安易なアスミモ   作:雪平おたる

1 / 1
ミモザ、黒の暴牛へ

ミモザ

「こ、ここが黒の暴牛の拠点ですか…!」

 

アスタさんに会いたくてついに訪れてしまいましたわ…!しかしずいぶんボロボロなんですね。形も歪で今にも崩れそう…アスタさんもノエルさんもこんなところに住んでいて平気なのでしょうか?崩れないのはあの組換魔法が関係しているのでしょうか?それともこの拠点が組換魔法そのもの?

 

マグナ

「てめぇ!また俺のプリン食いやがったな!何度言やぁわかるんだ!名前書いといただろうが!」

 

ラック

「アハハハッ!人のモノだとわかっててもついつい食べたくなる時ってあるよねぇ」

 

マグナ

「てんめぇ…!オラァァァ‼︎」

 

ドゴーン!ボボボボっ!

 

ラック

「アハハハハハハッ!」

 

…………帰りたい。いえ、アスタさんに会うまでは帰りません!しかしラックさんとマグナさん、だったでしょうか?あのお二人は毎日あの調子なのでしょうか?

 

ミモザ

「し、失礼いたしますわ!」

 

ラック

「ん?ああ、君金色の夜明け団の子だよね。ダンジョン攻略のとき一緒だったのが懐かしいね」

 

ミモザ

「は、はい。あの時はありがとうございました」

 

ラック

「アスタもノエルも今はいないよー。アスタはトレーニング行ってくるって言ってたからその内帰ってくると思うけど」

 

ミモザ

「そ、そうですか」

 

ノエルさんがいないのは予想外でしたわ…。

でも、アスタさんが戻ってくるのなら…

 

ラック

「アスタが戻ってくるまで待ってなよ、お〜い、バネッサ〜」

 

バネッサ

「なにー?ふぁぁぁ…」

 

し、下着!?男性もいるのにこの方下着で寝泊まりしてるんですか!?信じられませんわ…。もし私がアスタさんの前で下着姿になったらアスタさんは…。い、いけませんわっ!そんなふしだらな真似できません!

 

バネッサ

「あら、あなた金色の夜明け団の…ノエルの従姉妹のミモザ…よね?」

 

ミモザ

「はい、ノエルさんの従姉妹のミモザ・ヴァーミリオンと申します」

 

バネッサ

「私はバネッサよ、よろしくねミモザ。何度か見かけたことはあったけど実際に話すのは初めてね。もう少ししたらあの子帰ってくると思うから、それまではアジトでゆっくりしてって」

 

ミモザ

「は、はいっ!失礼します!」

 

ガチャ

 

ゴードン

「いらっしゃい、僕はゴードン、アスタくんとノエルちゃんのお友達だよね。じゃあアスタくんの親友である僕の親友でもあるよ。よろしくね」ブツブツ

 

ゴーシュ

「あぁ、マリー。俺の天使、今日もカワイイよマリー」タラー

 

グレイ

「お、お客さんですか!?ひゃあぁぁぁ〜〜〜〜〜!は、恥ずかしいぃぃぃ〜〜〜‼︎へ、変身してもいいですか!?」

 

バネッサ

「だ〜め、グレイもいい加減慣れなきゃ。わたしたち以外の人に見られるいい機会になるんだから」

 

チャーミー

「もっちゃりもっちゃり!いらっしゃ〜い!お客さんなんて珍しいねぇ、とりあえずこれ食べてみ」スッ

 

ミモザ

「は、はい、ありがとうございます…」モグモグ

 

いきなり我が強い方々ばかりですわ…。金色の夜明け団では考えられない光景ですわ…。ゾラさんはいないのでしょうか?あっこれ美味しい…。

 

フィンラル

「やぁ、ミモザちゃん、久しぶりだね!今度俺と一緒にラクエにでも行かない?」

 

ミモザ

「あら、素敵ですね!お誘いしたらアスタさんも一緒に来てくださるでしょうか?」

 

グサっ

 

フィンラル

「あ、あぁ…うん…」

 

フィンラル

(遠回しな上に無意識にデート断られた…。てかこれアスタくん以外興味ないって言われてる!?)

