トレーナーは『青空《スカイ》』が見えない   作:Skyjack02

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Lap.71 ビギナーズ・タックル

 湿り気を帯びたそよ風。海からの濃く鼻を刺激する潮風。漁港の岸壁にいるのだから当たり前だが、陸上とは全く違う潮味の風。人によっては好き嫌いが別れる空気とはいえ、セイウンスカイはこの雰囲気が好きだった。隣に立つ男はどうかわからない。少なくとも嫌な顔はしていないのは確認済みだ。

 

「さて。到着しましたよ」

 

「……そうみたいだね」

 

 頭上にはまだ朝早いながらも高い太陽が盛んに光線を降り注がせる。海人はサングラスの上からひさしを手で作って、頭上の光球を見上げていた。

 

「しかし。漁港か……セリカを連れてこなくて正解だったな」

 

「拗ねてましたね」

 

 朝早く合宿所を出る時に見たセリカは、むすっとケージの中でふて寝をしていた。出かける準備をする間は盛んにウロウロとしていたのに、どうやら自分が置いていかれると察すると途端に動かなくなる。誰が見ても、どこから見てもお出かけの蚊帳の外なのですねている。

 

「おやつ買って行ってやらないと」

 

「悪いことしたなぁ」

 

 二人は、先に薫一との邂逅があった港町の堤防に来ていた。そして、背負った少なくない荷物。何もやるかは明白である。

 

「さて。トレーナーさん。これから釣りする訳なんですが……迂闊に動かないでくださいよ?」

 

「大丈夫だ。君についてくよ」

 

「ほんとに。ここは柵あるからいいですけどね」

 

 先立って歩き出すセイウンスカイの背中をぼんやりとした視界の真ん中に捕まえ、ゆっくりと後ろをついていく。コンクリート造りの堤防の上。潮風に晒されるそれは踏まれる度に二人分のざらざらとした足音を奏で、抗議をしているようにも聞こえた。

 段々と、吹き付ける風が強くなる。それと同時に水面からの反射も増え、彼の視界はますます青みを増していた。

 

「どこまで歩くんだ?」

 

「まあもうちょっとです。堤防の先まで」

 

 漁港を取り囲むように建てられた堤防。その先が、彼らの目的地だった。道中にはセイウンスカイと同類の趣味を持つであろう人影がいくつかある。何人かの傍らのバケツには釣果が入っていて、セイウンスカイはリサーチが間違っていなかったことに胸をなで下ろした。

 

「さて。着きました」

 

「意外と遠いな」

 

「仕方ないですよー。良い釣りは良い場所選びから始まるので」

 

 海人は釣りに関しては素人だったが彼女の言うように、場所が大事というのは何となく理解できた。なので、彼女の後についてまたしばらく歩く。そしてようやく、セイウンスカイの足音が止まった。

 

「到着でーす。トレーナーさんは待っててください」

 

「荷物はおろしていいか?」

 

「どうぞー」

 

 背中にかけていた大小の荷物を下ろす。クーラーボックスや椅子など重要なもの。彼女は自分の分の荷物を下ろすと、海人の足元にあるそれも回収し、テキパキと椅子を並べ、クーラーボックスを置き、バケツを広げて海水で満たす。

 餌は使い慣れたパックに入った虫エサ。もし学園に持っていったら悲鳴が上がりそうな見た目だが、セイウンスカイには見なれたもの。

 

「さあ出来ましたよ。早く座った座った〜」

 

「そうだね。やろうか」

 

 椅子に座る海人の横で、セイウンスカイは釣竿を用意し始めた。カチャカチャと色々な部品をいじる音は彼にも聞こえていて、隣に座るウマ娘がサングラスに映った。

 それに気づくことなく彼女はリールを固定し、糸留めから糸を外す。その後は熟練の手さばきでベールを起こしてさっさとガイドに糸を通してしまった。竿の先に付けられた鈴がチリンと鳴り、その金色の表面に写った景色が揺れた。

 

