私…生まれ変わったらモブキャラになりたいな(なれるとは言ってない)   作:とんこつラーメン

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やってきました買い物回。

パッと見は完全に一夏ハーレムですが、実際には違うと言う皮肉。

でも、彼はそこまで気にしていないかも?

これ…確実に数話に跨いだ話になりますわ。

花京院の魂を賭けてもいい。











お買いもの♪ お買いもの♪

 今日は皆と一緒に臨海学校行きに備えての買い物に行く日。

 前に休みの日にマリーさん達と一緒に遊びに行ったことがあるけど、こうしてIS学園の友人達と一緒に出掛けるのは何気に初めてだ。

 うーん…地味に緊張するなー…。

 一応、恥ずかしくない服装を選んだつもりだけど、これで大丈夫かな…?

 なんて、うだうだ考えてても仕方ないか。

 早く、待ち合わせとなっている寮の入り口前に急ぎましょ。

 

「お待たせしましたー」

「おぉー…かおりんだー」

「まだ大丈夫よ。皆来たばかり…だ…し…」

 

 って、もう私以外の皆、全員集合しとるやないかーい。

 というか、なんか皆して私の方を見て固まってない?

 

「佳織……」

「なに?」

「前に着てた私服とはまた違うのね…」

「あ…うん。あの時はあの時で少しはしゃいでたしね。今日はまぁ…無難な服を選んだと言いますか…」

 

 今回の私の服は真っ白なワンピースに、同じく白いリボンが付いたカチューシャのセット。

 これぐらいなら特に変な事も無いでしょ。

 

「なんでかしらね…本物のお嬢様が二人もいるのに、佳織の方がずっとお嬢様っぽく見えるのは…」

「鈴さん…何気に失礼ですわね。けど、言いたい事は分かりますわ」

「やっぱり佳織には『白』って色が良く似合うよね」

 

 うーん…これって褒められてる…のかな?

 あんましよく分からないや。

 

「本音ちゃんは私服でも袖がダボダボしてるんだね」

「こっちのほうが落ち着くんだ~。かおりんはウチのお嬢様よりもずっとお嬢様してるね~。すっごく可愛いよ~!」

「そ…そう? ありがと」

 

 ストレートな褒め言葉はやっぱり照れますな~。

 それはそれとして、しれっと更識先輩のことをディスった?

 

 

 

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

 

 

「ぶえっくしょん!! あぁ~…佳織ちゃんが私の話でもしてるのかしら~?」

「どうでもいいですけど、女子高生として、生徒会長として、そのくしゃみは流石にどうかと思いますが?」

「し…仕方がないじゃない! 自然と出ちゃったんだから!」

 

 

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

 

 

 気のせいかな?

 生徒会室方面から、女子高生が絶対にしちゃいけない声がしたような気がする。

 

「私で最後なのかな?」

「確かにそうだけど、別に気にする事は無いわよ。そんな急ぐわけでもないし」

「それもそっか」

 

 待ち合わせの場所は指定していても、時間指定は無かったしね。

 友人と遊びに行くなんて、こんなもんで良いのか。

 

「…あれ? ボーデヴィッヒさん…」

「どうした?」

「えっと…どうして何故に制服?」

 

 皆は思い思いの私服を着ているのだけど、どうしてかボーデヴィッヒさんだけがいつもの学園の制服を着ていた。

 これが平日なら、そこまで違和感は無かったかもしれないけど、流石に休日だとかなり目立つ。

 

「私が持っている服はこれしかないからな」

「そ…そうなの? 私服とかは?」

「無い。他に持っている服と言えば、前に佳織から貰ったTシャツぐらいだ」

「あれかー…」

 

 あのシャツはどっちかというと部屋着専用だからなぁ~。

 外出時には着ていけないよねぇ~…。

 

「元から他に服なんて持っていなかったし、持っていたとしても軍服ぐらいだった。だが、今の私はもう軍属でもなければ代表候補生でもない。となると、必然的に残る服は制服しかなくなる」

 

 これは割とマジで深刻なのでは…?

