ユウリお姉さんとタワー廃人アクト君のランクマ講座   作:クロアブースト

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基本的にランクマッチの総評をユウリお姉さんと元タワー廃人でランクマ経験の浅いアクト君がランクバトルでトラウマポケモンと対峙しながら成長していくお話。

皆さんのランクマッチトラウマポケモンなどがあれば感想欄にでもかいてもらえると幸いです。





【剣の王が倒せない最強の盾ヌオー】

この日、ザシアン使いのアクトは思い知る。

ザシアンは一匹のマイナーポケモンに駆逐されるのだと……

 

 

【自分】

ウツロイド

ザシアン

エースバーン

 

【相手】

エルフーン

ヌオー

 

ウツロイドとエルフーンが対峙する。

 

「エルフーン、ちょうはつ」

「ウツロイド、ヘドロウェーブ」

 

何故ちょうはつを撃ったのか疑問に思うもウツロイドがヘドロウェーブでエルフーンに大ダメージを与えるもタスキで1だけ耐えられる。

バトル終了後にウツロイドがステルスロックを撒けることを知って、その為かなぁと理解することになる。

 

「エルフーン、おきみやげ」

 

エルフーンはウツロイドの攻撃と特攻を2段階下げて退場する。

 

(わざわざおきみやげで能力を下げてきたということはザシアンだろうか、今なら剣の舞で安心して積めるからな。後続のエースバーンのダイマックスからのダイバーンで削る為にウツロイドは退場させるか)

 

「出てこいヌオー」

「え……」

 

ザシアンではなく予想外のヌオーが出てくる。

今のウツロイドは特攻が2段階下がってる上に、技構成が等倍技を一つも持ってないので突破出来ない。

因みにてんねんが協力過ぎて失念してたが、おきみやげの能力下降もてんねんならば無効化される。

まあだとしても等倍技すら無い状況では厳しいのには変わらないのだが……

無論ザシアンでもヌオーは突破出来ないのでエースバーンに託すしかない。

 

「ウツロイド戻れ、出てこいエースバーン」

「ヌオーたくわえる」

 

ヌオーは防御と特防を1段階ずつ積んでくる。

 

「エースバーン、とびひざげり」

「ヌオー、ねっとう」

 

エースバーンのとびひざげりを受けるも防御が一段階上がってるからか、対してダメージが入らない。

 

「硬っ!?」

 

アクトが言うのも無理はない。

何せ外したら体力の半分のダメージを受けるリスキーな技を打ったのに4分の1も体力を削れてないのだ。

これでは自己再生連打してるだけで体力を問題なく回復されてしまう。

幸いリベロのお陰でねっとうは等倍ダメージだが、それでも撃ち合いになったらほぼエースバーンがやられる。

 

(ダイマックスは駄目だ。ダイナックルはとびひざげりの威力が落ちる上にヌオーのてんねん特性だと能力上昇は無効化されるから無駄にダイマックスターンを浪費するだけになる)

 

「戻れエースバーン、出てこいザシアン」

「ヌオー、どくどく」

 

アクトのザシアンに向けてどくどくが放たれるもはがねタイプなので不発に終わる。

ふとうのけんの特性で攻撃が一段階上昇するもてんねんの前では何の意味もない。

 

「ザシアン、せいなるつるぎ」

「ヌオー、たくわえる」

 

能力変化を無視してダメージを与えるも4分の1しか削れない。

 

「あァァァァ」

 

ヌオーに全然ダメージ入らなくて叫ぶアクト。

 

ヌオーはたくわえるで更に防御と特防が1段階上昇。これでザシアンが死んだ後に他のポケモンは更に硬くなったヌオーを攻略する必要がある。

 

「無理だ。今の手持ちじゃ突破できねぇ」

 

アクトは迷わず降参した。

バトルは最後までやってみなくちゃ分からない?

