岸辺露伴は動かない エピソード#EX 三女神   作:アイン_BD’sR

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 皆さんお久しぶりです!……えーっと1ヶ月くらいかな?大変お待たせしました!続編です!

 正直に言ってしまうと、「岸辺露伴は動かない」は最後になんだったんでしょうね?って感じでもやもやした終わり方がいいなーって思ってたんです。ただ、続編が欲しいという意見で嬉しくなり予告を作って………結果書いちゃいました。

 長さ的にはかなり長めなので今回は「その1」と書かせていただきました。その1は起承転結で言うところの起なので話は多分波がありません。ですが、次から色々とやりますので是非最後まで読んでください。

 オグリのA +できた……なんで出来たかわからないけど嬉しい……
 でもクリスマス衣装出なかった……くそぅ……


岸辺露伴は動かない エピソード#EX2 ウマ娘 その1

 

 ま…知ってるやつが多かろーが少なかろーがどうでもいいことだが、僕の名は岸辺露伴。漫画家だ。

 

 以前僕は『トレセン学園』に取材に行った。その時の話はもう知ってるよな?

 

 トライポケットという『ウマ娘』……

 そしてそれに取り憑いている『何か』………

 僕はなるべく触れないようにしていた。

 

 だがまぁ……運命とは自分のうまくいかないようにできている物だな。今回の取材……いや、依頼でよくわかった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「絶対嫌だね!『断るッ』!!」

 

「もーっ!!露伴先生はもっと私の話を聞いてくださいよォーー!!」

 

 

 

 平和で何事もないこの杜王町で一つの叫び声があがる。

 それは相変わらずカフェ・ドゥ・マゴで打ち合わせをしている編集者の泉京香から出たものである。

 

 

 

「なにが悲しくてあの『トレセン学園』にまた行かなきゃ行けないんだッ!!」

 

「前の時に僕はもう行かないと決めたんだッ!!それなのにまた取材だなんて……絶対に嫌だねッ!!!」

 

「だから!取材じゃあないんですよぉ!!」

 

「………ほぉ。取材じゃない?」

 

「ハァ……ようやく聞いてくれますか……」

 

 

 

 内容によるが……まあ、聞いてやろうか。

 一体あの『トレセン学園』に関して何を話すのか……

 

 

 

「今回は『トレセン学園』からの依頼なんですよ!先生にぜひ来て欲しいようです。なんでもやって欲しいことがあるらしいとか。」

 

「……あのなぁ、僕はそんな『来て欲しい』って頼まれただけで行くような人間だと思うか?」

 

「マ、露伴先生ならそう言うと思いましたよぉ〜〜。」

 

「そこで!もし来てくれたらそれ相応の報酬があるみたいです。」

 

 

 

 流石に何かあるのか……だがッ!よっぽどのことがない限り僕は行かないからな……ッ!!

 

 

 

「条件を飲んでくれたら一般には公開してない『ウマ娘』の情報を教えるらしいです。」

 

「よし、行こうじゃあないか。」

 

「そう言うと思いましたよ……」

 

 

 

 『トレセン学園』が持っている『ウマ娘』の情報がどれほどの価値があるのかはどんな馬鹿でも理解できるだろう……あのアホの億泰はどうか知らんが

 

 これでもしかしたら僕はこのウマ娘の存在についてより知れるかもしれない。それはこの世界の隠された歴史にも繋がるだろう。

 

 そしてそれは確実に作品の為になる。

 

 なら『アイツ』がいる場所でも行ってやろうじゃあないか。

 

 

 

「ちなみに見学もしていいらしいですよぉ〜。この前のお友達を誘ってみてはどうですか?」

 

 

 

 ……一応康一くんも誘ってみるか。家を借りてるお礼も含めてな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「久しぶりだな。秋川理事長?」

 

「歓迎ッ!…‥と言いたい所なんだがな。岸辺露伴殿。」

 

 

 

 目の前には相変わらず小さい理事長が扇子を持って立っている。

 まあ、前来た時には色々言ってしまったがあれは理由があっただけで本当はコイツの事をそれなりに買っている。

 本人はこちらを睨む様に見ているのだがな。秘書さんもこちらを警戒している様だ。

 

 

 

「言っておくが、前のことは謝らないからな。この岸辺露伴……謝罪は本当に認めた者にしかしないと決めている。」

 

「理解ッ!君がそういう性格なのは把握している。その事は正直どうでもいいさッ!!」

 

「うん?ならば何故こんなにこちらを睨んでいるのだ?」

 

「……トライポケットさんのことです。」

 

 

 

 あぁ、なるほどな。彼女の自殺現場にいたから僕はこんなに警戒されてるのか。

 まったく……この僕がわざわざ助けてやったのを伝えてないのか?

