リンク嫌いのシンクロ使いがDT世界でリンクする話   作:春風しふる

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評価に色が…!?評価してくれた皆様本当にありがとうございます…!
こうやって書いたものを読んで感想を下さったり評価して下さったりする事が次も頑張ろうって気持ちに繋がるので本当にありがたいです、これに驕らずもっといい物を書けるよう頑張ります!

あと誤字報告ありがとうございます!

毎度の事ながら更新遅くなってごめんなさい。


8話-星遺物の導き-

あの戦いから無事に帰還した俺達は疲れからベッドに倒れるように眠り、いつも通りの朝を迎えることが出来た

 

のだが…

 

「あのー…イヴさん…?」

「ツーンだ」

 

擬音を口にするタイプか…

…じゃなくて、イヴさんの機嫌が朝からものすごく悪い。

どうやら昨日の事をまだ怒っていらっしゃるようだ。

 

「昨日のことは、その…」

「無茶ばっかりする人なんて知りません。私、洗い物あるので」

 

朝食の皿を手早く纏めるとそそくさと行ってしまった。

まさに取り付く島もない。

あまりの態度にニンギルスも苦笑いである。

 

「あー…ユート、その、だな…」

「いいんだ、ニンギルス。慰められる方がへこむ…」

「そ、そうか…スマン」

 

微妙な空気になってしまった…

 

「そ、そういえばリースは?」

「あぁ、あの妖精ならアウラムのところだ。いろいろと聞きたいことも多いのだがアウラムがどうしてもというのでな…」

「あー…」

 

なんとなく理由に想像がつくが…

 

ガチャッ!

 

「お邪魔しまーす!ニンギルスおきてるかー?」

"…お邪魔するわ"

「がうがう!」

 

噂をすれば、アウラム達が来たようだ。

我が世の春といわんばかりに笑顔満点のアウラムに対してリースは何やらドンヨリしている。

 

「おはようユート!」

「あ、あぁ、おはようアウラム。リースは…大丈夫か…?」

"大丈夫じゃないわよ…アウラムに勇者について一晩中質問攻めにあったわ…"

「それは、なんというか…ご愁傷様…」

 

星の勇者の話になると目の色を変えて憧れを語りだすアウラムにとってリースは格好のエサだったのだろう、彼女には悪いが巻き込まれなくて心底ほっとしている。

そんなことを考えているとイムドゥークがすり寄ってきたので抱きかかえてやる。

 

「がう!」

「おー、イムドゥーク。元気になってよかった、あんま無理しちゃだめだぞ」

「ぐるぅ…?」

 

ぺち

お前が言うのか?と言わんばかりに肉球で額を叩かれる、この野郎…

 

「それよりユート!リースの話を聞いてくれ、世界がピンチで俺達旅することになったらしい!」

「落ち着けアウラム、端折りすぎて何にもわからん」

"アウラム、あなたさては昨日話したことほとんど覚えてないわね…?"

 

リースさんが凄い疲れた顔してらっしゃる!?

 

「と、とりあえずみんなを集めるから詳し話を聞かせてくれるか…?」

"もちろんよ…"

 

…アウラムには後でよく言って聞かせておこう。

 

 

───────────────────────

 

 

"さてと、昨日は話せなかった詳しい話をするわ"

 

ニン「あぁ」

イヴ「はい…!」

俺「よろしく」

イム「がう!」

アウ「スヤァ…」

 

…寝てやがる、ニンギルスが凄い顔をしているが俺がジェスチャーだけで先に話を聞こうと促す

 

"…まあアウラムには昨日のうちに話たことだから良いわ。…ほとんど覚えてないみたいだけど…"

 

ガタッ!

 

「ニンギルス落ち着けぇぇぇ!話が進まないからその槍をしまえ!…っていうかどっから出した!?」

「………すまん」

 

大人しく席に着くニンギルス

 

"………話をするわね?"

「はい」

 

"…まず星遺物については覚えてるかしら?"

「神様が作り出した七つの力を持った遺物でそれらの力で『大いなる闇』とやらを祓うためのもの…なんだよな?」

"その通り、星遺物は星杯、星鎧、星盾、星槍、星冠、星杖、星櫃の七つ、どれも強大な力を持っているわ"

 

『星杯』なんて言うくらいだからなんとなく某宗教の最後の晩餐で使われたというアレやアーサー王物語に登場するアレを思い浮かべていたが他の物はそれらに縁がない物も多いのでどうやら名前が同じだけの別物らしい。

星槍…ロンゴミ…素材5枚…うっ、頭が…。

 

"…かつて人類は『大いなる闇』に備えるため星遺物-星盾の力をつかって機界騎士を生み出した、人類を、未来を護るために。けれどある時、彼らは力を求めて暴走をはじめ、星鎧の力を使って機械蟲達を生み出しこの世界を支配しようとし始めたの…星遺物を管理していた私は当時の勇者様達と必死に抵抗したけれど…私は星杯に封印され、残された人類は結界を張ってその中で生きることを余儀なくされてしまった"