たくわえるで防御や特防を積まれる現状じゃ、連続で急所を引きでもしなきゃ勝てねぇ。

ていうかヌオーが出てきたら詰むポケモンの選出ミスを自分がやらかしたのが敗因だった。

 

バトルスタジアムのロビーにあるテーブルに突っ伏すアクト。

そして一緒に今日の反省会をしてくれるユウリさんが同席していた。

 

「ヌオー硬すぎる」

「う〜ん、アクト君のパーティーは物理型多いんだよねぇ」

 

【アクトの現在のパーティー】

・ザシアン→物理アタッカー

・エースバーン→物理アタッカー

・ランドロス→物理アタッカー

・サンダー→特殊アタッカー

・カプレヒレ→物理受け

・ウツロイド→特殊アタッカー

 

てんねんヌオーには能力上昇は効果がないので物理受けヌオーをザシアン、エースバーン、ランドロスでは突破出来ない。

 

「サンダーやウツロイドならば特殊アタッカーだから物理攻撃よりはダメージが入るでしょ」

「ウツロイドの技構成が効果がいまひとつしか無かったんだ」

 

ウツロイドの技構成

・メテオビーム→いまひとつ

・パワージェム→いまひとつ

・ヘドロウェーブ→いまひとつ

・10万ボルト→効果なし

 

「ていうか10万ボルトいらなくない。対サンダーとか他の飛行タイプには岩技刺さるし…」

「うぐっ…確かに10万ボルト全然使って無いんだよなぁ」

「ヌオーの地震は耐えられないだろうけどねっとうならHPと特防高いし、くさむすびがあればダメージ与えられるよ」

「え、でもくさむすびってダメージが相手依存で変動するし、ダイマックスには無効だからリスキーじゃない?」

「確かにリスクはあるけどヌオーでダイマックス使うのはヌオーをよっぽど退場させたくないとかじゃないと使わないよ。だって強みである積み技や回復技がダイウォールになって使えなくなるし、ダイマックス技も火力出ないし」

「なるほど…」

「まあ向こうとしてもヌオーに使うくらいなら他のエースアタッカーの為にダイマックスを温存しときたいんじゃないかな」

「確かにヌオー相手だとほぼダイマックスされたことがないな」

「それはアクト君が弱々だからだね」

 

グサッ!バタンッ!

 

図星を突かれて思わず地面に倒れるアクト。

事実ヌオー使いにとって突破出来ない構成ならダイマックスを使うまでもなくカモである。

次こそはリベンジしてやるとウツロイドに草結びを覚えさせるアクトだった。

 

 

 

そして数日後、アクトはランクマッチでまたもトラウマなヌオー入りパーティと遭遇する。

 

(またヌオーだ。今度こそリベンジしてやる!)

 

リベンジに燃えるアクト。

自分のパーティにはザシアンがいる為、ほぼヌオーは出てくるだろうからヌオー対策出来るポケモンを選出する。

相手のパーティにヌオー以外にラッキーやラプラスなどの耐久系がいるが、対ザシアンならヌオーを選出したらラッキーは出てこないだろうと考える。

自分の手持ちの中でヌオーとラッキーなどの耐久型キラーポケモンがいるのでそのポケモンを候補にする。

後はザシアンを保有しているのでザシアン対策も一体選ぶことにする。

後一匹はサンダーがいたので、一匹目をサンダーを上から殴れるポケモンを選ぶ。

ダイマックスサンダーは対策しないとマジで3タテはザラにあるからだ。

三匹のポケモンを選出後にポケモンを出す。

 

【自分】

ランドロス

ウツロイド

カプ・レヒレ

【相手】

ヌオー

ラプラス

ザシアン

 

 

「出てこいランドロス」

「出てこいヌオー」

 

ランドロスの威嚇が入り、ヌオーの攻撃が1段階ダウンする。

しかしザシアン対策のてんねんヌオーは殆どが物理受けかつメインウェポンは火傷を3割で引けるねっとうなのでこの威嚇はほぼ意味ないだろう。

 

