98世代の5人と皇帝でコスプレステークス 作:アマノジャック
「コスプレっていいよね?」
誰が言ったか不明だが、その一言がこの大会を生み出した。
「さあ、始まりました!京都競馬場よりコスプレステークス!実況はゴルシちゃんことゴールドシップが担当するぜ!」
「あのー、ゴールドシップさん?これはどういった大会で…」
「あ、解説はマックイーンね。どういった大会?んー、コスプレして走る、以上!んじゃ、出走馬を紹介するぜ!1番どうぞ!」
破天荒なウマ娘はゴールドシップ君、優雅が服を着て歩いているウマ娘はメジロマックイーン君、彼女たちが実況をつとめるようだ。そして、一人のウマ娘が歩いてきた!
「ふが!ふがふがふが!」
巨大な食パン1斤で顔が隠れてしまっているスペシャルウィーク君だ。
「あれは…スペシャルウィークさんですよね?食パン1斤を口で咥えてますが…というかただの学校とは違う制服を着てるだけに見えるのですが、何のコスプレですか?」
「女子高生」
「そのまんまじゃありませんか!」
「次はちゃんとしてるから!2番どうぞ!」
次のウマ娘が入ってくる。
「キ、キングの作ったオムライスを食べる権利をあげるわ!」
恥ずかしそうな表情で高飛車なポーズを決めるキングヘイロー君…メイド服だ。
「キングヘイローさんはメイドさん…確かにコスプレの定番ではありますが…」
「まぁ、どれが出るか完全にくじだったしな」
「ところで何でオムライスを持ってるのですか?走りにくくありません?」
「あー、コスプレしたアイテムを持って最後まで走ってもらうからな。落としたらちゃんと拾いにいくこと!」
「普通に汚くありません?食べ物ですよ?」
「そこは大丈夫だ!ハルウララから貰った写真もらってだな…私がそれっぽい食品サンプルを作ったからな!次!」
次のウマ娘が…!
「ふふふ、これも日本の文化ですか…」
え?マジで誰?
「あのー、あれは誰ですか?」
「グラスワンダーだけど?」
「原形がありませんわ!ガングロってもう20年以上は前ですわよ!というか、スペシャルウィークさんと被ってますわよ!」
「ギャルだから別物だぜ!元はキャバ嬢だったからコンプライアンス的にアウトだったしな!」
「元は?何の話ですの?」
「気にすんな!そんなアゲアゲアゲハなグラスだが、アイテムはガラケーとそれに大量に付いたストラップ達だ!どっちが本体か分からないよな?んじゃ、次!」
ゴールドシップ君のメタフィクションな発言は置いておき、次のウマ娘が入ってきた。
「ふわ~…ファーストクラスに一回乗ってみたいな…」
大きなあくびをしながらキャビンアテンダントの格好で出てきたセイウンスカイ君。君は案内する側だよ。
「スチュワーデスのセイウンスカイさんですね。それにしてもあのキャリーケース…かなり重そうですわね」
「まぁ、重さは全員5kgで統一されてるから問題は無いぜ!」
「え!?あのパンやストラップって5kgもあるのですか!?」
「いいから次!次!」
衝撃的なことが発表されつつ次のウマ娘が入ってきた。まぁ、私は知ってたけどね。
「エルが皆さんの看護をしマース!」
エルコンドルパサー君…その格好は白衣の天使。付けるべきマスクが違うが気にしない。
「エルコンドルパサーさんはナースですか。あの注射器は大き過ぎません?テイオーさんが一目散に逃げてしまいましたわよ」
「ゴルシちゃんが頑張って作ったぜ!」
「またあなたですか!人数は抑えていると聞きましたが5人で出走ですか?」
「いや、後1人だけいるぜ!では、ラストを飾るはこのウマ娘だ!」
最後のウマ娘が入ってくる。
「シンバシルドルフだ」
シンボリルドルフだ。生徒会長だ。サラリーマンのコスプレだが普通に決まっている。
「生徒会長!スーツにメガネって…まさかあれで正体を隠してるつもりですか!」
「まぁ、あの名前でエントリーしてきたからな…面白そうだからそのまま登録した」
「あなたって方は…」
「見ろ、テイオーがUターンして戻ってきたぜ!以上、この6人のウマ娘でレースを行うぜ!ゲートに入ってくれ!」
実況に促されゲートに向かう6人だが…
「あのー、ゴールドシップさん?エルコンドルパサーさんの注射器が入らなくてオロオロしているのですが…」
「やべっ!ゲートの大きさまで考えて無かった!ちょっと待ってくれ!」
映像を中断して…諸君、しばらく待ちたまえ!とりあえず、サイレンススズカ君のいちご大福でも流しておこう。
………
ファンファーレとともにゲートが開く。…ふむ、やっぱりレースと似たような並びだな。
