつの色は元の青に戻り俺に興味を失ったかのように出てきた方とは逆の草むらへと消えていった

 

「もう、大丈夫そうだな」

「っはぁ〜〜〜…」

 

大きく息を吐きその場にへたり込む、無意識に息を止めてしまっていたらしい。

 

「た、助かった…ありがとう」

「全く、機械蟲に触っちゃいけないなんてそこいらのチビ共でも知ってる常識だろ!何を考えてるんだ!」

「い、いや。知らなかったんだ…悪い」

「はぁ?」

 

呼吸を整えようやく顔を上げる、そこにいたのは若干幼さを残しながら整った顔立ちの少年だった。

 

「ところでお前…見かけない顔だな。誰だ…?」

「あー…話すと長くなるんだが、ニンギルスさんの所で今日からお世話になっている者だ」

「ニンギルス?…ってことは俺を探すよう言われて来たのか?あっちゃー」

 

俺を探す…って事は目の前の彼が件の人物という事のようだ。

 

「わるいな、俺はアウラムだ」

「あ、あぁ、俺は高峰 遊斗だ」

「タカミネユート…変わった名前だな、ユートって呼んでも良いか?よろしくなユート!」

「お、おぉ、こちらこそよろしく。アウラム」

 

かなりフレンドリーなやつのようだアウラム、まぁその方が話しやすくて良い。

アウラムの差し伸べた手を取り立ち上がる。

 

「それともう1匹いるんだが…」

 

 

 

ガササッ

 

「っ!?」

 

アウラムの横の草むらが音を立てる

また機械蟲かと思い身構える、しかし…

 

「がう!」

 

………犬?

なんか角の生えた青緑色の謎の生き物が飛び出してきた!

 

「犬じゃないぞ、この森の守護竜イムドゥークだ」

「心を読むな」

「みんな初めて見ると同じ反応するからな」

 

だろうね、まさか竜なんているのか!さっすがファンタジー!まぁ目の前でアウラムの足に頬ずりして甘えている謎の生き物を観察してみる、体表に鱗はなし、背中に羽があるが足に肉球がある…本当に竜なのか?

 

「いや、まぁ神龍の聖刻印(邪神の親戚)とか龍脈に棲む者(どの辺がドラゴン族?)みたいなのもいるし一概には言えんかもだけどさ…」

「シン…?何の話だ?」

「あ、いやすまん。なんでもない」

 

遊戯王の種族の謎あるある、マタンゴが戦士族なの未だに納得いってないからな

 

「くぅーん…」

 

気がつくとイムドゥークが俺の方へと寄ってきていた、俺とアウラムが話していたせいで放置されて寂しかったのか耳が垂れてしょぼりしている

 

「ん?あぁすまん、俺は高峰 遊斗だ、よろしくなイムドゥーク」

「がう♪」

 

撫でてやると嬉しそうに頬ずりしてくる、ふわふわで温もりを感じる、実家で飼っていた犬を思い出すな...

 

「へぇ、驚いた。こいつ滅多に人に懐かないんだがユートにも懐いたか」

「そうなのか?こんなに人懐っこいのに」

「ああ、イヴと俺にしか懐かなくてな、ニンギルスなんか撫でようとしたら逃げられてさ、めちゃくちゃ落ち込んでたぜ」

「まじかよ、ちょっと見てみたかったなそれ」

 

そう言って二人で笑い合う

…こっちの世界に来てから始めて笑ったかもしれない

 

「さてと、ニンギルスのお遣いで来たんだろ?そろそろ行こうぜユート!」

「がう!」

「あっ、すっかり忘れてた」

 

そうしてまた二人で笑いあいながら、イムドゥークに先導されてもと来た来た道を歩いていくのだった




科学特殊兵「攻撃力500でも普通の人は死ぬと思う」

アウラムとイムドゥーク初登場、そしてクローラーとも遭遇しました。
クローラーの中ではアクソン割と好きなのでスパインと悩みましたがこっちにしました。

感想くれるととても喜びますので良ければお願いします。

神樹のパラディオンの扱いについて

  • ユートくんのサブヒロインに!
  • イヴ以外不要、アウラムとでもくっつけろ
  • どっちともくっつけなくていい
  • 好きにしていいからさっさと続きを書け
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。