 

フィンラル

「というか、ミモザちゃんもしかしてアスタくんのこと好きなの?」

 

ミモザ

「はひゃあ!?///そ、そそそそれはその…!」

 

バネッサ

「フィンラル、そんな風に直球に聞くことないでしょ。だからあんたはナンパしても結局フラれるのよ」

 

フィンラル

「か、関係なくないっすか!?」

 

バネッサ

「そっか、あなたもあの子狙ってるんだ」

 

ミモザ

「あなた、も?」

 

まさかこの方も…?!

 

バネッサ

「あ、私は違うわよ?私は歳上の殿方の方が好みだから」

 

ミモザ

「そ、そうでしたか」ホッ

 

バネッサ

(まあ、ちょっといいかなって思う時もあるけどね♪)

 

バネッサ

「でもねぇ、あの子はなかなかハードル高いわよぉ?」

 

ミモザ

「…やっぱりそうなんですか?」

 

アスタさんは素敵な方ですものね…。

 

フィンラル

「ああ、そういえばなんか心に決めた人がいる、とかなんとか言ってたような」

 

ミモザ

「こ、心に決めた人ぉ!?」ガガーン

 

そ、そんな…、既にアスタさんには将来を誓ったお相手が…。

 

バネッサ

「それってたしか、シスターだっけ?ほら、ハージ村で育ててくれたっていう」

 

フィンラル

「たしかそうでしたね、でもシスターって結婚できないんじゃ…」

 

バネッサ

「あの子はそのくらいじゃ諦めなさそうだけどね」

フィンラル

「諦めないのがアスタくんですからねぇ…」

 

ミモザ

「そんな、アスタさんと共に生活してたお方がライバルでしたとは…。いえでも私にだってチャンスは…。いえでもアスタさんは一度決めたら一直線ですし、そんなところも素敵ですけれどそれでは私には…。いえでも、いえでも…」ブツブツ

 

フィンラル

「あ〜ぁ、ゴードンみたいになっちゃった…」

 

バネッサ

「まあ、あの子はまだまだ坊やだからね。子供が言うお母さんと結婚するとか、パパのお嫁さんになる、みたいなのの延長線の気もするけどね。思春期きたら、きっとちゃんといい子探すわよ」

 

ミモザ

「そ、そうでしょうか…?」グスッ

フィンラル

「でもそれを差し引いても結構色々ありますよね、アスタくん」

 

ミモザ

「た、例えばどんなことがあったんでしょうか?」

 

フィンラル

(しまった、言わなきゃよかったなぁ…。また面倒なことになりそう…。このまま逃げちゃおっかな〜…)

 

ミモザ

「教えてください!どんな小さなことでも構いませんわ!」

 

フィンラル

(す、すごい気迫…)

 

フィンラル

「た、たしかレベッカって女性と仲がいい、んだったかな?」

 

バネッサ

「そうそう、家に泊まったり、ほっぺにキスなんてされたらしいじゃない?」

 

フィンラル

(ちょっとバネッサさんあんまり言わないでぇ!また状況悪化するからぁ!)

 

フィンラル

「てかキスってなんすか!?俺知らないんですけど!?」

 

バネッサ

「ノエルから聞いたのよ」

 

ミモザ

「ほ、ほっぺに…キス…。あ、アスタさんに…」フラフラ

 

バネッサ

「あら〜…言わなきゃよかったかしら」

 

ミモザ

「その、レベッカさんとは、どういった方なのでしょうか?」

 

フィンラル

「え?えーっと、食堂をやってる、大家族の長女さん、だったかな?」

 

バネッサ

「たしか…フィンラルが開いた合コンで知り合ったんだっけ?」

 

ミモザ

「フィンラルさんが開いた合コン…?」

 

フィンラル

(やめてぇ、バネッサさん!俺に敵意が向くから!)

