機動戦士IS00 未完 リメイク再開予定   作:GN-type-E

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「武力による戦争根絶、それこそが、ソレスタルビーイング!ガンダムがそれを成す!!」
「俺が…俺たちがガンダムだ!!」


7話 天使再臨

一夏は箒に救出された。しかし、左腕と右目は激しい怪我を負っており、エクシアのほうも右目、左腕のパーツを含め、間接部のパーツが欠落していた。

「どうして、一夏さんがこんなことに…」

セシリアはティエリアに言った。

「トランザムを使ったんだろう。鈴や箒たちも見ていたと思うが…トランザムは圧縮された粒子を完全に解放するため、赤く発光し、一時的に機体性能は3倍に跳ね上がる。しかし、発動後は粒子不足で機体性能が大幅に低下してしまうんだ」

ティエリアはそれに応答した。ガンダムにとってGN粒子は動力源の他に、装甲の強化等にも使っている。一夏の怪我によって、こちらとしても切り札(エクシア)を失ってしまった。

「でも、どうして一夏が⁉︎」

シャルはティエリアの襟を掴んで怒りを露わにした。デュナメスが助けられただろう…そう言いたいのか?

「シャルロット…落ち着け。今回、デュナメスはトランザムを使っていたんだろう…更に、AEUから先ほど届いた情報なんだが…」

赤い粒子を出す白い機体…白式と赤い粒子を出していた先ほどのサイレントゼフィルス…どちらも酷似した部分があった。

「赤い粒子はジャミング性能に優れている。いくら優れたISとはいえ、ジャミングは逃れられない」

「…」

ラウラの一言にティエリアを下ろすシャル。

「でも、私たち…見てるだけだったなんて…」

「一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏…」

鈴も箒も…いや、この件に関わった誰もが絶望した。

「けど、やるしかない。私たちの手で一夏の仇をとるんだ」

ラウラはそう言って皆を励ました。

「そうだよね…一夏をあんな目に合わせた奴を黙って見過ごすわけにはいかないよね…」

「そうですわ。一夏さんは命がけで作ってくださったチャンスを無駄にしてはいけません」

「善は急げよ!」

「うむ…皆いくぞ」

女子5人に対してティエリアは反論した。

「君たちは馬鹿なのか?一夏がどうして命がけで戦ったか、どうして戦う道を選んだのかわかるのか?それがわからない君たちが戦っても勝てない。頭を冷やせ」

ティエリアはヴァーチェを展開して、仁王立ちになった。

ティエリアにはわかっていたのかもしれない。一夏の臆病さが、今の現状を生み、一夏の優しさが今も現状を悪化させていることを…

「焦っても解決には至らない…君たちは織斑先生の言うとおり待機だ」

すると走ってくる人影が現れた。山田先生だ。

「大変です。織斑君が!!」

 

 

 

 

何もない荒地…俺はこの光景を知っていた。0ガンダムに救われた場所…旧クルジス共和国だった。空は赤く、銃とそれに巻きついた草花…そして、俺と黒髪の少年がそこにはいた。

『お前は何故戦う…戦うような奴ではないだろ』

黒髪の少年がそう聞いた。

「俺はもう何も失いたくない…壊したくないんだ…だから戦ってる」

『貴様、それでさいずれ身を滅ぼすぞ…世界は戦うだけでは何も守れない。誰も救うことはできない』

「俺はそれでも…それでも、守りたいものがあるんだ」

俺の中には軌道エレベーターの事件、0ガンダムの事件…そして、笑顔で笑う皆の顔が映し出されていた。

「俺が死のうが…俺は、大切な人を守りたい」

黒髪の少年は歩きだし、半壊し、草花に巻きつかれるガンダムの前に立った。それは何処となくエクシアと0ガンダムに似ていた。

『その覚悟…悪くない。だからこそ、お前は変わらなくてはいけない…世界と向き合え一夏。それが00ガンダムを目覚めさせる鍵になる』

00ガンダムと共に消えた少年…俺は彼に向って無意識にこう言った

「わかったよ…刹那」

 

