第19話『オペレーションエースリターン』
カイル達がいる基地内部…
レジアスが持っていた極秘文章でしった二時間後突然の爆発音が聞こえ震動が感じる。
「っ!始まった」
カイルはこれがレジアスの極秘文章に書かれた内容だと思い緊張を走る。
(何とかして脱獄しないとな…)
チャンスは今しかないと思い脱獄を模索するのであった。
一方襲撃者は先程の砲撃で基地に穴を開けその穴から侵入し研究者達は慌ただしく走り回り、基地にいる武装隊が三ヶ所で戦闘になっていた。
「くそ!何なんだ!こいつら!」
「ぬぅうあぁぁっ!貴様ら!カイル様はどこだぁ!」
ある場所では上半身のムキムキの筋肉をさらけ出している巨漢が次々と基地の魔導士次々と殴り飛ばしていき侵入組の快進撃は順調に続いていた。
そしてカイル達がいる牢獄では近づいてくる足音が聞こえてきていた。
「…アスナ、ちょっとランベルトライト借りるぞ」
「え?か、カイルくん?」
戸惑うアスナを横にランベルトライトを鞘から引き抜き背に隠すように持つと、次の瞬間扉が開いて実弾銃を持った武装隊が二人入ってくる。
「おい、そこにいる女、着いてこい」
武装隊はアスナを連れていこうと近づいてきた時、カイルは動き出した。
(今だ!四式!束縛の太刀!)
ランベルトライトを構えて武装隊の一人の銃に強い衝撃を与えるとその武装隊は体を麻痺させると直ぐ様回し蹴りで沈める
「っ!貴様!」
「っ!」
一人を倒したカイルに銃口を向けようとするが予想していたから、倒した武装隊の実弾銃を左手で持って発砲し相手の実弾銃を弾き飛ばすと相手はそれによりあっけとられるがそんな暇はなくカイルによってまた一撃で沈められた。
「…すご」
「パパ、格好いいです!」
「ありがと、それより、脱獄しますか」
そういって牢屋から出るとキリトとセレス達も牢から出して通路を走りながらこれからを話し合う。
「カイル、抜け出したのはいいけどどうするつもりよ」
「できれば、侵入組と合流したい、ここに来てるのは恐らく腕に覚えがある連中ばかりだからな、そいつらと合流してみんなを解放する」
そういいながら次の角を曲がろうとしたとき武装隊が一小隊と鉢合わせになってしまった。
「っ!貴様ら!どうやって牢から出てきた!」
「ちぃ!」
このような一本道では数と銃を持つ武装隊が分があり、カイルで剣があり、一人ならば弾き飛ばすこともできたが現状では無理であった。
「ツインバレット!シュート!」
「ぐわぁ!」
「な、なに!?」
横から魔力弾が飛んできて武装隊の二人に当たると倒れてほかの武装隊が驚くがそれだけでは終わらなかった。
武装隊に急接近する男は両手には魔力で形成されている鎌を持って武装隊の懐にはいると一撃で全員を倒した。
「こ、今度はなんなのよ」
フィリアが何が起きたのかわからなかったがカイルがその人物を見ると目を大きくしてその男の名前を呼んだ。
「ダイン!」
「カイル!無事でしたか!」
鎌を持っていている男…ダインはカイルを見ると久しぶりの顔に笑顔が微笑んだ。
「カイルくんの知り合い?」
「ああ、俺の親友…でもどうしてこんなところに…」
「ああ、ここに来てる部隊は管理局に所属してない私立武装組織でしたから、今回はレジアス中将の情報でカイルを助けに来たんです」
「私立武装組織?そんなものあったか?」
「四年もいませんでしたからわかりませんよね、今はそんなことは置いておいて、カイル、今の現状は少しはわかるね」
「ああ、ダイン達が侵入して基地全体は混乱中だ」
「直ぐに司令部の制圧が終わる、だから、僕達は此処に捕らわれている人達を保護するんだけどカイルはその顔だと何かあるんだね」
「…悪い、俺はあいつに須郷に一発殴らなきゃきがすまないんだ」
「ふぅ、まあ、そうだろうと思ったよ…けどその須郷はスーパーアカウントを持っているから現時点で手を出せない…」
「なるほどな…そういうことか…連絡は?」
「無理だよ…そうだな一応あと30分の予定だよ」
カイルとダインの中でこれだけの会話で通じあっているが回りからは全く理解ができなかった。
「カイルさん、で、でにれば私達にもわかるように説明してくれませんか?」
「ん?ああ、それは説明するのはあとだ…俺達はとりあえず、須郷を追う」
「でも、それじゃあスーパーアカウントであたし達の行動を制限してくるわよ、それはどうするつもり?」
「それに関してはあっちに任せるしかないな…ダイン、それじゃあ俺達は須郷を追うから捕まってるやつらのこと頼んだぞ」
「わかりました、任せて、それとこれ予備の通信端末ね、これならほかのみんなにも居場所がわかるから」
