最後の転生   作:狼黒

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ゾンビでしょあれ

いやぁ、グレンもせこい手使うねぇ

(確かに‥) 

グレンのクラスとレオスとやらのクラスの『魔導兵団戦』を見ながらそう思う

グレンの評判が下がってるけど、まぁあいつも怪しいとしか思ってるからじゃない?

じゃなきゃあいつがこんなことしないでしょ

え?私?だるいから参加してないよ?

大体どちらがシスティーナと結婚するかなんて興味ないし

それにしてもグレンは実戦型、レオスとやらは理論型、全く正反対の型がぶつかり合ってるねぇ

(今のところ勝負は五分五分ですね)

それにしてもリィエルは避けるだけに使うのかね?

いや確かに錬金術以外は全くといって良いほど駄目だけどさ‥

(でもそのお陰か一人で前線を抑えてますから良いのでは)

まぁね、リィエルの評判知らない奴からしたら滅茶苦茶脅威だからね

それよりもあのレオスとやら‥

(末期ですね、恐らくこの対決が終わったら死亡するかと)

ま、あんな物取ったのが運の尽きだね

流石に私でもあれはどうにもならん

さてと、私もそろそろ動くかね

 

結婚式ねぇ‥面倒くさい

早く終わってくんねぇかな

(まぁ待ちましょう)

それにしてもさぁ‥

(完全に偽物ですね、恐らくジャスティス=ロウファンかと)

分かってる、多分そろそろグレンが来るさ

「システィ‥」

私の隣に座っているルミアが心配そうな顔をしながらそう呟く

ルミアと一緒に居るリィエルも心なしか表情が悲しそうだ

心配しなさんな、もうすぐ‥

(五秒後到達)

さてと、そろそろ準備しますか

 

生きる屍ねぇ‥バイオハザードのゾンビじゃん

(武器などを使ってくるのでまだあっちの方が厄介かと)

そんなことを考えながら、結婚式会場である教会の端っこにクラスメートと一緒に居る私です

まぁ何でここに居るかと言うと、グレンが殴り込んで来て

システィーナを拐った後、『天使の塵』中毒者がここに殴り込んできたから、皆端っこに避難したって感じ

「大丈夫‥皆は私が守る‥」

そう言って錬金術で錬成した大剣を構えるリィエル

成長したねぇ‥私は感激だよ‥

(そんな親みたいな事を言いましても‥)

ま、それはそれとして

「はいごめんね~」

そう言ってリィエルを掴むと後ろに下がらせる

「なっ!?おい!」

キャロリン、準備は?

(誤差修正0.5、エネルギー充填完了、拡散か収束どちらにします?)

まとめてやる、拡散で行こう

(‥切り替え完了、照準よし、発射準備完了)

キャロリンの報告と同時に中毒者が襲いかかってきた

ま、もう遅いんだけどね

『ふぁいやー』

その言葉と同時に私の目の前に魔法陣が現れ、太くて青い閃光が放たれる

その閃光が中毒者の目の前に行くと、次の瞬間には分裂し無数の閃光となって中毒者に降り注ぐ

あ、皆に目閉じてた方が良いって言うの忘れてた

(今さらですよ?)

そんなこんなを話しているうちに閃光が収まった場所を見てみると、中毒者は跡形も無く消し飛び、その場所にはちょっとしたクレーターが出来上がっていた

埋め立て面倒くさそうだな‥

さて、後は外の連中を片付けに行きますかと

「じゃあリィエル、クラスメート宜しく」

「う、うん‥」

おう、リィエルが驚いてる所なんて久々に見たね

クラスメートの方は‥後で記憶操作しておくか

そんなことを考えながら、外の連中を片付けるために外へ飛び出した

 

その後の話をしよう

あの後、中毒者を殺しまくって戻ったら、システィーナがグレンにおんぶされながら戻っていた

因みに私が暴れた件だが、記憶操作してるから私の事がバレることはなーい

で、あの婚約者は偽物らしく、本当の目的はグレンだったとか何とか

あのイカれ野郎に好かれるとは‥モテモテだねぇ

ま、公式にはフィーベル家を乗っ取ろうして、それに勘づいたフィーベル家がグレンに阻止を依頼してきたと言うことになった

ま、その方が世間体にもよろしいんじゃろ

(ま、あんなことがあっても何時も通りの学校生活を送れているのは凄いことだと思いますけどね)

そーだねー、メンタルの強さは見習うべきだね

ま、それはそれとして今日は教室で寝るか

外は曇ってるしねぇ

「どうかこのゴミクソボケカスクソ野郎に力をお貸し下さいぃぃぃぃぃーーー!!」

おー、見事な土下座だねぇ

「で?これは何事?」

「ク、クレーヌさん、実は‥」

リンの説明によれば、グレンは論文を提出しておらずこのままだとクビになるためすぐさま研究をせねばならないらしく、遺跡調査に自分の生徒を動員しようとしたが、ギイブルによってそれがバレ、もうやけくそで土下座をしたのだとか

報告書は出してたのによぉ‥何でこういうことを忘れるかね

(どうもそんなものがあることを知らなかったようです)

マジかよ‥

等と思いながらリンの頭を撫でている

何と言うかね、こいつ子猫みたいな感じがあるんだよね

「先生、顔を上げてください」

お、天使のルミアがグレンに救いの手を差しのべた

その後も次々とグレンに救いの手が差しのべられる

ギイブルよ、なんだかんだ言ってついていくんじゃないの

後システィーナよ、もっと素直になった方が良いぜよ?

