第20話『切り裂け、何よりも速く』
カイルを残して進んだアスナ達は次元挺が停泊している港に来ており、既に須郷は乗り込む寸前だった。
「あんなところに!」
「逃がすか!」
キリトはピックを投影し須郷目掛けて投擲し須郷の顔にかすり痛い!といってキリト達に向く。
「お、お前ら、あいつはどうした!?」
「カイルくんが押さえてくれてるわ、須郷さん…いいえ、須郷!大人しく捕まりなさい!」
「僕は捕まるわけにはいかない、僕がやっている研究を地球のくそどもに知らしめるのさ!」
「あなたという、独裁者を私達は見過ごすわけには行きません、あなたを逮捕します」
次元挺まで後数メートルという場所で須郷は何とかしようと画策しようと考えているとき、アスナ達が入ってきた扉が爆発しアスナクローンがアスナ達の近くまで吹き飛ばされてくる。
「くっ…あ…」
アスナクローンは至るところがボロボロで既に立っているのもやっとといってもいい。
「っ!」
なんとか、デバイスを構えるが急速に近づいてくるカイルは空中に飛び上がり構えをとる。
「九式、九蛇の龍!」
横一線に闘気と魔力が練り込まれた九つの龍はアスナクローンに目掛けて襲い掛かりとっさにプロテクションで防ごうと展開しギリギリ防いでいるが背後に回り込まれていた。
「っ!?」
「龍翔斬!」
カイルはヴァイサーガでアスナクロンを切り上げて飛ばしてそのまま空牙、七式、激龍刃という連続コンボを叩き込んでアスナクローンはそれでもなお立ち上がろうとする。
「…マ…スター…を逃が…す…」
「…そこまで、須郷のことに忠誠を誓っているのか…」
カイルはアスナクローンの忠誠心に感心するがそれを簡単に踏みじみったものがいた。
「使えない、人形だな…誰が通せといった」
「すみ…ません…マ…スター」
「須郷!なにてひどいことを」
「ふっ!人形は人形なんだよ、だが、そいつとお前らを道連れにするとしよう」
そういって既に端末を操作していた須郷は急いで次元挺に入った。
「須郷!」
「あははは!さあ、君達はここで僕に背いたことを後悔しながら死ぬんだな!」
[フェンリル起動残り120秒]
「っ!?フェンリルだと!?」
アスナクローンのデバイスがフェンリルの起動シーケンスに入るとカイルとセレス、クイントは驚愕する。
「なんだ!?フェンリルって」
「フェンリルっていうのは一種の爆弾で…威力は簡単にいうとこの基地全体を消滅させることなんて容易だ」
「っ!?そんな!?は、早く止めないと!!」
「それができれば、止めるのは簡単だよ、あれ刺激したらすぐに起爆する仕組みになってるから…」
「そんな…打つ手はないのか!?」
「……ヴァイサーガ…フルドライブいけるか?」
[問題ありません]
「?カイルくん?」
「打つ手ならある」
「本当!?なら直ぐに」
「ただし、失敗して爆破する恐れがある…確実に博打だ」
成功する確率も五分五分で周りはそれを聞いて黙りこむ。
「私はカイルくんが成功するって信じるよ」
「アスナ…わかった…みんな俺に命を預けてくれ必ず止めて見せる」
「パパ頑張ってください、パパが止めてくれるって信じてます」
「決めろよ、カイル」
「頑張ってください!カイルさん!」
「失敗したらあの世で永遠と怒ってやるんだから」
「まだ、あってまもないけど…この状況ではあんたに命を預けるわ」
「カイルくん、自分のちからを信じなさい」
「カイル、頼んだよ」
みんなに声援を送られてカイルはヴァイサーガを鞘に戻して深呼吸してそして命じた。
「ヴァイサーガ…フルドライブ!!」
[フルドライブ!エクセリオン!スタンバイ!]
するとヴァイサーガは形状が変化し前より長くそして大きくなる。
「いくぞ!」
[クイックムーブ!スタンバイ!!]
「っ!」
時間がないカイルは準備が完了した瞬間、姿が消えてほどの超高速でアスナクローン…デバイスに攻撃を集中させる、既に振動を与えて起爆しようとするがそれ以上にカイルの攻撃速度が上回り損傷がかなりひどくなっていきそして
「奥義!光刃閃!!」
最後の一撃を入れてエクセリオンモードが解除される。
[損傷…甚…大…強…制…すり…ぷ…き…ど…う]
デバイスが停止しそしてアスナクローンもバリアジャケットが解除されて真っ白なシルクのワンピース姿になりその場で倒れた。
「やったの?」
早すぎて何が起きたかがわからないアスナ達はこの状況を見ただけでカイルの作戦は成功したのか本人に聞いてみる。
「…ああ、フェンリルが起動させる前に強制停止された…これでフェンリル起動もキャンセルされただろう」
カイルがそう告げるとアスナ達は生きていることに喜びあい、唐突に始まった、オペレーションエースリターンは無事に成功して終わった。