 早めにどうにかしないと、ボーデヴィッヒさんが変なことになってしまいそうな気がする。

 

「僕も部屋で佳織と全く同じことを尋ねて、同じように返されちゃったよ…」

「そうなんだ…」

「ラウラ。今回は仕方ないから良いとして、今度は何処か一緒に服でも買いに出かけようね。女の子として、私服の一つも無いのは流石にアレだと思うし」

「ふむ…そうなのか?」

「そうだよ。ねぇ、佳織」

「ん?」

「ラウラの服を買いに行く時、一緒に来てくれる? 佳織のオススメなら素直に着てくれそうだし」

「そうだね。私は全然いいよ」

「やった!」

 

 まだまだ軍人時代に癖が完全に抜けきっていないのか、少し頑固なところがあるからねー。

 私が付いていくことで、ぞれが少しでも緩和されるのなら喜んでご一緒させて頂きましょ。

 

(ぐぬぬ…やるわねシャルロット…!)

(ラウラさんをダシに使って、見事に佳織さんとお出かけをする約束を取り付けるとは…!)

(しゃるるん…恐るべしだ~…)

(私にもシャルロット程の積極性があれば…)

 

 そこの四人はどうして悔しそうに唇を噛み締めているの?

 

「というか、さっきから織斑君がずっと静かだけど、どうかしたの?」

「いい……」

「はい?」

 

 何が『いい』なの?

 急に意味不明過ぎて逆に怖いよ?

 

「仲森さん…凄く良い……」

「はぁ……」

 

 いつもと違って静かに凝視されて普通に変。

 男女比率が7対1って事実を見てどうにかなっちゃった?

 

(前見た時とはまた違う仲森さんの魅力…目が離せない…あ…あれ? 俺、マジでどうしちまったんだ? さっきから心臓がバクバクして五月蠅いんだけど…)

 

 織斑君が棒立ち状態になってしまった。

 目の前で手を振っても完全な無反応だし。

 マジでどした?

 

「こら一夏! とっとと出発するわよ!」

「いでっ!? 何も脛を蹴る事はねぇだろっ!?」

「アンタが佳織の事をいやらしい目で見てたからでしょうが!」

「い…いやらしい目でなんて見てねぇよっ!」

「じゃあ、どんな目で見てたのよ」

「そ…それは…」

 

 そこで言葉に詰まらないでよ。

 こっちが反応に困るから。

 

「とにかく、早く行くわよ。モノレールの時間があるんだから」

「お…おう…」

 

 そういやそうだった。

 IS学園って人工島の上に建築されてるから、外に出るには車専用の海底トンネルか、もしくはモノレールの駅から行く必要があるんだよね。

 私達は運転免許なんて持ってないから、勿論皆一緒にモノレール。

 

(モノレールに乗るの、これで二回目になるけど…卒業する頃にはすっかり慣れてたりするのかな~…)

 

 

 

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

 

 

 人生二度目のモノレール~。

 流石に人数が多いので二つの座席に分かれる事に。

 私と一緒に座っているのは、凰さんと本音ちゃん、それから織斑君の三人だ。

 なんでか座る場所はじゃんけんで決めていたけど、私だけは『シードだからしなくていい』って言われた。なんで?

 

「そういや佳織。持ち合わせって大丈夫? 最近の水着って結構高いから、いざとなればアタシが奢るわよ? 候補生って普通に稼いでるから」

「んー…お金なら大丈夫…だと思う」

 

 あんまり俗っぽい話題で好きじゃないから、敢えて避けてきたけど、実は私の財布や通帳って昔では考えられないような状態になっている。

 その原因はいくつか考えられるけど…。

 

「あんまり大きな声じゃ言えないんだけど、トールギスに乗るようになってから私の通帳に毎月、お金が振り込まれるようになったの。しかも、すんごい額のお金が」

「凄い額のお金?」

「うん。どう考えても0の数が多すぎるでしょって思うレベルの金額。私も最初見た時は本気で我が目を疑ったぐらいだし」

 

 前世でも、あんな数字のお金なんて一度も見た事が無かった。

 もしもギャグ漫画の世界だったら絶対に目玉が飛び出してたよ。

 

「それって多分、佳織に支払われた『給料』なんじゃないの?」

「給料?」

「そ。佳織って候補生でもなければ企業に所属してる訳でもない。ある意味じゃ一夏と似たような立場になってる。一夏もお金貰ってるんでしょ?」

「まぁな。仲森さんほどじゃないけど、いつの間にか俺の持ってる通帳にかなりの額の金が振り込まれてたな」

 

 そうだったんだ…。

 言われてみれば、織斑君がお金に困っているシーンって一度も見た事が無いかも。

 