 

ミモザ

「」ゴゴゴゴゴ

 

フィンラル

(あっ、だめだこれ、静かな怒りを感じる!この後俺無事に帰れるかなぁ泣 いやここが家みたいなもんだけど!)

 

バネッサ

「それから…マリーちゃんもアスタと結婚するってよく話してるわよね」

 

ゴーシュ

「」ブチッ

 

フィンラル

「まああれこそ子供特有のやつじゃないっすか?」

 

ゴーシュ

「あのチビ殺す…!まだ俺の女神をたぶらかしてやがるのかっ…!」

 

フィンラル

「ゴーシュまだ根に持ってたのかよ。子供の言うことだろ?」

 

ゴーシュ

「黙れヘタレ」

 

フィンラル

「俺先輩よ!?」

 

ゴーシュ

「チッ、部屋戻って1/8マリー人形作んだから絶対入ってくんなよ!」ツカツカ

 

フィンラル

「入らねえよ…」

 

バネッサ

「それに、ノエルも気にしてるみたいだしね」

 

ミモザ

「ノエルさんもですか?」

 

バネッサ

「いっつも一緒にいるもんね、あの2人。同期だし。こないだメレオレオナ団長に連れられて温泉行ったんだっけ?」

 

フィンラル

「そんなこと言ってましたね。女の子と温泉かぁ…いいなぁ、アスタくん…」

 

ミモザ

「お、温泉ってユノさんと行ったのではなかったのですか!?」

 

バネッサ

「ノエルとヤミ団長も一緒に行ったのよ。突然いなくなるからあの時はびっくりしたわ」

 

ミモザ

(そんな…男性同士だけならまだしもノエルさんとも温泉に…)

 

ミモザ

「温泉…温泉って…」

 

ホワンホワン

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

お互いに体をさらけ出して…

 

ノエル

『ちょっとバカスタ、あんまり見ないでよ!』

 

アスタ

『お前だって俺の筋肉ジロジロ見てるじゃねえか』

 

ノエル

『う、うるさいわね!』

 

体を洗ったり…

 

ノエル

『王族である私の体を洗う権利を与えてあげるわ。感謝なさい』

 

アスタ

『ノエル腕細いなぁ。ちゃんと飯食ってんのか?』

 

ノエル

『あんたが太すぎるのよ!』

 

一緒に浸かったり…

 

ノエル

『ちょっとのぼせたわ…』

 

アスタ

『大丈夫か?一旦出るか、俺の肩に掴まれ』

 

ノエル

『うん、ありがとう…』

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

ミモザ

「」ズーン

 

ミモザ

(ノエルさん、羨ましいですわ…!)

 

バネッサ

「またへこんじゃった」

 

フィンラル

「なんか的外れなこと考えてそうですけど」

 

ミモザ

「ほ、他にもまだ何かありますか…?」

 

フィンラル

(こんだけ落ち込んでなおも聞く!?)

 

フィンラル

「え、え〜っと…」

 

バネッサ

「ノエルをお姫様抱っこしたこともあったわよね。ほら、ノエルが海竜の揺り籠完成させた時」

 

フィンラル

「あー、ありましたね。俺の役目だったのに…」

 

ミモザ

「お姫様抱っこ…」

 

私がアスタさんにお願いしたらやってくださるでしょうか…?や、やだ私ったら!///

 

フィンラル

「しかし、改めて考えるとアスタくんって結構モテますよね。まあ、あれだけ真っ直ぐにこられたら、惚れちゃう気持ちもわかりますけどね」

 

バネッサ

「そうねぇ、イケメンっていうよりも男の子らしいっていうか、見てて勇気をもらうのよね」

 

ミモザ

「そのお気持ち、わかりますわ。私もアスタさんに何度も元気付けられましたもの。

私はノエルさんのようにいつも一緒にいられるわけではありませんけど、でもアスタさんの戦う姿を浮かべるだけで、戦いに参じる勇気が湧いてきますの。ノエルさんが少し羨ましいですわ…」

 

浅ましい嫉妬であることは理解してます…。でも、それでも、どうしようもなく想ってしまいますわ…。

 

