ぼくこそトレセンのやべーやつだ。 作:加速装置制限反対派
『Truth is stranger than fiction.』
『事実は小説よりも奇なり』と和訳されるその言葉は、
エクリプスというウマ娘の強さを表した
『eclipse first the rest nowhere.』ということわざと同じく
イギリスよりやって来た言葉らしい。
トレーナーという職業柄、ウマ娘という神秘の塊と常に接してきたからこそ、この言葉はあながち間違いではなさそうだとあなたは感じていた。
つい先日ユニトレーナーをトレセン学園へと輸送する任務を果たし、理事長や他のトレーナーたちの祝福を得て彼女は中央のトレーナーの仲間入りとなった。
そして本格的にトレーナーとしてウマ娘のスカウトを始めるかと思いきや、彼女は自他共に認めるであろう本の虫っぷりを発揮。
三日ほどトレセンの図書室に居着き、同じく本の虫なのであろうゼンノロブロイをスカウトしてくる始末。これには同期である桐生院トレーナーと一緒に苦笑いを浮かべたものだ。
そんな事を思い返していたからか、上の空になっていたあなたはティーカップから紅茶を少しこぼしてしまう。
「………ちょっと、聞いていますのトレーナーさん?」
こぼした紅茶の熱さから思考が現実へと戻り、対面に座るメジロマックイーンの心配する声に問題ないと返答する。
「まったく……話があるからと呼ばれて来たというのに、あなたが上の空では会話が始まらないじゃないですの。」
そう言って、マックイーンは目の前のいちごパフェ(特盛)を頬張る。週一のスイーツに彼女は満足げだった。
そしてあなたはユニトレーナーの事を話し出す。
『シリウスのトレーナーが女の子を連れ込んだ』という噂が曲解に曲解を重ねて広まった結果、マックイーンを筆頭としたシリウスメンバーに折檻された時に事情を説明はしたが、それはあくまでざっくりとした物であり………まあ端的に言うと、マックイーンに機嫌を直して貰おうという感じである。
「………それで?彼女は地方から中央に移籍したトレーナーさんで、疲れて倒れていたのを発見したから帰るついでに連れてきた……ここまでは分かりましたわ。」
ワナワナと震えるマックイーン。
謎のオーラ的な何かであなたの持っていたティーカップにヒビが入る。
「じゃあ何故!お姫様抱っこで連れてきてるんですのよ!!ゴールインじゃないですの!!」
マックイーンは激怒した。
この朴念仁トレーナーをどうにかせねばならぬと決意した。
マックイーンにはまだ恋愛というものはわからぬ。
マックイーンはレースを全てを捧げてきた。あとスイーツ。
勝負勘を鍛え、重賞を制して暮らしてきた。
けれどもこの胸に秘めた感情には人一倍敏感であった。
この後、トレーナーの奥義『追いいちごパフェ』によって
どうにか機嫌を直したマックイーン。
だが安心してはいけない。
黒い刺客があなたを待っている。
【人物紹介】
・シリウストレーナー
鈍感ってレベルじゃねぇぞ!
マックイーンにスイーツ奢って機嫌直して貰おう……とか浅ェこと考えてた。
・ユニ
幼女(ガチ)たちに紛れておままごとできる狂気を持つ。
図書室でゼンノロブロイをスカウト。
・メジロマックイーン
メジロ組の首領。トレーナーにケジメをつけさせようとしたが、いちごパフェに負けた。
・いちごパフェ(特盛)
お値段1680円(税込)。長年の研究によってカロリーは抑えつつもゲロ甘なパフェが爆誕。
甘党界隈では力のはちみー、技のいちごパフェと呼ばれているとかいないとか。
・黒い刺客ちゃん
お兄さま…♡