地上のエースオブエースと呼ばれた騎士   作:ウィングゼロ

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第17話

第17話『説明』

 

カイルの体があった部屋で捕らえられたカイル達は武装したもの達が厳重に搬送されていた。

 

「………」

 

先程の女の子に剣を突きつけられているカイルを先頭になすすべもなく連行されていくカイル達…そして牢屋ががかなりある区域へとやって来ると中にいる既に捕らわれていたプレイヤーがヒソヒソと小声で話していた。

「此処にいる人たちみんな、SAOでゲームオーバーした人たちなの…」

 

「その通りだ…血盟騎士団副団長さんよ」

 

カイルとアスナは聞き慣れた、もう二度と聞きたくなかった声を聞いて聞こえた牢獄に顔を向けると牢の中には見慣れた男がいた。

 

「クラディール」

 

まだ記憶に新しいカイルが殺したクラディールが不気味な笑みを浮かべて牢屋から見ていた。

 

「足を止めるな…黙って歩け」

 

女の子は足を止めたカイルに脅迫しカイルは嫌な顔をして歩くのを再開した。

 

「ちゃっと!あなた、どうしてこんなことをしているの!今からでも遅くないから、こんなことやめなさい!」

 

「…あなたには関係はない、私はマスターの命令を完遂することそれ以外考えることはない」

 

「…そうか…やっぱり……アスナ…この子に何言っても無駄だ…」

 

「カイルくん!?」

 

こんな非道な行いから手を引くようにアスナは言うが女の子はいたって冷静にいった口ぶりからカイルは女の子の正体を見抜いた。

 

「ついたぞ、三人ずつ入れ」

 

戦闘の武装した兵士が足を止めて牢の扉を開けるとひとつ目の牢にカイル、アスナ、ユイ二つ目にリズ、シリカ、シンカー、三つ目にセレス、キリト、フィリアが入り牢の扉に自動ロックがかかった。

 

(…さてと…ここは監視カメラはないみたいだしうまくして脱獄して捕らわれてるみんなを助けないとな…)

 

今後のことを考えながらカイルは牢の壁に持たれる。

 

「カイルくん…教えて…色々と聞きたいことが山ほどあるの」

 

アスナはこの状況を知っているカイルに説明を求める。

 

「……わかった、ここまで来たら守秘義務もないだろう…セレス!いいか?」

 

「うん、もう、黙ってても意味がないからいいよ」

 

カイルはとなりの牢にいるはずのセレスに確認をとり、了承をもらう

 

「さてと、まず、何から聞きたい?気になること知ってることなら話す」

 

「それじゃあ、まず…どうしてあの子のことについて」

 

「あの子…アスナに似ていた子供だな」

 

「あれは…プロジェクトFの子供だな…」

 

「そのプロジェクトFってなんなんですか?」

 

プロジェクトFについてシリカもセレスを除く他のみんなも気になるように耳を傾けてきた。

 

「いいもんじゃないよ…プロジェクトFってのは通称だ……死者蘇生技術…いや、記憶の定植型特殊クローン技術…」

 

「死者蘇生だと!?」

 

「クローン…偽者!?」

 

「そう、プロジェクトFで作られるのは全く似てるんだよ…まさに双子だ…あの女の子は十中八九…アスナのクローンだ、多分須郷が密かに血液を抜き取ったのかもしれない」

 

「…そ、それじゃあ、アスナのクローンは…」

 

「すまないが詳しくはわからない…けど、まだ須郷の感情の操作は未完成なはずだ」

 

「ど、どうしてそう思うの」

 

「完成していたら、クローン体が量産されて須郷の軍団は完成しているはずだ…でもそれがない…それが理由だ」

 

「……なるほど、あのアスナの似ている子についてはわかった、なら次だ、カイルとセレスについてだリアルだからって言われて極秘にはするなよ」

 

「…フィリア言っていたこと、どんぴしゃだ…俺とセレスはとある軍事組織に所属している…俺の場合はしていたかな…」

 

「へえ、私の考えてたこと当たったんだ」

 

「ちょっ!カイルとセレスが軍人って…あんたたち私たちと年変わらないわよね!?」

 

「そうだな…訓練校に入ったのが確か10才だったし…」

 

「10才!?」

 

「驚くのも無理ないな……一応階級も…俺が三尉で…セレスも…今、階級どれくらいだ」

 

「一尉よ」

 

「まあ、そういうことだ…」

 

「なるほど、あの実力はそこからというわけか」

 

キリトは前々からのカイルの実力の源がそこからきたのが納得がいった。

 

「カイルさんの素性はわかったんですけど…あの研究者たちも言っていたエースオブエースってなんなんですか?」

 

キリトの問いを聞いた後直ぐにシリカが何故カイルがエースオブエースと呼ばれたのかを気になって質問してきた。

 

「あ、それ私も聞きたいわ」

 

「そういえば、圏内事件でもセレスからその名前聞いたよ」

 

リズもシリカ同様研究者からでた、エースオブエースについて気になっていたことでシリカに賛成しアスナは以前に聞いたことがあることを思い出した。

 

「エースオブエースについてか…それは俺が軍に居たときの異名だ…」

 

「俺達の黒の剣士や、閃光と同じってことか?」

 

「なるほど、だからエースオブエースって呼ばれてたのね」

 

