ニコラにいじわる   作:雪平おたる

1 / 1
本家ではニコラは学校でもちゃんと佑斗君と呼びますがこんな展開もあっていいんじゃないかなと思います


佑斗「なあ、ケフェウス」ニコラ「え?」

ニコラ

「ねえ、六連君」

 

佑斗

「なんだ、ニコラ」

 

ニコラ

「今日は、その、風紀班の仕事は?」

 

佑斗

「今日は非番だな」

 

ニコラ

「ほ、本当!それじゃあよかったら、一緒に帰らないかな?」

 

佑斗

「もちろん構わないぞ」

 

ニコラ

「そ、そっか!すぐに準備してくるね!」

 

佑斗

「ああ」

 

付き合ってからニコラはよく一緒に帰ろうと誘ってくる。ニコラが一緒に帰ろうと言ってくれるのは嬉しいが、"六連君"、か…。

 

・・・・・・・・・・・・・・

 

ニコラ

「ねぇ、佑斗君」

 

佑斗

「なんだ?」

 

ニコラ

「その、何か怒ってる?」

 

佑斗

「いや?別に怒ってはいないが…」

 

ニコラ

「でもなんだか少し表情が強張ってるよ?」

佑斗

「ああ、すまん。少し気がかりなことがあって」

 

ニコラ

「気がかりなこと?」

 

佑斗

「なあ、ニコラ」

 

ニコラ

「!な、なに?」

 

佑斗

「単刀直入に聞くけど、なんで学院では六連君って呼ぶんだ?」

 

ニコラ

「そ、それはその…、嫌?」

 

佑斗

「嫌ではないけど、少し気になるな。なんだか距離を感じるし、少し寂しい気もする」

 

ニコラ

「うぅ…ごめん…」

 

佑斗

「いや、別に責めてるわけではないんだ。ただ、なんでなのかなと」

 

ニコラ

「だ、だって、学院のみんなの前で佑斗君って呼ぶのが、なんだか恥ずかしくて…」

 

佑斗

「前は呼んでたじゃないか」

 

ニコラ

「そ、そうだけどぉ!もし付き合ってるって意識されたら恥ずかしいから…」

 

佑斗

「俺が彼氏って思われるのは恥ずかしいか?」

 

ニコラ

「そ、そんなことないよ!佑斗君が恥ずかしいなんてこと絶対にない!むしろこんな素敵な人と付き合えてて誇らしいくらいで…///」

 

佑斗

「そう言ってくれるのは素直に嬉しいが…///

それだったらなおさらなんでだ?」

 

ニコラ

「周りに知られるのはなんだか恥ずかしいものなの!」

 

佑斗

「まあその気持ちはわからないでもないけど…そんなに気にするほどのことではないだろ」

 

ニコラ

「しょうがないじゃん、気になっちゃうんだから…」

 

まあニコラがそういうなら強要するのは酷か…。でも六連君って呼ばれるのなんだか切ないんだよなぁ…。

 

・・・・・・・・・・・・・

 

佑斗の部屋

 

俺たち2人は放課後にはなにをするわけでもなく俺の部屋でくっついて談笑をするというがよくある。正直これが一番落ち着くしデートの予定なんかも立てやすいからな。

 

佑斗

「なぁ、ニコラ」

 

ニコラ

「なぁに?」

 

この時間はニコラが上機嫌だ。蕩けた目で甘えた声を出す。しかし俺は、そんな甘い時間を潰しかねないことをこれから言うことにした。

 

佑斗

「ニコラのファミリーネームってなんだっけ?」

 

ニコラ

「ケフェウスだけど…それがどうかしたの?」

 

別に本当にニコラの姓を忘れたわけでも、知りたいと思ったわけでない。ただ、普段俺も学院で呼ばれてるんだ、ちょっとくらい仕返ししてもいいじゃないか、という軽い悔しさがあったのかもしれない。それで魔がさして、

 

佑斗

「なぁ、ケフェウス」

 

ニコラ

「え?」

 

佑斗

「どうかしたか、ケフェウス」

 

少しわざとらしすぎただろうか?でも俺だって普段六連君六連君呼ばれているのだ。少しくらい仕返しがしたかった。というよりかは、本当は普段から佑斗君って呼んでほしかっただけ、浅はかな彼女に対する欲求だ。

 

佑斗

(これでニコラも苗字で呼ばれる切なさみたいなものがわかってもらえるだろうか?全然なんともないとか言われたらショックだなぁ…)

 

愛する恋人に名前で呼ばれたいと思ってるのは俺だけ、なんて…悲しいからな…。

 

ニコラ

「……………」

 

佑斗

「どうした、ケフェウス」

 

黙ってしまった…。もしかして怒らせてしまっただろうか?さすがにやりすぎたか…。

 

ニコラ

「やだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

佑斗

「!!?」

 

ニコラ

「やだやだやだそんな呼び方しないでよぉー!佑斗君にだけはそんなよそよそしく呼んで欲しくないのー!!」ウエーン!