「さて。一本目……っと、見られてた」

 

「どんな作業をしてるものかと思ったんだ」

 

「まだ終わらないよ?」

 

 覗き込むように、眼前にいた海人にやや体が跳ねる。脅かさないでよね、という文句をつけながら仕掛けをつける。錘に糸を通し、サルカンと結んで反対側には針を付けたハリス。非常にシンプルで飾り気のない仕掛けだ。

 

「はい。仕掛けはつけたからあとは伸ばすだけ……じゃないや。えーと」

 

 ガサガサ荷物を漁って取り出したのは三脚。地面に置いてぐらつかないことを確認すると、セイウンスカイはロッドを長く伸ばして固定していった。長さとしては四メートル越え。長めの竿だ。

 

「はい。1本目完成!」

 

「長くないか?」

 

「トレーナーさんには言ってなかったよね。今日何するかって……ズバリ、『ブッコミ釣り』!」

 

「ほう?」

 

「そこは『ブッコミ釣り』!? ってくらい驚いて欲しかったのに」

 

「気が付かなくて済まないね」

 

 おどけて手を広げ、大きくのけぞるセイウンスカイと、全く身動きしない海人。楽しい雰囲気なので尚更無反応が痛く、彼女はむっと下唇を突き出してから伸ばした竿を勢いよく振った。空気を引き裂く音がして、数秒間の沈黙。彼の聡くなった耳に届く小さな着水音。数十メートルもとんだ仕掛けが海面に沈む。

 

 ガッツポーズとともに拳を握り込んだセイウンスカイは、三脚に竿を預けて経験者の口を開いた。

 

「ブッコミ釣りってのは仕掛けを入れて動かさないでずっと待つってものです。投げたら後は待つ。ただそれだけ~」

 

 流ちょうにずぶの素人への説明は続けながら、自分の分の竿を用意する。そう、彼女は二本釣り竿を持ってきていたのだ。クーラーボックスだって、三脚だって全て彼女のもの。海人はこれまで釣りと縁のない生活を送っていたから仕方ないといえた。

 

「釣れるのか? それで」

 

「釣れなかったらやらないよ。昔からあるれっきとした方法だもん」

 

「そういうものか」

 

 彼は目の前に立てられた竿に疑義の視線を向ける。眉間に生まれたいくつかの谷と、顎に添えられた手。そして喉の奥から漏れる空気が疑ってはばからない彼の心境を大きく表していた。

 セイウンスカイは横から聞こえてくる大人げない唸りを無視し、自分の分の仕掛けをセットした。完成させたら同じように投げてしまい、彼女も三脚に釣竿を預けて伸びをする。

 

「ふわぁ……さて、釣れたらどうします?」

 

「私が疑ってるから?」

 

「ええ。トレーナーさんのその顔はどう見ても疑ってますからね」

 

 話しかけられた時にはセイウンスカイを見ていたサングラスが気まずそうにそらされる。そんなに微妙な顔をするなら疑わなければいいのにと思うが、専門外のことは分からないものだ。彼女も、彼が言い渡すトレーニングの効果を疑ったことも一度や二度ではない。

 仕方ないという意見もあるが、それはそれこれはこれ。ゲーム機などよりよほど手に馴染む趣味である釣りに関しては、一家言以上あるのがセイウンスカイというウマ娘だった。海人にしては珍しい物言いだったので余計に気になるというのもあった。

 

「なら、君の願いを叶えてやろうじゃないか……私のできる範囲でね」

 

「おー? 言ったね?」

 

「ああ、言ったとも」

 

 言質はとった。あとは待つだけ。セイウンスカイは、もう既に勝利を確信していた。制限時間は特に言っていなかったので帰るまで。前日、何時までやる? という質問に海人は「君に任せるよ」と言ったので正直釣れるまで粘ってしまってよかった。

 

「なら、待ちましょ。ブッコミ釣りは駆け引きは無いけど、のんびりお話して待つのが醍醐味だからさ」

 