バネッサ

「…ノエルはミモザが羨ましいって思ってそうだけどね」

 

ミモザ

「ノエルさんが、ですか?」

 

バネッサ

「ええ、王撰騎士団選抜試験の時もいいコンビだったし、それに、

あの子よくミモザの話するのよ」

 

ミモザ

「アスタさんが私の話を?」

 

フィンラル

「そうそう、ミモザがいなかったらあの時死んでたとか、一緒に飯食べてくれたから楽しかったとか」

 

フィンラル

(まあ、ミモザちゃん以外の話もするけどね)

 

バネッサ

(というか関わった人全員話題にしてるわよね、あの子…)

 

2人

((これは言わないでおこう))

 

バネッサ

「ノエルは天邪鬼だから、素直に言えるミモザを羨ましいと思ってるんじゃないかしら」

 

フィンラル

「アスタくんはあの性格だから、自分は何が劣ってるかじゃなくて、自分は何ができるかで考えるタイプだよね」

 

バネッサ

「きっとあの子自身もそういう人の方が好きなはずよ。それに、ミモザは回復魔法すごいんだから、アスタを癒してあげられることを誇りに思っていいのよ」

 

ミモザ

「は、はいっ!」

 

フィンラル

(バネッサさん、そのことを伝えるためにわざとミモザちゃんにとって辛い話を…?)

 

バネッサ

「よしよし、それじゃあアスタが戻ってくるまで飲み物でも飲んでゆっくりしてて」

 

ミモザ

「あっ、ありがとうございます」

 

バネッサ

「はいこれ」スッ

 

フィンラル

(ん?あのラベルって…)

 

ミモザ

「いただきます」ペコッ

 

フィンラル

「待ったミモザちゃん!それ…」

 

ゴクン

 

ミモザ

「はい?」

 

フィンラル

「あっ…」

 

ミモザ

「は、はれ?なんだか、とってもいい気持ちれす〜♪」

 

フィンラル

「バネッサさん、あれって…!」

 

バネッサ

「いや、お酒飲めばスッキリして悩みも晴れるかなって思ったんだけど…」アハハ‥

 

フィンラル

「何飲ませてんすか!しかも未成年に!」

 

バネッサ

「弱いお酒なら平気だと思ったんだけど…ミモザはずいぶん酔いやすいみたい…てへっ♪」

 

フィンラル

「てへっ♪じゃないっすよ!」

 

ミモザ

「えへへ〜♪」フラフラ

 

バネッサ

「とりあえず、あんたはアスタをここに連れてこないようにして。今会わせたら何が起こるかわからないわ」

 

フィンラル

「は、はいっ!」

 

アスタ

「4998……4999……5000!」

 

フィンラル

「アスタくん!」

 

アスタ

「あれ?フィンラル先輩、どうしたんすか?」

 

フィンラル

「え?ど、どうしたってそりゃあ…」

 

フィンラル

(連れてこないようにって具体的にどうすりゃいいんすか!?やばい、そのくらい考えてからくるんだった!)

 

アスタ

「?フィンラル先輩?」

 

フィンラル

「え、えーっと…、そ、そうだアスタくん!特訓で疲れたでしょ?シャワーでも浴びてサッパリしてきたら?俺が送ってあげるからさ!」

 

アスタ

「でも、アジトからそんなに離れてないんだからわざわざ送ってもらわなくても平気っすよ?」

 

フィンラル

「い、いやいや!たまにはいいかなって思ってさ!あ、そうだ!なんなら俺と入らない?男同士の裸の付き合いってことでさ!」

 

アスタ

「いいっすね!そういやフィンラル先輩と一緒に入ることあんま無かったっすもんね」

 

フィンラル

「よ、よしっ!じゃあ風呂まで空間開けるから早く行こっか!」

 

アスタ

「うっす!」

 

・・・・・・・・・・・・・・

 

バネッサ

「ほらミモザ、お水飲んで」

 

ミモザ

「え〜、まだこっちのお飲み物飲みたいです」

 

