リンク嫌いのシンクロ使いがDT世界でリンクする話 作:春風しふる
「っ…アウラム!」
「わかってるっ!」
ニンギルスとアウラムは咄嗟に駆け出し、目にもとまらぬ速さで機械蟲へと斬りかかる。
ギギギッギッ
「ぜりゃあぁっ!」
アウラムの持つ星杯の力を秘めた剣は機械蟲の堅牢な外殻をいともたやすく切り裂き次々と破壊していく。機械蟲の中でも空を飛ぶタイプが襲い掛かるが軽く盾でいなすと空高く逃げたそれを驚異的なジャンプ力で追いかけ空中で叩き斬って見せる。
ギ、ギギギッ
「…ぬぅんっ!」
ニンギルスが槍を一振りするたびに何十という機械蟲がバラバラに切り裂かれ、串刺しにされてゆく。その槍捌きは舞でも舞っているのかと錯覚するほど美しくこんな状況でなければ見とれてしまうほどだ。
しかし機械蟲の数は留まるところを知らず倒せば倒すほど増えていくかのようだった
「くそっ、数が減らん…っ」
「どーすりゃいいんだよぉっ!?」
「アウラム、ニンギルス!」
"こっちよ!"
「がう!」
俺のすぐ横にいたイヴとイムドゥークが力を合わせその場で小さなドーム状の光の結界を展開する、アウラムとニンギルスがドームの内側に飛び込むと機械蟲達も追いかけるが結界に阻まれこちらには来れないようだ
この間約30秒
「と、とんでもねえな…どんな鍛え方したらあんな動き出来るんだ…?」
「さすがに星の勇者の力もあるけどな、体がいつもより軽いぜ!」
「あぁ、どうやらそこの妖精の言うことに偽りはないようだな、しかし…」
「そ、それよりどうするの、まだ力がうまく使えないから私の結界もそんなに長くは維持できないよっ!?」
結界を破壊せんと攻撃を続ける機械蟲たち、このままでは結界を突破されるのも時間の問題だろう
「…俺たちで突破口を作る、ユートとイヴは合図と同時に結界を解いて走るんだ、イヴはユートを守ってやれ」
「ユート、苦しそうだったけどもう動ける?」
「あ、ああ。もう大丈夫だ…すまない、俺だけ足手まといだ」
「大丈夫だユート、俺たちに任せとけ!いけるな、イムドゥーク?」
「がーう!」
星の勇者の力とやらに拒絶された…いや、拒絶してしまった俺に出来ることはない、悔しいが落ち込んでなんていられない、今はとにかく生き延びることを考えなくては。
「行くぞっ!」
「応っ!」
呼吸を整えアウラムとニンギルス、イムドゥークの二人と一匹が飛び出す、機械蟲の目から放たれる赤いビームを剣と槍でいなし、イムドゥークの目にも止まらぬ連撃で機械蟲の大群を斬り崩し、一本の道を作っていく
「今だっ!」
「っ!いくよ、ユート!」
「わ、わかった!」
イヴの結界が解かれるのを合図に俺たちは走り出す、斬り開かれた道に押し寄せる機械蟲をアウラム達が何とか食い止めるものの機械蟲の攻撃で斬り倒された木がこちらに倒れてきたり、目と鼻の先を熱線が通りぬけることもあり、気を抜けば一瞬で命を落としかねない。
「ユート、急いで!」
先に大群を抜けたイヴがこちらに手を伸ばす
しかし、そのすぐ背後から群れからはぐれたのか一匹の機械蟲の鎌が迫っていた。
"危ないっ…!"
「えっ…?」
アウラムとニンギルスは…だめだ、俺の後ろで機械蟲を食い止めるために奮闘していて気付いてすらいない、イヴも何が起きているのかわからないといった表情でこちらを見ている。
助けられるのは…
「うおぉぉぉぉぉっ!」
俺しかいないっ!
イヴと機械蟲の間に割り込み両腕をクロスさせる、大木すらやすやすと切り裂くあの鎌に人間の骨ごときが耐えられるとは思ってはいないが少しでも鎌の勢いを止められたらイヴが身をかわす時間くらいは稼げるかもしれない。
月光に照らされて妖しい輝きを返す鎌が迫るのがスローモーションのように見える。
こちらに気付いたアウラムとニンギルスが何かを叫んでいるがきっと間に合わないだろう。
あぁ、こんなところで終わるのか…
覚悟か恐怖からか目を閉じ、その時を待つ
がきん!