タイプ相性的にはランドロスが不利だ。

何せ物理受けならランドロスの攻撃を等倍で耐えつつ、ねっとうを撃ってるだけで倒せるからだ。

ならばランドロスは蜻蛉返りで引っ込めつつ、カプ・レヒレが良いだろう。

 

「ランドロス、蜻蛉返り」

「戻れヌオー、出てこいラプラス」

「!?」

 

アクトはヌオーでねっとうを撃って来ると思ってたので予想と違い驚愕する。

相手はヌオーを引っ込めてラプラスを出してきたのだ。

(考えられるとしたらこちらのザシアン用にヌオーを温存しておきたいといったところだろう)

入れ替えたラプラスに対して蜻蛉返りでダメージ与えつつランドロスがボールに戻る。

 

(さて、ラプラスだがこいつは基本的にキョダイセンリツを撃ってベール貼りがメインだ。そしてやられると最低五ターン、ひかりのねんど持ちだと8ターン近くもこちらのダメージを半減される)

 

ラプラスのキョダイセンリツは攻撃時にオーロラベールを張ることで攻撃と特攻ダメージを半減する。

これが通常なら5ターンだが、ひかりのねんどというアイテムをキョダイセンリツを放つポケモンが持ってた場合は3ターン延長されて8ターンも続いてしまうのである。

 

(ラプラスだとひかりのねんど持ちは約5割近く、基本攻撃の撃ち合いをする中で8ターンもダメージ半減が続く利点が大きいからな。次点でじゃくてんほけんが2割位か……抜群技を敢えて受ける代わりに攻撃特攻を2倍にしてくれるダイマエース型もあるけど、伝説ポケモンありきの現環境だとラプラスで攻めるより他の伝説ポケモンで攻めた方が強いから可能性は低いな)

 

禁止伝説ポケモンが解禁される前ならともかく今回のランクバトルシーズンでは伝説ポケモンを一匹まで使えるのだ。

ザシアンとか、カイオーガとか、黒バドレックスとか高火力アタッカーに事欠かない。

 

(問題は俺のカプ・レヒレは物理受け特化型だからラプラスのダイサンダーはおろか、かみなりすら一撃で落とされるからカプレヒレは出せない)

 

ラプラスの恐ろしいところはキョダイマックス個体はほぼかみなりを搭載してくる。

何せダイストリームを撃てば雨状態でかみなりが必中になるからだ。

そもそも初手でキョダイセンリツを撃てさえすれば次にダイサンダー、ダイストリームのどちらでも構わないので普通に高火力のダイサンダーで一撃で倒されるだろう。

 

(だが俺のウツロイドならば水技こそ弱点だが、HPと特防が特殊耐久ポケモン並みに硬い。その代わり物理が紙耐久だから弱点突かれるとほぼやられるけどな)

 

ウツロイドは高火力高速アタッカーなのだが、防御が低い分、特防が高くHPもそれなりにあるので特殊受け並みの種族値を持っている。

なのでラプラスのダイストリームを受けても一発ならば耐えられる可能性はある。

 

「出てこいウツロイド」

 

ウツロイドに変えたアクト。

蜻蛉返りの利点は交代後に技が発動して入れ替えられる為に相手が引っ込めた場合にも後出しジャンケンのごとく相手に有利なポケモンを出せることだろう。

後は蜻蛉返りで少しとはいえダメージが入ってるので次のポケモンが満タンのHPと比べて誤差とはいえラプラスを仕留めやすくしてくれる。

アクトは迷わずメテオビームを選択する。

 

(俺のウツロイドはパワフルハーブの特攻素早さ極振り型だ。これでキョダイマックスしようが特攻上昇したメテオビームの一撃で仕留めてやる)

 

「ウツロイド、メテオビーム」

「ラプラス戻れ、ザシアン出てこい」

「!?」

 

またも予想が外れる。

読み合いにほぼ負けてるアクト、どうして外れるのと言いたい。

向こうの方が頭脳戦において上手なのだと思われる。

ラプラス引っ込めてザシアンにメテオビームを受けるも効果いまひとつなので全然ダメージ入らない。

 