「さてと、あれはアスナのクローン体で俺とセレスは軍人、エースオブエースってのは俺の異名…大体の疑問はこれで晴れたんじゃないか?」

 

カイルは今までいったことを振り帰って言いながら他にあるかと聞く。

 

「…カイルくんまだあるよ…多分、一番重要な…」

 

アスナが悲しそうな言えばカイルにとっては嫌なことだとわかっていた…だからこそ、カイルは今、目を閉じて黙っていた。

 

「…カイルくんがどうしてあそこにいるのか…教えてカイルくんが覚えてる四年前の出来事」

 

「…やっぱ、これだけははぐらかせないか…」

 

カイルは苦笑いし目を開けて深呼吸しよしと決心がついた

 

「これから言うことは全部俺の推測とあのときあった事実だ…覚悟してくれ」

 

カイルは先に覚悟を持ってくれと注意しあのときのことを語りだした。

 

「四年前…俺は…ゼスト隊長率いるゼスト隊っていう武装隊に所属していた、いつも通り違法研究所の制圧目的である情報があった研究所に向かったんだ…だけど…情報は漏れていて…ゼスト隊はまんまと罠に嵌まったんだ」

 

「っ!!」

 

「罠にはまったゼスト隊はバラバラに分断されて違う場所で応戦した…けど、戦力差が歴善だった…味方は次々に殺られていった…」

 

「……」

 

「俺と小数の部隊員と他の隊員と合流まではよかった…けど…そこで見てしまったんだ…隊長が瀕死状態で倒れていた」

 

「っ!!」

 

セレスはカイルから聞くあのときの現状を聞いて体ビクッと反応する。

 

「隊長は最後に俺たちに命令したんだ…生き延びてくれって…それで俺達は…研究所から脱出することにしたんだ…けど…あいつらは俺たちに容赦なく追撃してきて包囲された…」

 

「それで…どうなったの…」

 

「次々と仲間がやられていって……うまく一人だけ包囲を突破して生き延びたけど…その後決死で敵を全滅したときには生き残っていたのは俺だけだった…それで、俺も脱出しようと足を運ぼうとして…後ろから倒し損ねた敵に殺られてそこで…俺も倒れた」

 

「そんな…そんなのって…無いよぉ…」

 

アスナは口元を手で押さえながら余りにも悲惨な結末を聞いて涙を流す。

 

「カイル…お前の過去についてはわかったけど…それじゃあ…いくつか疑問に残る…」

 

「ああ、ここまでは俺が覚えている一件だ…ここからは俺の仮説とセレスが教えてくれたその後についてだ…まず、ゼスト隊が全滅した後…セレスたちが来て調査したらしいがそこに俺と隊長そしてある一人の隊員の体がなかったっていう」

 

「…それって…何者かが体を持っていったってこと?」

 

「その通りだ…恐らく利用価値があったんだと思う…だからこそ…俺の体があそこにあった…」

 

「……それじゃあ、カイルくんはあの人たちに何か変なことされてるの?」

 

「…確率はある…けど、多分ない、まず俺が生きてるってことは…あいつらには俺を使って何かをしようとしているということ…下手にいじっていたら何か起きたときに計画に支障がきたすからな」

 

「そうなんだ…」

 

「ねえ、カイル、さっき情報が漏れてたっていったよね」

 

「確かにいったが…」

 

「誰が漏らしたか…検討ついてるの」

 

セレスから訪ねられるとカイルは聞かれたくないのか言いづらくしていた。

 

「久しいな…デュナミス三尉…」

 

「っ!?」

 

聞きなれた声を聞いてカイルは飛び立ち牢の扉に近づいて外を見ると目の前には見覚えがありそして四年前のあのときも何か変であったとゼストから聞いていてもしかしたらと思っていた。

 

「レジアス…少将…」

 

カイル達ゼスト隊の所属の地上本部のトップであるレジアスが今、カイルの目の前に立っていた。

 

「かれこれ、行方知れずになって四年か…」

 

「レジアス少将あなたがここにいるということは…」

 

「君の推測通りだよ…私がスカリエッティと裏で繋がっていた」

 

レジアスからカイルにとって聞きたかった…そして認めたくなかったことを口にした。

 

「何でだ…何であんたは俺達を裏切った!なんで!」

 

カイルは押さえていた感情を爆発させて牢越しにレジアスに詰め寄る。

 

「…お前ならわかるだろ…我々地上の局員は戦力が不足している、有能な奴ほとんどがはみんな海に持っていかれる」

 

「確かにそうだが…」

 

「ゆえに、私は秘密利にスカリエッティと結託していたのだ…お前ならついた理由もわかるだろう…」

 

「…あれか…でもそれでも!」

 

カイルは納得できるけど間違っていると言おうとしたときレジアスに研究者が近づいてくる。

 

「そろそろ」

 

「そうだな…おっと…」

 

レジアスは返答に答えるとこの場から立ち去ろうとしたとき何故かその場でしゃがみこみカイルはあることに気づき目を開けた。

 

(レジアス少将…)

 

「それではな…」

 

そういって研究者達に連れられてその場を立ち去っていった。

 

(レジアス少将の袖に入っていた紙…間違いない…あれは…極秘文章…後二時間後…何か起こる!)

 

カイルは何故と思いながらも扉から離れて壁にもたれかかった。

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