~??? 視点~
深夜、人里
真夏が私の体に入った日から、どれくらいたっただろう…
もう、100年は経ったのであろうか
私の名前は紅夜 茜(こうや あかね)
紅夜は紅夜 真夏から紅夜を抜いて、茜は私の好きな言葉で入れた。
真夏の過去の記憶を見たら、紅夜 真夏の真夏は親からの付け名で、紅夜は好きな言葉だそうだ。
だから私も、好きな言葉を入れて紅夜 茜とした。
口調についてだが、今は真夏の体なので、男の口調はおかしいかなーって事で、真夏の声にしている。
真夏の声は簡単に出来た。
何せ感覚までも、取り込んだのだから…
そして、寿命なのだが、私は真夏の全てをを取り込んだ事によって、妖怪と人間のハーフとなった。
おまけに生きれる寿命が伸び、真夏が持っていた能力までも使える。
なので私の能力は
『物質を操る程度の能力』
と
『切断させる程度の能力』
となっている。
切断は便利過ぎてやばかった。
今現在、永久切断させているのは真夏と同じの"老いるのを切断"、加えて"自分に向けた相手からの能力を切断"させている。
…まあ、事前通達はこんな所かな……
さてはて、今私は夜なのにも関わらず、人里を歩いている。
翼は出しておらず、しまっている。
鳥妖怪って凄いよね、ずっと翼生えてる状態とかどうやって寝てんの?
って前に思ったけど、こうして翼をしまう事が出来る。
別に切断能力で"相手からの翼の疑問を切断"とさでれば良いんだけど、めんどい。
あと、人里に来た理由なんて特にない、100年経ってるんだし、なんかあるでしょって結果これだよ?
なーんにも面白味がない。
「はぁ…つまらないなー」
あー、何か…何かないのかしら……
っと、そこで…隣奥で村人同士が話し合っているのが聞こえた。
「おい、聞いたか、村の中心で吸血鬼の姉妹が見物らしいぞ」
「本当か!?」
吸血鬼姉妹…か、なーんかどっかで聞いたことあるようなないような…ま、村の中心か、行ってよっと。
少女移動中…
とりあえず、中心まで来たんだけどさ…
人多すぎワロタ
え、なにこれ見えねー…どーするか
「…うん、ちょーっと能力使おっと」
"真ん中の混雑を切断"
発動すると、すぐに真ん中だけ人が引いてきた。
便利だなー…ほんと、物質能力要らないような気がしてきた。
「お、見えるようになったなった!さーて、吸血鬼姉妹とやら、は……」
…私は、吸血鬼姉妹を見ている。
右に居るのは、金髪のサイドテールで、背中には宝石みたいに綺麗な羽を持つ少女と、左には空色のようなショート ヘアで、コウモリの翼を持つ少女が、檻の中に入れられて、手首足首に頑丈な手錠が填められている。
気付けば、村人達はその檻の中の吸血鬼姉妹に石をぶつけていた。
「この!」
「くそったれが!妖怪めっ!!」
…あれって完全に東方の吸血鬼姉妹だよね?
何で檻の中で捕まってんの…原作内容何処いった、っていうかこの世界…本当に東方のキャラクター居るのな…
いやさ、実は真夏の記憶を見たら、八意永琳とか、八雲紫とか、森近霖之助に会った記憶があるのよね。
「とっとと死ね!」
正直、記憶の中だからさ…そのー…うん、信じられなかったんだわな。
「おい!もっと投げろ!!」
でも、今私の前には確かに、吸血鬼姉妹が居る。
これでもう、この世界は東方のキャラクターが居るんだなっと理解しました。
「これでどうだっ!!」
……つーか
「良い加減にしなさいよアンタら!!」
私は物質能力で、地面の土を槍に変えて投げつけ、檻近くの地面にズドン!、と音をたてて刺さった。
槍は刺さった後に、能力を解除させて元の砂に戻す。
「な、なんだ貴様は、この吸血鬼姉妹をかばう気か!?」
「んー?かばうもなにも、私はその吸血鬼姉妹の親ですけど?」
めっちゃ笑顔で言ったった。
しかも突然な質問に、私は思わず親だと言ってしまった所に救いようがない。
ごめん訂正、かばう気満々です。
そうやって私の脳内で、訂正させる。
「よ、妖怪が人里に居るぞー!!?」
「ヒィイイイイイ!!」
「逃げろぉおおお!!」
ん?