(あ、これウツロイドが絶対死ぬ。ランドロスに引っ込めよう)

 

ウツロイドより早いザシアンで特性で攻撃1段階上がったきょじゅうざんを紙耐久のウツロイドでは絶対耐えれないので引っ込めるのは必須だ。

それにランドロスは威嚇込みなら耐久無振りでも耐える為、スカーフランドロスなら受け出し後の反撃でザシアンを返り討ちに出来る。

 

「ウツロイド戻れ、出てこいランドロス」

「ザシアン、きょじゅうざん」

 

アクトはウツロイドを引っ込めてランドロス出して威嚇を発動。

ザシアンの攻撃を1段階ダウンした後にきょじゅうざん受けるも赤ゲージで何とか耐える。

 

(よし、これでスカーフで先制取れるから地震で落とせる筈だ)

 

アクトは迷わず地震を選択する。

なお、アクトはザシアンが電光石火を覚えてた場合普通に倒される可能性を失念していたが今回は運良く電光石火は覚えて無かったので救われてたのは余談である。

 

「ランドロス、地震」

「ザシアン戻れ、出てこいラプラス」

 

相手はザシアン引っ込めてラプラス出す。

そこへ地震が入り、半分以上削る。攻撃特化してるので等倍とはいえ充分なダメージが入るのだ。

先の蜻蛉返りのダメージと今回の地震でラプラスのHPが8分の1程度のHPになり確定圏内になる。

(恐らくこのまま地震を放てばラプラスも落ちるし、ザシアンは弱点だから出せない。唯一怖いのは先制技のこおりのつぶてか……)

 

こおりのつぶては先制でこおりタイプのダメージを与える物理技だ。

特殊型の多いラプラスなので火力はほぼ出ないのだが、HPがギリギリのポケモンに放てば仕事させずに葬ることが可能。

しかもランドロスはじめん・ひこうの複合タイプな為にこおりタイプが4倍ダメージなので満タンならともかく、体力の半分残ってたとしても耐えられる自信はない。

 

(仮にこおりのつぶてだとしても次のウツロイドならば確実にラプラスを仕留められる。ここは地震で攻める)

 

「ランドロス、地震」

「ラプラス、キョダイマックスだ」

「なん…だと……」

 

残り体力が8分の1しかない状態でのキョダイマックスに思わず驚愕するアクト。

キョダイマックスを失念していた。もし仮にここで耐えられてキョダイセンリツを撃たれようものなら、次のザシアンは安心して剣の舞を積んで無双出来る環境が出来上がるのだ。

 

ラプラスがキョダイマックスするも地震で倒される。

 

「っく、駄目だったか…」

「ほっ……」

 

相手は悔しがるのに対してアクトは安堵の息を吐く。

仮にランドロスが物理受けで攻撃を削って耐久振りしてたならその可能性はあり得たからだ。

だがこれでアクトは大分有利になった。

貴重なダイマックスを使用しておきながらキョダイセンリツによるオーロラベールを貼れずに倒されてしまった。

ほぼラプラスはダイマックスだけ浪費してやられた無駄死に等しい。

それに対して自分はまだダイマックスを残しており、余裕を持っている。

 

「出てこいヌオー」

 

相手はヌオーが出てくる。

勿論体力満タンなヌオーに拘りスカーフで地震しか撃てないランドロスでは仕留められずにねっとうで返り討ちに遭うのは目に見えていたので交代を決める。

 

「ランドロス戻れ、出てこいカプ・レヒレ」

「ヌオー、ねっとう」

 

案の定ねっとうを撃つがカプレヒレで余裕を持って耐える。

 

「カプレヒレ、ちょうはつ」

「ヌオー、ねっとう」

 