 

泣きながらニコラが必死に訴えかけてきた。

こんな幼稚な仕返しした俺が言うことでもないが…そんなに嫌だったか?!

 

佑斗

「落ち着けニコラ!」

 

ニコラ

「ふぇ…今ニコラって…」グスッ

 

佑斗

「何度でも呼んでやる!だから落ち着けニコラ!」

 

ニコラ

「うぅっ…佑斗君」

 

佑斗

「なんだ、ニコラ」

 

ニコラ

「ボクのこと、嫌いになったの…?」

 

佑斗

「そんなわけないだろ、何があっても絶対嫌いになんかならないよ」

 

ニコラ

「でもなんでケフェウスって…」

 

佑斗

「それは、その…ちょっといじわるって言うか…。普段学院で六連君って呼ばれるのが少し寂しくて、つい…」

 

ニコラ

「ついで済まないよ!本当に悲しかったんだからね!」

 

佑斗

「でも、俺は普段そう呼ばれてるわけだぞ」

 

ニコラ

「うっ…。それは…ごめん…。こんなに辛いことだったんだね…」

 

佑斗

「いや、俺はさすがに泣き出すほどではなかったが…」

 

ニコラ

「でも佑斗君は悲しいんでしょ?今回でボクも身に染みたよ…。これからは変えていくことにするよ」

 

佑斗

「いや、今回のはつい魔がさしただけだし、ニコラが恥ずかしいっていうなら俺は学院では苗字でも…」

 

ニコラ

「ううん、もういいんだ。佑斗君にばかり辛い思いさせるわけにもいかないもん」

 

佑斗

「まあ…ニコラがそう言ってくれるなら、その方が嬉しいかな」

 

ニコラ

「それより佑斗君…」

 

佑斗

「うん?」

 

ニコラ

「その、さっきケフェウスって呼ばれて寂しかったから、えっと…」

 

佑斗

「?」

 

ニコラ

「もっと、名前で…呼んでくれる?」ウルッ

 

佑斗

「もちろん、何度でも呼んでやるさ、ニコラ」

 

ニコラ

「佑斗君…」

 

佑斗

「なんだ、ニコラ」

 

ニコラ

「学院で呼ぶ練習♪」

 

佑斗

「練習って…2人の時はいつも普通に呼んでるだろ」

 

ニコラ

「じゃあ、呼びたかったから♡」

 

佑斗

「…っ」グッ

 

ニコラ

「佑斗君?な、何か気に触ること言っちゃったかな?」オロオロ

 

佑斗

「いや…今のちょっとグッときた」

 

ニコラ

「グッと?そ、それって、ボクに対してドキドキしたってこと?」

 

佑斗

「まあ、そういうことだな」

 

ニコラ

「そ、そっか…ボクに佑斗君が…えへへ♪」

 

佑斗

「随分嬉しそうだな」

 

ニコラ

「佑斗君はあんまりボクにそういう一面見せてくれないからちょっぴり不安だったんだ。ボクばっかりドキドキして佑斗君はそんなでもないのか不安だったんだよ?」

 

佑斗

「そうなのか?俺はこれでも感情出してるつもりなんだが…」

 

ニコラ

「ボクには佑斗君はいっつも心のどこかに余裕があるように見えるけど。もしかして昔彼女いたりしたの?」

 

佑斗

「いないよ、彼女どころかこの島に来るまで親しい異性なんて1人もいなかったくらいだ」

 

ニコラ

「ほんとに?」

 

佑斗

「ほんとだよ。それに俺だって普段からドキドキしっぱなしだぞ?」

 

ニコラ

「えー、嘘だぁ。いつも佑斗君は余裕を持ってるもん。だ、だからこそ肝心な時はリードしてくれてかっこいいんだけど…///」モニョモニョ

 

佑斗

「そんなに信じられないならほら、聞いてみな」ギュッ

 

ニコラ

「わっ!」ダキッ

 

俺の胸板にニコラの耳を押し付けるようにしてニコラを抱き寄せる。

 

ドクンドクンドクンドクン

 

ニコラ

「すっごくはやい…」

 

佑斗

「俺だってドキドキしてるんだよ。今はハグしてるから余計にな」

 

ニコラ

「そっかぁ…えへへ」スリスリ

 

佑斗

「そんなにすりつくなって、くすぐったいよ」

 

ニコラ

「んっ」ピタッ

 

佑斗

「今度はどうした?」

 

ニコラ

「佑斗君の心音、落ち着く…」

 

佑斗

「心音なんてみんな大して変わらないと思うけど」

 

ニコラ

「じゃあ佑斗君の声をもっと聞かせて。もっと佑斗君の声でボクの名前を呼んでよ」

 

佑斗

「わかった」スッ

 

ニコラ

「?」

 

俺はそのまま顔をニコラの耳元まで持っていく。ニコラは不思議そうな顔で俺を眺めている、なんですぐ呼ばないのかわかっていないようだ。

 

佑斗

「ニコラ…」ボソッ

 

ニコラ

「っ!」ゾクゾク

 

佑斗

「ニコラ、こんないじわるしたりしてごめんな」ボソッ

 

ニコラ

「ちょ、やめっ…♡」ゾクゾク

 

佑斗

「大好きだぞ、ニコラ。愛してる」ボソッ

 

ニコラ

「あっ…♡」ゾクゾクゾクゾクビクン!