妖怪…?
それは私ですか、そうですか…
まあ、合ってるけど何故バレたし。
「凄い勢いで逃げた…そんな私の笑顔って怖いのかな」
気付けば、私の周りは人一人も居なくなった。
いやまあ、真夏と初めて会ったあの時の殺気と共に満面な笑顔は、私でも怖かったんだけど…
「そして誰も居なくなった……か、さて」
ポツリと一言言ってから、檻の方へ歩く。
歩いているうちに、吸血鬼姉妹がそれぞれ少しづつ怯えていっているのが分かる。
「大丈夫だよ、私は貴女達を助けに来ただけ、警戒も怯える必要もないわよっと」
私は切断能力で手首と足首の手錠を切り、目の前の鉄の棒も切る。
手錠は切ったし、出れる様の檻の棒も切ったので、これで晴れて自由であろう。
「大丈夫?」
「………あの」
私は大丈夫かと聞くと、レミリアはそれを無視して呼ぶ。
良いのよ?
別に無視しても傷付かないから良いのよ?
「なにかしら?」
「…ありがとうございます」
…!?
なん、だと…
レミリアお嬢が頭を下げて謝った…!?
これは幻か?
夢なのか…?
い、いや…どっちでも良い。
レミリアはお礼を言ったのだ、だったら私は笑顔を見せよう。
「うんうん、どういたしまして!」
「ほら、フランも…」
気付くと、フランはレミリアの後ろで私を見ていた。
レミリアは後ろに視線をやって、前に出そうとするが、フランは前には出ない。
「ぅ…ぅー……」
「フラン…ごめんなさい、何故かは分かりませんが、フランは人見知りなのかも知れません……」
「良いのよ、別に、貴女達が助けてほしいとも言ってもないのに、突然助けてくれるだなんて、普通はありえないわ」
「そう、ですね」
やっぱ、レミリア・スカーレットとフランドール・スカーレット か…けど、レミリアは敬語で、フランは人見知りってどゆこと?
誰か説明を…いや、案外マジで……
「居たぞ!あそこだ!!」
「妖怪風情のくせに!舐めるなよ!!」
「首を討ち取ってやる!!」
何か住民達が武器持ってきたよ?
陰陽師居ないのか…悲しいなー
妖怪退治専門の方居ないとキツイよ…?
「アイツらは…私達にまかせてはくれませんか?」
「私も……殺る…」
二人は後ろから来た人間達を見て、レミリアは私に振り返る。
「うーん…まあ良いけど、そのあと会話しようね?」
「わかりました、フラン!行くわよ!!」
「…フフフ、良いよ御姉様♪」
急に原作口調で言ったなー…まあ何にしても、殺しあいなわけなんだけど…私は見物しとこうかな。
ドシュッ!ザシュッ!!
「弱虫のくせに、意気がるんじゃないわよ!スピア・ザ・グングニル!」
「アハハハハハハ!!皆壊れちゃえ!キュッとしてドカーン!!!」
「ヒ、ヒィイイイイイ!?化け物ぉおおおおお!!!」
「助けて!助けてぇえええ!!!」
「「アハハハハハハッ!!!!」」
…なかなか、カオス
予想はしていたが…いやぁ怖い怖い、なーにこれ。
ものの数分で此処まで死体出るものなのか…だが言い返せば、レミリアとフランは相当あの人間達に恨みを持っていると言うことだ…
全部刈り取る勢いです。
「…覚悟!」
「ん?」
突然、私の後ろから刀を上から振る男が居た。
折角隙だらけなのに、止めを刺す前に声をあげる馬鹿は何を考えているのであろう。
しかしまあ残念、こちとら真夏の記憶全部あるから、戦場での戦い方は把握している。
私は後ろを向かずにその刀を、右手で白羽取りした。
「な、なにぃっ!?」
「よっ、こいしょぉおおっと」
「うわぁあああああ!?」
「「邪魔だよ」」
グシャッ!