 そう言いながら被った大きめの麦わら帽子を直し、大きな水筒に入れてきたスポーツドリンクで口を湿らせる。熱中症対策は医者がいるということもありバッチリだ。

 

「釣りごとに楽しみ方は違うってことか?」

 

「そりゃね。サビキとかフライフィッシングとか魚との駆け引きを楽しむのも好きだけど。私はこう言うのんびりしたのも好きなんだよね」

 

「君らしい」

 

「そうでしょ?」

 

 湿度は高いが、風があるおかげで耐えられる暑さ。首元にしたたる汗を拭って、彼女は水面に目を凝らす。魚影はそんなになかった。昼間ということもあるだろうし、もしかしたら今日は運が悪い日かもしれない。

 

「しかし、かかったらどうやって分かればいい?」

 

「鈴が着いてるのでそれで」

 

「なるほど。それなら私にも分かりそうだ」

 

 海人がサングラスの視線をじっと上げたその先。残念ながら何も見えなかったが、彼女が言うならそうなんだろうとひとつ頷いた。長いツバの、トオダ自動車のキャップが動く。

 

「しかし。アウトドアできる格好持ってたんですね」

 

「一着だけ用意はしてた。使うことになるとは思わなかったけど」

 

 ライフジャケットの下に着込んでいるのはもちろんいつものスーツではない。靴も革靴などではなく、セイウンスカイとしてはよく持っていたものだと感心してしまっていた。

 それに、滅多に見られない格好と言うのもある。学園では四六時中スーツだし、何回か見た私服もあまり印象は変わらない。ワイシャツがポロシャツになっていたり多少は緩くなっているのは事実だが、見た目は劇的に変化がない。

 

「なんか新鮮で……ドキドキしちゃう?」

 

「してないだろ」

 

 とはいえ、新鮮で気になるのは事実だった。フイッシングウェアを様々見てきた彼女からしてもそれなり以上に良いメーカーのものに見える。帽子含めて全身、多少年季が入っているのが気になるところだった。

 

「しかし私そんな帽子貰ってませんよ」

 

「ああこれか……まだあるのかな?」

 

「いつの間に……なんか私が持ってないのにトレーナーさんだけもらうとか逆じゃない?」

 

「デザイン変わってるかもしれないけど、言えばくれると思うよ?」

 

 今度大山あたりに言おうと心に決め、彼がしているように背もたれに体を預けた。居心地が抜群に良いという訳では無いが、慣れ親しんだ感触。夏のギラギラとした反射光が眩しい海を、セイウンスカイは目尻を下げて眺めていた。

 

「しかしありがとう。何から何まで用意してもらっちゃって」

 

「ん? ああ、気にしないでよね。私が好きでやったんですし?」

 

「そういうもんかね」

 

 釣りの方法を疑っていた時とは打って変わり、微妙に正面から顔を外して彼は背中を丸めていた。左手が逆の手首を握りしめ、サングラスのレンズに隠されない眉は右から左へ波打っている。

 やはり、珍しいと言うべきかこの前からおかしいと言うべきか。セイウンスカイはううむと口には出さず、心の中で痛くなるほど首を捻った。落ち着きがないと言うべきかナーバスと言うべきか。

 

「そう。誘ったのは私だし。余計に道具持ってきてたし。ただでさえ初心者には結ぶのとか投げるのとかむずかしいのに、トレーナーさんにはもっと大変だろうし」

 

「まあ、それはね」

 

 目のことで苦労する姿は散々見ている。息抜きの時くらいはそれを忘れて欲しいというのが、心の奥底にある思い。

 

「なんにも心配せずに楽しんで欲しいからさ。だから気にしないでよね。また私に迷惑かけてるって思ってるかもしれないけど」

 

「よく分かるな?」

 

「そりゃ一年以上の付き合いだよ? ある程度は分かるって」

 

 皆、外見から「取っ付き難い」や「気難しい」という印象を受けるので敬遠されがちな海人だが、セイウンスカイが一年以上見てきた感想は「意外とわかりやすい」というものだった。手や足、眉間やこめかみなどを見ているとよく感情がわかる。

