イナズマイレブンに似た世界に転生した件について 作:よしたろうex
俺こと『坂上 和也』(20)はそこそこのホワイト企業に入り、そこそこ裕福な生活を送っていた。お金にもそこまで困ることもなく、娯楽に回す金も時間もあった。
そんな俺が、最近はまっているのが『イナズマイレブン』というゲームだ。
「ここでグランドファイアを使って……。よし!5点目だ。やっぱレアンは使いやすいな。」
今やっていたのはイナズマイレブン3のジ・オーガだ。最近、円堂守三作品と松風天馬三作品をやりこんでおり、休日はその内の1つの作品のドロップの周回によってつぶれている。
「結果は……。くそっ!マジで"ちょうわざ!"が落ちねぇな。」
そんなこんなで悪態をつきながらも、3DSに向き合って周回の続きをしようとしたとき……。
「うわっ!!なんだ!?」
3DSから突如、異常なまでの量の光が溢れ出した。あまりにもまぶしく、目を開けていられなくなり……。そこで俺の意識は途絶えた-------
目が覚めると、俺は赤ん坊になっていた。
…………いやいやいやいやいや。え?ナニコレ。なんで赤ちゃんになってんの俺。ていうかなんで意識あるのこれ。あかん、訳が分からん。とりあえず泣こ。
「うぇぇ~ん!うぇぇ~ん!」
「おめでとうございます!元気な男の子ですよ!」
「まぁ、この子が私たちの……。」
なんかマッマみたいなのが見てくるし、体も口も自由に動かせんし……。いや、そもそも俺は確か自分の部屋でイナイレ3をしてて……、そんで光が出てきて……。
……ダメだ。なんもわからねぇ。そもそも分かったところでどうにもできねぇし。
こうして俺は考えることをやめた。
あれから5年の月日が流れた。どうやら俺は転生というものをしたらしい。前の世界では見覚えのない二人が俺の父親と母親のようで、俺のことを息子としてかわいがってくれている。まあ、見た目は普通に5歳児だからね。中身がおかしいだけで。ちなみに、名前はなんと前世と同じ坂上和也とつけてくれた。どんな偶然だよ。
そして、俺がこの世界で5年過ごして分かったことがある。それは、この世界がイナズマイレブンの世界だということだ。俺もびっくりしたよ。たまたまつけたテレビでやってた、サッカーの海外の試合で『スピニングシュート』と『ムーンサルトスタンプ』が出たときは。この二つはイナズマイレブンの世界で出た必殺技であり、ゆえにイナズマイレブンの世界であると確信できたのだ。
となれば当然やらなければならないことが2つある。1つ目は、雷門中の今の状態を確認することだ。それによって、俺は原作の進み具合を確認することができる。そして俺は、そこに当然介入するつもりだ。せっかく目の前で主人公たちの活躍が見られるんだ。介入しない選択肢はないだろう。個人的にはどこのタイミングでもいいが、エイリア女子組が好きなのであえて言うならエイリア侵略前がいいな。この時代ではパソコンは普及しておらずスマホもないので、テレビや新聞や人づてに情報を集めることにする。
もう1つは、親にサッカーボールを買ってもらうことだ。いくら原作に介入するとは言っても、サッカーもできない素人なんかじゃ、せいぜい応援するモブがいいところだ。それでもかまわないといえばかまわないが、イナズマイレブンの世界に転生した以上やはり必殺技は打ってみたい。というか打ちたい。そのため、サッカー未経験者の俺が選手として関わるためには、小さいころからの特訓が必要だと考えた。中学までの膨大な時間と原作知識があれば、かなり有力な選手になれるはずだ。
そしてこの日、俺はこの二つを実行した。
結論から言うとサッカーボールは買ってもらえた。買ってはもらえたのだが……。
「雷門中なくね??」
なんと雷門サッカー部の話どころか雷門中の話すら聞かなかった。どうなってんだ?
サッカー部がないだけならGOのクロノ・ストーン次元だったのだが、雷門中自体がないとなると心当たりがまったくなくなる。仮に雷門中の功績が過去や未来の話ならば、文明レベルが原作と同じであることが気にかかる。もしそうならば、もっと発展していたり、もっと古い時代であったりしなければならないはずだからだ。雷門中は原作が始まった時点で40年ちかく前から存在しているため、2~3年ほど過去の世界というのもあり得ない。
そこまで考えて俺が出した結論は……。
「これもしかして………。必殺技があるだけで原作とは別の世界なんじゃね?」
俺はイナズマイレブンに似た世界に転生した。
この作品に目を向けてくださりありがとうございます。勢いのままに書いてしまった作品ではありますが、時間を見つけて続きを書こうと思っているのでよろしくお願いします。目標はとりあえず、完結させることです。