イナズマイレブンに似た世界に転生した件について   作:よしたろうex

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 出会ってばっかだなこいつら……。

 ハーメルンの誤字報告機能最近知りました……。ご報告ありがとうございます。


転校生と出会う日(前編)

 神楽と才治を連れてサッカー部へと帰ると、既に新島先輩と東雲先輩と影狼先輩がいた。表情は暗く、どうやら勧誘できなかったであろうことがうかがえる。

 

 

「ただいま戻りました先輩!新入部員を2人連れてきましたよ!」

 

「おお、本当か!よくやったな3人とも!」

 

 

 鶴巻が新入部員を連れてきたことを告げると、先輩たちの顔も明るくなった。そんな先輩たちを横目に才治と神楽は自己紹介を始める。

 

 

「天王寺神楽ですわ!神楽でかまいません。よろしくお願いいたしますわ、先輩方。」

 

「あ、伊能才治です……。というかいいんですかね?僕も神楽ちゃんもサッカー未経験どころかルールも知らないんですけど……。」

 

「ああ、かまわないさ。やる気はあるんだろ?だったら問題ない。ルールなんてこれから覚えていけばいいさ。」

 

 

 どうやら好感触のようだ。ところで影狼先輩はどう思っているのだろうか。入部テストどうこうが気になった俺は聞いてみることにした。

 

 

「そういえば、影狼先輩。入部テストのほうはいいんですか?」

 

「おい!てめぇ……!」

 

「……入部テスト……?……はっ!影狼、まさかあれをやったのか!?」

 

 

 入部テストの話を聞き明らかにうろたえる影狼先輩と、その姿を見て問い詰める新島先輩。……なんかマズいことでも言ってしまったかな?

 

 

「チッ……。」

 

「影狼!あれほどあのテストとやらをするなといっておいたのに!」

 

「ど、どういうことですか?」

 

「……あのテストは元々影狼が腕試しやらなんやらで初めた、正式なものじゃないんだ。そもそもサッカー部に入部テストなんてないしな。」

 

「ええ!?」

 

「そ、そうなんですか?」

 

「ああ。あのボールに耐え切れなくて自信を無くす奴も多くてな……。すまなかったな、止めておいたんだが……。」

 

「ちっ、悪かったよ。こいつらの内からあふれる力がどうしても見たくなっちまってな。だが実際こいつらは見立て通り凄かったぜ。なんせ3人とも俺のシュートを止めたんだからな。」

 

「なっ!?」

 

「えっ!?」

 

 

 影狼先輩の言葉に今度は新島先輩と東雲先輩が驚く。とういか、あのテストは本当のテストじゃなかったのか……。あ、キラが不満げな顔してるな。キラに声を掛けようとしたとき、後ろから声が聞こえてきた。

 

 

「お話の途中よろしくて?わたくしたち入部するとなれば、顧問の先生に挨拶しておかなければならないと思うのですけど……。」

 

「あ!そうだ、俺たちも挨拶しておかなきゃ。忘れてたよ。新島先輩、顧問の先生はどちらに?」

 

「あ、ああ。顧問の先生ならここにはいないよ。」

 

「え?そうなんですの?」

 

「そうねぇ、今なら職員室にいるんじゃないかしら。」

 

「えぇ……、顧問ですよね?」

 

 

 どんだけ熱意のない顧問なんだと思いながら、新島先輩に問いかける。

 

 

「まあ実は今の顧問の先生って、俺らの先輩の先輩の先輩たちが部を作る際に必要だったからって頼んだだけだからなぁ。形だけなんだよ。」

 

「あ、そうだったんですね。」

 

「ああ、だから入部届とかは俺のほうから出しておくよ。」

 

「あ、ありがとうございます。」

 

 

(ふう、うまいこと話がそれたな。あっぶねー。キレた新島は恐ろしいからな。)

 

「それと影狼、後で話があるからな。」

 

「……クソがっ!」

 

 

 顧問の先生は形だけだったのか。原作の冬海みたいなものだな。逆によく受けてくれたもんだ。

 後ろのほうでホッとした顔から苦虫を嚙み潰したような顔になった影狼先輩を見つつ、一呼吸置き当初の問題に振り返る。

 

 

「さて、あと1人ですね……。」

 

「ああ!あと1人くらいなら見つかりそうだよな!坂上!」

 

「そうだな。今日帰ったやつも含めればまだまだ可能性はあるな。」

 

 

「……今、サッカー部には部員が足りていないの?」

 

「ああ。11人いないとサッカーはできないんだが、今は10人だからな。あと1人いてくれればな……。」

 

 

 そう伝えると、神楽はここにいる人数を数え始め……。

 

 

「でも、ここには8人しか居なくってよ。」

 

「ああ、どうも今日は来てない先輩が2人いるらしいんだ。そうだな、そのことも聞いておくか。」

 

 

