東方茜日誌   作:ミユメ

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【第8話】 人喰い妖怪との出会い

~茜 視点~

 

 

 

 

 

昼、人里の道

 

 

 

 

 音がしたのはここら辺だったはーずー…

 

 皆さんおはようございますっと、今現在何をしているかっていうと、死体がたっくさんある所らへんから音が聞こえたから探しているのよね。

 さて、何処か…

 

グチュ!…ブチブチッ!!

 

 音が段々と大きくなる。

 と、目の前には…黒いもやもやがあった。

 

 

「…ふむ」

 

 

 十中八九、ルーミアだわね…黒いもやもやで、中で何かを食っている音がもろ聞こえるもん。

 ルーミアは人食いだ。

 

グシャ…………

 

 何かが落ちる音が、あの黒いもやもやの中から聞こえた。

 

 

「…生きてる人間?」

「生きてるけど?それより、その黒いもやもや…何とかならないのかしら?」

「生きてるんだ、死体ばっかり食べてたから、そろそろ新鮮な肉が…食べたいなー?」

 

 

 黒いもやもやのせいで、私は全く姿が見えないのに、どうやらルーミアは見えるらしい。

 …さすが

 っと言うか、サラッと私の言葉流された…

 あ、良いのよ…?

 別に怒ってなんてないよ?

 ただ虚しいだけです。

 

 

「…つまり、私を食べようと思っているのかしら?けど残念、私を食べようとするとお腹壊すかもしれないわよ??」

「お腹なんて、壊さないもん!」

 

 

 発言と共に、黒いもやもやが広がって行くのがわかる。

 あれは近付いているわけではないであろう。

 闇が増えているのを感覚で知る。

 

 

「どうやら、やる気は満々なようね…はぁ」

 

 

 仕方がない、めんどくさい小細工とかあまり見たくはないので、私は物質能力を使う

 闇を何処かにやる。

 すると、みるみるうちに闇が上へと登って行き、私の視界が良くなる。

 

 

「!? 私の闇が、どうしてっ!!?言うこと聞いてよ!!!」

 

 

 ルーミアはかなり焦っている。

 無理もない、あの闇は彼女の能力で操っている。

 そう、彼女の能力は…

 

 

「…闇を操る程度の能力」

「ッ!?…何で、私の能力を知ってるのだー?」

「ふふふ、闇がある時点で気付くわよ」

「…そーなのかー」

 

 

 闇が上へと行き、太陽を覆い隠す。

 同時に、ルーミアの姿が見えてくる。

 金髪のショートヘアに、黒い服、顔と服が血塗れになっている。

 …そこまでは原作と合っている、だがしかし…赤いリボンが無い……つまり、EXルーミアって所か。

 

 

「お前が私の闇を操ったのかー?」

「まあ、そんなところかしら」

「どうやったのだー?」

「能力、ってところね」

「へー…」

 

 

 最後に、ルーミアはあまり興味の無さそうな返事をする。

 しかし、会話を返す度にルーミアの妖力が増えていくのが感じ取れた。

 最初こそは全然ないと言っても良かったのに…

 

 

「強い奴は飛びきり美味しいのだー…」

 

 

 ルーミアが、急に物騒な事を言い始めた。

 …ん?まさかだと思うけど、ルーミアさん私を食べようとか考えてます…?

 

 

「だから」

 

 

 すると、ルーミアは急に私を美味しそうな目で見てくる。

 ちょ、ちょっと待って…私まだフランとレミリアにお別れ言ってないから、せめてそれを先に終わらせてから――

 

 

 

「私に食べられるのだー!」

 

 

 ルーミアが私に突撃してきた。

 あぁぁあああああああ!

 フランとレミリア、まじごめん!!

 でもこの勝負、勝ってあげるから心配だけしててね!!

 

 

 

 

 

~ルーミア 視点~

 

 

 

 

 私が、人里で死体を見つけて食べている時に、彼女は来た。

 彼女は私の闇で見えないようだが、私は見える。

 綺麗な顔立ちで、なんとも若々しくて美味しそうなんだ。

 彼女を食べようと思い、闇を広げて目眩ましをさせて、怯えている所を食べてやろうと思ったが、途端に私の闇が上へと行く。

 どうやら彼女の能力らしく、私の闇を操って上に行かせているようだ。

 …私の能力なのに、彼女が操れるだなんて……

 私は、彼女が闇を操ったのかを聞いてみた。

 私が喋る度に、妖力を大きくさせて威嚇しながら。

 しかし、彼女は平然としていた。

 私がこんなにも威嚇しているのに、舐めるな!

