私…生まれ変わったらモブキャラになりたいな(なれるとは言ってない)   作:とんこつラーメン

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今回の強化は、イギリス&フランスの金髪コンビ。

彼女達はどんな風になるのか?









このタイミングでまさかの強化イベント!?③

 ボーデヴィッヒさんの機体が受け渡されてから、今度はオルコットさんの知り合いだったというドクターJが前に出てきた。

 

「さて…今度は私の番かな。なぁ…セシリア」

「は…はい…」

 

 わー…ガッチガチに緊張してまんがな。

 ボーデヴィッヒさんの時もそうだったけど、基本的に皆は開発者お爺ちゃん五人組には頭が上がらない感じ?

 

「セシリアお主…悩んでおるな?」

「な…なんでそれを…」

「そんなもん、お前さんの顔を見れば一発で分かる。伊達に幼少期からお前さんの事を見ておった訳ではないのだぞ?」

「そう…でしたわね…」

 

 二人って、そんな前からの知り合いだったんだ…。

 うーん…本当に意外過ぎる繋がり。

 

「大方、自分の専用機であるブルー・ティアーズの決定力不足が原因じゃろう。違うか?」

「そこまでお見通しなのですね…お見事ですわ…」

 

 ティアーズの決定力不足とな?

 そう言われてみれば…ブルー・ティアーズってビット兵器が印象に残る機体ではあるけど、逆を言えばそれだけな感じも否めない。

 なんつーか、MSで例えるとキュベレイに近いのかも。

 あれも主武装がファンネルで、他にはビームサーベルとビームガンぐらいしかないし。

 同じサイコミュ搭載型MSでも、サザビーやνガンダムは武装が豊富で総合的な火力が高い上に、基本的なスペックが異次元級になってるから殆ど作業で量産機相手に無双プレイしてるからね。

 

「それに関しては仕方がないじゃろう。そもそもの話、ブルー・ティアーズは『ビット兵器のデータ取得』の為に製造された試作機。設計段階の時点で試合で使用することを前提にしておらんのじゃ。ライフルやミサイルビットもIS学園に向かうに際して急遽、後付けで取り付けた代物に過ぎん。どこかで火力不足に陥るのは当たり前の事じゃ」

 

 成る程なー…。

 そもそもが公式の試合に出る事を想定していない機体を、仕方ないからギリギリ試合に使えるレベルの機体にした…そんな感じ? 知らないけど。

 

「本来ならば、ある程度のデータが取れた時点でブルー・ティアーズは実戦仕様に本格改修が行われる予定じゃったのだが…目まぐるしく変化する情勢がそれを許してはくれなかった」

 

 まぁ…マジで色んな事がありましたからねぇ~。

 無人機の乱入から始まって、VTS(偽ハイドラガンダム)の一件があって、最近じゃ軍用ISである『銀の福音』の暴走事件。

 オルコットさんが直接的な関わりが無かったとはいえ、間接的に巻き込まれたのは事実。

 政府の方も、そんなことが僅か数ヶ月の間に立て続けに発生し続けたら、そりゃ『いつ改修作業すんねん!』って言いたくもなりますわ。

 

「じゃから、こうしてワシが直接出向いてきた…と言う訳じゃ。本来ならば、ティアーズを改修するには向こうに持って帰らなくてはいけないが、このワシが足を運べばその問題は解決するからな」

 

 遠まわしに『自分は天才だから、イギリスに持って帰らなくても問題無いよ』って言ってません?

