機動戦士IS00 未完 リメイク再開予定   作:GN-type-E

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刹那…お前は変わるんだ。変われなかった俺の代わりに



10話 イノベイター

 

 

劇が終わり、着替えるために更衣室に来ていた。しかし、暗い更衣室のなか、誰かの人影だけが確認できたのだ。

「久方ぶりじゃねえか…織斑一夏」

荒々しいその言動をする女性、聞き覚えがあった。

「お前はKPSAの…」

それは第二回モンドグロッソの時におれを誘拐した傭兵たち、KPSAのメンバーだった奴だ。

「覚えているとは関心だな」

「忘れるはずがないだろ…あんたらには世話になったからな。悪い意味で」

そう言いながらエクシアを展開。

「そうかよ…あの時と比べていい目してるじゃねえか?え!?ガンダムさんよ」

向こうもIS…いやあの形は

「なぜお前がガンダムに!?」

怒りのあまりGNソードで重い一撃を浴びせるも、バスターソードでガードされた。

「てめえの許可がいるのか?」

擬似ドライヴと蟹のような足が特徴的な真紅の機体…上半身は紛れもなくガンダムだった。

「まあ、こちとらオリジナルの太陽炉目当てなんだ。死んでもらうぜ織斑一夏!!!ファング」

射出されたファング…狭い空間ではかわすことも至難の技だし、前の時と違い、ロックオンの援護もないなかどう動く・・・・・やるしかないか。

「一気に狙う!」

エクシアはGNソードを収納し、新たに開発されたGNソードⅡを2本展開。さらにライフルモードでファングを2機ずつ落としていく。

「あーあ、ファング全部落とされちまった…こうなったら白兵戦が一番単純だ!」

アルケーはアグリッサと分離してバスターソードで攻撃をした。案の定、シールドでガードしたものの、シールドは真っ二つに割れ、左手の関節部に負荷がかかってしまった。

「どんなにいい機体に乗っても中身がひよっこだったらな…」

それを見越したアルケーは俺の左手を掴み、アグリッサのところへ蹴り飛ばした。

「見せてやんよ…このオータムの駆るアグリッサアルケーのプラズマフィールドを」

アルケーがドッキングした瞬間にプラズマが発生…そして、ガンダムの中身を攻撃した。

「ぐァァァァァァァァッ!!!」

機体を損傷させずにパイロットを追いつめるプラズマフィールド。このフィールドにはシールドエネルギーは愚かGNフィールドすら通用しない。(絶対防御は通用するらしいが心停止の恐れがある。しかし、現段階で死傷者は表向きでは今のところゼロである。)ある意味、ガンダム対策の機体だ。このままだといつ心停止してもおかしくない。

「…だだ。まだ負けるわけには」

 

「機体を置いてさっさといっちまいな餓鬼が!!」

 

まだ生きてるんだ。動けよガンダム…動けよ俺の体。

「動けよ…動いてくれよ」

意識が遠のく中、頭の中にあの光景を思い出していた。

0ガンダムに助けられたときの光景だ。あれ以来何回も見た光景だが、今は幻だ。

もう意識が朦朧としていた俺はライフル一発放ち、意識を失った。

 

 

 

 

 

 

一夏とオータムが交戦していたとき、アリーナの方も襲撃を受けていた。黒いIS…サイレントゼフィルスだ。

「ビットよ!!」

「GNフィールド展開」

まだ生徒の避難が済んでいない状態でバズーカを撃てない。そう考えてかティエリアは守備に徹した。

『篠ノ之、デュノア。今学園のコンピュータがハックされた…敵の狙いは一夏とアーデだ。お前たちは一夏の援護に迎え…そしてボーデヴィッヒを中心として残りは避難を誘導しろ』

防御力に優れたヴァーチェは、簡単に落とせるはずがない。だがエクシア…一夏はそこで食い止めるだろう。守るためと称して自分を犠牲にするだろう。織斑千冬の考えは大体こんなところか…

