しばらくは書き方とか間隔の入れ方とか変えて試すかもです。
あと原作改変タグを追加しました。大きな流れは変えないと思います。
気が付くと腹がとても暖かく、心地よい感覚に包まれていた。
(う…腹があったけぇ…)
目を開けるとそこには、ホイミスライムのにへらとした笑顔があった。体の傷を治してくれているようで、あたりにはホイミを詠唱した際の黄緑色の光の粒が舞っている。ベビーサタンの体はみるみると治っていった。
「ありがとう」
讓次がそう言うと、ホイミスライムは何を言っているのか理解できていなさそうに首を傾げた。
(言葉が通じないのか?…というか日本語が通じないのか?…それにドラクエの世界で人間語をしゃべれる魔物は少なかった気がする)
「●▼◇✕✕●□▲」
ホイミスライムが話しかけてくると、なぜかその内容が理解できた。
(ダイジョウブ?って言ってる…明らかに日本語と違うのになんで理解できるんだ?)
「あっ」
讓次はそこである記憶を思い出した。この塔に連れてこられる前のエリート魔族のベビーサタン、レベルズと呼ばれていた頃の記憶である。様々な悪魔系が住む村、村でも変わっていた師匠に様々な魔法を教わった日々、「つぎは うぬらの じだいじゃ」とか言われて村からバシルーラされたこと、魔族(魔物)語のことなど、2、3年の事だが様々な記憶が蘇ってくる。
(…そうだ…俺は魔族として何年か村で育てられていたんだ…でもともかくお礼を言わないと)
「ありがとう、助かったよ!」
今度は魔族語で話すと、ホイミスライムは空中で優雅に一回転した。どういたしましてのかわりのようだ。
(今後は違和感ないだろうし、こっちの名前のレベルズで通すか)
「俺はレベルズだ、あんたはなんて名前なんだ?」
「そうかレベルズ ボクはミイだ 助けられてよかったよ」
「さっき物陰から見かけたけど 戦士の格好をした人間にやられたのかい?」
「そうなんだ、あの男めちゃくちゃ強くて。それより、命を救ってもらったしなんか手伝えないか?」
「ん~今はないかな 今度お話しようよ じゃあまたね」
そう言ってミイはフヨフヨと去って行ってしまった。
(ミイか…助けたのに何も求めないなんてかっこいいな…見た目はかわいいけど…今度何かお返ししないとな)
「いろいろあったけど、もう一回現状を考えよう」
(さっき暴走したのはなぜだ?…魔族の村に居た頃の記憶も感情も残ってるから、それが暴走したのか…?…もうしっかり思い出したし暴走することはないと思うけど心配だな)
(この体の能力はどうだろう?)
魔族の村で練習した通り、体の奥底から流れる魔力を捻出し、爆発をイメージして呪文を唱える。
「イオナズン!」
呪文は発動しないが、詠唱した時に体からオレンジ色の光の粒が出て、少し疲れた気がする。
今度は、おどろおどろしい死をイメージして呪文を唱える。
「ザラキ!」
同じように紫の光の粒が出て、また少し疲れる。
転生前の記憶を頼りに、適当に呪文を唱えてみる。
「メラ! イオ! ギラ! バギ! ヒャド! ホイミ! 後は…ザキ!」
呪文は発動しないし、光の粒も出ない。疲れもない気がする。
(ザラキ-イオナズン-メガンテは教わってたから詠唱したときに光の粒が出たな…発動しなかったのはMPが足りないからか?…メガンテは………やめとこ…他の魔法は練習してないから出ないのかな…それともモンスターズみたいに生まれた時からできる呪文が決まっているからか?そうだとしてもあの村の師匠はもっと初級の魔法を教えてくれたらよかったのに…生き残って成長したものだけが強力な魔法を使えるとかいかにも魔族っぽいけどな)
(…他に使えるものは“つめたい息”か。)
息を吸い込み、人間の頃にはなかった肺の近くにある器官に空気を入れ、一気に吐き出す。
すると、小さな氷の欠片を含んだ白い息が、地面を引っかきながら前方に広がる。息に触れた地面は、霜がびっしりとついていた。
(これはすごいな…原作じゃここを通過するときの主人公達にはきつい攻撃だったはず…フォークで攻撃はそこそこだった気がするが…近接戦はしたくないな…っていうか主人公来るじゃん!さっき会ったサーベルトがドルマゲスに殺されてたら主人公来るじゃん!…これはまずい!…あんなバケモンみたいな身体能力したやつと戦いたくない!しかも2人じゃん!俺は逃げるぞ!)
リーザス像の塔の最上階におそるおそる行ってみると、原作通りに冷たくなったサーベルトの死体が転がっていた。腹を杖で貫かれたようで、穴が開き血だまりができていた。
(やっぱ殺されてるじゃん!奴らが来ちまう!)
頭を抱えて動揺する。
(でもこいつを倒したドルマゲスも主人公達に倒されるって考えるとドラクエ8の世界ってやべえな)
「っな アルバート様!」
振り向くと、覆面を被った荒くれ者のような姿をした男が、何かを叫びつつ剣を抜くところだった。
斬られないようにその場から飛びのく。
すぐには襲ってこないようで様子を伺っていると、あらくれはこちらを警戒しつつサーベルトの安否を確認するようだった。
「アルバート様! アルバート… くそっ こいつがやりやがったのか!」
(あれ…何か言ってるけどわからない…この世界の人間語って…日本語じゃないのか…それよりこれやばくね?俺がサーベルト殺したことになるんじゃ)
「ぶっ殺してやる!」
何か叫びつつ斬りかかってくる。
慌てて背中についた羽根を羽ばたかせて後方に飛びのくが、フォークに当たり甲高い音とともに三又の部分に横に傷が入る。
(この状況を見られた以上覆面男ををリーザス村に返すわけにいかない…とにかく逃げられなくなるように足を弱らせよう)
すぐさま息を吸い込み、つめたい息を吐き出す。
「ぐっ」
氷の欠片を食らったあらくれの足は傷だらけになり、霜が付着する。
すると、あらくれは距離を取り、腰のポーチから緑の草を取り出し食べた。足から蒸気のような白いもやが出てくる。
(なんだ…?くそっ!やくそうか…けど逃がすわけにはいかねぇ!)
近づきつつ、つめたい息を吐きだす。
すると今度はあらくれが後ろへ飛び、躱される。飛んだ先にはサーベルトの遺体が横たわっていた。
「…くっ アルバート様!」
よく見るとあらくれはズボンがボロボロで、そうとう苦労して登って来たようだった。
(奴はこの塔を登って来たんだ…弱ってるはずだ…このまま攻めれば行けるかもしれない)
しかし現実は非常だった。
「覚えていろよベビーサタン…追いかけて必ず殺してやる…リレミト!」
そう唱えるとあらくれとサーベルトを包むようにオレンジの球体が出現した。
「おいやばいって!」
球体へ飛んでフォークを突き出すが、到達する前に球体は小さくなって消えてしまった。
(これ…死んだわ…ゼシカの仇が…俺になると…主人公達に追われる…しかもあいつらはドルマゲスもラプソーンも倒すぐらい強くなっていく…ムリポ)
(2022/1/30 魔族語(魔物語)の色を黄緑から緑へ変更しました。)
・言語について
日本語:紫
この世界の人間語:黒
この世界の魔族語:緑
呪文は人間語も魔物語も日本語も共通とします。リレミト!
原作ストーリーって入れた方がいいですか?
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入れてほしい
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いらない
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どっちでもいい