鳴り響くのは肉の裂ける音でもなく異質な機械音、そして感じる腕のしびれ
恐る恐る目を開く。
機械蟲の鎌は腕を切り裂いてはいない。
左腕にいつの間にか装着されたどこか見覚えのある、トンファーにも似た機械によって防がれていた。
決闘者ならだれもが知るあのシルエット、
「デュエル…ディスク…?」
「ユゥゥゥトォォォ!!!」
ものすごい速度ですっ飛んできたアウラムにより目の前の機械蟲は瞬く間に粉々に切り裂かれる。
「大丈夫かユート、怪我は?腕はちゃんとついてるか!?」
「あ、あぁ、見ての通り大丈夫だ…?」
「しかしやるなぁ、ユート!そんなものを隠し持っていたのか」
「え、あ、いや、その…」
「ありがとうユート、私の方が助けられちゃった…」
"そんな、まさか…"
三人(二人+一匹?)してすごいものを見るような眼でこちらを見てくるが俺も何が何やら状態なので勘弁してほしい。
ある程度機械蟲を倒したニンギルスもこちらに戻ってくるなり…
「ユート、イヴを助けてくれて感謝する、やはり見込んだ通り頼りになる男だ」
なんかみんなからの株が爆上がりしているところ悪いが本気で何も知らないので誇ることもできない!
そうこうしているうちに最後まで機械蟲と戦っていたイムドゥークも俺たちの元に戻ってくる。
「さて、囲まれていなければこっちのものだ、アウラム、ユート、行けるか?」
「あぁ!敵は多いが俺たちなら勝てる!」
「私も全力でサポートするね」
「がう!」
「え、ちょっ…!?」
いつの間にか戦力に数えられてる!?
いやいや、武器もなのに俺が戦えるわけ…
「…いや、そういうことか…?」
決闘盤の手の甲の位置にはアニメで見慣れた四角い空間がある、ここにいつもお守りとして持ち歩いているデッキを取り出しセットする
ピピッ、デュエルモードオン
装置が起動しデッキが自動でシャッフルされる、形状や機能的に不動遊星が自作したとされるものと同じもののようだ。
だがもしも、こいつに俺の想像する通りの機能が備わっているとすれば…
非現実的なんて俺がここにいること自体が非現実的なんだ、もう一つくらい奇跡を起こすことだってできるかもしれないじゃないか。
「…みんな、少しだけ時間稼いでくれないか?できるかわからんが試したいことがある」
「ふむ、なにか策があるようだな…?」
「ん?まあよくわかんねえけど時間くらいいくらでも稼いで見せるぜ!」
「ユートならきっとできるよ」
みんなからの信頼が重い…こりゃあ失敗したら大恥だな。
まあ正直、今からやろうとしていることは自分でもばかばかしいとは思うが…もし失敗したら決闘者に決闘盤を持たせた神様を恨むんだな。
「じゃあみんな、いくぞっ」
「「応!」」
「がんばってユート!」
アウラムとニンギルスが機械蟲にとびかかるのと同時にデッキからカードを5枚引く、これは…
「だいぶひどいが…まあ行けるか。俺は、手札からチューナーモンスター『ジャンク・シンクロン』を召喚!」
カードをプレート部分の中央に置く
すると決闘盤から光があふれ光の中から小人のような姿の戦士が現れる
「っ、なんだ!?」
「新たな機械蟲…?いや、これは」
「すごい…」
"……"
「出来た…実体も…ある!これならっ!」
三人は突然現れた『ジャンク・シンクロン』に驚いているようだがそれよりも今は想定通りだったことを喜ぼう。
…さあ、始めようか。
「さらに俺は手札のカードを一枚墓地へ送り『THE・トリッキー』を特殊召喚!」
再び光があふれピエロのような姿の人型が出現する。
…本当ならもっと色々したいところではあるがこの世界にターンなんてものはないし敵は待ってくれない、この状況で出せるモンスターで最適なモンスターは…
「…よし!俺はレベル5、THE・トリッキーにレベル3、ジャンク・シンクロンをチューニング!」
ジャンク・シンクロンが3つの光の輪となりTHE・トリッキーがその輪をくぐる
するとTHE・トリッキーの姿は5つの光の玉となり、それが一直線に並んだ時、今までとは比にならぬほどの閃光が迸る
「シンクロ召喚!いくぜ、レベル8!」
光の中から現れたるは星屑の竜、その力強い羽ばたきに近くにいた機械蟲の何匹かは吹き飛ばされ木や地面に叩きつけられ破壊される。
「飛翔せよ、『スターダスト・ドラゴン』!!!」
GYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!!
咆哮が森中に響き渡りビリビリと空気を震わせる
その神々しい姿にあっけにとられたアウラム達のみならず、機械蟲達すらも動きを止め星屑の竜だけに視線を向けていた。
「さあいくぜ…こっから先はずっと俺のターンだ!」
それなら使神官ならチューナーも出せるからそっちの方が良いのでは?とか言ってはいけない。展開しないって難しい…
ちゃんと書けてるか不安だ
神樹のパラディオンの扱いについて
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ユートくんのサブヒロインに!
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イヴ以外不要、アウラムとでもくっつけろ
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どっちともくっつけなくていい
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好きにしていいからさっさと続きを書け