 今の彼はさっきから「申し訳ない」という感情だろう。精一杯自分の気持ちを言葉にし、海人の重しを取ろうとした。

 

「トレーナーさんなら私の性格よく知ってると思うんだけどさ」

 

「どんなだ?」

 

「意外と気を使う方」

 

「どうだか」

 

「ひど」

 腕をのばし、脇腹に拳を押し当てる。バランスを崩すギリギリまでぐいっと力を込め、「やめなさい」と言われる前に弾かれるように手を離す。何にもしてませんけど? と手をヒラヒラ振りつつ得意げなセイウンスカイ。

 彼は怒る素振りすら見せないで、顔を正面に保ったままだ。

 

「それは冗談としてもね。初めての釣りで、色々不自由もあるトレーナーさんがどうやったら楽しめるか。セイちゃんなりに色々考えてるんだから」

 

「そうだったか」

 

「そう。トレーナーさんがあの手この手で私のやる気を出させるようにね?」

 

 同じにしたことで怒られるかとも思ったが、彼はなるほどね、と呟くに過ぎなかった。サングラスの向こうに押し込められている感情を、彼女が全てを理解するのは難しい。

 

「まあそんなんだから。今日くらいはよっかかってよ」

 

「倒れないか?」

 

「あ、ウマ娘なめると酷い目にあいますよ?」

 

「わかっている。君の力の強さは。そもそも筋肉の効率が段違いなんだから」

 

「分かればよろしい……あ、なんかあったらどんどん言ってね。大抵の事は教えられるからさ」

 

 目下一番の課題は魚との格闘戦の仕方を彼が知らないということ。釣果は釣りあげてこそ釣果だ。つまり、水の中にいるのは針にかかっただけで釣果ではない。とはいえ、言葉で教えるのは難しくかと言って釣竿を奪ってしまえば海人が楽しめないというジレンマをセイウンスカイは抱えていた。

 

「寄りかかる、か」

 

 わざわざ口に出すところに、海人の瞬間以上の迷いが透けて見える。シンボリルドルフやフジキセキと比べたら頼りないのはわかっているので、こういう時くらいは頼って欲しい。彼女は正直にに口に出すべきか言葉をよく噛んだものの、結局また飲み込んでしまった。

 

「たまになら……いいかもね」

 

 強調される『たまになら』という五文字。全く頼られず拒絶されるよりは良い事だと何度も頷き、心へ変化を刻む。とはいえ全面的に寄りかかられてる訳ではなく、深く息を吐いて落胆したくなる彼女がいるのも事実だ。歳か。体格か。はたまた雰囲気か。

 

「そのどれも、かな」

 

「何か言ったか?」

 

「ああ、いや。なんにも」

 

 足りないものを突きつけられるが、そのどれもがすぐにはどうしようもない事だった。幼年より積み重ねてきた雰囲気は変わらないし、身長もすぐには大きくならない。歳は、いくら経っても海人との差が縮まることは無い。外に出る時にエスコートを頼まれるのは寄りかかられている証拠ではあるが、なんの憂いも葛藤も見せず、頼られてみたかった。

 

「こんなもん?」

 

 自分の心境を言語化し、セイウンスカイは頷く。また新たな目標が出来てしまった。学園に来た頃はのんべんだらりと日々を生きていれば良かったはずなのに……とGIを勝っておらず、《アルゴル》の一員でもなかった時期を思い出す。

 

 思えば随分と遠くに来た。出走だけでなく、皐月賞勝利までしてしまった。それも全てこの横で身動きせず椅子に座って不明瞭な視線を海に投げている男のおかげだと思うと、なぜだか不思議な気持ちがしてくるのであった。

 

「そういえば、だ」

 

「はいはい?」

 

 そんな男の声により、引き戻されたセイウンスカイ。また横を向いてみれば、ふたつのレンズがこちらを注視していた。

 