 

 

 

目が覚めるとそこは旅館だった。左腕の違和感と右目のボヤけからにして、あの時のことを思い出した。

「俺は負けたのか…」

そして、このままだと起こってしまうであろう最悪な展開を考えてしまった。

福音の討伐である。あの時にISのコアを壊せずに逃がしたため、自己修復に入っているのかもしれない。それを好機として攻め入ってはダメだ。俺のせいでまた人が死ぬのは嫌なんだ…

俺は点滴やその他諸々を引っぺがし、近くにあった眼帯と服を着て、エクシアをリペアさせに、整備室に向かった。

 

 

 

 

 

一夏が消えた事を聞いた6人は一斉にISを展開し、空へ飛んだ。山田先生は止めたものの、彼女達は愚か、ティエリアすら動きだしたため、止めることができなかった。

「装甲をパージする!!」

ヴァーチェは長髪の女性のような姿をした姿へと変貌した。

「時間がほしい、ガンダムナドレ行きます」

ガンダムナドレ…ヴェーダとリンクすることによりGNドライヴ搭載機を掌握する言わばガンダムキラーだった機体。しかし、今やヴェーダは亡国企業により壊滅状態。高火力と高い防御力のヴァーチェに比べ、ナドレの有用性は皆無に等しい…はずだったが、ナドレはエクシア並の機動力とキュリオスと同等の運動性があるため、機動力と運動性が重要とされる展開では、ヴァーチェ以上の戦いを見せる。

「今回の戦いは、遠距離中距離の射撃は無駄だ。接近戦とその援護で陣形を固める」

ラウラの指揮に皆は賛同した。

「「「「「了解」」」」」

 

 

福音にフォーメーションを組んで戦う6人であったが、やはり射撃が無力な状態ではセシリアの狙撃も、鈴の衝撃砲も、シャルロットの高速切替もラウラのレールカノンも、ティエリアのヴァーチェも活かせない。しかし、誰一人として諦める者はいなかった。

「まだだ。まだ負けるか!紛争根絶のためにも。そして、一夏のためにも!!」

ナドレはTRANS-AMでの接近攻撃に成功するも、粒子切れ(ヴァーチェより粒子貯蔵量が低いため、TRANS-AMの時間も短い。)となり機能が低下し、ヴァーチェより防御力が大幅に低下しているナドレはエネルギーの翼により、シールドごと吹き飛ばされた。

「やはり、ナドレでのトランザムは福音の攻撃力ではリスクが大きすぎる。うぐ…」

粒子はガンダムの装甲を強化している。防御力が低く粒子の少ないナドレでもそれは変わらない。だが、粒子が減れば…装甲は容易く破られる。

「一夏とティエリアの仇だ!」

展開装甲により機体性能を上昇した紅椿は、福音を斬りつけた。

しかし、エネルギー翼とのつばせあいとなり、お互い譲らない形で戦いだ。

「当たらなくったって援護はできますわ」

福音はセシリアの狙撃による邪魔により思うように動けず、箒に連撃を許してしまった。

「人形なんかに3度も背を見せてたまるもんですか!!」

つばせあいに再びなると、箒と反対側から鈴により挟み撃ちを受ける。

「背中がガラ空きだよ」

「正面!!!」

さらに、正面と背面からの同時攻撃…並大抵のISならば一溜まりもなかっただろう。

「「「「「きゃー!!!」」」」」

しかし、オールレンジ攻撃のあるISは別である。箒たちは全員吹き飛ばされてしまった。

 

 

 

