機動戦士IS00 未完 リメイク再開予定   作:GN-type-E

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単一仕様能力紹介
超過倍加 GNドライヴの能力を向上させ、粒子量を向上させる。また、その時GNドライヴの状態はエクシアR2と0ガンダムとの戦いの時に使用したオーバーブーストモードである。
阿修羅
マスラオの場合での超過倍加。
超過倍加解放
GNフラッグの超過倍加。擬似太陽炉の場合のため一度使うとバーストしてしまう。このとき、背中の太陽炉は肩へ移動し、ビームサーベルを中心に動力源を供給する。


11話 一夏の終わり〜ひとなつのおわり〜

 

 

GNドライヴの共鳴に起こった空間…俺はそれに覚醒した。

 

 

 

織斑一夏は空間の中で自分に対しての強い悪意、そして、自分に欠けているものを知った。そして、あの言葉を思い出す。

 

『世界と向き合え』

 

俺はこのままじゃいけない気がした。なんなんだこの感覚…俺は自分がそうしなければならないと思ってしまった。

「悪い…みんな。俺、いかなきゃ」

「な、何を言っている一夏」

「そうだよ。どうしちゃったの?」

箒とシャルから引きとめられる。敵は撤退したと聞いているし、深追いするなという意味があるのかもしれないが、今はそんなことじゃない。彼女らは、俺の異常に気がついている。俺自身にもわからないこの感覚に混乱した。だが、一つの結論に行き着く。俺の直感がやらなきゃいけない…行かなくちゃ。

「エクシア!!」

エクシアは飛んだ。あんな激しい戦いをやった後、さらにTRANS-AMの直後だというのに…スピードはいつもとほぼ変わらなかった。

『どうした、篠ノ之、デュノア』

「大変です。一夏が」

『戦いの後で、精神が乱れているのかもしれない…アーデたちを向かわせる。何が何でも一夏を捕まえろ』

千冬姉からの通信…シャルや箒からの通信すら無視し、俺はアリーナの外に出ようとした。

「一夏…これを持って行け。ケリをつけに行くんだろ?」

ティエリアから、ISの待機アクセサリーらしきものを渡された。

「こういう演技は僕は苦手だからな…高濃度圧縮」

「助かった…ティエリア」

「ぐぁっ」

ティエリアを蹴り飛ばし先を急ぐ。

「一夏!!」

ガシャン!!!

鈴の攻撃をシールドで受け流す。しかし、さらにさらにと攻撃を浴びせてきた。

「あんた、何馬鹿なことやってんのよ!何があったかしらないけど少しは冷静に」

「いたって冷静さ…ただなんだか行かなくちゃいけない気がするんだ…ここにいちゃいけない気がするんだよ」

俺は全ての攻撃を流した。

「だから、ゴメン…鈴」

最後の一撃をかわして、そのまま足で蹴りアリーナを飛び出そうとした。しかし、ビットと展開装甲に阻まれた。

「一夏!正気に戻れ」

「あなたを撃ちたくはありませんわ」

「今の一夏…本当におかしいよ」

「錯乱したか嫁よ」

4人に足止めを受ける訳にはいかない…俺はこのとき自分のやろうとしていることを…IS学園を出ようとした理由が…

「悪いが振り切らせてもらう…トランザム」

俺はここには居てはいけない。まだ弱いから…仲間をも守ることができないから。

そして、一夏は空へ消えた。

「一夏…生きて帰ってこい」

 

 

 

 

 

 

司令室、織斑千冬は怒りを露わにしていた。

「馬鹿者が…何故、どうして私から離れたんだ。お前を守れない私が不甲斐ないのか」

「それは違います」

背後から現れたのはティエリア。

「一夏はこの原因を自分だと思って出ていったのだと思います。彼自身、いろんなものと戦って、悲しみも喜びもわかっている。だからこそ」

「仲間を守るために自分から立ち去るのか…ふざけるな」

千冬が一括した。しかしティエリアもそれに同意した。

「ええ。僕もふざけていると思います。しかし、彼をよく知るあなたならわかるはずだ…彼が一番何を考えているか。何を大切にしているか」

そうだ。彼には死んでもらっては困る。そのためにGNアーマーの待機アクセサリーを渡したのだから。

 

 

 

 

 