 この辺の部分は束さんの同類なのかもしれない…。

 

「無論、向こうが計画していた改修プランではなく、ワシの方で考えたプランにするがな」

「よ…よろしいんですの?」

「構わん構わん。どうせあいつ等の事じゃ。なんだかんだと言いつつ、結局は効率重視のつまらん改修しかせんに決まっておる。それではティアーズの欠点も、お前の悩みも永遠に解決せん」

「ドクターJさま…」

 

 ちゃんとオルコットさんの事も考えてあげてるんだ…。

 そういや、原作でもなんだかんだ言って、ヒイロの事を大切にしてくれてたっけ。

 

「と言う訳で、これがワシの考えたブルー・ティアーズの改修プランじゃ。見てみるといい」

「はい。分かりましたわ」

 

 そう言ってドクターJのお爺ちゃんがオルコットさんにタブレットを手渡す。

 ちょっち失礼して、私も後ろから覗き見ちゃったりして。

 

「こ…これは…!」

「まずは、背面バックパックに機動性向上の為の大型ウィングバインダーを増設し、頭部にもV字アンテナとセンサーを増加させておる」

 

 あ…これもまたモロに…。

 

「そして、左腕部には防御をすると同時に、緊急時には刺突攻撃も可能な専用シールドを装備。シールド内にはビームサーベルを一基収納してある」

「ビームサーベルを?」

「そうじゃ。お前は前々から近接武装を拡張領域から取り出すのが苦手じゃっただろう? じゃが、シールド内から直接取り出すのであれば、そんなのは関係あるまい? 苦手な物を克服しようとするのは良いことじゃが、時には違った方向からアプローチするのも大切なんじゃよ」

 

 違った方向からのアプローチ…か。

 押しても駄目なら引いてみろ…的な?

 

「ビットの方も本格的に変更する。これを見てみろ」

「ティアーズの形状が…これは一体…?」

「『メッサーツバーク』。単純な出力自体も元々のティアーズよりも上がっておるが、それはあくまで補助的な物に過ぎん。こいつの真価は、今から見せる新武装とドッキングして初めて発揮される」

 

 かおりん、なんかもう次の展開が予想出来ちゃいましたよー。

 

「こいつが、今まで装備していた『スターライトMK-Ⅲ』に変わる新たな主武装、その名も『バスターライフル』じゃ」

「バスターライフル…」

 

 ほらきたー。

 どう考えても過剰威力な武器キター。

 

「まず、このバスターライフルはカートリッジ式になっておってな。発射の際に本体からエネルギーを奪うような事はせん。その威力も凄まじく、最大出力で撃てばスターライトの数倍以上の威力を発揮する」

「す…数倍以上…!」

「とはいえ、そう何発も無駄撃ちは出来んがな。ライフル内に搭載できるカートリッジは三基。つまり、一度の出撃で発射可能なのは最大で3発と言うことになる。無論、出力を調整すればそれ以上に撃つ事も可能じゃがな」

 

 どれだけ威力が高くても、たった3発は辛いよねー。

 でも、それだけじゃないんでしょ~?

 

「じゃが心配するな。両腕部に改造を施しアタッチメントを増設し、そこに予備のカートリッジを装着することが可能じゃ。カートリッジにはそれぞれ三基ずつのカートリッジを搭載することから、これで最大で9発撃つ事が可能になる」

「9発…」

 

 最初から約3倍ですな。

 それでも10に満たないのは中々に大変だけど。

 

「そして…先程のメッサーツバークを三基、バスターライフルに装着した形態『ドタイツバークバスター』は、三基のメッサーツバークを用いて砲身周辺に威力増大の為のフィールドを展開することが出来る。これで、バスターライフルの威力は大幅に向上する。じゃが、決して6基のツバークを全て装着することはするなよ?」

「そ…装着すると…どうなるんですの?」

「装着した場合『ドライツバークバスター・ドッペルト』と呼ばれる形態となり、その威力は計測不能じゃ。じゃが、最低でもIS学園のアリーナ程度ならば跡形も無く消滅させられるほどの威力があるとワシは睨んでおる。しかも、それをやった場合、バスターライフル自体も威力に耐えられずに自壊する可能性が非常に高い。正直、デメリットしかない。だから、決して使うな。仮に使う場合は絶対に三基までにする事。それでもかなりの威力じゃが、辛うじて公式試合でも許される威力になる…と思う」

「思うっ!?」

 

 実際に試したことは無いんですかぁッ!?

