ふらのルート   作:雪平おたる

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膝枕は男女ともに夢

 

耳かきか。そういや最近耳掃除してなかったな…。かといって俺は人様の家の耳かき使うほど非常識じゃない。とりあえずテレビでも見て待つか…。

 

・・・・・・・・・・・

 

「」チラッチラッ

 

甘草君何してるんだろう…。何か持ってる。

耳かき?かな?洗い物しながらじゃよく見えない…。耳掃除かぁ…、甘草君にしてあげたいなぁ…。け、けど恥ずかしいな…///何より今まで火傷させちゃったり叩いちゃったりしてる不気味がられるかも…。でも憧れちゃうなぁ…///いつか2人で暮らして夜膝枕しながら甘草君の耳掃除///ってあ!水出しっぱなし!

 

・・・・・・・・・・・

 

あんまりおもしろい番組やってないな…。

 

「なんだが退屈そうな顔ね」

 

ふらのがエプロンで手を拭きながらもどってきた。

 

「普段は全部自分でやってるからなんか落ち着かなくてな」

 

「ところで耳かきが置いてあるけど耳掃除でもしてたのかしら?」

 

あ、やべっ、戻すの忘れてた。

 

「いや、そういや最近耳掃除してなかったなぁって思ってなんとなく手に取っただけなんだけど」

 

「そう、よ、よければわたしが耳掃除してあげてもいいけど…」ゴニョゴニョ

 

「え?なんて?」

 

「だ、だから耳掃除をしてあげてもいいかなって…」ゴニョゴニョ

 

「えっと、耳掃除してくれるのか?」

 

「…」コクン

 

「じ、じゃあその、お願いしてもいいか?」

 

「わかったわ、やたっ」ボソッ

 

「それじゃあ頼む」

 

「ところで甘草君は右耳と左耳どちらを取るのかしら?」

 

「おい待て!なんで耳掃除で耳ごといこうとしてんだ!」

 

「え?両方ですって!?なんてチャレンジャーなの!?」

 

「やめろ!耳ついてないのお前じゃねぇの!?」

 

「冗談よ、妥協して鼓膜までにしておくわ」

 

「鼓膜もいるんだよ!」

 

「大丈夫鼓膜は2、3週間あれば回復するわ」

 

「そこじゃねぇ!」

 

「私だってそこまで鬼畜じゃないわよ、ほらソファに横になって」

 

「…大丈夫だよな?」

 

「………………………」ニコッ

 

「やめろその今まで見たことないような清々しい笑顔!」

 

本当に大丈夫だろうか…。

 

・・・・・・・・・・・・

 

「それじゃあやるわよ」

 

「……………」

 

「大丈夫よ、本当に鼓膜を破いたりするわけないでしょう。早く横になってもらえるかしら」

 

自分の膝をポンポンと軽く叩くふらの。

 

「え、そこでいいのか?」

 

「いいから早く、早くしてくれないと恥ずかしくて頭変になっちゃいそうだから…」ゴニョゴニョ

 

また何かぶつぶつ言ってるふらの。機嫌悪くなったりしたら大変だし早く言うことに従おう。

 

「じゃあ、失礼するな…」ポスッ

 

うわっ、柔らかっ///柔らかいけどやっぱふらのは細いからかちょっと硬い部分がある、けどゴツゴツしてるわけじゃない。なんだこれ、ドキドキすんのにすげえ落ち着く///

 

「始めるわよ」スッ

 

大丈夫だよな?火傷させられたりしたけどさすがに鼓膜破ったりしないよな?

 

「…痛むところはあるかしら?」カリッカリッ

 

「い、いや、大丈夫だ」

 

丁寧にやってくれてる。人にしてもらうなんて久しぶりだな。すごく気持ちいい…。

このままリラックスして…。

 

選べ

①ふらのの足にキスする。

②ふらのの〇〇〇にキスする。

③無に帰す。

 

意味わかんねぇ!

 

「甘草君終わったわよ。反対向いて」

 

「………」

 

「甘草君?」

 

俺は仕方なく①を選んだ。

 

「」チュッ

 

「んぁ!」ビクッ

 

「へっ?」

 

「」カァァァァ

 

「………」

 

「………」

 

なんだこの空気…。

 

「早く反対向いて」

 

「は、はい」

 

・・・・・・・・・・・・

 

「その、ふらの?」

 

「なにかしら」

 

「さっきの、ごめん…」

 

「なんのことかしら?」

 

「さっきのきs…」

 

「なんのことかしら?」

 

「いや、だからさっきのk…」

 

「な ん の こ と か し ら ?」

 

「いや、なんでもない…」

 

思い出したくないらしい。

 

「はい、終わったわよ」

 

「ああ、ありがとな」

 

耳がすっきりした。人にしてもらうってのもいいもんだな…。

 

「なぁ、ふらの」

 

「…」ジトー

 

なんだか微妙な顔で睨んでくる。またキスの話を蒸し返されるとでも思っているのだろうか。

 

「よかったらなんだけど俺もふらのの耳掃除しようか?」

 

「…え?」

 

「いや、その、人に耳掃除してもらうってしみじみいいもんだなって思ってさ。よければお返しにって…」

 

「あ、あま、甘草君…」

 

「ど、どうだ?」

 

なんかふらのがやたらどもるからなんかこっちまで恥ずかしくなってきた。

 

「甘草君って胎児フェチなのかしら?」

 

「違えよ!なにそのフェチ!」

 

「人の耳の形は胎児に似てるってよくいうでしょ?」

 

「だったら耳フェチでいいじゃん!なんで胎児の方なんだよ!」

 

「甘草君耳フェチなの!?そんな人に耳を預けられないわね!」

 

「今のは言葉の綾だよ!わかったよ、そこまで言うならやらないけどさ」

 

「…っ!じ、冗談、よ」

 

「え?」

 

「だから、私は、その、甘草君にならゴニョゴニョじゃなくて、せっかくだからお返しを受けようと思っただけよ」

 

「ふらの…」

 

「さっきの耳掃除代と耳掃除プレイの代金合わせて3万2000円でどうかしら?」

 

「金とんのかよ!てかさっきのはまだしもなんでお前の耳掃除するために金払わなきゃならないんだよ!」

 

「その業界の人なら0をもう1つ足しても出すわよ」

 

「俺はその業界の人じゃねえから!」

 

「まあお金の話は後にして早く始めましょうか」

 

「……いや、払わないからな?」

 

・・・・・・・・・・・・・

 

「じゃあ始めるけど、そこでいいのか?」

 

「ええ」ヒザマクラ

 

男の膝枕なんて嬉しいのか?

 

「始めるぞ」カリッカリッ

 

「ん、ふぅ、ぁ…」

 

「………」カリッカリッ

 

「んぅ、そこ、ダメぇ…」

 

「さっきから変な声出すなよ!」

 

「…変な声なんて出した覚えはないわ」

 

「嘘つけ!普通にしててくれ」カリッカリッ

 

「ん、んん!ん、ん、ん!」

 

どんだけ敏感なんだよ!全然集中できない……。

 

・・・・・・・・・・・・・

 

「ありがとう、楽になったわ」

 

「………そりゃよかった」

 

俺はなんかどっと疲れた…。

 

「それじゃあそろそろ寝ましょうか」

 

「ああ、それで俺はどこで寝ればいいんだ?」

 

「え?」

 

「…え?」

 

続く

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