「二人とも、名目上は『テストパイロット』って事になってるんじゃないの? だから、ISを動かせば動かすほどにデータ収集料としてお金が振り込まれたんじゃないかしら?」

 

 私の二度目の人生初のお給料がこれとは…。

 皮肉と言うか、何と言うか…。

 

「佳織の場合は『危険手当』も含まれてそうだけど」

「それはあるかもなー…」

 

 トールギスは常人には超絶危険な機体だしねー。

 なんせ『パイロット絶対殺すマシン』ですから。

 殺人的な加速は伊達じゃないってね。

 

「そのお給料って、どれぐらいだったのー?」

「んー…聞きたい?」

「聞きたーい」

「教えるのは良いんだけど…あんまり大声じゃ言いたくないというか、言えないと言いますか…。本音ちゃん、ちょっとこっちに来てくれる?」

「はーい」

 

 ちょっち恥ずかしいけど、本音ちゃんの顔に自分の顔を近づけて、耳元でひそひそと教えてあげた。

 

「…まじ?」

「マジです」

「かおりん…まさかのブルジョアさんだー…」

 

 ブルジョア…私には最も縁が無い言葉の一つだ。

 

「ね…ねぇ…アタシにも教えてよ」

「俺も聞きたいかも…」

「それじゃあ…顔を近づけてくれる?」

「「分かった」」

 

 またもや恥ずかしいけど、なんかもう二回目にして少し慣れた。

 慣れって怖い。

 

「こしょこしょこしょ…だよ」

「…嘘でしょ?」

「そう思いたいのは私の方だよ…」

「俺に振り込まれてた額の軽く十倍以上はあるじゃねぇか…」

「ぶっちゃけ、アタシの給料よりも貰ってる…」

 

 え? 私…候補生よりもお給料が上なの?

 流石にそれは冗談だよ…ね? そうだよね?

 

「まさかとは思うけど…全額持ってきた…なんてことは…」

「いやいやいや。私にそんな度胸なんて無いって。必要最低限の額しか出してないよ。怖くて持ち歩けないもん。私自身は至って普通のどこにでもいる小市民なんだよ?」

「もうその台詞…全く説得力ないわよ?」

「うそーん…」

 

 もう既に私は一般人の域を逸脱してしまっているのか…?

 いいや…まだだ! まだ終わらんよ!

 まだ一般人に戻れるチャンスは必ずどこかにある筈だ!

 

「ま…まぁ兎に角、お金に関する心配だけは無いってことね。なら、思いっ切り高級な水着でも買ったら?」

「どれだけ高級な水着を買っても、私に似合わなきゃ意味無いよー」

「かおりんなら、どんな水着も似合いそうだけどな~」

 

 それは本音ちゃんのスタイルが抜群だから言える事だよ…。

 私のような慎ましやかな女は、それ相応の水着を着ているぐらいが丁度いいんだよ。

 自分で言ってて悲しくなってきた…。

 

「ま、実際に店に行ってから考えればいいか。どんなのがあるのかも、まだ分からないしね」

「それもそっか」

 

 何にするかは、行ってみてからのお楽しみ…か。

 

「それはそれとして一夏。佳織の水着姿を妄想して鼻の下を伸ばしてんじゃないわよ」

「の…伸ばしてねぇしっ!? つーか、そこはせめて『想像』って言ってくれないかなっ!?」

「どっちも一緒でしょうが。佳織の事を視姦したら、あたしたち全員が許さないわよ」

「し…しねぇよ…」

「目を逸らしながら言っても説得力ないわよ」

 

 どれだけ鈍感でも、やっぱり織斑君も男の子なんですな~。

 けど、私みたいな貧相な体の女なんて見て何が楽しいの?

 それともまさか…織斑君って特殊な性癖の持ち主だったり?

 それはそれでちょっと引くなー…。

 

「ほら。佳織も引いてるじゃない」

「ち…違うんだ…! 決して、そんな意味で見たりなんて…」

「おりむ~?」

「変に弁解なんてしようとしたら却って怪しいわよ」

「俺に救いは無いのか…?」

「無いんじゃない?」

「ぐはぁっ!?」

 

 織斑君が血反吐を吐いてぶっ倒れた所で、もうすぐ目的地に到着する旨のアナウンスが車内に聞こえてきた。

 駅前のショッピングモールかー…どんな場所なんだろうなー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ほらね? 言った通りでしょ?

次回は原作通り、千冬さんや山田先生も登場するかも?




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