 

ニコラの体が突然大きく痙攣する。

 

佑斗

「ニコラ、だ、大丈夫か?」

 

ニコラ

「は、はひぃ…♡」ビクビク

 

コンコン

 

美羽

『佑斗、さっきからなんだか変な声が聞こえるのだけれど、何かあったの?』

 

佑斗

「えっ…」

 

やばい、美羽もう帰ってたのか!てことは…

 

『泣き声みたいなのが聞こえたかと思ったら今度は急に甲高い声が響いて静かになったから心配になったんだけど…ニコラちゃんと何かあったの?』

 

やっぱり布良さんも帰ってるか…!

 

ニコラ

「あ…は…♡」

 

佑斗

「今のニコラを見られるのはまずい…」

 

幸い鍵はかけてあるし、扉越しになんとか誤魔化して…

 

『あれ?鍵空いてるよ?』

 

佑斗

(閉め忘れてたぁ!ニコラを部屋に招き入れた時だ!)

 

美羽

『入るわよ!って、え?」

 

「こ、これ、は…!」

 

ニコラ

「あ、ん…♡」

 

美羽

「佑斗…あなた…」

 

佑斗

「…………言い訳をさせてください」

 

・・・・・・・・・・・・・・

 

美羽

「事情はなんとなくわかったけれど…ずいぶんとまあ幼稚なことをするのね…」

 

佑斗

「返す言葉もない…」

 

「でもニコラちゃんは、その…名前を呼ばれただけであんなになっちゃったの…?」

 

ニコラ

「うっ…言わないで梓君…///」

 

「あっ、ご、ごめん…///」

 

美羽

「しかしなんというか…佑斗って本当に天然タラシよね」

 

ニコラ

「だよね!?ファミリーネームで呼んで落とした後に耳元で甘く囁くなんてボクじゃなくてもダメになっちゃうよね!?」

 

「うん、正直それに関しては六連君がいけないと思うよ?」

 

佑斗

「そうなのか…。俺なりにがんばって慰めようとしたんだが、まずかったか…」

 

ニコラ

「いや、まずいことはないけど、頻繁にやられるとダメになっちゃいそうで…///」

 

美羽

「佑斗って本当にニコラが初めての恋人なの?布良さんの血を吸う時もあんな蕩けさせるみたいにして…」

 

ニコラ

「え!?ゆ、佑斗君!梓君に何したの!?ボクそんなの聞いてないよ!」

 

佑斗

「いや、何したっていうか…」

 

「み、美羽ちゃん!その話はやめてって///」

 

美羽

「血を吸う時に布良さんに緊張させないようにって、梓って呼んでおまけに自分も名前で呼ばせて、あんな甘い言葉を囁きながら布良さんの首筋に牙を…」マッカッカ

 

「にゃ〜〜〜!!その話はもう禁止!!///六連君とニコラちゃんももう部屋戻っていいから解散!この話は終わり!」

 

美羽

「ここからがいいところだったのに…」

 

佑斗

「ふぅ…」

 

助かった…。

 

キュッ

 

佑斗

「ん?」

 

袖の裾を誰かに摘まれる。

 

ニコラ

「佑斗君、あとで詳しく聞かせてもらうからね…」

 

助かってなかった…。

 

・・・・・・・・・・・・・

 

ニコラ

「聞かせてもらうよ、佑斗君!」

 

佑斗

「いやだから別に大したことは…」

 

ニコラ

「梓君に具体的にどんなこと言ったの!?」ズイッ

 

佑斗

「!?」ビクッ

 

そ、そんなにすごまなくても…。

 

佑斗

「えっとたしか…かわいい子だなとか、心配しないで目を閉じていればいい、とか言ったような」

 

ニコラ

「ん…まあそのくらいなら…」

 

ニコラにはもっと言ってるもんな。

 

ニコラ

「あとは普通に血を吸っただけだもんね」

 

佑斗

「……………」

 

ニコラ

「え?なに、その反応…」

 

そういえば首筋舐めたりしたっけ…。

(ニコラにもやったことない)

 

ニコラ

「まだ何かしたの?」

 

佑斗

「…首筋を、愛撫するように舐めました…」

 

ニコラ

「……それは、梓君に対して?」

 

佑斗

「はい…」

 

ニコラ

「なんで?」

 

佑斗

「いきなり牙を立てるのが怖くて…」

 

ニコラ

「どのくらい?」

 

佑斗

「割と長めに…」

 

ニコラ

「すぐやめればよかったんじゃないかなぁ?」

 

佑斗

「そう簡単なことでもなくて…」

 