IS学園を飛び出して数時間が経過し、中東の廃墟、クルジスに来ていた。

「亡国機業…いるんだろ?」

「あら。ターゲットのほうから来てくれるなんてね」

金色の白式…隊長機か。

「織斑一夏…貴様は私が殺す」

サイレントゼフィルス…悪いが今回は負けない。

「っち、イナクトしかなかったなんてな…クルジスに隠れてるなんてよくわかったな餓鬼」

イナクト…オータムか。

3タイ1・・・おまけに相手の2機は擬似ドライヴ搭載型…ガンダムでも不利に等しい…だが

「破壊する…ただ破壊する…こんな行いをする貴様達を!この俺が駆逐する!!」

エクシアで最大加速でイグニッションブーストを行った。ビットを斬り裂きサイレントゼフィルスに突っ込む。

「っち…舐めるな!!」

サイレントゼフィルスは近接用のナイフを展開しGNソードを防ぐ…しかし、

「オーバーブーストモード」

 

『単一仕様能力:超過倍加』

 

エクシアの突撃する威力が増し、攻撃が怯んだその隙に擬似ドライヴを斬り裂いた。

「ぐぁぁぁぁぁ……何で勝てない」

サイレントゼフィルスを撃破するも、まだあと2機は健在…

「少しはやるじゃねえか?」

「まさかMがやられるなんてね本気出さなくちゃ」

すると、2機とも更にISを展開した。

「アグリッサ改って所か…今度こそ昇天させてやるよ織斑一夏!!」

「アルヴァトーレ…貴方とはドライヴの量が違うのよ」

アルヴァトーレ…白式の下半身に搭載されたアームと砲台だらけの兵器だった。

「同じことが通用すると思うな!!」

GNソードにエネルギーを集中させ、アグリッサ改の上に存在するイナクトを斬り裂いた。アグリッサは上のパイロット機さえ破壊すれば動かないのだから…

「んな!!!」

 

「俺は貴様達を許せない…貴様達だって世界の一部だというのに…何故テロを起こす」

アルヴァトーレのビームをかわしながら聞いた。こいつらが戦わなければ、こいつらが襲わなければ、こいつらが爆弾なんかセットしなければ…いろんな感情に流され、今の俺がいる。俺がこうなった理由が聞きたかった。

「テロリストにテロの理由を聞くなんてナンセンスよ」

アームでの接近戦に持ち込むアルヴァトーレ…俺はその答えに怒りすら覚えた。

一つのエゴで多くの人の人生を変えるテロ…それに理由が無いなんて……なんだよ。

「ふざけるな!ふざけるな!!」

俺はティエリアに預かったアクセサリーを起動。現れたのはガンダムの支援機『GNアームズtype-E』ドッキングし、アルヴァトーレの攻撃をGNフィールドでガードした。

「面白いじゃない織斑一夏!」

「命を何だと思っているんだ!」

アルヴァトーレの戦闘形式は多分…ビームを中心とした戦いなのだ。零落白夜の能力で上がった火力はティエリアのバーストモードを遥かに凌ぐ。だからこそ、こいつを野放しにしちゃダメなんだ。

GNアーマーの高火力のビーム砲をぶっ放しながら突っ込む。

「っち…フィールド展開」

アルヴァトーレの高火力ビーム砲は連発できない。それを示すかのようにGNフィールドを展開した。だからこそ…仕掛けるならいましかない。

「GNアーマー…オーバーブーストモードの限界時間は…まだいける」

いくら零落白夜で強化したフィールドでも、オーバーブーストモードとイグニッションブーストの突破力ならば…

「ぐぁ」

反動でひるむ。そして、その隙に大型GNソードでフィールドをこじ開け、エクシアのGNソードで斬り裂いた。

「やるわね…少し、舐めてたわ」

白式の零落白夜の過剰の使用に相手の擬似ドライヴも悲鳴をあげていた。しかし、こっちも一時はオーバーブーストモードが使えない。だが

「貴様達なんかに俺は負けない…戦う覚悟のない奴らなんかに俺とガンダムは負けない」

GNアーマーは足についたGNクローで白式を捕らえ、大型GNソードで擬似ドライヴを破壊した。しかし、

「舐めてもらっては困るわ…アルヴァアロン」

新たに展開された別のISの高火力ビーム砲にGNアーマーは中破した。

「やるわね…フィールド展開があと少し遅ければ、エクシアもお陀仏だったのに…」

「言っただろ…貴様なんかに負けない。もう、俺の大切なものを傷つけさせてたまるか!!」

俺は壊れたGNアーマーの部分をパージし、大型GNキャノンで敵を撃つ。

しかし相手のGNフィールドは、さっきのと比にならない防御力だった。

「擬似太陽炉を舐めないで…TRANS-AMができない以外はオリジナルの太陽炉と変わらない…擬似ドライヴの比では無いわ」

アルヴァアロンはビームライフルで遠距離戦にもちこむアルヴァアロン。ビーム兵器の通じない今、接近戦しかこちらに勝ち目はない。しかし、ビームを放つ敵にうまく近寄れず、ついにGNアーマーは大破した。