バネッサ

「ん〜…そうは言ってもねぇ…」

 

バネッサ

(まあ、アスタもフィンラルもまだ戻ってこないだろうし別にいっか)

 

バネッサ

「じゃあほどほどに飲みなさいよ?」

 

ミモザ

「は〜い♪」

 

・・・・・・・・・・・・・・

 

アスタ

「いや〜、気持ちいいっすね!」

 

フィンラル

「そ、そうだね」

 

フィンラル

(あっぢぃぃぃ!ヤミさん普段どんだけ風呂焚いてんだよ!付き合ってるアスタくんも熱風呂好きになってて一緒入ってらんないし!だからここのみんなと風呂入るの嫌なんだよ!)

 

アスタ

「どうしたんすか?フィンラル先輩」

 

フィンラル

「い、いや、別に?」

 

アスタ

「そろそろ出ます?」

 

フィンラル

「いやいや!まだ浸かってようよ!アスタくんだってまだ疲れ取れてないでしょ?」

 

アスタ

「それもそうっすね!」

 

フィンラル

(俺、なんでこんなことしてんだろ…)

 

・・・・・・・・・・・・・

 

ミモザ

「アスタさんは本当に素敵なお方で、一緒にいるだけでついにやけちゃうんですよ〜♪」

 

バネッサ

「そうなの」

 

ミモザ

「かっこよくてかわいくてもう大好きなんですわ♡」

 

バネッサ

(すっかり酔ってるわね…。素面にもどったときが怖いわ)

 

アスタ

『すんませーん!誰かいないっすかー!』

 

バネッサ

「アスタの声?ミモザ、ちょっと待ってて」

 

ミモザ

「は〜い♪」

 

・・・・・・・・・・・・・・

 

バネッサ

「ど、どうしたの?アスタ」

 

バネッサ

(フィンラルが引きつけてたはずじゃ…)

 

アスタ

「フィンラル先輩と風呂入ってたんすけど、フィンラル先輩がのぼせて倒れちゃって」

 

フィンラル

「」キュー

 

バネッサ

(まったく役に立たないんだから!)

 

アスタ

「どうします?」

 

バネッサ

「はぁ…もういいからとりあえず部屋に寝かしといてあげましょう。私が連れて行くからアスタは着替えてていいわよ」

 

アスタ

「うっす!」

 

・・・・・・・・・・・・・・

 

バネッサ

「まったく…フィンラルに任せないでいっそラックと戦わせてればよかったかしら…」

 

ピタッ

 

バネッサ

(あれ?なんか大事なことを忘れてるような…?えーっと…)

 

バネッサ

「まいっか♪お酒お酒♪」

 

※彼女は酔っています。

 

一方その頃

 

アスタ

「さっぱりした〜!あれ?誰もいない…」

 

アスタ

(みんな部屋戻ったのか?ん、ソファで誰か寝てる?)

 

アスタ

「誰っすか?ってミモザ!来てたのか!」ヨッ!

 

ミモザ

「アスタしゃん…?」

 

アスタ

「アジトまで来るなんてどうしたんだ?ミモザ」

 

ミモザ

「アスタしゃ〜ん♪」ガバッ

 

アスタ

「うおっ!?ミモザ!?」

 

ミモザ

「お会いしたかったですわ〜♪」スリスリ

 

アスタ

「ど、どうしたんだ?」

 

ミモザ

「アスタしゃんにお会いしたくて、拠点まで来てしまいましたぁ♪」

 

アスタ

「俺に会いに?」

 

ミモザ

「そしたらバネッサしゃんにお飲み物を頂いて、飲んだらなんだか気持ちよくなって〜」ホワホワ

 

アスタ

(バネッサ姐さんに?それって酒じゃ…)

 

ミモザ

「アスタしゃ〜ん♪」

 

アスタ

(ちょっとだけど、酒の匂い‥。ミモザ酔っちまったのか…)

 

ミモザ

「アスタさん…」

 

アスタ

「ん?なんだミモザ?」

 

ミモザ

「アスタさんは私のことどう思ってらっしゃるのですか?」

 

アスタ

「どうって、そりゃもちろん大事な仲間…」

 

ミモザ

「そうではなくて、異性として、私のことをどう思いますか?」

 

アスタ

「い、異性として?」

 

アスタ

(今までミモザをそういう目で見たことなかったけど…)

 

ミモザ

「アスタさん…」ウルウル

 

アスタ

「うっ…」

 

アスタ

(戦いでも頼りになるし、魔力がねえ俺なんかにも優しいし、見た目だってキレーで…。って俺にはシスターという心に決めた人がぁ!!)