ニコラ

「はぁ…」

 

佑斗

「」ビクッ

 

ニコラ

「………………」

 

そっぽ向いて無言のままのニコラ。

 

佑斗

「に、ニコラ…?」

 

ニコラ

「怒ってる、わけじゃないんだけどさ…」

 

佑斗

「そう、なのか?」

 

ニコラ

「別にボクと付き合うどころか顔も合わせる前だし、佑斗君は優しいから血を吸う前に色々気をつかったんだろうけど…それでも、それでもなんか、ムズムズする…」

 

佑斗

「ムズムズ?」

 

ニコラ

「ボク以外の女の子に佑斗君が触れるのはなんだか嫌なの…。めんどくさいのは自分でもわかってるけど、でも嫌なのものは嫌なの…」

 

佑斗

「それって…」

 

嫉妬してるってことか?まあ俺がニコラをファミリーネームで呼ぶのも似たようなものだが…。

 

佑斗

「ニコラ」

 

ニコラ

「なに?佑斗く…」

 

ペロッ

 

ニコラ

「ひゃうん♡」ビクッ

 

そっぽ向いていたニコラの首筋を優しく舐める。

 

ニコラ

「な、何するの佑斗君!///」

 

佑斗

「布良さんにやったことを無かったことにはできないけど、代わりにニコラにはもっとすごいことしてあげる」ペロペロ

 

ニコラ

「んぁ…♡そ、そんなこと…♡」

 

驚いたような反応は見せるが、直接止めてきたり、やめさせるようなことは言わないあたりまんざらでもなさそうだ。

 

佑斗

「せっかくだ、これもつけておこうか」チュウウウウウ

 

ニコラ

「んぁぁぁぁぁ…♡な、なに?」

 

佑斗

「んぱぁ…ニコラは俺のものって証」

 

ニコラ

「あっ、き、キスマーク!?」

 

佑斗

「誰かに取られないようにな」

 

服でギリギリ隠れるが少し動いただけでも見えそうな位置につけておく。

 

ニコラ

「も、もう!こんな位置じゃふとした時に見つかっちゃうかもしれないでしょ…///へへ…///」ナデナデ

 

と言いつつちょっと喜んで見えるのは俺の気のせいか?

 

佑斗

「さて、お詫びにさっきの続き、しようか?」ボソッ

 

ニコラ

「ひゃう♡だ、だからそれは…///」

 

佑斗

「やらない方がいい?」

 

ニコラ

「………………つ、続けてください、お願いします…///で、でも他の人には絶対絶対、ぜ〜〜〜ったいにやっちゃダメだよ!?」

 

佑斗

「当たり前だろ、ニコラ以外にこんなことしないよ」

 

ニコラ

「じ、じゃあ、続きお願いします…///」

 

佑斗

「わかったよ、ニコラ」ボソッ

 

ニコラ

「〜〜〜っ♡ゾクゾク

 

・・・・・・・・・・・・・

 

佑斗

「あ、おーいニコラ」

 

ニコラ

「っ♡」ビクン

 

佑斗

「?」

 

ニコラ

「ゆ、佑斗君…どうしたの?」

 

佑斗

「いや、食堂に行くからニコラも「〜っ♡」ビクン 一緒、にどうかと…」

 

ニコラ

「う、うん、もちろん行くよ…」ハァハァ

 

佑斗

「じゃあ、行こうか…」

 

完全に、やりすぎました。もう普通に名前呼ぶだけでも反応するようになっちゃったな…。

 

「ねぇ、美羽ちゃん、アレって…」

 

美羽

「ええ、あの2人、あの後もやったのね。しかもあそこまでとなると…2、30分じゃ効かないかもしれないわね…」

 

「ニコラちゃん、ハマっちゃったんだろうね…」

 

美羽

「そういう布良さんこそハマっちゃったんじゃないの?」

 

「わ、私はそんなこと!」

 

美羽

「また佑斗にやってもらったら?」

 

「そ、それは…う、うーん…。ニコラちゃんがなんとしてでも止めてきそうだけどね…」

 

美羽

「それはそうでしょうけど…やってほしいって言うのは否定しないのね…」

「へ?あああああああ!!わ、わわわわ私は別にやってほしいなんてことは!あああああああ…」

 

美羽

「はいはい」

 

・・・・・・・・・・・・・・・

 

佑斗

「ニコラ」

 

ニコラ

「っ」ビクッ

 

佑斗

「ニコラ」

 

ニコラ

「っ♡」ビクン

 

佑斗

「ニ〜コラ♪」

 

ニコラ

「〜〜っ♡」ビクビク

 

ニコラ

「ちょっと佑斗君!ボクで遊ばないでよ!」

 

佑斗

「ごめんごめん」

 

ニコラ

「もう!学院で呼ばれると大変なんだから!」

 

佑斗

「じゃあ学院内ではケフェウスって呼んだ方がいいか?」

 

ニコラ

「それはもっとイヤ!」

 

佑斗

「えー…無理難題だな…」

 