「援護は任せました。更式楯無」

すると水が現れ姿を現す更式の現当主。

「あら。気づいていたのね…君が私を信用するなんて何を考えてるのかしら?」

「いや、君のことだから一番の出口を塞ぐことを考えて来たんだろ」

「全てお見通しってわけね…いいわ援護しましょう」

更式楯無の機体はミステリアスレディー。ロシア…人格連の攻撃特化機体。水とナノマシン、そしてメインのランスで戦う特殊型の機体だ。

「私は敵のビットを落としていくから貴方は生徒の避難の護衛を」

「了解…ヴァーチェ。GNフィールド最大出力」

敵の陣形はこれで少しは崩れそうだ。

 

 

 

 

「コンピュータのハックは完了した。そっちはどうだ?」

仮面の少年…Mr.ブシドーはアリーナの周囲のコンピュータの制御を掌握していた。

『織斑一夏…及びガンダムエクシアの鹵獲に成功した』

「了解。今の内にガンダムのデータをアルケーにバックアップをしろ。織斑一夏を侮るとやっかいだからな」

俺は一夏をよく知ってる。幼馴染、家族よりも…奴程自分のせいで人が死ぬことを嫌う奴はこの世にはいないだろう。そんなことになると思えばすぐに行動に移し、自分の命をも守るために犠牲にする奴だから…

『り、了解したぜ大将』

そして、織斑千冬の考えることも大抵推測できた。

やって来たのは2機のIS…篠ノ之箒とシャルロットデュノアだ。

「なんだ貴様…そこをどけ」

「邪魔しないでください…この先に…仲間が待っているんです」

俺はぞくぞくとした。求めているものを感じたのだ。

「見つけた…俺が求めるもの。俺の存在」

「シャルロット…貴様は先に行け」

「わかったよ箒」

ISを展開して一気に攻め入る俺…武装的に篠ノ之が応じて来たがまだまだひよっこだ。

「二人とも逃がないよ」

背中に搭載したワイアーでシャルロットを捕まえ、そのまま篠ノ之にぶつけた。

「「うぁぁぁぁぁ!!」」

「俺はぞくぞくしてるのさ…君たちの焦りように…君たちの美しさに」

旗から見れば変態なのかもしれない。しかし、俺は一夏と違い母からの愛を知らない。周りからの愛を知らない。だから欲しい…一夏に向けられる愛を俺は欲しいのだ。

「…貴様は何者なんだ。何故男がISに」

「仮面付ける意味がないんじゃないの?それに一夏やティエリアを狙う理由も…」

二人の問いに俺は答えた。何故だろうか…やはり俺は答えねばと思ったから…

「俺は何者でもない。強いて言うなら」

仮面を外し素顔を晒した。亡国機業の連中にも見せない素顔…織斑夏楽の顔を…

「い、一夏⁉︎何故」

「うそ…どうして」

「俺は亡国機業のMr.ブシドー…またの名を織斑夏楽。君たちの視線を釘付けにする」

あえて言えば一夏と俺は根本的に違う。それが正しい。だが、彼女たちからすれば愛するものと同じ顔の奴と戦うことになっている。誰でも混乱してしまうだろう。

「どうした?さっきの勢いは何処にいった…」

俺は戸惑いもせずに二人のエネルギーを減らす。

「悪いが君たちも俺がもらっていくぞ…」

 

「ふざけるな…!!!」

 

背後からライフルの攻撃を受けた。

振り返ると、そこにいたのはオリジナルだった。

 

 

 

 

 

 

「り、了解したぜ大将」

オータムがエクシアのデータを盗もうとした時だった。心停止しているはずの俺の中にいろんな声が聞こえた。

『一夏の所在はまだつかめないのか?』

『ここから先はテコでも動かん』

『あなたたちの好きにはさせない』

『みんな急いでシェルターへ…』

『このセシリアオルコットの名において、全力を持ってみなさんを守って差し上げますわ』

『1組と2組はそっちのシェルターだ急げ』

『そこをどけ』

『うぁぁぁぁぁ!!』

みんな頑張ってるのに…みんなの命が危ないっていうのに…

『一夏、お前は変われ。変われなかった人たちの代わりに』

刹那の声…エクシア、俺たちまだ終わってないんだな。

「俺は・・・俺たちは、変わるんだぁぁぁぁぁ!!!!」

 