そういってダインは予備の通信端末をカイルに渡すとそのままカイルたちがきた方向に去っていった。
カイルたちも基地を走り回り、そして、須郷が次元艇で脱出しようとしているのを武装隊に尋問し吐かせるとその場所の手前で須郷とアスナのクローンが待ち構えていた。
「須郷!」
「ちぃ!まさか、脱獄してくるなんて…僕の計画は完璧だったのに」
「須郷、もうお前は逃げられない大人しく法の裁きを受けろ」
「裁き?この僕が?笑わせるな!!僕は王!地球の王となるものだぞ!貴様らなような虫けらが僕に指図をするな!!」
そういって持っていた端末を操作すると須郷は不気味な微笑みを浮かべていた。
「スーパーアカウント!此処にいるプレイヤー達を麻痺状態に設定!!」
……
本来ならばスーパーアカウントにより、カイルたちは麻痺状態におかされるのだがいつまでたっても麻痺にはならなかった。
「な、何故麻痺にならない!?おい!動けこのポンコツ!!」
「…どうやらうまくいったみたいだな」
「き、貴様、何を知っている」
「後々考えてみれば納得がいった…須郷、お前はSAOの管理者権限を失ったのさ」
「なんだと!?どういうことだ!?」
「つまりだ、お前はSAO外部から唯一干渉をする人物だった…けど、それをSAO内部から切り離したっていえばわかるよな…しかもこのタイミングでだ」
「ま、まさか、はじめからこの襲撃と僕のスーパーアカウントの権限の剥奪は計画通りだというのか」
「そういうことだ、だからこそ…アスナがラフコフに捕まったメッセージがあの文字で書かれていたのかはっきりしたぜ、全く、あの時からSAOに居たのかよ」
「あ!そういうことだった!」
セレスもあの時からこの計画が進んでいたことを理解し納得した顔をする。
「く、くそ!おい!僕が逃げ切るまでそいつらを足止めしろよ!」
「…わかりました、マスター」
須郷は慌てて逃げるなかカイルたちの目の前にアスナのクローンが立ちはだかる。
「ここは一歩も通さない」
「…悪いがあいつを逃がすとろくでもないことが起きそうなんでな、無理でも通させてもらうぞ!」
そういって飛び出したのはキリトとフィリアでキリトは既に二刀流で斬りかかるが簡単にあしらわれアスナと同じ細剣で高速で二撃、キリトの体に撃ち込まれた。
「ぐはぁ!」
吹き飛ばされたキリトの体には現実で刺されたような激痛に見舞われて痛々しい顔しながらエルシュデータを杖変わりに起き上がる。
「キリトさん大丈夫ですか!?」
「あ、ああ、なんなんだこの痛みは…」
「痛み?」
「ああ、まるで本当に刺された感覚になった」
「あなたの言う通り…ここでは痛みもある…ただし死ぬことはない」
「なるほどな…」
(くそ!俺にも剣があれば…)
折られてなくなってしまったカイルは自分ならこのアスナクローンを押さえることができるのだがいまの現状ではそれができないのを悔やんでしまう。
だが後ろから足音が聞こえてきて振り向く前にある人の声が耳に入ってくる。
「カイルくん!」
聞き覚えのあるこの声…カイルは振り向くとそこには見覚えのある人の姿があった。
「クイントさん!?」
「久しぶりね、カイルくん」
「あの、こちらのかたは」
「カイルのもといた部隊の先輩で唯一、あの時の罠から生還した人です」
「再会を喜んでいる場合じゃないわね…カイルくん!受け取って!」
そういって投げたものをうまくキャッチしそれを見てカイルは驚く。
「ヴァイサーガ!?どうして、いまの俺は」
「いいからよく聞きなさい!ナーヴギアにはリンカーコア読み取る装置が備わってるの、だからいざとなれば使うこともできるのよ!」
「っ!それってつまり!」
「っ!させない!」
アスナクローンはカイルにデバイスがわたったことにより焦りだして高速魔法でカイルに急接近する。
「っ!ヴァイサーガ!!」
[セット!アップ!]
ガキン!!
カイルはヴァイサーガをとっさに起動させて起動状態の両刃剣にすると直ぐ様鍔迫り合いになり弾いてから距離をとる。
「…アスナ達は須郷追え!今ならあいつを止められる!」
「カイルくんは!?」
「俺はこいつを倒してから後で追い付く、クイントさん!アスナ達を頼めますか?」
「任せてちょうだい」
「誰一人も通さない!」
「悪いがお前の相手は俺だ!!」
そういってヴァイサーガを振る回して鍔迫り合いに、持ち込みその間にアスナたちが通っていった。
「さてと、これで心置きなく戦えるってもんだ…いくぞ」
そういってカイルはヴァイサーガを構えてアスナクローン目掛けて飛び出した。