ニコラ

「とにかくしばらくささやくの禁止!週に一回10分までにする!」

 

ああ、やるはやるんだ…。

 

佑斗

「10分でいいのか?」

 

ニコラ

「…やっぱりさんじゅ…いやいちじか…2時間までね!」

 

佑斗

「というか昨日はニコラがもっともっとって言ったんだぞ?」

 

ニコラ

「そ、それは…///」

 

佑斗

「それで、今日はする?」

 

ニコラ

「…30分だけ」

 

1時間した。

 

・・・・・・・・・・・・・・

 

その後

 

佑斗

「ニコラ、一緒に帰ろうか」

 

ニコラ

「うん!」

 

名前を呼んでも大変なことになる、なんてことはなくなった。どうやらようやく慣れたようだ。しかし…

 

「今日もする?」ボソッ

 

ニコラ

「っ♡うん♡」

 

囁きに対しては日に日に悪化しているような気すらする。スルときも必ず耳元で囁いてあげないと後で拗ねるほどだ。

 

佑斗

「フーッ」

 

ニコラ

「ひゃあん♡もう、人がいないからって外で

こんなことしちゃダメだよ…///」

 

佑斗

「ごめんごめん、ニコラすっかり耳が弱くなっちゃったな」

 

ニコラ

「佑斗君のおかげでね…///」

 

スルときもこんないたずらをよくしている。

…クセになってるのは俺の方かもしれない。

 

ニコラ

「佑斗君、今日はその、ベッドの方もいいかな…?///」

 

佑斗

「ああ、もちろんだ」

 

ニコラ

「えへへ///」

 

どう考えても異質なカップルだが、こんなのも悪くない。軽いいじわるからこんなことにまで発展するとはなぁ。

 

ニコラ

「ねぇ、佑斗君」

 

佑斗

「ん?どうした?」

 

ニコラ

「佑斗君はなにかしてほしいこととかないの?」

 

佑斗

「してほしいこと?」

 

ニコラ

「だって、ボクだけもらってばっかりだから…」

 

佑斗

「俺だってもらってるよ。ニコラにはいっぱい」

 

ニコラ

「例えば?」

 

佑斗

「フーッ」

 

ニコラ

「ひゃうっ♡」ビクッ

 

佑斗

「これとか?」

 

ニコラ

「…いじわる///」

 

佑斗

「それにニコラが毎日一緒にいてくれるだけで俺はすごく幸せだよ」

 

ニコラ

「佑斗君…。ぼ、ボクも!ボクも毎日佑斗君が一緒にいてくれるだけですっごく幸せ!佑斗君以外の男の人なんて考えられないくらい」

 

佑斗

「俺もニコラだけだよ」

 

ニコラ

「佑斗君…!」

 

佑斗

「ニコラ…」

 

美羽

「そこ、人が少ないからって道端でイチャイチャしない」

 

ニコラ

「うひゃうぅぅ!?み、みみ美羽君!?」

 

佑斗

「い、いつからいたんだ!?」

 

美羽

「人がいないからって外でこんなことしちゃダメだよ、のあたりからかしら?」

 

ニコラ

「ほぼ全部じゃないか!///」

 

美羽

「くふっ、相変わらず佑斗って結構Sよね」

 

佑斗

「………………」

 

佑斗

(なんだか恥ずかしい)

 

美羽

「それにしてもそんなにいいものなのかしら?フッ」

 

興味本位でか美羽がニコラの耳に甘く息を吹きかける。

 

ニコラ

「………?」

 

美羽

「あら?ニコラ、耳なんともないの?」

 

ニコラ

「う、うん、なんでだろ…」

 

おかしいな…普段のニコラならあれだけでも飛び跳ねるが…。

 

佑斗

「フッ」

 

ニコラ

「ひゃぁぁん♡な、なにするの佑斗君!///」

 

美羽

「ふ〜ん、そういうこと…」

 

ニコラ

「な、なに?美羽君」

 

美羽

「いいえ、ニコラって本当に佑斗が大好きなのね」

 

ニコラ

「き、急になんだい///そりゃあもちろん佑斗君のことは大好きだけど…///」

 

美羽

「佑斗にすっかり調教されちゃったみたいね」

 

佑斗

「調教なんてしてない」

 

ニコラ

「……………///」カァァァ

 

美羽

「ニコラはそうは思ってないみたいだけど?」

 

佑斗

「え」

 

ニコラ

「えへ…///」テレッ

 

佑斗

「えー…」

 

・・・・・・・・・・・・・

 

美羽

「ということがこないだあって」

 

後日美羽が学院内でそのことについて(オブラートに包みつつ)話していた。

 

「そ、そんなところまで発展してたんだ…///」

 

ひよ里

「そ、そんなにすごいものなんですか?その、六連君の声って…///」

 

ニコラ

「うん、あれはすごいよ…、聞いた人みんなダメにする魔性の声だよ///」

 

佑斗

「おい誤解を招くような言い方するな」

 