『単一仕様能力:超過倍加』

 

オータムは驚きを隠すことができなかった。気絶させていたはずの俺が動きだして、エクシアの新たな力を発動させたのだから…

「単一仕様能力だと…ふざけるな!!」

「エクシア…目標を駆逐する」

バスターソードをなぎ払い、アグリッサの足を切断、爆散までさせた。その時、俺は爆風に巻き込まれ、外に出た。そして、そこで交戦する箒達を見つけた。

「悪いが君たちも俺がもらっていくぞ…」

 

「ふざけるな…!!!」

 

俺はボロボロな身体を動かし、マスラオを撃った。

「やはり来たが一夏…君の全てを受け取りに来た」

マスラオはメインウェポンのシラヌイとウンリュウを連結しソウテンにし構えた。

「やれるもんならやってみろ」

こちらもGNソードⅡを連結してGNツインランスにして構えた。

「エクシア」「マスラオ」

「目標を」「いざ尋常に」

「駆逐する」「勝負!!」

二人の激しい斬り合いが始まった。

それは自分を変えるための戦い…自分を見つけるための戦い…そして何より自分自身との戦いだった。

 

『単一仕様能力:超過倍加』

 

「エクシア…オーバーブーストモード」

 

『単一仕様能力:阿修羅』

 

「今の俺は阿修羅すら凌駕する」

 

同時に単一仕様能力を発動し、人の動体視力を越えた戦いを繰り広げる俺たち…このままではいつか身体に限界が来る…なら

『その限界が先にきた方が負けだ』

「「トランザム」」

更に加速する二人、ギリギリの戦いだった。

「「うぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」」

 

 

 

 

二人のエネルギーとTRANS-AMにより、GNドライヴが同調した。それを宇宙から確認するものがいた。

「マスラオとエクシアの戦闘データはどうだいMs.篠ノ之」

「リボンズ、もう完璧だよ。ツインドライヴの理論も大体わかったし、後は試作を兼ねて亡国機業には働いてもらおうかな」

母艦ソレスタルビーイング号の中、リボンズアルマークと篠ノ之束は微笑みをこぼしながら、二人の戦いを見物していた。

 

 

 

 

爆発により足場が崩れたと思えば、新手の敵が現れた。

「オータム…情けない奴」

「あ゛あなんか言ったか…ったく、アグリッサがやられたし、もう限界かな…アルケーも型がきてる」

「引どころか…ブシドーは」

「悪いが回線が遮断してるよ。大将は大将なりになんとかやるだろうよ」

「よし、なら引こう…」

オータムはアルケーを降りて自爆装置を起動した。

「まて、逃がさない…」

僕はキャノンを放つ。がしかし、

「フィールド展開」

撤退用に貯められていたのだろう貯蔵タンクの粒子が散布され、ビームの威力を弱められ、それ愚か爆発の煙に紛れ、二人に逃げられてしまった。

 

 

 

 

 

二人のぶつかり合いにより異様な空間ができた。

『もう誰も傷つけさせない』

『誰もいないなんて嫌だ』

二人の少年の思いと機体のぶつかり合いは織斑一夏の覚醒により終止符がうたれた。

「もらった…そこ!!」

マスラオの一撃はエクシアを捉えた………はずだった。

「そこだ!!」

後ろから現れたエクシアの一撃によりマスラオはオーバーロードを起こし動かなくなった。

「エクシアが量子化したのか…」

最後に見た一夏の目は金色に輝いていた。それは奴らと同じ目だった。

人類を裏で操るイノベイターと…




一夏と夏楽の戦い。動き出したイノベイター(イノベイド)と篠ノ之束…数多くのおもあくが連鎖する中ついに物語は進みます
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