「これで機動力も同等…塵と消えなさいエクシア!!」

オリジナルに近いんだ…さっきと比べて早くチャージされビーム砲は放たれた。

「フハハハハ…貴方達男の時代は終わったのよ…次は私の時代、スコール・ミューゼルの指揮する混沌の時代よ」

エクシアは跡形もなく消えていたためか、スコールは高笑いした。

 

 

しかし、世界はそんなに甘くはない。上空から射撃をうけた。その先には赤い機影…TRANS-AMを発動したエクシアがいた。

 

 

…負けられない・・・負けちゃダメだ…誰もそんな時代望んでない。誰もそんな世界で生きていけやしない。だから…俺たちは戦うんだ。

「見つけたぞ・・・世界の歪みを…貴様がその元凶だ」

「勝敗はとっくに見えてるのよ!まだ戦う気なの!?」

「もちろんだ!」

しかし、射撃はフィールドがある限り通じない。だから…

『一夏、なぜエクシアに実体剣が装備されているかわかるか?…GNフィールドに対抗するためだ。計画の中には、対ガンダム戦も入っているのさ。もしもの時はお前が切り札になる。任せたぜ、一夏』

それは臨海学校のときにロックオンが教えてくれた真実。ソレスタルビーイングの切り札となるはずだったエクシアの真相だった。

「武力による戦争根絶、ガンダムがそれを成す!!」

フィールドを展開したアルヴァアロン…実体剣であるGNブレイドの攻撃を防御することができなかった。

そして、アルヴァアロンの肩に突き刺さり、GNフィールドは消えた。

「GNフィールドが…ふざけるな」

アルヴァアロンの至近距離からのビームサーベルでの攻撃…しかし、運動性能ならエクシアに勝る機体はない。もう一本のGNブレイドで斬り裂いて肩に刺す。

更に追い打ちで4本のビームサーベルを刺していく。

「俺が!」

GNソードを振り上げ、

「俺たちがガンダムだ!!」

アルヴァアロンを真っ二つに斬り裂いた。

「私の計画が…混沌の時代が…」

 

ドカーン!!!

 

赤い粒子が舞うなか、スコールは爆散した。亡国機業の親玉を倒したことにより、その傘下の人間はバラバラになり、テロは静まると思えた。しかし、

「織斑一夏!!!」

「あれは擬似太陽炉…さっきの奴か⁉︎」

擬似太陽炉搭載型のフラッグに乗るサイレントゼフィルスのパイロット。ラボの中にあった機体を取りにいっていたのか?

ビームサーベルの攻撃をGNソードで防御。文化祭からぶっ続けの戦いに、エクシアの武装はこのGNソードのみ。相手も一本のビームサーベルだけだが、手練れに武器一つで勝てる自身すらない。

「今度こそ落とす!」

TRANS-AMの限界時間になり解けた。火力も出力も低下し、粒子の量が減ったことにより、GNソードの刃はビームサーベルに切断され始めた。

「させるか…」

切断される直前に力を入れ、切れた刃でフラッグの頭部を破壊した。

「織斑…一夏!!」

破壊したマスクから現れたのは千冬姉…いや千冬姉を幼くしたような人物だった。

「なんで、千冬姉と同じ顔を」

「私の名は織斑マドカ…お前は私だ織斑一夏!!」

左手を破壊され、右足を破壊し、と互角の戦いを見せる俺たち…もう精神がおかしくなりそうだった。

「オーバーブーストモード!!」

 

『単一仕様能力:超過倍加』

 

「オーバーブーストバースト!!」

 

『単一仕様能力:超過倍加解放』

 

一夏とマドカは最後の一撃に全てを込めた。爆発は激しかった。その後、人革連とAEU、ユニオンにより調査、捜索が行われたが、亡国機業に加担した研究者と数名のパイロット、そして爆発に巻き込まれたオータムと生きていたスコールが捕まった。しかし、一夏とマドカ…そして二人の搭乗した機体は一部のパーツを残して消えた。

 

 

 

「夏、終わっちゃったな…」

静かに微笑みながら一夏は海の中を沈んでいく。




今回のイメージはファーストシーズンの終わりをイメージしています。
次回は一夏以外の戦い。そして、第二章のプロローグとなります。

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