サイコ刑務所の新人看守   作:ikkun

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刑務所のおもてなし

今日は刑務所メンバーとともにホテルにやってきました。

 

「うわ~!なんて素敵なホテルなんだ!」

 

倫太郎先輩は早速大はしゃぎしてますね・・・

だいたい怨念の声や死臭が漂ってるよ・・・

 

「おい黄泉野郎!慰安旅行じゃねーんだぞ!」

 

喜一郎先輩の言う通りここに私たちが処刑する人物がいる。

入ってすぐに無念が形となって私たちの前に現れた。

 

「ひぎゃぁぁぁ!見えてはいけないものがびっしり!」

 

倫太郎先輩は霊感高いのに相変わらずですね・・・

 

「よくもまぁ、こんなに人を殺せるものですね。」

 

「資本主義の悲しい結末かな。オーナーは外道だね。」

 

ドクター笠松も呆れて呟く、所長の言う通り今回の外道はこのホテルのオーナーの岩合ツトム理念を忘れて部下や出入りの業者に無理難題なコストカットを突き付けた。

そのせいで建築途中に事故で業者の命が失われたりそのフォローで部下は性格が変わってしまい悪魔のような顔になってしまったことに絶望し命を絶ってしまった・・・・

 

現場を見た後私たちは命を絶った細井さんの自宅に向かった。

 

「旦那はノイローゼになって苦しみました。私は彼を助けてあげられなかった・・・」

 

細井さんの奥さんは仏壇に手をあわせ悔しさを顔に滲ませていた。

 

「自分を責めないでください。悪いのは全て岩合なのですから。」

 

喜一郎先輩も奥さんを励ます。

 

「必ずや旦那さんの無念を晴らして見せます。」

 

私はそういって先輩たちとともに細井さんのお墓に向かった。

 

「細井さんの念が残ってます本当に悔しそうだ・・・」

 

「岩合の指示で不正を繰り返してきたからなその苦しみたるや察するに余りあるよ。」

 

「ばれてたら切り捨てられてたかもしれないと思うと奴には断罪の刃を振うしかありませんね。」

 

墓地から漂う悔しさに私たちはそれぞれの思いを口にする。

こうして私たちはすぐに記者会見を受けていた奴を拘束して連行した。

 

「どこだ、ここは!?俺は何者かに眠らされて。」

 

ドクター笠松の睡眠薬とそれをかがせる喜一郎先輩には恐れいります。

それはそうと今回の死刑は特殊なためいつもの看守服ではなく別の服にチェンジしていた。

 

「お目覚めですね、ムッシュ岩合。」

 

「我々に一流ホテルのビジネススキルをご教示していただけるとは光栄です。」

 

「先輩のホテルマン姿かっこよすぎて爆死。」

 

岩合にそう言う喜一郎先輩と笠松さんの格好はホテルマンの服装、私はコンシェルジュ、倫太郎先輩はボーイだった。

 

早速おもてなしを始める。

 

「おら、もっともってこいワインはヴィンテージ以外は飲まねーぞ!」

 

岩合は横暴に食事を貪る。

 

「ワインを注ぎます。」

 

「おー!一流ソムリエにも負けない注ぎだないいぞお前!」

 

私はワインを注ぐ

 

「笠松さんどんどんワインお願いします。」

 

「分かりました。舞君すぐにお運びしますよ。」

 

その後は喜一郎先輩の特別マッサージだ。

 

「大分凝ってますね。流石お忙しい方だけある。」

 

「ここはまるで天国だな。お前らのおもてなしをビシバシ指導してやる。」

 

私たち看守は一番の絶望を刻み込むため人の希望を知り尽くしてることも知らないんだね子の外道は・・・

 

「今度は私が針治療で体をリフレッシュして差し上げます。」

 

「おお~体が温まってきたぞ。最高だな。」

 

これで準備は整った後は時を待つだけ。

私たちは岩合の呼び出しがあるまで待機していた。

 

「僕が作った料理に文句を言うなんてぷんぷんですよ!」

 

倫太郎先輩の料理にケチ付けるなんて相当に性根が腐ってるね。

 

「いいから黙って笠松氏のレシピ通りに作るんだ。」

 

「あんなひどい人の方をもむなら僕だって先輩に・・・」

 

「うるさいな!刑務所流のおもてなしが行きつく先は地獄だ。」

 

