第24話『動き出す者達』
SAO事件から約5ヶ月が経ち、アスナこと結城明日奈はSAO生還者の学校にて遅れた授業を受けながら平凡な暮らしを充実していた。
(カイルくん、今何してるのかな…)
あの事件以来一番会いたいカイルとは一度も会えておらず、セレスもあのパーティ以降音信不通で全くあってはいない。
(会いたいよ、カイルくん)
最愛の彼氏に今にも会いたい気持ちを秘めながら今日も変わらぬ日常が過ぎていく。
地球ともミッドチルダでもない何処かの次元世界の地下研究室では現在地球からもミッドチルダからも追われている犯罪者、須郷伸之が薄気味悪い表情で実験体を見ていた。
「いいサンプルだ…さてと、僕の理想もあと少し…その前に…やっぱり、あの娘は僕の妃としてほしいなぁ…明日奈」
「ならば、拐ってきたらどうですか?」
「そうだな、おい、何人か連れていって僕の明日奈をここにつれてこいどんな手段を使ってもいい」
「了解しました」
そういって須郷の下僕が指示を受けて部屋から立ち去った。
その日の夜、地球の京都のある家では
「これは!」
とある理由で地球に来ていたカイルは微かに感じた魔力を便りにこの家に来て忍び込んで中に入るとそこは所々に死んでいる人達であった。
[マスター少し魔力の残留が残っています]
「…わかっている、でもこれは酷いな…いったい誰が」
そういって何か証拠がないか家を探し回ると写真が立ててありそれを見た。
「っ!?こいつは!?」
[マスター!?これはもしや]
カイルは何かに気づいて急いで家の立て看板をみて絶句した。
「結城!?」
[結城と言えば、マスターの…]
「嫌な予感がする、ヴァイサーガ直ぐにセレスに通信を入れろ」
そういってヴァイサーガに、指示してカイルは星空を見る。
平凡な暮らしの終わりはすぐそこに迫っていた。
「遅くなっちゃった、お母さん、怒るよね」
同時刻、明日奈は友達とお話ししていると日がくれて夜になっており、門限は過ぎており、少しでも母親や怒りを軽くするために急いで帰っていた。
そういっていて数分すると家に到着し玄関を開けて入る。
「ただいま」
……
「あれ?お母さん?」
何故かうんともすんとも言わない返事が帰ってこないことに疑問を覚えてリビングに入ると明日奈の母親が椅子に座っていた。
「お母さん、ただいま帰りました…」
「……」
「お母さん?」
何故か返ってこない返事に不振に思って明日奈は母親に近づいていくとその足元に溜まっているものをみて目を大きく開ける。
「血!?」
血だとわかると自分の母親の血だとすぐにわかり直ぐに理解してしまった。
自分の母親は絶命していると
「いやあぁぁぁぁぁぁぁっ!」
自分の母親が絶命していることに気が動転して悲鳴をあげる明日奈であったが、混乱している暇はどこにもなかった。
もしかしたらすぐ近くに殺人犯がいるかもしれない、そう予想すると大慌てで家から出ると何者かに腕を組まされてその場で倒される。
「きゃっ!」
[ママ!?]
「…最重要人物、捕獲完了」
何か機械のような声をして明日奈を最重要人物と言う。
「貴方が…貴方がお母さんを!?」
母親が死んだのと自分が捕まったのは偶然ではないのではと踏んで睨み付けるようにその男性を見つめる。
「これより、最重要人物を須郷伸之さまの元に送り届ける」
「須郷!?」
その名を聞いて明日奈はこれは須郷が行ったと理解する。
アスナならば、このような状況でも打開することができるが、現実の明日奈ではいっかいの学生であり抗うことができなかった。
(カイルくん!)
そんなときに最愛のカイルのことを思い浮かべて、心のなかで強く願った。
(カイルくん!助けて!)
明日奈のこころのさけびは…
「っ!!」
明日奈の腕を組伏せさせていた男性が高速で飛来した何かに吹き飛ばされて壁に激突そして自由になった明日奈は飛来したものを見て歓喜になって涙を流した。
「カイルくん!」
[パパ!]
「明日奈、ユイ、ごめんこんなに待たせて」
飛来してきたのはカイルであり今、カイルと明日奈は再会した、その時、明日奈の平穏は終わりを迎えたのを引き換えに