女性しか召喚されないカルデアで貞操を保てるのか 作:雑食で節操なし
今日も今日とてここカルデアでは人理修復に向けて準備を進めていた。
守護英霊召喚システム・フェイトを用いてサーヴァントを召喚しようとしているところだ。
このシステムを使用する事により霊基グラフをシステムにデータとして記録し、レイシフト先であっても繋いだ縁を元に現地での再召喚が可能となる。
そしてその再召喚されたサーヴァントの力を借り人理を修復を目指すのがカルデアの大まかな流れである。
その召喚の為の場所を召喚ルームと便宜上呼ばせてもらうがその部屋の中では混乱の坩堝と化している。
召喚して現れるのが黒鍵と呼ばれる剣やルーンの刻まれた石、その他にもあまりにもドスケベな服を引き当てて何を想像したのか鼻を押さえる者や、愛の霊薬を手によからぬ事を妄想しヨダレを垂らす者、麻婆豆腐を食べ「辛!!けど旨!!」と食べ進める者まで居る始末。
誰が呼び出したのか何が出てくるか分からない事から何時の間にかガチャと呼ばれ始める始末である。
大抵の者が引き終わり、残るはマスター候補唯一の男、藤丸立香のみ。
手のひらに汗を滲ませ喉を一度ゴクリっと鳴らす。
(誰でも良い、俺たちに力を貸してくれ!)
そんな思いを胸に手を伸ばす、眩い光が部屋を満たし徐々に人の形を作り出す。
足を形作り、腰まで出来始める。
初めての召喚成功かとにわかに色めき立つ召喚ルームのマスター候補たち。
「あれ、何かしら」
一人が指を指す、その先にはエーテルにより形作られていた人型の足元に現れた手。
先に出ていた者の足を掴むと下へと引き摺り込んだ、そしてその姿が消えるとヒョッコリと腕だけがまた姿を現す。
片腕で身体を支えているのかジリジリと肩が出て頭を出したかと思うと襟首を掴まれ、先程と同じ様に下に引き摺り込まれる。
その間にも部屋を満たしていた光は不規則に乱れまるで複数が暴れている様だ。
そして今までよりもより一層強い光を放ったかと思うとそこには居たのは、眼帯を付け腋が丸見えで紐パンを隠す事もしていない明らかに防御力が低い甲冑を着た少女だった。
「それがしは奥州筆頭、伊達政宗!お主がそれがしのマスターだな」
「す、凄いです!先輩!まだ誰も召喚できていないのに、先輩がマスター一番のりですね」
マシュはそう言ってくれるがこの事がどういう事なのか実感出来ない藤丸、頭の上で疑問符を浮かべるばかり。
そうしていると召喚した彼女、伊達政宗はウムウムと頷き自己紹介を求めてくる。
簡潔に自分の紹介を終えると、うっはっはー!と笑い。
「お主をそれがしの弟として扱ってやろう!」
そう言うのだった。
初の召喚、初期サーヴァントは伊達政宗に決まりました。
これから藤丸くんは彼女に振り回され面白くも困難な出来事に巻き込まれて行くことでしょう。