一夏は誰もいない整備室にいた。ドタバタしていたのだろう。

その為、リペアに必要なパーツを持ち出すことは容易に行えた。

「時間が無い…ハイパーセンサーと必要最低限のリペアしかできないが、やるしかない」

戦って傷つくのは俺だけで十分だ…俺はそう思った。

ハイパーセンサーの壊れた右目部分を人革連のISティエレンのハイパーセンサー…時間を削いたことにより、左腕を含めGNソードの刃、足の関節部まで改修が行き届いてないため、左腕には防弾性の高い布をマントのように羽織った。戦う分には支障が無い程度には改修したつもりだ。いざてなったらTRANS-AMもあるし、俺は行かなくちゃ…

「ガンダムエクシア…出る!!」

 

 

 

 

私は、どうしてこんなに弱い…

箒は心の底からそう思っていた。

専用機を、力を手に入れたことにより強くなったと思い込んでいた。だが、違った。一夏のように私はなれない…一夏の隣には立てない。

「一夏…私は。私は…」

霞んだ視界の先に手を伸ばす私…その先には緑色の光が一直線に伸びていた。

 

 

 

 

「俺は戦う…皆を守る為に……ガンダムと共に」

福音の位置は箒たちと交戦していたからわかった。

「ティエリアも箒たちも……あとは任せろ!!」

福音はさっきの戦闘の後だというのに、エネルギー翼からレーザーを拡散させた。

「エネルギーの翼からのオールレンジ攻撃…そんなもの、今の俺には通じない」

エクシアの機動力とガンダム随一の運動性は心無き人形の攻撃を容易くかわした。そして、一夏の攻撃は機械をはるかに凌ぐ予測により、ビームライフルを当てることに成功したのだ。

「今のエクシアでも…戦える!!」

先端の欠けたGNソードを振るい、一夏は福音の右足を斬り裂いた。

「今度は逃がさねえ!トランザム!!」

一夏は右足に続いて左足、両腕…さらには福音本体を盾にしたエネルギー翼ごと突き刺したのだ。

「コアの破壊を確認した…これでもう…」

一夏は異常な精神力により肉体のダメージを無視していたのだろう。さらに、エクシアリペアもリペアが不十分だったため、前回の戦いで損傷のあった間接部門に深刻なダメージ、及びトランザムによって残像が出るほど動いたのだ。いくら防弾マントを付けて安全面を考えて左腕に負担をかけないように努力したものの、左腕の怪我は悪化してしまった。

 

 

 

 

その後、俺はティエリアと共に他5人に救出された。エクシアもナドレも恐ろしく損傷していたため、当分はISが使えないらしい。さらに、無断出撃等の罰として、俺とティエリアは反省文含め一週間の停学処分(病院に入院)になり、残りの5人は反省文と一週間グランド整備という罰になったらしいが、まだ臨海学校が終わった後の話だ。

それまでは絶対安静と言われていたのだが…

 

やらなければならないことが一つだけ残っていた。

 

 

 

 

深夜の海岸…束は空を見ながら楽しそうに笑っていた。

「何がそんなに楽しいんだ?」

「あっちいちゃん…ガンダムには驚かされてばかりだったからね。ちょっと楽しみが増えて…」

千冬はその笑みを見てこの事件の真相が鮮明にわかってしまった。

「福音の遠隔操作は新たなゴーレムの制作の実験か?」

「まあ、そうかな。でもね、やっぱり私はこの世界がつまらない…だから壊したいんだ……壊すためにも箒ちゃんやいっくんには強くなってもらわないとね…」

やはりか…箒に送られた専用機、そしてユニオンでの福音暴走…この二つは束がかわいい妹をこの事件デビューさせ、一夏と共に強くするためである。

「だけど、計画は亡国企業に邪魔され、第三勢力であるガンダムの出現。イレギュラーだらけだったから、私ね…」

束はその言葉を残し姿を消した。

 

「世界の敵になろうと思う」

 

「束…貴様にはまだ負けない。思い通りになると思うなよ」

 

 

 

 