「あ、それって…」

 

イヴが祭儀の杖を取り出す。

 

"…えぇ、あなたが持っているその杖、間違いないわ。強い力も感じる…きっとあなた達はかつての勇者様の末裔ね。"

 

なるほど、アウラムと俺はともかくイヴ達は全く無関係という訳では無いようだ。

しかしいくつか疑問は残る。

 

「ならどうして封印をすぐに解かなかったんだ?当時にもこの杖やそれに準ずるものくらいはあったんだろう?」

"…封印を解除するためにはその杖と勇者の存在が必要なの。でも私が封印されたあと勇者のほとんどが戦いで命を落とした、だから当時の人々は杖を祭具として勇者の素質を持つ者が現れた時のために管理させてたのでは無いかしら?"

「当時の勇者様達も必死に戦っていたって事か…」

 

リースが封印されたとなれば星遺物の力も使えずまともに戦うことすら出来なかった事は想像にかたくない。

となると3人も勇者が揃い俺という戦力がある今こそが彼女にとって絶好の機会ということなのだろう。

 

"私が星遺物のコントロールを取り返す事が出来れば世界中の機械蟲を止めることが出来る、そしてその先にいる機界騎士にだって手が届く"

「そうすれば『大いなる闇』とやらにも抵抗できるということか」

 

神とか破壊の力とか大いなる闇とか厨二ワード盛りだくさんだ、目の前にこうして手のひらサイズの妖精でもいなきゃ鼻で笑い飛ばしていただろう。

 

「『大いなる闇』とやらはともかく昨日の事からもまた機械蟲がこちらを狙って来ないとも限らん、奴らが地中に潜る事ができる以上結界の中で閉じこもっていても何も解決はしないだろう。その星鎧とやらを制圧しない事にはな」

"その通りよ、だからこそ私と一緒に機界騎士を打倒する旅に出て欲しいの、人類を、世界を救うために…"

「「「………」」」

 

ようやくアウラムの最初の発言に繋がった。

このままではこちらの存在に気づいた機界騎士に結界を破壊されるか地中を通って無限に送り込まれる機械蟲に殺されるか…いずれにせよ『大いなる闇』といういつ爆発するかも分からない爆弾もあるのだ

 

「多少思うところがないわけではない、だが迫りくる脅威を目の当たりにしては巫女の…勇者の血を継ぐ者として見過ごすことはできない」

「私も、戦いは怖いけど…それでも黙って見過ごすなんて事出来ません」

"2人とも…ありがとう、流石は本物の勇者様ね。それと…"

 

リース達の視線が集まる

 

"ユート、あなたの力は星遺物の力とは全く異なる力、使い方こそ理解しているみたいだけれど…?"

「あぁ、出所不明の正体不明、元の世界にいたころには決闘盤(こんなもの)はなかった、取り外すことはできないが念じるだけで腕に勝手に現れて消える、もしかしたらこれも俺がこの世界に来てしまった理由につながるものかもしれないけど現状はさっぱりだ」

 

実際に決闘盤をひっくり返してみてもねじ穴一つない。

なにより不思議なのは、こいつは腕につけていると違和感や疲労感を一切感じないほどに軽い。

昔、友人に借りて玩具の決闘盤を腕につけたこともあるがあれは重くて一時間も腕を構えていたら筋肉痛になってしまうような代物だったのだが…全く同じサイズで重さを感じず、それでいて機械蟲の鎌をも受け止めてしまう頑丈さを持つこいつはいったい何で出来ているのだろうか?

 

"そう…それならいいの、あなたも世界を救うために機界騎士と戦ってくれるのならその力もあてにさせてちょうだい、決闘者として"

「ん…?ああ、もちろんだ!」

 

リースの前で決闘者なんて名乗ったことあったかな…?まぁ、いいか。

 

"共に戦いましょう、この世界を救うために…"

 

「「「「あぁ」」はい!」がう!」

 

「スヤァ…」

 

………。

 

 

 

翌日、俺達4人と1匹は妖精リースに導かれ、村の人々に見送られながら機械蟲の本拠地、星遺物-星鎧の眠る地を目指して旅立つのだった。

 

…余談だが、出立の日の朝、すっきりしたいい笑顔のニンギルスとは対照的にアウラムは今にも死にそうな顔をしていた。




アウラム君こんなコメディキャラにするつもりはなかったんだけどな…なにがどうしてこうなった。
俺の中では「勇者に憧れる正統派主人公の少年」のイメージがこうだから許して…許して…、でも三枚目風なキャラが覚醒して二枚目イケメソになる系の展開好きだからそこは期待してくれていいよ。

そういえばVジャンプで閃刀姫の漫画始まるってよ!
やっぱり先越されちまったか…DT世界も漫画化してくれ…

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