まるで俺が女たらしの口説き屋みたいじゃないか。

 

美羽

「でも実際佑斗って女たらしじゃない」

 

佑斗

「したことないんだが?彼女だったらニコラ以外いたことないって前も言っただろ」

 

ひよ里

「そうなんですか?ちょっと意外です」

 

佑斗

「そうか?女子と話すのだって今でこそマシになったがあまり慣れていない方だと思うぞ?」

 

ひよ里

「そんなことないですよ。私にもすごく自然に話してくれたじゃないですか」

 

佑斗

「それは大房さんが話しやすい子だったからだよ。優しいし親しみ深いし、大房さんみたいな人だったら可愛い人でも話しやすいよ」

 

ひよ里

「そ、そうですか…///〜〜〜っ///」

 

あれ?俯いてしまった…。これでも褒めたつもりなんだが…。

 

美羽

「やっぱりたらしね…」ジトーッ

 

佑斗

「だから違うって」

 

ニコラ

「いや、たらしだね」ジーッ

 

佑斗

「ニコラまで!?」

 

そんな、俺はたらしだったのか!?

 

ニコラ

「どうせボクは男に間違われるような可愛くない彼女だよーだ…」

 

佑斗

「拗ねるなよ」

 

ニコラ

「ふんっ…」

 

佑斗

「俺が愛してるのはニコラだけだよ」ボソッ

 

ニコラ

「♡♡♡」ゾクゾク

 

美羽

「なっ…!」

 

「ちょ…!///」

 

ひよ里

「わぁっ…///」

 

ニコラ

「佑斗君!学院ではダメって言ってるでしょ!///」

 

佑斗

「すまん、他の人に聞かれるのが恥ずかしくてついうっかり…。悪気はなかったんだが」

 

ニコラ

「やっぱりたらしだ…///」ボソッ

 

「ちょっと六連君!学院内で何してるの!」

 

佑斗

「いや、だから聞かれるのが恥ずかしくてニコラにだけ言ったつもりだったんだが…こうなってしまって…」

 

美羽

「そ、そうね。ただ耳打ちしただけで攻めるのも酷よね…」ドキドキ

 

佑斗

「美羽があっさり引き下がるなんてなんか意外だな」

 

美羽

「そ、そうかしら?」

 

(美羽ちゃん、もしかして興味津々…?)

 

ひよ里

(お気持ちはわかりますけどね、私も見てただけでドキドキしてきました…///)

 

ひよ里

「あ、あの!六連君!」

 

佑斗

「ん?なに?」

 

ひよ里

「その、よければ私にもさっきのやってもらえませんか?」

 

佑斗

「え?」

 

ニコラ

「!?」

 

別におもしろいものでもないと思うが…。

それにニコラとも一応約束してるしな。

 

佑斗

「あー…そのすまないが…」

 

ニコラ

「ダ、ダメッ!!」

 

4人

「!?」ビクッ

 

ニコラ

「あっご、ごめん、大声出して…」

 

ひよ里

「い、いえ」

 

ニコラ

「でも、その、佑斗君をとられちゃうかもって思ったらいてもたってもいられなくて…」

 

美羽

「ニコラ…」

 

「ニコラちゃん…」

 

ひよ里

「そうですよね、すみません変なお願いして」

 

佑斗

「そんなに心配しなくても俺は断るつもりだったし、大房さんだって興味本位で聞いただけだと思うぞ?」

 

ひよ里

「そ、そうですよ!」

 

ひよ里

(割と真剣に体験してみたいと思ったのは黙っておきましょうか…///)

 

ニコラ

「でも嫌なの…。佑斗君はボクだけのものなの…」

 

4人

(かわいい)

 

女子生徒1

「ねえ、聞いた?佑斗君はボクだけのもの、ですって!」

 

女子生徒2

「てっきりニコラ君が受けなのかと思ってたけど…まさか受けは六連君の方なのかしら?」

 

女子生徒3

「もしかしてもしかして!交代制とか?」

 

「「「キャーーー!!!」」」

 

佑斗

「ああ、またややこしく…」

 

・・・・・・・・・・・・・・

 

佑斗

「はぁ…」

 

あの後誤解解くのが大変だった…。いや正確には解けてないんだろうな。結局ニコラが女の子ってことを説明しない限り無限にこんな感じのが続くんだろう…。

 

「大丈夫?六連君」

 

佑斗

「ああ、うん…まあね」

 

兵馬

「おい六連、布良お前らにこの申請書の手続き頼むぞ」

 

佑斗

「あっはい」

 

「これって…ニコラちゃんのおじいさまの?」

 

兵馬

「まあ、市長のお知り合いということもあって穏便には済んだが…手続きしてない吸血鬼を入島させたわけだからな。少し厄介なことにはなってる」

 

佑斗

「なるほど」

 

兵馬

「だがまあ、悪い話ばかりでもない。おかげで島の吸血鬼情報を洗うことになってな。別件の未解決事件の手がかりが複数発見されてる」

 