 神楽に言われ、今まで気にならなかった部分が気になってきた俺は先輩に聞いてみることにした。

 

 

「新島先輩、今日来ていない先輩達はどんな方なんですか?」

 

「ふん、アイツラに興味なんてわかすんじゃねぇよ。」

 

「ちょっと、影狼ちゃん……。」

 

 

 新島先輩に聞いた質問は何故か影狼先輩が反応した。しかも、答えにもなっていない。何を言っているのかさっぱりわからない俺は、答えを求めるように新島先輩に視線を向けた。

 

 

「あー、ここに来てない2人は南条圭吾(なんじょうけいご)と薬師寺努(やくしじつとむ)ってやつらでな。影狼はあいつらとはそりが合わないんだ。」

 

「当然だ!なんせ今日来ない理由が、人数が11人いないからと、練習がめんどくさいからなんてふざけた理由だからな!あんな軟弱な奴らがチームメイトだと思うと寒気がする!」

 

 

 無茶苦茶言うなこの人。どんだけ嫌いなんだ。逆に興味を持つな、そんだけ嫌うなら。

 

 

「入部したての頃はみんな仲が良かったんだけどねぇ……。しばらくしたら、もう既に影狼ちゃんと2人の仲は険悪だったわぁ。」

 

「……ケッ。気分が悪くなってきた。今日は練習もないんだろ?これ以上部員も増えなそうだし、俺は帰らせてもらうぞ。」

 

 

 それだけ言って、影狼先輩は帰っていった。まあ、気分が悪くなったのは十中八九話題のせいだろうな。というか練習は今日はないのか。なんて思っていると鶴巻が同じことを言ってくれた。

 

 

「先輩、今日は練習はないんですか?」

 

「ああ。もともと勧誘と、入ってきた新入部員の手続きとかがあるからな。」

 

 

 そこまで言ったところで、新島先輩は皆の顔を見渡して大声を上げた。

 

 

「よし、皆!入学したてで疲れているだろうし、僕らも手続きをしなくちゃいけないから今日はもう解散にしよう。神楽と伊能には悪いが、サッカーを教えるのは明日にさせてくれ。それから、明日から授業も始まると思うが、放課後はちゃんとサッカー部に来てくれよ。あと、当分の間サッカー部の活動は11人目の部員を探すことになると思うから、普段の生活の中でも勧誘を忘れず行ってくれ。それと、今日話しに出ていた南条と薬師寺は明日来るように言っておくよ。……よし、こんなところかな。じゃあ、今日は解散!」

 

「バイバ~イ。また明日ね。」

 

 

 そういい、新島先輩と東雲先輩は部室から出て行った。おそらく入部手続きしに先生に会いに行ったのだろう。俺たちも、特に残っている理由もないため帰り支度を始める。

 

 

「はぁ、明日が待ち遠しいわ。」

 

「嬉しそうだね、神楽ちゃん……。」

 

「ええ!ついにお父様の呪縛から解き放たれ体が動かせるのだからそれは嬉しくもなるわよ!今日からじゃないのがちょっと残念だけれど……。」

 

「ま、まあ手続きはしょうがないよ。今日はもう帰ろう?」

 

 

 見れば神楽と才治も帰り支度を始めている。ていうかほんとに仲いいね君たち。一緒に帰ってるじゃん。

 

 

「ではわたくしたちも帰りますわ。また明日。」

 

「ま、また明日、よろしく……。」

 

「うん、バイバイ!」

 

 

 挨拶もそこそこに帰った神楽たちを見て俺たちも帰り支度を始める。

 

 

「さて、俺たちも帰るか。」

 

「おう!んでもって……。」

 

「うん!河川敷でサッカーやろ!」

 

 

 よくよく考えたら俺たちも一緒に帰ってるじゃん。仲いいな、俺たち。その後、俺たちは河川敷でサッカーをして帰った。中学に入ってもやることは変わんねぇのな。

 さて、あと1人だ。明日も頑張るか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ああ、間違いあらへん。奴は天竜中におる。」

 

「……勿論や。ワイを誰やとおもとんねん。既に転校生として入り込む準備はできとる。」

 

「……ワイがそんなヘマするかいな。ちゃんと時が来るまでは潜伏するがな。」

 

「……ああ。……ああ。……分かっとる。ほなもう切るで。」

 

 

 

「坂上和也……。あの力、必ずワイらの手に……。」

 

 

 

 

 白髪のオールバックに糸目の少年、磯貝真司(いそがいしんじ)は薄い笑みを浮かべた。




 出会ってねぇじゃん……。長くなりそうなんで分けました。現状確認の回です。

 鶴巻と坂上の話し方は似ているので分かりにくいですが、先輩達と話すとき特に描写がなければ鶴巻が喋ってます。つまり坂上は普段、先輩達とはあんまり喋ってないです。ちなみにキラは、影狼のせいもありもっと喋らないです。
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