 ……違うか。彼女はその事を詳しく知らないし、そりゃあ僕が疑われてもしょうがないか。

 

 

 

「憂慮ッ!……彼女は君と会った後のレースから急に変わった。」

 

「……変わった?それは一体……」

 

 

 

 僕の予想は外れたが……それにしてもレース?

 戻ってすぐのと康一くんの家で見たレースでは『彼女自身』は何も変化ないようにみえたが……

 

 

 

「……………その様子だと、やはり君は気づいてない様だな。」

 

「それじゃあ、岸辺さんは関係ないという事ですか?理事長……」

 

「肯定ッ!まぁ、それが確実であるわけでは無いが……」

 

「オイオイ……僕を除け者にするんじゃあない。要件はこれだけか?ならさっさと報酬だけ貰って帰らせてもらうぞ。」

 

「ム……そうだな。謝罪ッ!こちらの話ばかりしてしまった。」

 

 

 

 そういうと、僕の前に立ち扇子を指すように僕に向ける。

 

 

 

「依頼の内容……それはッ!」

 

「育成ッ!君に少しの間トレーナーとしてウマ娘の育成を頼みたい!!」

 

「…………は?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『期間は3日間ッ!トレーナーと言ってもトレーニング内容は既に組ませてもらっているからそこは関わらなくてもいい。』

 

『空いた時間でこの学園内の資料を見る事を許可しよう!取材も自由だッ!それが報酬でどうだろうか。」

 

 

 

 先程の会話を思い出しながら担当するウマ娘の元へ向かう。

 この内容は3日自由に学園内を行動でき、隠された資料も探せるなんとも破格な内容だ。……最も隠された資料なんて存在するか怪しいが。

 だが、この提案を断る理由は無い。……というより『アイツ』がいるという事では抑えられない魅力を感じたからだ。もちろん了承した。

 

 

 

「ここか……さてどんな奴なんだろうか。」

 

 

 

 指定された教室のドアを開けると、夕日によって赤く染まった壁がみえる。端に机が積まれてる空き教室の中心に1人のウマ娘が立っている。

 ……なるほどな。

 

 

 

「露伴先生、あの時はありがとうございました!」

 

「オイオイ……今日から君のトレーナーだから先生はやめてくれ。」

 

「は、はい。露伴トレーナー……?」

 

 

 

 彼女の事はよく覚えてる。まあ、ウマ娘はみんな見た目のインパクトは強いからな。

 

 彼女の名前はアハラクローバー。以前の取材の際に出会ったウマ娘だ。

 そしてトライポケットを助けて欲しいと僕に頼んだトライポケットの友人。だから彼女の事はよく覚えてる。

 

 

 

「前もって言っておくが、僕はトレーニングの事については素人だし何も教えられない。それでもいいのか?」

 

「はい!あの日、露伴先生と会ってからトライは急に強くなりました。自分もその理由を知りたいんです。」

 

「あ、あぁ……そうか。」

 

 

 

 トライポケットが強くなった理由は『アイツ』なんだが……流石にそれを言うわけにはいかないな。

 

 

 

「それに……」

 

「ン?それになんだ?」

 

「い、いえ!なんでも……それよりも!トライが露伴トレーナーに会いたいと言ってましたよ!」

 

「あの時のお礼とかしたいと言ってました。」

 

「ウム……」

 

 

 

 それはそうか……トライポケットはアイツの存在を知らないしな。僕が何かをしたと思っているのだろう。

 だが、会うということは『アイツ』とも会う可能性があるという事だ。

 流石にそんなリスクを背負う事はしたくない。

 

 

 

「今日はもう遅いからな。ひとまずこれからの事に関しては明日また此処で話そう。授業はいつ頃終わるんだ?」

 