「ふー、全ウマ娘ゲートインを確認…スタートしたぜ!全員綺麗なスタートだぜ!」
「何事も無かったかのように…。先頭に立ったのセイウンスカイさん…やはり、かなり走りにくそうに見えますわ」
「次はスペシャルウィークか…あ!そのパン1口でも食べたら失格だからな!忘れるなよ!」
「3番手はエルコンドルパサーさんですわね…ナースが本来つけるマスクとは違うためかなり面白い絵になってますわ」
「4番手はグラスワンダー…っておっと!ストラップが1つ外れ落ち…そうになるも何とかキャッチ、ガラケーにつけ直しているぜ!」
「ずっと手元を見ないといけないなんて、グラスワンダーさんのアイテムは不利でありませんこと?」
「5番手はキングヘイロー…オムライスを落とさないように走っている!まさにクッキングヘイロー!」
「言いたいだけでしょ?というか彼女もかなり不利ではありませんこと?」
「最後尾は何と意外!シンボリ…ごほん、シンバシルドルフ!その両手には何かの資料が見える!スーツはかなり走りにくいか?」
「いや、どれもかなり走りにくい服装ですわよ!しかし、彼女が追い込みに回るとは珍しい。何を考えてるか興味深いですわね…」
「仕事の追い込みと作戦の追い込みをかけてるだけに見えるけどな…お、判子を押し始めたぞ!」
「あの状態で!?」
フフフ…本当に何てレースだ!とは言えレースはいよいよ最終コーナーか…
「おっとセイウンスカイ、ここでキャリーケースを落としてしまった!アテンションプリーズ!」
「一気に後方へ行ってしまわれましたわ…ここから逆転は絶望的でしょか?」
「先頭になったのはスペシャ…いや、エルコンドルパサーが急に上がってきたぞ!ん?注射器の先に…鳥?あ、マンボだ! マンボが刺さっている!」
「何で!?」
「急患によりエルコンドルパサー加速していく!さらにキングヘイローもハルウララの声援により加速!2番手まで伸びる!」
「キングヘイローさんは普通にスパートを切ってきましたわね…オムライスを持ったまま。すごいバランス感覚ですわ!」
「グラスワンダーも加速!大量のストラップだけを掴み、ガラケーがストラップ状態!」
「まぁ、落とさなければいいだけですからね…」
「お腹から大きな音を立てスペシャルウィークも加速!早くゴールしてパンが食べたいようだ!」
「バターか何か必要では?後、口の中がかなりパサパサになるかと…」
「そんなみんながスパートを切っている中、セイウンスカイも戻ってきた!回りに機内食を投げまくっている…投げエサのごとく投げまくっていく!おっと、スペシャルウィークこれに引っ掛かる!」
「いや、何をしてるのですか!?まさかあれがキャリーバッグの中身ですか!?」
「マンボも機内食に向かっていく!よって引っ張られたエルコンドルパサーも減速!しかし、セイウンスカイここで力尽きる!これは引っ掛からなかったキングヘイローもグラスワンダーの一騎打ちか!?」
「いや、何で鷹が機内食に釣られてますの!?」
「グラスとキング!体制はキングがやや有利か…ん?シンバシルドルフ!シンバシルドルフが上がってきた!ノートパソコンをカタカタとタイピングしながらどんどん差を詰めていく!残り100!」
「機内食のインパクトですっかり忘れていましたわ!といいますか、何故仕事をしながら走ってるのですか!」
「仕事をしてこそエネルギー!逃げ切れるかキングヘイロー!逃げて、逃げて、逃げて…ゴール!」
キングヘイロー君とシンボリルドルフが並んでゴールへと駆け抜けた。どっちが勝ったんだ?というか、いい加減にタイピングはやめたまえ!
「え?これは…どちらが勝ったのでしょうか?」
「判定結果が出たな…ハナ差でシンバシルドルフ!シンバシルドルフの優勝!サラリーマンこそ日本の至高!そんなことを教えてくれたレースとなったぜ!」
「セイウンスカイさんが機内食を投げた時はどうかと思いましたが、最後は普通にレースっぽくなりましたわね」
「1着はシンボリルドルフ、2着はキングヘイローだ!レースは的中した奴は次のレースで会おうぜ!洗い立てのシャツ!」
流石は皇帝の名に相応しいウマ娘だ。ふー、とはいえ全体的に中々面白いレースだったよ。次はどのウマ娘でどんな実験(レース)をしようかな…?障害物か?ふむ…段ボールも捨てがたい。では諸君、また会おう!…続くは分からないがな!
元ネタの競走馬名
スペシャルウィーク→セーラームンムン
キングヘイロー→メイドモエモエ
グラスワンダー→無し(敢えて入れるならアゲアゲアゲハ)
セイウンスカイ→バージンフライト
エルコンドルパサー→アイラブナース
シンボリルドルフ→シンバシルドルフ