機動戦士IS00 未完 リメイク再開予定   作:GN-type-E

9 / 14
今回は、前の話で登場したブシドーを視点にした話です。プロローグの序盤とリンクしたナレーションベースですので話が薄いかもしれないですが、温かい目でお願いします。


8話 誕生の日と再開の日

 

 

それは俺が小さいときの話だ。

 

アイルランドの軌道エレベーターが建設して間もない頃…その周囲では店がたち賑わいを見せていた。

今日の一日が平和の1ページになるはずだった。

一夏も軌道エレベーター開発に携わっていた両親に連れられ近辺の店をまわっていた。千冬が宿泊研修であるため、一人一夏を家に置いておけなかったという些細な理由だったが、この選択が、一夏を…そしてこれから起こる世界の変革を引き起こすきっかけになることなど、誰も知らなかった。

 

 

 

 

「父さん!あのアイス買ってきていい?」

「はいはい。じゃあ、あそこのベンチで母さんと待ってるから」

一夏はアイスを買いにアイス売りのところに向かった。

 

ドカーン!!!!

 

アイルランドの軌道エレベーターはこのとき爆発した。

一夏は、アイス売りの近くにいたため最初に落ちたピラーの下敷きにならずに済んだが、ピラーは両親がいるベンチに落ち、更に落ち、最終的にはタワーは一夏とは反対側の方向だったが倒れてしまった。

「ゔぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

一夏はその時、初めて絶望した。

 

 

 

 

 

一夏を含め、多数の子どもがそのアイス売りの近くにいたが、そこにいた子どもの親は誰も助からなかった。

誰一人精神が安定している子どもはおらず、その子ども達の一部はKPSAにより捕縛された。

捕縛されてからは、超人機関に売られたりしていたが、何よりほとんどの女の子が、傭兵として育成された。

そして、一夏は実験のモルモットにされていた。誰よりも絶望し、誰よりもテロリストに反抗した彼は子どもながら大人を一人殺したのだ。彼自身、そんな何一つ記憶はないだろう。このとき、彼にはもう一つの人格が生まれたのだから。

 

 

それに目をつけたのはイノベイターと呼ばれる集団だった。

彼らは一夏のクローンを生成し、たくさんの実験を行った。オリジナルの一夏さえ健全であれば幾万もの一夏を作ることができるからだ。

「o12r83を撃墜しました。試験体o16r15が最も適正の高い試験体です」

彼らは一夏同士を戦わせ、最も強い試験体をあの人格の器にしようとしていた。この時生まれたのが俺であった。俺のオリジナルである一夏はその後、傭兵達に引き渡され、AEU本軍により保護されたそうだ。そしてここでの記憶、絶望から生まれた人格を切り離したオリジナルはぬくぬくと成長しているのだろう。俺はあの日までそう思っていた。

 

 

 

 

 

俺は命令により、ソレスタルビーイングの残党狩りをしていた。勿論、その時の新型であった第二世代ガンダム『アストレアF型』に乗ってからの行動だった。

当時のソレスタルビーイングは0ガンダムの試験運用を行っていたのだが、その日はその運用に行われた今でいうガンダム事件の日だ。

俺の上司であり0ガンダムのマイスターはソレスタルビーイングを解体するために自ら最前線に足を赴き、テロリストを撃墜していた。あの日、俺は聞かされてはいなかった。

 

そこにオリジナルがいることを…

 

俺はソレスタルビーイングの本陣を試作GNソードで切り裂き、所持していた火器を使い跡形もなく破壊した。ガンダムでの破壊工作により、宇宙に隠れた残党を除く、ソレスタルビーイングの主戦力を一掃し、二つのGNドライヴを回収することに成功するはずだった。

 

オリジナルのあの目を見るまでは…

 

オリジナルは0ガンダムに救われ、世界に希望していた。GNドライヴを回収することを忘れ、俺は0ガンダムに切りかかった。

『何をしている…僕の計画を乱す行為は慎め…夏楽!!』

「知ってるくせに知ってるくせに!!俺は絶望から生まれたんだ!!奴が希望して、希望に満ち溢れたら…俺は…俺の存在意義は⁉︎教えてくれよリボンズ!!」

こんな感情は初めてだった。0ガンダムのマイスター…リボンズアルマークに初めて歯向かった時であり、俺、織斑夏楽に自我が生まれた日だった。

そして、0ガンダムは乗り捨てられ俺は孤独と厳しい特訓に冴え生れた。

 

 

 

 

それから数年後した現在

 

「夏楽…君には亡国機業に入ってもらうよ…」

「テロリストになれって…ふざけるなリボンズ!」

自我が芽生えて以来、孤独と厳しい特訓に冴え生れ続けた。そして、生まれたのは俺が俺になるための行動原理と、心にぽっかり空いた穴だった。

「ふざけてなどないよ…君は弱者だ。弱者は強者である神にひれ伏すしかないんだよ」

「この世界に神なんていない…いるのは悲しい現実を知る、弱者だけだ」

「それは違うさ…いや、正確には正しい意見だが、君の生みの親であるイノベイターのことを忘れてもらっては困るよ…特訓の成果が極端に出ているようだね夏楽」

リボンズアルマーク…彼自身、自分が神だと思っているのか?

「まあ、君のコードネームはブシドー…そして、君の機体『GNマスラオ』だ…これで、君の悲願を成し遂げなよ」

渡されたISを手に取り、俺は仮面を着けた。自信が生み出された絶望を作る者になること…そして、織斑一夏を殺すためには、この顔は邪魔になるだけだった。




キャラ紹介
織斑夏楽
織斑一夏のクローン。ガンダムででてくる仮面キャラ。戦闘能力に特化された獣のような性格だったが、精神面の特訓を行い、プロローグの一夏並みにおとなしくはなれる。幼いときに素手で人を殺した一夏のもう一つの人格(片割れ)であるが、彼自身その事実を知らない。一夏との異なる点は、女好き(特にIS学園にいる一夏ハーレムの連中や千冬さん)と自身の極みの為に戦うという点。そして外見は若干赤みがかった黒目と髪の毛。
SEEDのラウ・ル・クルーゼを主体として、グラハムさんやアクエリオンEVOLのカグラなどをイメージしたオリキャラ。名前の由来はカグラ×一夏×楽と声優さんネタ。

リボンズアルマーク
黒幕候補のイノベイド。世界を監視しているが、まだ目立った動きを見せていない。夏楽の自我が芽生え、作戦を失敗し、自身の愛機とGNドライヴを捨てることになり、夏楽の特訓を始めた。夏楽の設定上、育て親的存在になってはいるものの、彼をコマとしか思っていない。
密かに自身の機体を制作している。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。