東方茜日誌   作:ミユメ

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少しばかりこのハーメルンでの東方の小説を読んで行きましたが…つわもの揃いですね。
期待出来る作品が多い…感想はたまに毒舌がある感じ。アドバイスもお構いなくな感じで言ってくる、っと言った感じですかね?(私からみたらですが…)
でもこちらでも感想は欲しいモノです。返信は気付いたらする派ですね。出来れば全部…
まあそれは置いておき、第二話です。


【第2話】 彼女の家へ行く

~永樹 視点~

 

 

 

 はぁ…皆こんにちは、今俺はとても疲れている。

 主に脚がな…なんでって?

 数時間近くも歩いていたら疲れるわっ!

 

 

「結構歩くなー…この森どうなってんの」

「永樹が飛べたら、こんなに歩く必要もなかったのにね。この森は広いよ、かなりね」

「へー…やっぱあれなのか?長い間この森に住んでたりするのか」

「えぇ、まあそんな感じ…もっと言えば、この森は私の領地みたいな物よ」

 

 

 ん?領地…?

 

 

「それってまさか…」

「そのまさか、この森全面は私の縄張りって所よ」

「…うわ、今まで何かすんません」

「あはは!良いよ、言わなかった私もそうだし」

 

 

 まじかよ、まさかこの森が真夏の縄張りとは思いもしなかった。

 しかもこの全面の森がだ。

 どんな実力者だよ、あー…そんな主様に俺は何て事を……

 

 

「ねぇ、永樹」

「…ん?何ですか真夏さん」

「だーかーらっ!堅苦しいのは無し!!」

「そんな殺生な」

「変わり身速いくせに、何でこうなると出来ないのかなー…」

 

 

 いや無理だろ、考えても見て欲しい。

 真夏はこの森の主何だから、それ相当に強い。

 強者相手に弱者がいきがるだなんて自殺行為にも程がある。

 

 

「えっと…殺されそうだし」

「殺さないから堅苦しいのはやめて、良い?」

「…はいはい、わかったよ……」

 

 

 いちお了承はしたが…慣れるかなー、少し時間は掛かるとは思うが努力するか。

 

 

「…んで、なに?」

「え?うーん、と…やっぱり何でもない」

「そりゃねーわ…」

 

 

 一体何だったんだか…まあ、何でもないなら良いよな…?

 

 

 

~真夏 視点~

 

 

 

 私は今、永樹と言う人間の男と縄張りである森を歩いている。

 目指す場所は、私の家。

 永樹と出会った切っ掛けについては思い出したくはないが、どうやら彼は何故此処に居るのかが分からないそうだ。

 

 

「結構歩くなー…」

 

 

 飛べたらそんな苦労もしないのに…はぁ

 会話をしている時、この森全面は私の縄張りだと言うと、永樹は驚いていた。

 無理もないと思う…ただただ森だけだが、馬鹿に広いこの森が私の縄張りなのだ。

 まあ、縄張りと言っても誰も入ってはいけない、と言う訳ではない。

 見知らぬ妖怪達が勝手に住み着いてたりもする。

 別にそれは構わない…が、あそこに入った場合は、容赦はない。

 そう、あそこに入るまでは…

 あ…あそこからそれ以上入ったら連中が来るんだった。

 その事言っておこうかな。

 

 

「ねえ 」

「何ですか真夏さん」

 

 

 …いきなり永樹が堅苦しくなった。

 会った時は全然そうじゃなかったのに…やっぱし、森の事で私を恐れちゃったのかな。

 因みに理由は「殺されそうだから」だそうだ。

 確かに、普通ならば私は殺すであろう。

 初対面なのにヘラヘラと言ったり、最初に会った時なんか…あんな……

 あぁもう!あれは思い出しちゃ駄目!!

 今すぐにでも見られた永樹を殺したい…が、出来ない。

 何故だろう、永樹は他の奴とは違うのだ。

 見れば見るほど、何故か頭の中がモヤモヤする。

 あ、ま、また考えちゃた。

 やだ、もう何なのよ!!

 

 

「んで、なに?」

「え?うーん、と…やっぱり何でもない」

 

 

 言わなきゃいけないと思ったのに、頭のモヤモヤがあるせいで言えなかった。

 と言うか、思考を邪魔された。

 

 …でも、大丈夫だよね…後ででも……

 

 

 

~永樹 視点~

 

 

 

 んー…何かさっきまで歩いていた森とは違う雰囲気になってきたな。

 この付近からは誰も入ってはいけない、そんな感じが捉えられる。

 周りの木を見ても、此処から先はあまり汚れてもないし、傷もあまりない。

 嫌な予感がするにはするのだが…ん?

 何かさっきから真夏の顔が赤いんだが、大丈夫なんかいね。

 

 

「なあ真夏、顔が赤いぞ?大丈夫なのか」

「え、え!?大丈夫だよ!」

「あー…そう?」

 

 

 すっげーアタフタしながら言った。

 そんな所を見て、一つ思った。

 

 

「………可愛いなぁ」

「な、何か言った?」

「何も言ってないよ」

 

 

 可愛かった、只それだけだ!

 いや、まじで可愛いかったよ、アタフタしてる所…あぁ、カメラ有ったら撮りたい…

 

ドスッ!