 五人の中じゃ一番マトモかと思ってたけど、このお爺ちゃんも割と大概だなっ!?

 

「機体名は…そうじゃな。『翼の落涙(ウィング・ティアーズ)』なんてどうじゃ?」

「ウィング…ティアーズ…」

 

 うん。まんまですな。

 誰もツッコまないだろうから、ここは私がツッコみます。

 

「文字通り…私の新たな翼…。そして…佳織さんを守るために新たな剣…」

 

 どうして、そこで私の名前が出てくるですか?

 

(任務…了解)

 

 ほわぁっ!?

 ま…またどこからか声が聞こえてきましたよッ!?

 しかもこれは…まさかッ!?

 

(ヒ…ヒイロ・ユイ…なのか…!?)

 

 あ…ゼクスがめっちゃ反応した。

 ライバルだから当然か。

 

(感情のままに行動することは人間として正しいことであると俺は学んだ。だから、俺はお前の『大切な誰かを守る』という気持ちを最大限に尊重する)

 

 おっふ…クールだけど、めっちゃ優しい事を言ってる…。

 これがガンダム界のクーデレ代表の実力か…。

 

「改修の為の資材も既に運び込んである。お前さえよければ、今からでも作業を開始するが?」

「…お願い致します。私のティアーズを…お預けしますわ」

「任せておけ。お前達がテスト勉強に勤しんでおる間に仕上げてみせよう」

「ありがとうございますわ」

「礼には及ばん。これも半分は趣味でやってるようなもんじゃしな」

 

 仕事が趣味になる…か。

 ある意味、一番羨ましいことなのかもしれない。

 このお爺ちゃん達…人生謳歌しまくってるな~。

 

 

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

 

 

「向こうは向こうで盛り上がっているみたいだな。では、こちらも仕事の話でもするか。なぁ、シャルロット」

「え? あ…はい」

 

 つーわけで、今度はデュノアさんの方にやって来ました。

 鼻当てが特徴的なお爺ちゃんであるドクトルSとデュノアさんがお話ししております。

 

「まず…済まなかったな。デュノア社の一件はワシも話を聞いた。一番大変な時に傍にいてやれなくて悪かった」

「そ…そんな! 別にドクトルが謝ることなんて…。それに、僕も会社も…佳織に救われましたから…」

「ふっ…そうだったな」

 

 いや、だから私はマジで何にもやってませんから。

 普通に橋渡し役に徹しただけですから。

 

「実はな、お前のリヴァイヴ・カスタムを前々から大幅に改造してみたいと考えてはいたんだ。だが、その為の資材やら何やらが思うように準備できなくてな。中々、実行に移せなかったのだが…」

「それらの準備が整ったから、改造するに至った…と?」

「そうなる。因みに、ワシの改造案を試しにアルベールに見せてみると、あいつは大興奮しながら二つ返事で了承してくれたよ」

「お父さん…」

 

 あぁ…デュノアさんが呆れながら頭を抱えちゃった。

 ま、ここは笑って許してあげよう。

 男って生き物は、いつまで経っても童心だけは捨てられないんだよ。

 

「口で説明するのも良いが、向こうと同じように改造後の姿を映像として見せながら説明した方が分かり易いだろう。ということで、これを見ろ」

「…分かりました」

 

 なんだろう…デュノアさんの顔に諦めの色が見えたような気が…。

 もしくは、別の意味で覚悟を決めたような顔。

 ハイライトが消えた目でドクトルSから手渡されたタブレットを見てる。

 勿論、今回も私は後ろから失礼しますよーっと。

 

「まず最初に、胸部と両肩部と腰部に装甲を増加させる」

「初っ端から飛ばしますねっ!?」

「こんなのはまだまだ序の口だ。この両肩部とサイドスカートの装甲内部には合計で52発のマイクロミサイルが搭載されいている」

「数字が明らかにぶっ飛んでるんですけどッ!?」

 

 ご…52発って…単機で要塞でも攻略させる気かな?