カプレヒレのちょうはつで変化技封じるが、相手はねっとうを放つ。

向こうがちょうはつ読みして上手に思えるが、状況はアクトの有利。

ミストフィールドが発動している中ではねっとうでは火傷状態にはならず、ダメージも効果いまひとつなのでほぼ入らない。

それに対してこちらはしぜんのいかりによる体力の半分を削る定数ダメージで削っていき、最後は波乗りで仕留めれば一方的に勝てるのだ。

カプレヒレとやり合うならば、せめてたくわえるで特防上昇を積みながらじこさいせいで回復しながら粘る戦法が考えられるが、既にちょうはつで封じられた以上はそれは出来ない。

しかも素早さはカプレヒレの方が上なのでちょうはつが切れたら、また先手でちょうはつを先手でかければ良いのだから詰んでいる。

 

「カプレヒレ、しぜんのいかり」

「戻れヌオー、出てこいザシアン」

 

相手はヌオーじゃ倒されると考えたのか、引っ込めてザシアン出てくる。

入れ替えたザシアンへしぜんのいかりで半分削る。メテオビームで少し削ってたのもあり、体力は半分を切ってるのだが、カプレヒレは物理受けで耐久は無振りな為に落とせる自信が無かったのでしぜんのいかりを撃って少しでも削ることにする。

 

「ザシアン、きょじゅうざん」

「カプレヒレ、もう一度しぜんのいかり」

 

きょじゅうざんをもう一度受けて赤ゲージになるもオボンの実で回復する。

そこにしぜんのいかりが加えられる。

今の体力ならばザシアンのきょじゅうざんを一発はギリギリ耐えられるかもしれない。

仮に耐えられなくてもランドロスを出せば地震で落とせるだろう。

カプレヒレは既に役目を果たしており、ダメージなしで降臨させたランドロスならばスカーフでの地震でザシアンを落とせる。

 

「ザシアン、剣の舞」

「カプレヒレ、波乗り」

 

一撃で落とせないと思ったのか、交代読みなのか分からないが剣の舞をし出したのでカプレヒレの波乗りで黄色ゲージの体力しか残ってなかったザシアンを撃破した。

 

「出てこいヌオー」

 

最後のヌオーが出てくる。

ここでカプレヒレは迷わずちょうはつを打つつもりだ。

ちょうはつさえ打てれば回復を封じられるし、ねっとうも数発は耐えるだろう。

そこからしぜんのいかりで削っていけば後続のスカーフ持ちのランドロスかウツロイドでも仕留められる。

ウツロイドはいわとどくタイプでみずとじめんタイプのヌオーにはタイプ一致技は両方通りにくく、相性こそ不利なのだが、自分のウツロイドは草結びを搭載しており、ダイマックスからのダイソウゲンならば確実にワンパン出来る。

 

「降参です……」

 

相手がおずおずと降参宣言をしてきたので勝利する。

恐らく向こうもちょうはつ打たれた後にランドロスやウツロイドで削り倒されると思ったのだろう。

 

「よっしゃあ!ヌオー入りパーティにリベンジ成功だぜ!」

 

ガッツポーズを取るアクト。

 

「無事リベンジ出来たようだねアクト君」

「ユウリさん」

 

喜んでいたところにユウリさんが声を掛けてきた。

 

「カプレヒレの温存が大きかったね」

「はい、やっぱりカプ・レヒレのちょうはつが耐久型をほぼ無力化出来るのは大きいです」

 

耐久型に優位を保てる理由に状態異常を無効化するミストフィールドの他にちょうはつがある。

ちょうはつとは相手に変化技を封じて攻撃技しか出せなくする技だ。

耐久型の殆どは体力の半分を回復させる回復技や状態異常系、もしくは欠伸やステルスロックなどの起点作りを行う変化技を持ってるパターンが多い。

だがちょうはつを打てば攻撃技以外の変化技は使えなくなるので、回復も状態異常にも出来ずに攻撃技の撃ち合いしか出来なくなる。

そうなった時、カプ・レヒレは耐久度外視で体力の半分を削れるしぜんのいかりを搭載しているので撃ち合いならばほぼ有利なまま倒せるのだ。

仮に引っ込めてもしぜんのいかりは入れ替え先の体力の半分を削っていくので後続のポケモンで倒しやすくなるので有利を維持しやすくなる。

ぶっちゃけ耐久ポケモンを相手が入れてたらまずカプレヒレは確実に選出する程である。

 