 

 ん?

 今、俺の足下近くの地面に何かが刺さった音が…これは……

 

 

「矢!?」

「チッ…外したか、お前達!突撃だ!!」

「了解しました!」

「え、えぇえええええ!!?」

 

 

 声がした上空を見上げると、天狗が5人程居た。

 その中の一人、白髪女の天狗が大弓を持って此方を睨み付けて居た。

 弓矢が外れた事に少し苛立ちを隠せずに、他の天狗四人に命令を掛ける。

 

 

「は!?ちょ!何で俺狙われてんの!?」

「黙れ!人間風情が、この領域に来た己を憎め!!」

 

 

 めっちゃ殺気立てられてるっ!!

 ど、どうしよう!マジでどうしよう!!

 ハッ、こう言う時こそ逃げるんだよな!

 よしっ、逃げーー

 

ガシッ

 

 

「…へっ?ま、真夏…さん?」

 

 

 逃げようと後退すると、隣の真夏が俺の腕を掴んだ。

 ちょっ、おまっ!殺す気ですかっ!!?

 

 

「止まりなさい!それ以上動いたら、貴方達は私が許さないわよ!」

「!?て、天魔様!」

 

 

 真夏は手を前に出して天狗達に言うと、天魔様と言って全員止まる。

 …ふむ、天魔様と言うのは、何だろうか?

 

 

「ど、どうして真夏様がこんな所に!?」

「どうしてって、散歩帰りだけど?」

 

 

 白髪の女天狗が真夏にどうして此処に居るのかを聞くと、真夏は何の迷いもなく答えた。

 次に女天狗は俺を睨み付けてきた。

 

 

「その人間はなんですか!」

「えぇ?あぁ…拾い物」

 

 

 ひでっ!?

 

 

「では、処分しても宜しいのですか?」

 

 

 女天狗はそう言いながら、大弓を構えようとする。

 つうか俺、物じゃないから。

 者だから。

 

 

「だーめ、これは私の大事な拾い物よ。もし壊したりしたら…」

 

 

 真夏は最後まで言わず、代わりに強くも鋭い眼で睨み付ける。

 それを見た天狗四人はビクッ、と体が動くが、ゆういつあの中で一人だけ女の天狗はビクリともしず、歯を少し強く噛んでいた。

 

 

「まっ、そう言う事だから。この事は他の天狗達にも伝えておきなさい」

「…畏まりました」

 

 

 そうして、女天狗と他の天狗四人は後退して行き、やがて見えなくなった。

 

 

「…いやぁ、ごめんね。こうなるの分かってたけど言うタイミング無かったわ」

「え、あぁ…まあ良いよ、死ななかったんだし」

「本当にごめんね。で、襲って来た理由何だけど、この森全体は私の縄張りだけど、入るなって訳じゃないの。けど、私達天狗の領域に入ればさっきのようになるってわけ」

「ふーん…なるほど」

 

 

 つまり今、俺は天狗の領域に入ってるのか。

 真夏と会わずに此処まで行ってたら確実死んでるな、あぶねぇ…

 

 

「もうすぐで私の家だから、速く行っちゃいましょ?」

「ん、りょーかい」

 

 

 

 

 

少年移動中…

 

 

 

 

 

 歩く事数分…真夏の家は今目の前にある大きな扉の向こうに有るわけなのだが…

 

 

「何だよこのデカさ…」

 

 

 こんなデカイ扉(門)要るのか…

 そして歩いている途中色々聞いたが、この扉の向こうは村がある。

 その奥に、真夏の家があるそうだ。

 村の周りは大きな壁で囲まれている。

 

 

「ふふ、デカイでしょ?」

「たまげたよ…何でデカイんだ?」

「妖怪が領域を越えられてきても大丈夫なようにしてるだけだよ」

「あぁ、なるほど」

 

 

 うん、まあ理由は分かったが…開けないと家に辿り着かない訳でして…

 

 

「どうやって開けんの、これ」

「普通なら、私が声を上げて中に居る門番達が開けてくれるんだけどね。今日はめんどいから飛び越えるよ」

「え?」

 

 

 と、飛び越える…?

 それってまさかあれですか、飛ぶんですか。

 でも俺飛べないぜ?

 すると、真夏は後ろから俺の体を両腕で掴んだ。

 …何故だろう、怖い。

 

 

「…なあ、ちょっと考え直して扉から入らないか?」

「だー、めっ!!」

「うわぁぁぁぁぁあああ!!?」

 

 

 真夏が翼を強く打ち、凄まじい風が起こる。

 それと同時に俺は浮き、上空へと一気に上げられた。

 人生初の飛行とか感動的だけど怖い!!

 あ、でも景色綺麗だ。

 

 

「飛んで少し感動してるのも良いけど、降りるよ」

「え、うおっ!?」

 

 

 真夏が一気に下まで急下させる。

 飛ぶのも速かったけど、降りるのも速すぎ!!?

 あ、やばい…意識が……

 

 そこで俺の意識は、飛んでしまった。




以上が第二話です。
PIXIVではこれを現時点では27話まで投稿しております。
それを約一日一投稿でやっていき、その27話まで投稿するのは最低でも27日は必要です。
先が速く読みたい。気になる方などはどうぞそちらへ移動してみて下さい。
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