 

 

「お前は私に食べられるのだー!!」

 

 

 彼女に突撃した。

 私の自慢の魔剣を作りながら…

 魔剣に名前なんてない、魔剣は魔剣で良い。

 私は魔剣を腰に立たせながら、言わば槍を持って突撃だ。

 無論、こんな状態は隙だらけなのだ、だからこれはフェイント

 彼女の一歩手前で私は一気に彼女の背後に瞬間移動して、斬る。

 …とうとう、彼女の近くまで来た。

 が、私はそこで失敗を感じるべきであった。

 あろうことか、彼女は私が目の前まで来ているのにも関わらず、じっと私を見ていただけなのだ。

 私はそんな事にも気付かず、背後に瞬間移動し、彼女の腹を魔剣で横に思いっきり振った。

 

ビュン!!

 

 しかし、空振りとなった。

 彼女はしゃがんだのだ、恐ろしく速く…

 私は驚きと、魔剣を振った遠心力で隙が出来ている時に彼女は私の胸倉を掴んで、地面に背中から叩きつけられた。

 

ドンッ!!

 

 

「いっ、たーーーい!!」

 

 

 背中から激痛が走った。

 案外本気で叩きつけてきたのかもしれない。

 

 

「はいはい、とりあえずそこでおとなしくしてなさい」

 

 

 彼女は私から胸倉を離すと、それを見張らかって立ち上がろうとした…しかし

 

 

「うぐ!んー!!」

 

 

 立ち上がれない。

 よく見ると、地面の土が私の脚と体と腕に絡み付いているように硬くてビクともしない。

 

 

「何よこれー!」

「私の能力よ」

 

 

 また能力…彼女の能力はいったいどうなっているのか、分からない。

 私の闇を操るし、土も操るし…もー!!

 

 

「貴女、名前は?」

「何で今自己紹介なのっ!?」

「良いじゃない良いじゃない、私が勝者なんだしそれで良いでしょ?」

「…ッ!」

「それで?名前は??」

「……ルーミア」

「そう、私は紅夜 茜、よろしくね」

「何でよろしくされないといけないのだー!」

「ふふふ、まあ良いじゃないの」

 

 

 一体何なのだ、この茜と言う女性は…

 強いし、能天気だし…無駄に……顔立ちは綺麗、だし……………

 思えば私は彼女の笑顔に夢中になっていた。

 彼女の笑顔が、なんだかとても落ち着けて…

 

 

「あら?もしかして私に見惚れてた??」

「!? そ、そんなんじゃないのだー!!」

「顔赤いのに、説得力ないわよー?ふふ」

「ッーーーーー!!!!!?」

 

 

 私は恥ずかしすぎて、死にたいと初めて思った。

 

 

 

 

 

 

~茜 視点~

 

 

 

 

 ルーミアが突撃してきた。

 剣は腰に立たせながらだ…

 普通はこんなことはしない、つまりこれはフェイントかな?

 とりあえず、私はルーミアの目をじっと見ていた。

 もし、私の視界からルーミアが消えたら背後。

 そのままだったら…まあ気合いでって感じで…

 そうして、私の視界から、ルーミアが消えた。

 背後か…

 "体を重くさせる"

 物質能力を使い、私はしゃがみを速くさせた。

 

 突き

 

 でくるかなーとは思ったが、横に凪ぎはらっていたのが見えた。

 背後に居るならまあ、そうだな…掴み技で行こう。

 私はとりあえず背後に居るルーミアを掴み、地面に本気の3分の2の威力で叩きつけた。

 

 

「いっ、たーーーーい!!!」

 

 

 ルーミアが声を出した。

 ルーミアが封印の状態なら本気では叩きつけないけど、今封印されてないからほぼ本気の力でしないとその後反撃が来る。 

 結果これだ、結構痛そうだった。

 すまね、ルーミア…けど油断は出来ない。

 ルーミアの体を土で動かせないように土で固める

 私は、物質能力でルーミアの自由を奪ったのだ。

 まだ殺気残ってたもん…ゆるして?

 

 

「貴女、名前は?」

 

 

 自己紹介をしていなかったので、とりあえず自己紹介を始める。

 最初は抵抗こそはしてたけど、段々と諦めてきた。

 気付けば、ルーミアは私をじっと見ていた。

 何か付いているのかしら?

 まあ冗談はさておき、なんで見ているのかは分かる。

 真夏の顔立ちはとても美人だ。

 私も、目が離せなかった時は何回もある。

 まさかルーミアまで…

 

 

「あら?もしかして私に見惚れてた??」

「…そ、そんなんじゃないのだー!!」

 

 

 顔真っ赤にさせちゃってー、可愛いなー♪

 私は無意識なうちに、ルーミアの髪を撫でていた。

 

 

「わ、ちょ…やーめーるーのーだー!!」

「うふふふふふ♪」

 

 

 荒々しい所も、可愛いわねー

 私はそんな事を思いながら、撫で続ける。

 気付けば空にあった闇は消えており、もうじき沈む太陽が見えていた。

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