先輩が言った直後奴から呼び出しを受ける。

 

「おい、ホテルマン!気分が優れん。水を持ってこい!」

 

「承知しました。笠松氏お水を持ってきてくれますか?」

 

「直ぐにお持ちしますよ。」

 

奴の顔色は明らかに真っ青だった。

 

「さっきまであんなに血色がよかったのにこりゃ死亡フラグだ。」

 

倫太郎先輩も分かってきたじゃないですか・・・

水を飲もうとした岩合は笠松さんが持っていた水を持ってきて度肝を抜かれていた。

 

「なんだこれは!?何かが泳いでいるぞ!」

 

「これは人間の内臓を食い散らかす寄生虫です。」

 

「アニサキスといって普段は魚の体に住み着いています。」

 

私と笠松さんは解説する。

 

「何を堂々と解説してるんだ!こんな非常識がまかり通るとは!」

 

これが刑務所流の常識おもてなしですよ!

すると奴は腹を押さえてのたうちまわった。

 

「いぎゃぁああ!」

 

「もうすでに体にめぐっていますね。」

 

「ワインにも仕込んでおきましたから。」

 

「笠松さんが飼育していたアニサキスが内臓の壁を食いちぎってるんだろうな。」

 

黒い笑みを浮かべる喜一郎先輩と笠松さん、そして岩合の体の状況を冷静に語る倫太郎先輩どちらもサイコパス。

 

「これが世界の誇る天国は地獄の刑でございます。」

 

「うぐぅぅぅ~。頼む点滴を打ってくれ。」

 

奴は干からびた顔で私たちに言う。

 

「脱水症状でみるみるうちにゾンビのように。」

 

倫太郎先輩がドンびいた様子で見る。

 

「これは大変だ!すぐに治療室へお運びを!」

 

「承知しました。すぐに準備をいたします。」

 

もちろんこの刑務所は簡単に死なせないためのサービスが行き届いています。

 

「先ほどは大変失礼しました。横になってお休みください。」

 

喜一郎先輩が優しく声を掛ける。

 

「全く・・・とんでもない目に、いぃっいい~!なんじゃこりゃー!」

 

奴の体から血管が浮かび上がり苦しみがさらに増した。

 

「大変申し訳ございません!メチシリン耐性黄色ブドウ球菌を注入してしまいました!」

 

「おちょこちょいな笠松氏!皮膚組織を腐らせる菌をぶっこむなんて!」

 

二人はギャグアニメのように会話を交わす。

 

「二人とも楽しそうだな・・・」

 

倫太郎先輩はげんなりした様子で見てる。

 

「俺の体が~!てめぇらはめやがったな。」

 

「ようやく気付いたよ。この人の鈍感もあっぱれだな・・・」

 

「確かに水の時点で気づきそうだけどね・・・」

 

倫太郎先輩と私は今更わめく奴に呆れる。

 

「体が腐って肉が朽ち果てているのですぐに応急処置しますね。舞君これを塗ってあげなさい。」

 

「はい!わかりました!」

 

私は奴の皮膚に薬と思わしき物体を塗っていく。

 

「いでぇぇええ!」

 

「あぁっ!これは人食いバクテリアだ!まったく私としたことが!」

 

「本当だ!私も気づかず岩合さんの両手に塗っちゃった!」

 

「こら、二人とも!あなた達のおちょこちょいはまるで喜劇です!」

 

「この三人仕事を楽しんでるな~。ある意味ビジネスマンの鏡。」

 

痛みに耐えかねたアイツは目を盗んで逃げだした。

 

倫太郎先輩が慌ててやってきた。

 

「先輩!すぐにおいかけなきゃ!失敗なんて洒落になりません!」

 

「俺と笠松氏、舞のトリオに失敗なんてありえない。」

 

「看守君がマッサージ、舞君が針治療してたでしょ?あれがそろそろ活きてくるころだよ。」

 

そう喜一郎先輩は押してはいけない体のツボを丹念にもみほぐし私はそれをさらに効果を活性化させたの。

そうして奴の自宅に足を運ぶと

 

「あぎゃす~!」

 

「体中の体液が噴き出しセイグッパイ!あの世でも被害者におもてなしされてこい!」

 

「見た目の華やかさに騙されずちゃんと中身の見れる人間になろう。」

 

黄泉先輩の一言で死刑を占める今日このごろでした。

 

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