「今の時期は何が釣れるんだ?」

 

「調べてなかったんです?」

 

「今日を休みにするためにずっと仕事してたからな」

 

「まあ、なら仕方ないかな? 夏のここはねアジとかキスとかサバとか。何ならクロダイとかソウダガツオとかも釣れるらしいよ?」

 

 魚の名前を出す度に、あらゆる情報が駆け巡る。おいしい食べ方は当たり前としても特徴や釣れやすい釣り方、どのように捌くかまで。年齢の半分以上釣りをしている中堅釣りウマ娘からしたら当たり前の事だったが……質問者は明らかに中空に視線をさ迷わせていた。

 

「あー……うん」

 

「もしかしてピンと来てない?」

 

「……恥ずかしいね」

 

 えー! と叫びたくもなったが釣り場で叫ぶのは良くないし、彼なら仕方ないと納得もしてしまう。テレビなどでも魚が泳いでいる姿などマジマジと見ないと思われるだろうし、そもそもテレビがよく見えないだろう。

 自炊をするようには見えないし、食べる魚はことごとく調理済みとあってはピンと来ないのも仕方なかった。

 

「まあ名前だけでも覚えててよ。釣れたらその場で解説するし」

 

「よろしくね」

 

 今回ばかりは素直に頼ってきた。自分のペースに持ち込んだ方が良さそうだと彼女は心のメモに発見を書きつける。そして同時に、別のぼやきも一緒に文字に起こす。

 

「釣れないねぇ」

 

「今の所ナシの礫か」

 

 三十分以上経っても、釣果はゼロ。ゲットしたものと言えば強い日差しとしたたる汗くらいのものである。

 

「昼間だし仕方ないよ。狙い目は夕方かな」

 

「まだまだあるな」

 

「嫌?」

 

「嫌だなんて。一人だったらもう帰り支度してるかもしれないけど」

 

「まー、釣れなきゃそうだよね」

 

 釣り人に必要なのは忍耐だとセイウンスカイは思っている。もっとも、ここにいる釣り人は三々五々別の考えを持っているだろうが、彼女の考えとしては忍耐が一番大事だ。

 

「でも、一人ならって言った?」

 

「君がいてよかったと思ってるよ。やっぱり話し相手がいるのはいい」

 

「おやおや〜? 今のセイちゃん的にポイント高いですよ〜」

 

 一人よりも二人なら。彼女にはそう聞こえた。にんまりと口角を上げ、今度は人差し指だけで彼の左腕をつついてみる。ぐいぐいと指先には、意外と硬い腕の感覚があった。

 昔取った杵柄の名残。スポーツをやっている姿は想像できないが、確かに長袖の下にはその夢の跡があった。

 

 セイウンスカイも去年から比べれば随分筋肉が着いたが、そもそもの体格は逆転できない。海人の腕と比べれば、彼女のはふた周り以上も細かった。

 改めて見てみれば身長も高いし肩幅も広いし腕も太め。白衣にスーツというインドア的な格好とは正反対な体格を持つことを、意識しているウマ娘や職員はいるのだろうか。

 これは鍛えたら大きな獲物とも格闘できるようになるかもしれない。大物釣り師の誕生の予感に胸を躍らせながら、海面まで伸びる道糸を目で追った。

 

「あとは根比べ?」

 

「そんなところです。のんびり、と……どんな話をします?」

 

 空より深く色を移す青色を見ながら答える。

 

「話のネタねぇ……飽きるほどあるんじゃない? いつか湧いてくるでしょ」

 

 なんともやる気のない返事に笑ってしまうが、時間はたっぷりとある。海人とは反対に椅子に深く腰掛けて、セイウンスカイは風に吹かれていた。




かこちゃん氏、評価を頂きましてありがとうございます!これからも書き続けますのでお付き合いお願いします。

さあそして少しでも面白いと思われたら、この機会に是非、感想評価お気に入りをして頂けるととても嬉しいです。
では、次回お会いしましょう。
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