佑斗

「それって…」

 

「もしかして…」

 

兵馬

「しばらくは忙しくなりそうだな」

 

2人

「「ですよね〜…」」

 

・・・・・・・・・・・・・・

 

ニコラ

「あっ、おかえり佑斗君!」

 

佑斗

「ああ、ただいま…」

 

ニコラ

「お疲れ様!今日はずいぶん遅かったね?」

 

佑斗

「ああ、いろいろあって、これから忙しくなりそうだ…ふわぁ…」

 

ニコラ

「もしかして、もう眠い?」

 

佑斗

「ああ、ちょっとな…。今日はシャワー浴びてすぐ寝るよ」

 

ニコラ

「そっか…」

 

佑斗

「じゃあシャワー浴びてくる」

 

ニコラ

「うん」

 

しばらくお預けかな…。でも佑斗君は頑張ってるんだから我慢しなきゃ!きっと佑斗君だって我慢してるはずなんだから…

 

・・・・・・・・・・・・・・

 

数日後

 

ニコラ

(佑斗君もう帰ってるかな?部屋の明かりは…点いてないか…。もう寝てるかまだ帰ってないってことだよね…。最近忙しそうだな…)

 

ここ数日間二人で過ごすどころか夕食以外食事も一緒にしていない気がする。学院でもずっとぐったりしてるし。

 

ニコラ

(心配だなぁ…。それに話したいし触れ合いたい。もっとボクに囁いてほしい…///)

 

ニコラ

「はぁ……」

 

早く忙しい期間終わればいいのになぁ…。

 

・・・・・・・・・・・・・

 

ニコラ

「ねえ、佑斗君」

 

佑斗

「どうした、ケフェウス」

 

ニコラ

「え…」

 

佑斗

「珍しいな俺に話しかけてくるなんて」

 

ニコラ

「な、何言ってるの?」

 

佑斗

「俺が寮に入ってから話した回数なんて片手で数えるくらいだろ?」

 

ニコラ

「何言ってるの!ボク達は付き合って…!」

 

佑斗

「悪いけどこれからデートなんだ。またにしてくれるか、ケフェウス」

 

ニコラ

「あっ!待って佑斗く…!」

 

・・・・・・・・・・・・・・

 

ニコラ

「!」ビクッ

 

ゆ、夢か…。だよね、佑斗君があんなこと言うわけないもん。まったく、こんな変な夢見るのも佑斗君が興味本位でボクのことをケフェウスなんて呼んだせいだよ…。

 

ツーっ

 

ニコラ

「え?」

 

涙?ボク夢見たくらいで泣いてたの?まったく、夢の中でもボクを泣かせるなんて…。

 

佑斗君の仕事がひと段落したらこんな変な夢見た分までしっかり責任とってもらわなくちゃ。

 

ニコラ

(早く甘えたいなぁ…)

 

こんな憎まれ口はただの建前。実際は目一杯甘えるための大義名分がほしいだけ。

 

ニコラ

「はぁ…」

 

・・・・・・・・・・・・・

 

さらに数日後

 

佑斗

「ん〜〜〜…」ノビー

 

美羽

「やっと一連の事件にキリがついたわね…」

 

「疲れたぁ………」

 

美羽

「早く帰って稲叢さんのご飯が食べたいわ」

 

「だねぇ、最近ご飯の時間にも間に合ってなかったもんね」

 

佑斗

「たしかにこんなに早く帰れるのは久しぶりだな」

 

佑斗

(これでニコラとの時間も取れるな。本当に長かった…)

 

・・・・・・・・・・・・・

 

3人

「「「ただいまー!」」」

 

エリナ

「オー!おかえりみんな!今日は早かったんだね!」

 

美羽

「ええ、ようやく仕事にキリがついたからね」

 

莉音

「おかえりなさい!ご飯の用意できてますよ!」

 

佑斗

「ありがとう、稲叢さん」

 

「もうおなかぺこぺこ〜」

 

そこでニコラが上から降りてくる。

 

ニコラ

「あっ!おかえり佑斗君!それに美羽君と梓君も!」

 

美羽

「私たちはついでなのね」

 

「ニコラちゃんの目には一瞬六連君しか映ってなかったんだろうね…」アハハ…

 

ニコラ

「今日はずいぶん早かったんだね!」

 

佑斗

「ああ、まあな」

 

エリナ

「それよりおなか減ったー、もう朝ごはんにしようよ」

 

美羽

「そうね、手を洗ってきましょうか」

 

佑斗

「だな」

 

莉音

「すぐに準備しますね!」

 

ニコラ

(また明日から忙しいのかな?だとしたからワガママは言えないかな…)

 

・・・・・・・・・・・・・・

 

数時間後

 

佑斗

「なぁ、ニコラ」

 

ニコラ

「あっ!佑斗君先お風呂いいよ!」

 

佑斗

「え?あ、おう」

 

ニコラ

「ゆっくり休んでね!」

 

・・・・・・・・・・・・・・

 