ま、これだけいればどうにでもなるでしょ

私は知りませんよーっと

「あ」

ん?何かあったのかね?

「クレーヌ、お前も同行な」

「はいぃ?」

思わずとある刑事ドラマの警部殿の返事になったのはしょうがなくない?

 

「あー‥何でこんなことに‥」

「まぁ良いじゃないか、こういうことも経験だぞ?」

しゃーないねん、寝たかったんじゃ

(まぁまぁ‥)

まぁあの後は特に何事も無く目的地の「タウムの天文神殿」に着いた

まぁ今私に後ろから抱きついてきているセリカがついてきたこと以外は問題ナッシングだ

(抱きついてきていることに関してはノーコメントですか‥)

もうね、慣れたからヨシ!(現場猫)

ま、さっさと終わらせようかね

 

「あー‥」

(おっさん臭いですよ)

しゃーないねん、ここ気持ち良いねん

まぁ何でこんな声出しているのかと言うと、セリカが見つけてきた温泉に入っているからだ

まぁ女子は美容とかにも気を付けるから尊敬されてたけどね

(貴女も女子でしょう?)

転生回数全部数えたらセリカより年上やぞ?

(まぁ‥確かに‥)

「む?入ってたのか」

そう言いながら入ってきたのはセリカ、相変わらずデカイねぇ‥何処がとは言わんけど

「何か変なこと考えてないか?」

「いや別に~?」

(おっさんみたいな感じになってますよ)

良いじゃん別に

そんなこんなでキャロリンと話していると、入ってきたセリカが私の隣にまで近づいてくる

「あり?どうしたの?」

「まぁ良いじゃないか、お前と私の仲だろう」

戦友だからかな?

(‥我がマスターながら鈍すぎますね)

ん?どう言うこと?

(何でもありません)

キャロリンがそう言ってると、セリカが頭を私の肩に乗せてくる

(何も言わない方が良いですよ)

キャロリンにそう言われたから、黙ってセリカの思うままにさせていた

 

デカイねぇ、ここ

(そうですね)

ま、少なくともここが天文関連だと言うことは分かったね

天文で思い出したけどプラネタリウムも見れるのかねここ

(どうでしょうか‥?)

ま、それは良いとしてさっさと終わらせ天文‥ってあれ?

ねぇ、あそこ誰か居ない?

(‥確かに居ますね)

あ、消えた

(まぁ気にする程の事ではないかと)

ま、それもそう「クレーヌ!」

「んあ?」

グレンがそう叫ぶと同時に物凄い力が私を吸い込む

吸い込んでくる方向を見ると、無かった筈の扉が現れており、そこから何か凄い力が働いて私を吸い込もうとしてくる

「ちぃっ!キャロリン!」

(反転、増強魔術全開!)

キャロリンがそう言って体に増強魔術を展開してくれるけど、吸い込む力の方が強いからどうにもならない

そうしてそのまま私は扉に吸い込まれた

 

 

慌てて駆け寄っまセリカとグレンだが、クレーヌを吸い込んだ後扉が直ぐに閉まってしまった為、どうにもならない

何とか扉を開けようとするも頑丈すぎてどうにもならなかった為、一時撤退することになった

 

 

「あーもうくそ、何でこうなるかね‥」

(文句を言いたいのは分かりますがどうにもなりません)

吸い込まれた後、強かに体を打った痛みを堪えながらも周りを見回してみる

墓っぽい物があることから多分ここは墓地なのだろう

こういう所って幽霊出るのかね?

(幽霊かどうかは分かりませんが亡霊のようなものが出てきてますよ)

『『『『『憎イ、憎イ、憎イィィィィー!!』』』』』

わーお、面倒くさそうだねこれ

ま、さっさと成仏してもらおうかね

キャロリン、やるよ

(了解)

 

 

「こりゃいったい‥」

クレーヌの捜索に当たっているグレン一行が言葉を失うのも無理はない

何せ今進んでいるのは町と思われる場所なのだが、あちこちが焼け焦げていたり、崩れ落ちているのだ

こんな事をしたのは、恐らく今自分達が探している一人の女子生徒だろう

「何者なんだ‥あいつは‥」

「落ち着けよ、グレン」

「‥分かってる」

事情を聴くのはあいつを救い出してからだ

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