5人兄弟とセカイの関わり方 宮女の教師編 作:エビデンス海老天むす
3週間投稿できずに申し訳ありません。
自分のペースで投稿するとは言え、間を開けすぎましたね。
ではどうぞ〜
咲希「私は、ほなちゃんをバンドメンバーに誘うのをやめたんです。」
志歩と話して1週間後、体調を崩していた咲希が学校生活に復帰し、あの3人はこれから望月さんをバンドメンバーに引き入れる為に動くと思っていた。
そう。勝手に僕が思い込んでいただけだった。
(数時間前)
(教室のセカイ)
咲希「あれ?先生こんにちは〜」
ギターの練習をする為にセカイに来るとちょうど一歌達と会った。
一也「やぁ、みんなで何を話してたんだ?」
ミク「せっかくバンドメンバーが増えたから3人の思い出話を聞いてたんだ。」
一也「そうか、面白そうだね。僕にも聞かせてくれないかな?」
それから三人の思い出を聞いていたが、3人とも望月さんの話題は話さない。
それから三人は、バンドの練習を始めても、望月さんの話題は出さなかった、練習が終わりのムードになってきたので
一也「そう言えば望月さんの事はどうなったんだい?」
それを言った瞬間教室の雰囲気が凍りついた。
どうやらを言ってはいけない事を言ってしまったようだ。
(現在)
一也「誘わないってなんで‥‥かな?」
一歌「実は‥‥
僕は中学時代、望月さんに何があったのかを聞かされた。とても優しい彼女は全員の味方で居ようとしすぎてしまったのだ。
一也「そんなことが‥‥」
咲希「だから、アタシはほなちゃんが苦しくない方がいいって思ったんです。本当は‥一人になんてさせたくないけど‥‥‥苦しい時に、一緒にいられなかったアタシがそんなこと言うのって、すごく自分勝手だなぁ。って。」
僕は咲希の言うことになにも言えなかった。そう言う問題は教師として非常に触れにくく、俺はどうしていいのか分からなくなってしまった。
その日はその話を最後に解散してしまった。
(数日後)
(教室のセカイ)
現在セカイには一歌、ミク、ルカそして僕の四人がいる。志歩はバイト、咲希は部活で後から合流する予定だそうだ。
僕は初日に定めた課題曲を数日でクリアし、現在3個目の課題曲に挑戦中である。最近自由に弾けるようになってきて、ギターが面白い。アコギだけでなくエレキギターにも挑戦しようかと考えている。
一也「ルカ、ここってコツってある?」
ルカ「そこは、手首だけじゃなくて腕も使うと良いわよ。」
僕はルカのアドバイス通りに弾いてみると、しっかり弾くことができた。
一也「ありがとうルカ、ルカには感謝しても仕切れないよ。」
ルカ「ふふ、どういたしまして。」
ミク「それにしてもカズヤ、本当に上達したね。数週間前まで、ギターを触ったことがないと思えないほどだよ。」
一歌「先生って元からなんでもできそうってイメージだったんですけど、想像以上になんでもできて凄いです。」
カズヤ「そんな事ないよ。ミクやルカ、志歩が丁寧におしえてくれるからだよ。」
ルカ「あら?志歩にも教わっていたの?ずいぶん熱心ね。」
一也「いや、僕からお願いしたわけじゃなくって、志歩から教えに来てくれるんだよ。『なんで?』って聞いたら『あまりに熱心に練習してるから思わず教えたくなった。』って言われたよ。」
ミク「ふふ、志歩っぽいね」
ふと、一歌の顔を見ると少し暗い顔をしていた。今日一日、集中できていないような気がする。
ルカ「ねぇ、一歌、どうかしたの?」
一歌「え?どうかって‥‥」
一也「今日一日元気がなさそうだけど大丈夫?」
ルカ「ギターの音が迷っているように聴こえる。それに、歌も」
一歌は暗い顔で答えた。
一歌「聞いてもらっていい?」
ルカ「ええ」
僕は黙って頷いた。
一歌「大事にしたい友達がいるの。でも、どちらかの気持ちを尊重するとどちらかの気持ちに答えられなくて‥‥私どうすればいいのかわからなくて‥‥」
ルカ「一歌はどうしたい?」
一歌「私はどっちも大切にしたい。でも‥‥」
ルカ「音には正解がないのよ。」
一歌「え?」
ルカ「ある音をいいと思うかはその人次第。一歌達にとって素敵な音は……どんな音なのかしら。」
一歌「‥私達にとって1番の‥‥先生はどう思いますか?」
一也「え?俺?」
一也「俺は‥‥‥分かんない。」
一歌「えっ?そ、そうですか。そうですよね。」
ルカ「‥‥‥」