零途、蒼星石、水銀燈は、ソファーに座って、それぞれ違う種類のアイスを食べていた。
零途がバニラ、蒼星石がチョコ、水銀燈はストロベリーだ。
水銀燈が食べているアイスはストロベリーで、本来は桃色のアイスの筈だが、何故かアイスは若干オレンジ色に染まっている。
それは、水銀燈がアイスにヤクルトを混ぜたからだ。
水銀燈曰く、「これを食べられないなんて、人生の50%損してるわよぉ。」らしい。
水銀燈「零途ぅ。そのバニラアイス一口寄越しなさいよぉ。」
水銀燈が零途に、零途が水銀燈と蒼星石用に与えた小さなスプーンをバニラアイスに向けながら言うが、零途はバニラアイスを持って水銀燈から遠ざける。
零途「嫌だ。」
水銀燈「代わりに私のアイスをあげるわぁ。」
零途「いるかそんなヤクルトまみれのストロベリーアイス!!!!!」
零途が叫ぶ。
水銀燈「そんなって何よ!!!」
零途「ストロベリーアイスにヤクルト混ぜるって頭おかしいだろ!!!」
零途の言葉に、水銀燈が零途を睨みながら、
水銀燈「そんなに言うなら食べてみなさいよ!!!」
零途「むぐっ!!!」
そう言いながら、オレンジ色に染まったストロベリーアイスを零途の口に突っ込む。
水銀燈が零途の口からスプーンを抜くと、零途は顔を真っ青にして倒れた。
蒼星石「マスター!!!!!」
蒼星石が零途に問いかけるが、零途からは何も返ってこない。
返事がないただの屍のようだ。
蒼星石「水銀燈!!よくもマスターを!!!」
蒼星石は水銀燈を睨むが、水銀燈は零途のバニラアイスを食べていた。
水銀燈「何よぉ。やるつもりぃ?」
水銀燈は地面から浮く。
蒼星石はとっさに零途が使っていたスプーンを持つ。
蒼星石の武器は大きな鋏だが、それでは部屋を傷つけてしまうと考えたのだろう。
そうやって、今の状況が出来上がった。
────────────────────────
目覚めた零途は、キッチンで夕食を作っていた。
リビングでは、蒼星石と水銀燈が地面に散らばった黒い羽を片付けていた。
水銀燈「疲れたわぁ。」
蒼星石「水銀燈。早く片付けて夕食を食べられる環境にしないと。」
水銀燈「休憩するから、蒼星石ぃ。後はよろしくねぇ。」
蒼星石「水銀燈!!!!」
零途「はぁ。」
リビングから聞こえてくる会話に、零途は思わずため息をつく。
おそらく、これからも水銀燈はめぐの所から零途の家へ来ることだろう。
何とか2人の仲を改善したいが、良い案が思いつかない。
そんなことを考えている内に、夕食が出来上がったのでリビングを覗いた。