 

ミモザ

「私では、ダメですか…?」ズイッ

 

ミモザが身を乗り出して近づいてくる。

 

ミモザ

「アスタ、さん…」

 

ミモザが徐々に近づいてきて、口と口が触れ合ってしまいそうなほど近くまでくる。

 

アスタ

「ミ、ミモ…!」

 

思わず目を閉じる。

 

フラッ ドサッ

 

アスタ

「?」

 

ミモザ

「スースー」

 

アスタ

「寝た、のか?」

 

どうやら酔ったまま寝てしまったらしい。

 

ミモザ

「アスタひゃ〜ん…むにゃ…」

 

・・・・・・・・・・・・・

 

ミモザ

「んっ…」

 

なんでしょうか…とっても気持ちいいですわ…。温かくて、いい香りがして、少しゴツゴツしてるけど、それがまた…

 

アスタ

「おっミモザ、起きたか!」

 

ミモザ

「アスタさん……?」

 

なんでアスタさんが目の前に…?私はさっきまでたしか…たしか……。!!

 

ミモザ

「あ、アアアアアアアスタひゃん!!?///」

 

あ、アスタさんに膝枕されてっ!?///私、もしかしてお酒に酔って寝てしまったんですの!?し、しかも、アスタさんのお膝の上で…!

 

ミモザ

「すす、すみません!すぐにどきま…!」

 

アスタ

「別にまだ寝てていいぞ。まだ調子良くないだろ?」

 

ミモザ

「そ、そんなことないですわ!は、はれ?」

 

なんだか、クラクラしますわ…。それに少し気分が悪いような…。

 

アスタ

「まだ気分悪いだろ?フィンラル先輩とバネッサ姐さんがいつもそうだから」

 

ミモザ

「…すみません」

 

なんだかアスタさんに迷惑かけてばかりですわ…。酔ってしまった時のことはあまり覚えていませんがアスタさんを困らせていたような…。

 

アスタ

「いいっていいって、ミモザには普段頼りっぱなしだから役に立てて嬉しいぜ!」

 

ミモザ

「っ〜〜〜〜〜!///あぁ〜〜〜///」カァァァ

 

アスタ

「どうした?」

 

ミモザ

「な、なんでもありません!///」

 

アスタ

「あ、ていうか俺の膝じゃ硬いよな。枕でも取ってくるか?」

 

ミモザ

「い、いえ!大丈夫です!」

 

アスタ

「そっか?」

 

ミモザ

「は、はい!むしろこのままの方がうれし…って違います!違います!な、なんでもありません!///とにかく大丈夫ですから!///」

 

アスタ

「そっか、昔ユノとチビたちにやったらゴツゴツしてて寝心地最悪とか言われてさぁ、地味にショックだったぜ」ナハハ!

 

ミモザ

「そ、そうなんですか」

 

ミモザ

(ユノさんは昔経験していたんですね、羨ましいですわっ!その上、こんなに素敵な寝心地なのになんてもったいないことを!)