「アクト君はザシアンを選出しなかったんだね」

「ヌオーいる時点でザシアンが止まるのと他の手持ちにサンダーがいたことですね。俺のザシアンはサンダー相手だとじゃれつくしか等倍でダメージ与えられずねっぷう撃たれてやられるのもあってウツロイドを優先したんです」

「うんうん、良い判断だよ。ウツロイドならサンダーを一方的に狩れるだけじゃなく、ラプラスにも有利取れるし。何より禁止伝説ありきだと無難に伝説ポケモン選出する子が多いのに、良い判断をしたよ!」

「あぁ〜確かにそれ分かります」

 

アクトはユウリさんから言われた禁止伝説に頼るというのに実感を持って答える。

何せヌオーで一方的にザシアンをやられるまでは、パーティ選出でほぼザシアンを入れてた程だ。

何せザシアン対策のポケモンが出てこなければ、ほぼ一匹で相手の3体を壊滅可能な位にザシアンは強いのだ。

強いポケモンはいないと言われているが、現環境だとザシアン使用率はとんでもなく高く、明確な対策ポケモンはほぼ必須といってよかった。

ガラル地方の最強ポケモンは満場一致でザシアンと言われても良いくらいだとアクトも思ってたりする。

 

「俺のランドロスが拘りスカーフなのも対ザシアンを想定して上から地震で落とす為ですし……」

「ザシアンはくちたけんで持ち物固定だから、威嚇込みならきょじゅうざんを確かに耐えれるよね」

「後はスカーフランドロス使っててサンダーに上から岩雪崩を打てるのは便利ですね。他のポケモンである程度ダメージで削ってたサンダーなら先に岩雪崩撃って倒せますし……」

「確かに霊獣ランドロスよりサンダーの方が早かったわね。物理受けサンダーなら先手取れるし、ダイマックスしないサンダーならば確かにランドロスとダイマックスなしでの撃ち合いになったらスカーフで速い分、ランドロスが勝てるわね」

 

ダイマックスサンダーも人気だが、サンダーでダイマックスを切らないトレーナーも確かにいる。

そんな時にランドロスは対面でサンダーに撃ち合いで勝てるのは大きいのだ。

 

「ダイマックスサンダー相手だとダイジェット1回でスカーフ抜かれるからスカーフランドロスじゃ勝てないけど、その為にウツロイドを入れてるのね」

「ええ、サンダーは積み技を覚えないのと特殊型なのでウツロイドなら受けつつもメテオビームを撃てば一撃で落とせますから」

 

ウツロイドは素早さがサンダーよりも高いだけでなく特殊耐久も高いので積み技を覚えないサンダーではウツロイドを一撃では倒せない。

対してウツロイドは弱点の岩技をタイプ一致で放てる上にメテオビームという火力砲があるので一撃で粉砕可能だ。

特殊耐久振ってても確実に落とせる火力なので外れでもしない限りは安定して狩れる。

外したら……

その時は運が悪かったと割り切るしかない。命中率90%は外す時は外すものであるからだ。

 

「さあ次も頑張ろうか」

「はい」

 

そうしてアクトはもう一度ランクマッチに挑戦するのだった。




ヌオー
特性:てんねん(最も選出率の高い特性の一つ)
…特性のてんねんのせいで相手の能力変化を無視出来る。
つまりザシアンはふとうのけんや剣の舞の技をしても無駄になり、物理受け型だと全然ダメージが入らないので攻撃→自己再生を繰り返すだけでザシアンは敗北する。
一応ソーラーブレードをザシアンは覚えるが、1ターンの溜めがあったら誰だってポケモンを入れ替えるに決まってるので対策にはならない。
他にもねっとうでの火傷やどくどくを打ってダメージを稼いでくるので物理型はヌオー来ると弱点突くのが出来ないと大体詰む。
作者はちょうはつ持ちカプレヒレを使って突破した。
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