機動戦士IS00 未完 リメイク再開予定 作:GN-type-E
プロローグ
西暦2307年、人類は枯渇した化石燃料に代わるエネルギー源として宇宙太陽光発電システムと軌道エレベーターを実用化していた。
軌道エレベーターの建設に伴い大国間には全面的な対決こそ無いものの中東諸国を含めた、石油大国は軌道エレベーター建設に反対し、数々のテロが行われた。
2295年に起こったアイルランド軌道エレベーター建設爆発テロもその一つである。
俺はその日、目の前で両親を失った。
それから24世紀の幕開けと共に女性にしか扱えないマルチフォームスーツIS《インフィニット・ストラトス》を篠ノ之束が開発し、ISによっての軌道エレベーター防衛と理由を付け熾烈な軍備開発競争による冷戦状態が継続し、世界は大きなゼロサムゲームを続けていた。
2307年4月…ここ、IS学園にイレギュラーが現れた。
「織斑一夏です。よろしくお願いします」
織斑一夏…15歳。世界で唯一ISを扱える男。そして、世界最強の織斑千冬の実の弟である。
「それだけ?」
「以上です…」
俺は自己紹介を切った。
ドスン!
しかし、後ろから誰かに殴られてしまった。
「貴様はロクに自己紹介もできんのか?」
「仕方が無いだろ…俺は臆病なんだから……」
3年前の第二回モンドグロッソの時、俺はテロ組織に誘拐され、この世界に神がいないことを強く思い知った。だが、俺は救われた。白い全身装甲のISに…
「…ガンダム」
「そうだったな…織斑。すまなかった」
千冬姉が悪いわけではないことはわかってるし、悪質な事件だったのもわかってはいた。
だが、俺のせいで千冬姉は棄権し、俺の身を案じてISパイロットを引退した。昔から変わらない……俺は何も変わっちゃいないんだ。
休み時間。俺は大多数の視線を無視してISについての開示してあるデータを見ていた。国家代表候補生ではないが、男性操縦者としてのデータのためにISに乗せられる可能性がある。だから戦うであろうISのデータを確認していた。
「ちょっといいか?」
俺に声をかけた少女がいた。
「箒?箒じゃないか…久しぶりだな」
それは正しく6年前に別れた幼馴染だった。
「その、久しぶりだな一夏…凄く大人びて、最初はびっくりした」
「大人びてなんかないよ…自分の情けなさや、世の中の恐ろしさに気づいただけだよ」
一夏の答えを私はそのまま返した。
「それを大人びているというんだ」
「そうか…それなら、箒も大人になったよな。身体つきはもちろんだけど、なんか母性を感じるんだ…でも箒が声をかけてきたきたとき、箒だってすぐにわかったよ」
大人…母性…箒だってすぐにわかった。私の胸がこれほど張り裂けそうになったことはないほど、胸の中がいっぱいになった。
「やっぱり昔から変わらないところもあるんだな…そのリボンって確か俺がプレゼントした奴だよな」
「お、覚えていたんだな///」
「当たり前だ…人との思い出は大切にしろってよく言われたからな…」
一夏は優しい目で私を見つめてくれた。私はこれほどまでに男らしくなった一夏を見て嬉しくなってしまった。
休み時間が終わり、授業が始まった。ISに関しては素人だったが、ガンダムに助けられて以来、俺はISについて調べたりしていた時期があった。そのため、一年生で習う基本は熟知している。よって、勉強を遅れることなく授業についていけたというわけだ。
次の休み時間
「ちょっとよろしくて?」
「はあ…」
「まっなんてお返事ですの⁉︎このセシリアオルコットが話しかけてきていると言うのに…」
セシリアオルコット、イギリスの代表候補生。さっき見ていたデータにも入っていたが第3世代IS『ブルーティアーズ』という専用機を所持し、イギリスの代表候補生の中では一番優秀な…言わばエリートだ。
高飛車なお嬢様によくいそうな喋り方をしているから、少しだけ珍しいと思ってしまった。
「イギリス代表候補生のエリートさんが、俺に何の用事かな?」
皮肉交じりに俺はそう言った。
「そう、エリートなのですわ。ですが、わたくしと会話するのにその態度気に入りませんわ」
「そうかな…気にしたらごめんな…」
俺のその態度が気に入らなかったのかオルコットは机に手をおきこう言った。
「そういった態度が気に入りませんの!やはり男は情けない…あなたと話しても無駄だったようですわ」
そうか、俺は情けないのか…
授業が終わり、放課後…千冬姉に呼び出され鍵を渡された。寮の部屋の鍵である。
もともと自宅通学の予定であったが、マスコミが張り込んでいるため当分は帰れないそうだ。(荷物に関しても千冬姉が用意していたようだ。)
部屋に入るとそこは高級ホテル…設備はほとんど整っている。
凄さと同時に、そこまで回るIS学園の財力に圧倒するしかなかった。
ジャージャー…
『ん⁉︎そこに誰かいるのか?』
誰かがシャワーを浴びていたらしい。俺はひどい誤解を避けるため部屋の外へひとまず出た。そして、丁度やってきた千冬姉に向けて
「これはどう言うことだよ千冬姉!!」
ゴスッ
「学園では織斑先生だ!それに言うことを忘れていたからお前にも篠ノ之にも伝えに来た」
「しっかりしてくれよ千冬姉!!」
ドスン!!