 

アスタ

「ところで、ミモザはアジトに何の用だったんだ?」

 

ミモザ

「ひぇっ!?///そ、それはその…///」

 

アスタさんに会いたくて…とは言えませんわっ!///

 

アスタ

「なんかさっき、俺に会いに来たとかどうとか言ってなかったか?」

 

ミモザ

「なぁぁ!?///」

 

酔った時の[[rb:私> わたくし]]何言ってるんですのぉ!?///

 

アスタ

「本当なのか?」

 

ミモザ

「そ、それは、えっと、そのぉ……はい///」

 

アスタ

「なんだそうだったのか!」

 

ミモザ

「すみません…連絡もなしに」

 

アスタ

「なんで謝るんだ?」

 

ミモザ

「だって、連絡もせずに男性の元を訪ねるなんて非常識ではありませんか…?」

 

アスタ

「仲間に会いに行くのに気遣うことなんてないだろ、いつでも来ていいぜ!」

 

ミモザ

「アスタさん…///」キュン

 

相変わらず素敵ですわ!

 

アスタ

「ん?なんかすげー顔赤いぞ、ミモザ。大丈夫か?」

 

ミモザ

「だ、大丈夫です!」

 

今顔が真っ赤だからあんまり見ないでアスタさん!///

 

アスタ

「まだ酒が抜けてないのか?ベッドで休むか?」

 

ミモザ

「い、いえ!本当に大丈夫ですから!」

 

この体制、とても恥ずかしいですけど、アスタさんの膝枕を逃す手はないですわ!

 

アスタ

「そっかぁ…、確かに今使えるベッド俺のくらいしかないしやめといた方がいいか」

 

ミモザ

「そうでs…アスタさん、今何とおっしゃいました?」

 

アスタ

「ん?いやだから、今使えるベッド俺のくらいしかないんだよ。本当なら女部屋の方に連れてってやりたいけど、バネッサ姐さんもチャーミーパイセンも一回部屋入るとなかなか出てこないから女部屋の方に近づけねえんだよ。だから空いてるベッドは俺のくらいしかないんだけど…」

 

アスタ

(来客用のベッドがあった気がするけど…どこにあるんだったか…?思い出せ、たしかマグナ先輩が……)

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

マグナ

『いいか、アスタ!このドアの部屋がトイレでこっちが風呂だ!んでこれが来客用の…ま、ウチ客なんて来ねえしどうでもいいわ!』

 

アスタ

『うっす!』

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

アスタ

(ダメだぁ!思い出せねえ!)グヌヌヌヌ!

 

※思い出せてはいる。

 

ミモザ

「あの、や、やっぱりベッドで休ませてもらってもよろしいですか?アスタさんのベッドで構いませんので…」

 

アスタ

「あ、おう!少し小さいけどいいベッドだぜ!」

 

ミモザ

「小さい、ですか?」

 

ミモザ

(お子様用のベッドかなにかでしょうか?)

 

アスタ

「前にノエルに見せたら狭すぎって言われたんだよ!たしかにノエルが買った特注のベッドと比べたらちょーっと小さいかもしれないけど、でも寝心地は最高なんだぞ!」

 

ミモザ

「そ、そうなんですか」

 

小さいベッド…小さい、ベッド…?あら?

 

ミモザ

「アスタさんは、毎日そのベッドで寝ていらっしゃるんですか?」

 

アスタ

「おお!はじめての1人ベッドだからな!泊まりがけの任務でもない限りは毎日使ってるぜ!骨組みはちょっとボロいけど、マットはバネッサ姐さんがいいのを買ってくれたから、寝心地いいんだぜ!」

 

ミモザ

「まい、にち…」

 

小さいベッドを毎日使ってるってことは…使ってるってことは…アスタさんの匂いがマット中に染み付いたベッドってことですのぉ!?///い、いけませんわ!そんなふしだらな想像アスタさんにも失礼ですわ!でも、でも…あああああああ!!///

 

アスタ

「それじゃ、ベッドまで行くな」

 

ミモザ

「は、はいっ!では案内していただければ…」

 

アスタ

「よっと」グイッ

 

その時、アスタさんが立ち上がったと思ったら、突然身体に浮遊感を感じました。

 

ミモザ

「?……………あ、アアアアアスタひゃん!///にゃ、にゃにを?///」

 

あ、アスタさんにお姫様抱っこされてますわ!///

 

アスタ

「俺の部屋まで連れてってやるよ、まだ酒でクラクラするあだろ?」ニカッ

 

