今日の死刑囚は総理大臣の神藤純一、彼は情熱的な言動で熱狂的な支持を受けているがその裏では不満をぶつけた国民に神対応をしたあとでその国民を殺したり自分で雇った国民を使った自作自演のショーで人気を上げ、その女からマスコミにバレそうになったらその女と
記者を殺した外道だ。
今回の逮捕は所長が向かった。総理大臣まで問答無用で逮捕できるって所長は相変わらずの
異次元の存在だな・・・
「君のような英雄気取りにはヘラクレスの刑で逝ってもらおう。」
「勘違い野郎にはピッタリですね。」
所長と喜一郎先輩が宣言する。ついにあの子たちが処刑をするときだね!この日のために可愛がって来てよかった・・・
「私は総理大臣だぞ!?国のトップを死刑にするとは何事だ!」
外道はホントにぺらぺらと喋るわね・・・私が辟易していると
「大丈夫。12の試練を全部クリアできたら解放してあげるから。」
そういって所長は壁にかけてある武器を指さした。
「武器も好きに使っていいからね。ゴール目指して頑張って。」
そういって最初の試練の猛獣を出した。
「なんだこの生物は!?馬はもっと優しい目をしているはずだ!?」
「ギリシャ神話にそんな優しい動物でるのなんて少ないですよ?」
私が神藤に突っ込む。
「ディオメデス王の人食い馬だよ。いつ見ても可愛いね。」
「馬が人を食べるってギャップこわ~!」
なに言ってるの倫太郎先輩!
「あの足・・・ホントに美しい・・・」
「人食いの猛獣に美を見出す。舞ちゃんもやっぱりサイコパス。」
私たちが話していると
「うぐはぁっ!」
神藤は無様に吹っ飛ばされた。
「強烈な後ろ蹴り!普通の馬でも500キロの衝撃だ!」
「人食い馬ちゃんは2トンくらいあるかな?」
喜一郎先輩と所長が笑顔で解説する。
しかし奴は
「チェストー!」
なんと人食い馬にまたがり羽交い絞めにし始めたのだ!
「流石は一国の総理!柔道の有段者みたいだな!」
そんな・・・このままじゃ馬ちゃんが・・・私は気付かないうちに隠された力を解放した。
「な、なんだ!?馬力が上がって・・・ごほっ!」
神藤は振りほどかれた。
「あいつ、蒼眼(そうがん)の持ち主だったのか!?」
「目の力で馬が強化されてる!?」
「まさかここで舞の隠された力が解放されるとはねぇ。」
後から聞いた話だと、蒼眼は五万年に一人の逸材らしい。
けれど・・・
「な、なんとか勝てた・・」
しぶといな・・・けどこの刑にはまだまだ可愛い動物が参加するんだから。
「今度はネメアのライオンです。」
所長が動物を話す。しし座のモデルになった怪物さしもの奴も・・・
「青銅レベルの皮膚に鋼鉄並みの牙、剣なんか効かねぇよ。」
「舞ちゃんの力で強化されてますからね。」
喜一郎先輩と倫太郎先輩が話す。
「チェスト―!」
まさかの正拳突きを喉元にお見舞いして倒してしまった・・・
「ああ、動物たちとの思い出がよみがえる・・・」
「大丈夫、私がしっかりと治しますから。」
ドクター笠松!あなたはやっぱり最高です!
その後はケルベロスが出てきて私の力で強化された素早さで立ち向かったんだけど・・・
「メーン!」
剣道までできるなんて・・・
「ものすごい腕前ですね。」
「ああ、俺が戦ってみたい。」
そんなこんなで奴は十二の試練全てをクリアした。
「なめるなよ・・・」
「お見事だね~笠っち仙豆を与えといて。」
「仙豆は笠松さんが発明したのは本当だろうか。」
そして全回復した奴は
「こんな刑務所解体してやる!」
調子にのって・・・!
「だったら私が・・・」
「いや、最後は僕という試練を乗り越えてみない?」
「舞君、ここは所長に任せましょう。その方が動物たちの仇も確実に取れる。」
わかりました・・・
「今までの試練に比べたらホコリ当然だ!」
「ああ、死亡フラグがたっちゃった・・・」
「調子に乗ったバカはほぼ確実に死ぬ!映画の定番だ。」
先輩たちが呆れた目で見る中戦いは始まった。
「チェストー!」
奴は剣を振り下ろすが所長は異にも介さない。
「孫の手にかいてもらってるレベルだ。」
正拳突きも・・・
「ああああぁ!?」
「マッサージ?遠慮しなくていいからもっと本気だしなよ。」
所長は鳩尾にぶち込まれても笑って立っていた。
「拳が粉々になっちゃった・・・」
「所長の腹筋はロケットランチャーも跳ね返すからな。」
先輩たちも私も改めて格の違いを思い知らされる・・・
「申し訳ありませんでした!お許しください!」
「さすが政治家!変わり身が早い!」
倫太郎先輩の言う通り見るに耐えないね・・・
「所長に勝てる奴っているのかな?」
「宇宙人とか?」
私と倫太郎は可能性を言ったが
「宇宙人なら学生の頃やってるよ。」
笠松さんが衝撃的なことを言う。
「自宅には剥製がところ狭しと飾られてある。」
喜一郎先輩が話したことに私は目を輝かせる。
「見てみたいな!」
「舞ちゃん勇気あるね・・・」
「この前ブラックホールを散歩してきたって言ってたよ。」
ドゴォ!!
「あぎゃぁぁぁ!!」
顔面にパンチがぶち込まれ神藤は飛んで行った。
「所長が総理になったら日本はどんな国になるんでしょうね?」
倫太郎先輩がワクワクした顔で言う。
「もう世界のトップは所長にひれ伏しているよ。」
「もっと外道がさばける国になるといいですね。」
喜一郎先輩の言う通り黄泉一族の暮らしやすい世はもうすぐと思うこの頃でした。