「あ、はい。えっと……昼休みの方が確実に時間がわかると思うのでそこでいいでしょうか?」

 

「わかった。それじゃあその時間にな。」

 

 

 

 若干強引だったが、今すぐ会うような事はなくなった。彼女……アハラはあまり気にしてないようだが。

 

 

 

 

 

 アハラを学園の校門まで送り別れる。ここの学園は本当に広く、送るまでにかなり時間がかかったが彼女のレースについてなど話していた。

 アハラクローバー……自分の得意とするレースは短距離かマイル。走りは基本的に先行だが、最後に抜かすことができず結局は1着を取られる事が多いらしい。

 

 ……僕がする事はあるのか?何の知識もないんだぞ?

 

 彼女を送り学園に戻りながら考える。校舎に入った時にふと頭に残る疑問に目を向ける。

 それはとても残酷でこの右も左もわからない学園で最悪な疑問だった。

 

 

 

 

 

 

 

「僕はどこに泊まればいいんだ?」

 

 

 

 帰りの交通費しかない自分の財布を撫でながら絶望した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「露伴トレーナー……か。あの時の人が本当にここに来るなんて。」

 

 

 

 目を閉じるとあの時を思い出す。

 トレーナーが見つからず、個人でレースに出ていたりトレーニングしたりしていた自分。

 そんな自分を呼び出したのは理事長だった。正直何を言われるのかとても怖かったけど、理事長はとても優しい顔で話しかけてくれた。

 

『君は岸辺露伴殿と会ったことがあるな?嫌ならいいんだが、彼がもしトレーナーを体験するとしたらその相手に君を選んでもいいか?』

 

 その時に自分が何を言っていたのかは覚えてない。かなり舞い上がってたから?かな。

 でもはっきり覚えてるのは、とても嬉しかったって事。

 

 

 

 

 

「さっそくトライにも教えなきゃ!……あの日以降ずっと露伴トレーナーのマンガ読んでたな。もう普通にファンなんじゃないの?」

 

「……トライ。露伴トレーナーならなんとかしてくれるかな。」

 

 

 独り言を言いながら早足で寮に向かうと突然足元で『カランッ』と音が鳴った。

 

 

「ん?………なにこれ?何処から落ちてきたの?」

 

 

 その落ちた物を拾うと周りを見渡す。しかし自分1人だけのいつもの道。鳥の鳴き声や虫の鳴き声さえ聞こえない不気味な道。

 

 

「不思議な色……だなぁ……小さな……矢?かな。」

 

 

 まるでその矢に吸い込まれる様にアハラクローバーはぼーっとしていた。

 

 

「………………ッ!ウソ!?もうこんな時間!?」

 

 

 ハッとなり携帯を見ると画面には門限ギリギリの時間を表示していた。

 

 

「は、早く帰らなきゃ〜〜〜ッ!!!」

 

 

 彼女はその矢を鞄に入れて走り出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「しまったな……まさかあの理事長はもう帰っているとは。」

 

 

 

 先程までいた理事長室に訪ねたが、誰もいなかった。流石にこのままではまずいと思い思考を巡らせる。

 

 

 

「ハァ……しょうがないか。他のトレーナーに事情を説明してどこかの教室を借りよう。」

 

 

 

 目的地が決まった僕はもう一度校舎を出る。

 

 

 

「えーっと……トレーナー室は……」

 

「ちょーーーッと待ったァァァァァ!!」

 

 

 

 大きな声が校舎から発せられる。正直耳が痛くなるほどの大声だ。……学園近所の人は大変だな。

 

 

 

「あんたッ!岸辺露伴だろ?少し来てもらおうか!」

 

「オイオイオイオイ……」

 

 

 

 

 




 最後まで読んでいただきありがとうございました!!

 いやーっ悩みに悩んだ!!露伴先生のキャラ的に会話が難しいんですよね……しかも今回は行きたくない!!って言ってますし……

 そして新キャラの『アハラクローバー』……っても名前が初出しなだけで前にもいたんですけどね。読みづらい?……これしか思いつかなかったんです。ご容赦ください……


 次回はいつになるのかわからないですが、気長に待ってくれると幸いです。……キャラ解説とか欲しかったりする?欲しかったら是非言ってください。3日くらいで書いちゃいますから。
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