「織斑先生と言ってるだろ」
こうして、織斑先生により部屋の調整ができるまで二人で部屋を使うように言われた。
正直に言うと、俺の理性がもつかどうかが不安だった。
次の日、朝から早く目が覚めたため、弁当を含め、朝食を作った俺は箒を起こして一緒に朝食をとっていた。
「味に合うかどうかわからないし、量が多いから残しても構わないぞ」
朝はしっかり食べるタイプである俺はご飯・味噌汁・鮭の塩焼き・スクランブルエッグを二人前作った。
「何を言う馬鹿者!私は朝からしっかり食べるタイプだ。そ、それに食べ物を粗末にするなど私はしない。(それにお前が作った料理だ…食べないわけがないだろ…)」
最後は何を言っているのかわからなかったが、食べれるなら問題ないか…
数分後、食事は終わり、箒に弁当を渡して教室に向かった。その時の箒が悔しがっているのか嬉しがっているのかわからないがすごい顔をしていたことに疑問を抱いたりしていた。
「…であるからして、ISに関連した事件で白騎士事件とガンダム事件では所属不明機が確認されている」
千冬姉が講義をするISについての事件に関する話に、俺が捕まった事件の名前があった。
「先生!これって織斑君が誘拐された事件なんじゃ…」
「ああ、そうだ。ガンダム事件は織斑が誘拐された事件…そして第一世代IS『0ガンダム』が確認された事件である」
0ガンダム…パイロット不明、所属不明と謎の多い機体。第二世代が主流の時期に現れ、誘拐犯のIS(第二世代後期)を圧倒した第一世代IS…ISコアは設計上従来のISと根本的に違い、その情報、データは明らかにはなっていない。ISコア並に謎に包まれた機体である。今はIS学園で調査されているらしい。
「馬鹿げてますわ。いくら第二世代後期とはいえ、第一世代に後付け装備をしただけの機体ばかりですわ。それに比べ、わたくしのブルーティアーズなら圧倒できる自信がありますわ」
俺はその言葉にカチンと来た。
「お前…軽く口走ってるなら、今の発言取り消せよ」
「なんですの⁉︎あなたが愚か者な人たちに捕まって泣いていたことでも思い出したのですか?」
オルコットは的外れな答えを言った。
「違う。俺が許せないのは、ガンダムと…遠回りして千冬姉や捜索してくれた人達に対しての侮辱に聞こえたからだ。お前がそこにいたならまだしも…いなかった癖に調子に乗るな」
俺は多分ここで始めて本音で言いたい放題言ってしまったのだろう。
クラス全員が唖然とした。
「そこまで仰るなら決闘ですわ!」
「わかった。しの後の言うよりもそっちの方がはやいからな…」
「よし、決闘は一週間後に第三アリーナで執り行う。ついでだ、クラス代表もどっちかにやってもらうことにした」
こうして俺は案の定、セシリアオルコットと戦うことになった。
キャラ紹介
織斑一夏
ガンダムエクシアのパイロット。
文武両道で成績は優秀だが、力が無いことを恐れ毎日恐怖していた。小さい頃からテロを目の辺りにしている為、テロに対しての憎しみとトラウマが生まれている。この世界には神はいないと思っており、助けられたガンダムが彼の中で神格化している。
キャラの境遇のイメージはロックオン(ニール)と刹那をイメージしている。
ガンダムエクシア
全身装甲のISで、イオリアの設計図とGNドライヴと呼ばれるコアによりIS学園で製作された機体。元々は倉持が開発していた白式が一夏のISになる予定だったが、強奪されたため一夏の専用機になる。
初期設定時の色は白でエクシアのロールアウトカラーと同じ。第一形態が白赤青のトリコロールカラーのエクシア。
織斑千冬
一夏の姉で世界最強。一夏の理解者であると同時に2度も一夏や家族を守れなかったことに罪悪感を抱いている。
境遇のイメージはロックオン(ライル)のイメージ。
篠ノ之箒
一夏の幼馴染。一夏に好意を抱いているものの気持ちをはぐらかされ続けられている。剣を持たせれば同世代では最強であるが、一夏に関しては昔から邪念が混じって勝てないことばかりである。
セシリアオルコット
イギリスの代表候補生にしてオルコット財団の当主。アイルランドの軌道エレベーター建設やアフリカタワー建設などにも関わっている。専用機は原作同様にブルーティアーズ