佑斗

(明日はフリーだし今日はニコラと過ごせるな)

 

ニコラ

「佑斗君もう寝る?」

 

佑斗

「え?いや俺は…」

 

ニコラ

「明日も気をつけてね!」

 

佑斗

(もしかしてニコラ明日も仕事だと思ってるのか?そういえばニコラには仕事が一区切りしたことを言ってなかったような…)

 

佑斗

「なぁ、ニコラ」

 

ニコラ

「どうしたの?あんまり起きてると、明日に響くよ」ニコッ

 

佑斗

「その件なんだがな、明日俺オフだぞ?」

 

ニコラ

「え?だ、だって今忙しいんじゃ…」

 

佑斗

「ちょうど今日で一区切りだよ。明日からはしばらく休みだ」

 

ニコラ

「え?じゃ、じゃあ…!」

 

佑斗

「うん、一緒にいられる」

 

ニコラ

「あ、あの…」

 

佑斗

「いいよ、おいで」

 

ニコラに向かって両手を広げてみせる。

 

ニコラ

「ゆ、佑斗君!」ガバッ

 

佑斗

「おっと」

 

ニコラ

「あぁ〜、久しぶりの佑斗君の匂い…」スリスリ

 

佑斗

「ありがとな、待っててくれて」

 

ニコラ

「いいんだよ、佑斗君は街を守る大事な仕事をしてるんだもんね」

 

佑斗

「今日も気遣ってただろ?」

 

ニコラ

「うん…佑斗君に迷惑かけちゃいけないと思って…でももう我慢しなくていいんだよね?あ、甘えても、いいんだよね?///」

 

佑斗

「ああ、もちろんだ。っていうか、俺がニコラとイチャイチャしたい」

 

ニコラ

「佑斗君…///」

 

佑斗

「ごめんな、気遣わせて」

 

ニコラ

「それはいいよ、でもボクのことケフェウスって呼んだのは許さないよ!」

 

佑斗

「まだ根に持ってたのか!?」

 

ニコラ

「こないだ夢の中で佑斗君にケフェウスって呼ばれたんだよ!全部佑斗君がボクのことケフェウスなんて呼んだせいなんだよ!」

 

佑斗

「えー…それは俺のせいじゃなくないか?」

 

ニコラ

「佑斗君のせいだよ。だから今日はいーっぱいニコラって呼んでもらわないと」

 

佑斗

(そっちが目的か…。まあ、いいけどさ)

 

佑斗

「ニコラ」ボソッ

 

ニコラ

「っ♡うん♡」

 

佑斗

「………」

 

ニコラ

「」ワクワク

 

佑斗

「ケフェウ…」

 

ニコラ

「 」ガブッ

 

佑斗

「いてぇ!?」

 

ニコラ

「佑斗君? 」

 

佑斗

「ごめんて」

 

ニコラ

「まったくもう…」

 

佑斗

「ごめんごめん」ギュッ

 

ニコラ

「ん…」

 

佑斗

「お詫びと言っちゃなんだけど、今日はずっと一緒にいよう」

 

ニコラ

「いいよ…」

 

・・・・・・・・・・・・・・

 

チュンチュン

 

ニコラ

「あっ…もう日が昇っちゃったね…」ピクッ

 

佑斗

「少し休憩するか」

 

ベットから体を起こし、そのまま2人でベッドの上に座る。

 

ニコラ

「ねぇ、佑斗君」

 

佑斗

「んー?」

 

ニコラ

「佑斗君がボクのことをケフェウスって呼ぶことあるでしょ?」

 

佑斗

「まだ2回なんだけどな」(1回は未遂)

 

ニコラ

「それってボクの名前がケフェウスだからなんだよ!」

 

佑斗

(あっ、スルーされた…。ていうか…)

 

佑斗

「当たり前だろ?」

 

ニコラ

「うん、ボクのファミリーネームはケフェウス。それはもう生まれた時からだから当たり前なんだよ」

 

佑斗

「うん」

 

佑斗

(…ニコラ壊れた?)

 

ニコラ

「だからさ、佑斗君…」

 

佑斗

「なんだ?」

 

ニコラ

「ボクの名前、六連に変えてくれない、かな?///できれば、5年以内がいいかな…。ね?///」

 

佑斗

「…………」

 

ニコラ

「ゆ、佑斗君?ちょっと黙らないでよ!恥ずかしいでしょ!それとも、もしかして嫌だった…?」

 

佑斗

「ごめんニコラ」

 

ニコラ

「あっ…」

 

ニコラが俯く、断られたとでも思ったのだろう。だが俺の心の中には全然別のものが渦巻いていた。

 

ドサッ

 

ニコラ

「わっ…!」

 

ベッドにニコラを押し倒す。

 

佑斗

「ここからは優しくできる気がしない」

 

ニコラ

「は、はいっ…♡」

 

 

その後、ニコラが六連ニコラと名を変えるのは5年後のことだ。

 


▲ページの一番上に飛ぶ
Twitterで読了報告する
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。