 

「まだまだ。両脚部にも追加でホーミングミサイルを搭載したコンテナを装着させる」

「…ミサイルの数は?」

「両足合わせて合計で36発」

「合計で88発のミサイルって…」

 

 どう考えても数字がおかしいですね。分かります。

 

「因みに…胸部の増加装甲内部には…」

「ガトリング砲を二門内蔵している」

 

 私にはもう分かっちゃいましたよ?

 この機体のコンセプトは絶対に『アレ』ですわ…。

 

「両肩にも牽制用のマシンキャノンを搭載予定だが、牽制用と言ってもIS相手にも十分に通用する威力だ」

「ソーデスカ…」

 

 あ。もう完全に諦めた。

 

「相手に近づかれた時に備えて、右腕部には折り畳み式のアーミーナイフを装着する。緊急時には即座に展開が可能な代物だ」

 

 でも、『アレ』の場合はナイフ一本になってからがある意味で本領発揮だからなぁ…。

 

「そして…改造後の主武装となるのが、この専用の小型シールドと一体化した『ビームガトリング』で、バックパックに砲身と給弾ベルトで接続された大型マガジンを背負うことになる。大幅な重量増加になるがまぁ…問題はあるまい」

 

 完全に機動力や運動性を捨てている…ように見えるだけなのが一番怖いんだよね。

 まさかとは思うけど、デュノアさんも空中に飛びあがってからのムーンサルトとかしないよね?

 

「あと、こんな物も追加で装着することにした」

「まだあるんですか!?」

「当たり前だ」

 

 当たり前なんだ…。

 どの世界の『当たり前』なの?

 

「両肩部多目的ウェポンコンテナと両脚部追加ミサイルポッドと地上での機動力増加用の脚部クローラーユニットで構成された追加装備。その名も『イーゲル』だ」

「ドクトルの辞書には『遠慮』って文字は無いんですか?」

「無いな。初めて聞いた言葉だ。何だそれは?」

 

 無いんかい。

 流石は『歩く武器庫』の製作者なだけはあるな…。

 色んな意味で思考がぶっ飛んでやがりますことよ。

 

「ついでと言っちゃなんだが、空中での機動力増加用の拡張パッケージとして、巨大なプロップローターとエンジン、降着ユニットで構成された高機動用装備『ダムゼルフライ』も作っておいた」

「ここまで超重武装化しておいて、機動力を増加させるって…もう意味が分かりませんよ…」

「分かる必要は無い。これが浪漫というものだ」

「はぁぁぁ……」

 

 なんて大きな溜息ですこと。

 もう『歩く武器庫』を通り越して『動く要塞』と化してません?

 もしも『全弾発射(フルオープンアタック)』とかしたら、マジでペンペン草も残らないのでは?

 

「強化後の機体名は『ラファール・リヴァイヴ・ヘビーアームズ』だ」

「無駄に長いし…」

「ならば気軽に『ヘビーアームズ』と呼ぶといい」

 

 結局はそこに落ち着くんだ…。

 

「というわけでリヴァイヴを預かろう。なぁに。お前が勉学に励んでいる間に終わらせてやる」

「分かりました…はぁ…」

 

 また溜息。

 今日だけでデュノアさんの幸せがどれだけ逃げただろうか。

 

(例え何があっても、最後の最後まで希望は捨てない。俺がコイツと出会って学んだ事だ。だから、お前も決して諦めるな)

 

 そだね…もう三回目だから驚かないよ。

 けど…この状況で言っても、それはギャグにしか聞こえないから。

 凄く良いことを言ってるってのは理解出来るけどさ。

 

 こうして、オルコットさんとデュノアさんの機体も無事に魔改造されるのでしたとさ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




というわけで、セシリアはウィングガンダム(EW版)。
シャルロットはガンダムヘビーアームズ(EW版)になりましたとさ。

残りは鈴と箒…だけだと思ったか?
 
まだまだ…考えている事は一杯あるのですよ?

原作ならばいざ知らず、本作でのヒロインは彼女達五人だけじゃないのだから。



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