…あ、ありのままに今起きた事を話すぜ、私は今さっき男の刀を片手で白羽取りしたあと、男の服を掴んでレミリアとフランの居るところに投げたら一瞬で死んだんだ。
何を言っているのか分からねぇと思うが、私もry
あー怖いね、私…投げる場所間違えたかしら?
っと、そうこう言っているうちに、レミリアとフランの周りの人間は倒れていて、誰も立っていない。
もしかして、人里の奴等全員殺したのか?
「ふー…まあ、こんな所かしら?」
「満足したから気持ちがいいよ!」
「…フラン」
「?なーに、御姉様」
「あの人の所に行くわよ」
「え、う…うん」
…ふむ、結構距離あるのに、レミリアとフランの会話が聞き取れた。
マジで…真夏よ、耳良すぎだ。
…さて、実はなに会話しようとか今更言えないぜ。
レミリアとフランは私が座っている所に向かって歩いてきた。
因みに私は今団子屋前の野外椅子に座っている。
ベンチって言った方が良いのかもね?
背もたれとかないけど…っと、もう目の前に。
「…この度は、本当に私達を助けて頂きありがとうございます」
「えっと、ありがとぅ……」
レミリアはまた頭を下げ、お礼を言う。
フランは少しだけだが人見知り(?)が解けて行っているのか、お礼を言う。
…って言うか、高貴な吸血鬼が何度もお礼言うとかどゆことっ!?
逆に何か怖い…
「いや、ほんとに良いよ。それより自己紹介まだだったわね、私は紅夜 茜よろしくね」
取り敢えず自己紹介だ自己紹介。
「吸血鬼のレミリア・スカーレットです。こちらは、私の妹のフランドール・スカーレットです」
「ぅ…よ、よろしく……」
相変わらず、私の前では敬語なレミリアと、人見知り(?)なフラン…正直絡みずらい…
私何かやらかした?え、何もしてないよね?ね??
「うん、そっかー、レミリアとフランだね?なんで檻の中に居たのかしら?それと、敬語はなしね?レミリア」
「え、えっと…………」
最後に敬悟は無しだと言うと、レミリアは戸惑い、視線を右下、左、と踊る。
「私相手では敬語って、もしかしてレミリアも人見知りだったりする?」
「い、いえ…そうでは」
「うーん…まあズバリ言ってしまうけど、敬語相手だと絡みずらいのよね?だから、ほらほら、敬語抜きだよ」
私は少し無理に言う。
こうでもしないと、言ってくれなさそうだったから…
「…ん、んっ!じゃあ、これで、良いのかしら…?」
レミリアは右手を握って口元に近付け、喉の調子を整えてから敬悟を無しにさせた。
「おー!出来るじゃんレミリア!」
私は思わずレミリアの頭を撫でてしまった。
あれ?帽子がない…フランにも……っていうかそもそも服が違う時点で気付くべきだった。
でもちゃんとレミリアとフランだし、良いよね。
はぁぁ…それにしても吸血鬼姉妹マジ最高、どっちも嫁にさせても良いくらい。
あ、でも今は私女性か…
…いや、もう愛さえ有れば何でも良いか。
「は、ちょ…茜お姉ちゃん……」
「ん?お姉ちゃん??」
「…はっ!?……///」
レミリアが赤くなった。
ありゃりゃ、照れちゃってる所可愛いー
「茜お姉ちゃん以外に何て言えば良いのよ…」
「ふふ、いや…ふふふ…!」
「笑いすぎよっ!」
ごめん、内心物凄く笑ってる。
だってあのカリスマが私をお姉ちゃんって…駄目だ、笑い止まらん!