同じ時間帯、2人の弟と妹は浜辺にいた。

「な、なんだ…呼び出して」

ボロボロな体の一夏。実を言うなら話したかったのは事実だが、絶対安静のはずでは…

「悪いな…もう少しまってくれ」

一夏はISの待機アクセサリーの時間を見ながらそう言った。

もうそろそろ日が変わる。言うならば門限破りである。

「よし時間になった。これを渡したくてな」

渡されたのは一つの箱だった。

ももももしかして…婚約指輪⁉︎

「誕生日おめでとうな。箒」

そう、今日は7月7日。私の誕生日だ。

「む⁉︎昔から変わらん奴だな…一夏」

私が一夏を好きになったきっかけは…まさにこのことだった。

昔から、誰かの為に動いて傷ついても、大切な日だからと一目散に誕生日を祝ってくれたのは、他人では彼だけだったのだ。

「そうか?まあいいや…開けて見てくれ」

箱を開けるとそれはリボンだった。そう言えば福音との戦いで一夏がくれたリボンを何処かに飛ばされてしまった。

「やっぱり箒はポニテが似合うからな…久々に祝うんだ。初心に帰ろうかなって」

「嬉しい……嬉しいぞ一夏!!」

覚えてくれていた。私の中で待ち続けた思いが本当に報われた気がした。

 

 

 

 

 

 

人革連領 収監施設

そこには多くのテロリストが収監されていたのである。しかし、収監されていたテロリストは一人の仮面の少年の手によって解放されたのであった。

「貴様!なんてことを」

ティエレン部隊は仮面の少年を囲んだ。しかし、

「悪いが…あんた達じゃ俺を捕まえることも、世界の治安を守ることもできやしないさ…」

仮面の少年は展開させた二つのサーベルでティエレンを斬りつけた。

「ISだと…」

「どうして男が⁉︎」

今はIS学園に2人しか(ロックオンやアレルヤに関してはまだ世界には知られてはいない。)いないはず…どうして⁉︎

「答える義理があるのか?」

鋭い眼光とその剣術…世界最強のブリュンヒルデを思い出すその動きは、ティエレン3機を一気に破壊した。

「スコール…ミッションコンプリートだ…あとはどうする?」

『ブシドー…あとは自由に破壊しなさい』

ブシドーと呼ばれた仮面の少年はISを展開させた。

「アメリカの最新鋭第三世代IS…マスラオ。どうしてあなたが」

マスラオ…日本のサムライをモチーフにフラッグをベースに開発された機体。福音の開発以前に亡国企業により盗まれていた。

「亡国機業め…」

「覚悟!!」

増援部隊のティエレンが現れるも、ブシドーは余裕の表情でこう言った。

「この世界に神はいない…」

マスラオの背中から放出された緑色の光は増大し、マスラオは真っ赤に輝いた。

「何⁉︎」

 

 

 

 

嵐のあとのように収監施設は跡形もなく吹き飛んでしまった。ティエレンも例外ではない。

 

「いるのは、悲しい現実を知る弱者だけだ」

 

オリジナルのGNドライヴを搭載したマスラオ。そしてパイロットのブシドーは上司に連絡を入れた。

『ご苦労だったわね…マスラオも、私がさっき送った戦闘データみたいな現象ができたようね…』

「ああ…だが、機体に負荷がかかるらしい。あまりIS…擬似ドライヴでの使用はオススメはしない」

『オリジナルのGNドライヴとガンダムだから…次のターゲットを決めたわ』

俺にはわかっていた。俺がやっていることは間違ってるって…俺がここにいることが間違ってるって…

「次のターゲットは…IS学園の織斑一夏」

仮面を外し、鏡に映るその顔を見ながらそう言った。

容姿そっくりなその少年…いや、自分自身との決着をつけるために、俺は一度本部に戻ることにした。

 




亡国企業の白式に乗るスコール、サイレントゼフィルスに乗るエム、そしてオリジナルGNドライヴを搭載したマスラオに乗るMr.ブシドー…まだでてはいないがオータムを含め擬似ドライヴ機体を使う連中に一夏達はどう対抗するのか?


そして、学園祭はティエリアと楯無中心に書いて行く予定です。
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