~レミリア 視点~
私とフランは、お父様に売られた。
駄目な奴だ。
出来損ないめ。
色々と言われた…
何がいけなかったのか、私にはわからない…突然なことだったのだ。
そして、遠い地域の人里中心で見せ物にされた。
人間達は私とフランが何も出来ない事を良い事に、石を何度も何度も投げ付けてきた。
人間め…許さない、絶対に!
そんな時、私とフランの檻近くに土で出来た槍が急にズドン!っと、音をたてて地面に刺さった。
それを投げた人物であろう者が、奥に居た。
白い服で、中に着ている黒い服が少し見えていて、サラサラしてそうな綺麗な焦げ茶色の髪をしている女性であった。
人間なのか、妖怪なのか……
しかしその女性には、翼も無ければ角も無いし、耳も尖ってはいないし、体の何処かがおかしいと言う訳でもない。
もしかしたら、人間なのかもしれない。
「んー?かばうもなにも、私はその吸血鬼姉妹の親ですけど?」
そう、彼女が言った。笑顔で…
その笑顔は私でも凄く怖かった。
笑顔なのに、笑顔ではないような、そんな感じであった。
しかし、言葉の一部…親、と言うのはどう言う事なのであろうか?
本当に彼女は、私とフランの親、即ちお母様なのであろうか…
私は彼女に助けてもらった。
肌や、顔を見ている私は、その彼女に見とれていた…
綺麗だったのだ、彼女の笑顔は安らぎのように、落ち着けて、なんとも言えない…
私は…彼女を、私のお母様と心が勝手に決めていた。
…私はそのお母様に、敬語でしか言えなかったが
「敬語相手だと話ずらい」
お母様が言う。
じゃあ、敬語を…やめないと……お母様、私は、お母様を、お姉ちゃんと呼びます。
「茜お姉ちゃん」
言うと、とても笑われて、恥ずかしかった。
だがしかし、私は思い続けるであろう。
彼女をお母様、と…お姉ちゃん、と……
「ごめん、ふふ…笑いが止まらないわ……ふふふ」
「……プッ、クスクス」
「フランまでっ!もー何よ!!」
例え笑われても、私のこの思いは変わらないで居た。
~フラン 視点~
私と御姉様は、人間を全部殺した。
立っている人間を、全部だ。
「あの人の所に行くわよ」
あの人…それは、私と御姉様を助けてもらった人間か、妖怪かも分からない彼女の事だ。
見た目は人間なのに…妖怪かもしれない、そんな曖昧な気持ち。
私は彼女が怖かった。
御姉様は人見知りなんだと考えていたが、違うのだ。
普通なら、私は人間相手でも、妖怪相手でも怖くもないのに…何故か彼女が怖かった。
普通の人間の体で、思考もあまり分からず、それでいて威圧感がある。
まるで、幾多もの殺しあいの場所を勝ち抜いて来た者のような威圧感……
わからない、わからないよ…
気付けば、御姉様は彼女に対して敬語で喋っていた。
御姉様は、普通は敬語だなんて使わない…ううん、使った所なんて、お父様以外は……
けど、彼女は御姉様に敬語をやめてほしいと言った。
御姉様は戸惑いながらも、普通の口調へと戻した。
凄いなー…御姉様は……
「は、ちょ…茜お姉ちゃん」
お姉ちゃん?
御姉様が彼女の事を、お姉ちゃんと呼んだ。
私はそんな御姉様を見て笑ってしまった。
あー、そっか…御姉様、御姉様は彼女の事を…
「お姉ちゃん…」
「? 何か言った?フラン」
「え、うぅん!何でもないよ!御姉様!!それよりよろしくね、茜お姉ちゃん!」
「「フランもお姉ちゃんと呼ぶのね…」」
「うん!!」
私は彼女を、お母様と思い、茜お姉ちゃんと呼ぶことにした…