ミモザ

「あわわわわわわ///」

 

あ、アスタさん!嬉しいんですけど、とてつもなく嬉しいんですけどぉ!///こ、こんなの…こんなの…

耐えられませんわぁ〜〜〜!///

 

ミモザ

「はぅ……///」ガクッ

 

アスタ

「あれ?ミモザ?ミモザー?」

 

ミモザ

「アスタしゃん…大胆すぎますわぁ…///」プシュー

 

アスタ

「また寝ちまった…。よっぽど酒弱いんだな」

 

アスタ

「いやー、広いなぁミモザ!」

 

ミモザ

「はい、とても綺麗な草原ですね」

 

アスタ

「早く行こうぜ!」

 

ミモザ

「はい!」

 

アスタさん、初めて見る草原がとっても楽しそうですわ。

 

ミモザ

「きゃっ!」

 

うっかり躓いてしまいました。

 

アスタ

「おっと、大丈夫か?足元気をつけろよ」ガシッ

 

ミモザ

「あ、ありがとうございます///」

 

アスタ

「ほら、俺の手に掴まれ」スッ

 

ミモザ

「は、はい…///」

 

アスタさん、お優しいですわ///

 

アスタ

「ここらで飯にしようぜ!」

 

ミモザ

「いいですわね、お弁当作ってきたのですが、た、食べていただけますか?」

 

アスタ

「もちろんだぜ、ミモザの手作りうまそ〜!」

 

ミモザ

「ど、どうぞ」

 

アスタ

「うめー!!いつもありがとな、ミモザ!」

 

ミモザ

「は、はい!///」

 

幸せですわ…ずっとこのままでしたらいいのに…。

 

・・・・・・・・・・・・・

 

ミモザ

「」パチッ

 

夢、でしたか…。素敵な夢でしたわ。いつか本当にアスタさんとあの夢のような綺麗な草原でお食事ができたら…。

 

アスタ

「お、起きたかミモザ!」

 

ミモザ

「あ、アスタひゃん!?///」

 

な、なんでアスタさんが!?はっ、そういえば[[rb:私> わたくし]]は今黒の暴牛の拠点に来てるのでしたわ!と、ということはもしかしてこのベッドはあ、アアアアスタさんの!?

 

アスタ

「どうだ?俺のベッドちょっと小さいけど寝心地いいだろ?」ニカッ

 

ミモザ

「は、はい、とっても気持ちよかったです!///」

 

それどころじゃなかったなんて言えませんわ…///

 

アスタ

「晩飯そろそろだから一緒に食べようぜ!」

 

ミモザ

「は、はい!ご一緒させていただきますわ!」

 

アスタ

「もう酔いは平気か?また抱えていくか?」

 

ミモザ

「い、いえ!もう大丈夫れす!///」

 

皆さんに見られながらお姫様抱っこは恥ずかしすぎます!///

 

アスタ

「そっか、1人で歩けそうか?」

 

ミモザ

「えっと…」

 

ミモザ

(1人でも歩けなくはなさそうですけど、まだ少しフラフラしますわ…。で、でもお姫様抱っこはさすがに…///)

 

ミモザ

「で、では…おんぶを、お願いしてもいいですか?」

 

アスタ

「おう!もちろんだ!」

 

アスタさんが目の前で屈んでお背中を向ける。

 

アスタ

「ほら、乗っていいぞ」

 

ミモザ

「で、ではし、しし失礼します!///」

 

トスッ

 

ミモザ

(うぅ〜〜〜///ダンジョン内で一度乗ったことがあるとはいえなんだか恥ずかしいですわ///あの時は無我夢中でしたし…。でもフラフラしてるまま歩いてアスタさんにご心配をかけるわけにも…)

 

アスタ

「体調は大丈夫か?」

 

ミモザ

「は、はい。なんともないですわ」

 

アスタ

「そっか、安心したぜ」

 

ミモザ

(アスタさんのお背中、広くてたくましいですわ////それに、暖かい…)

 

アスタ

「ついたぜ、ここが食堂だ。いつもここでみんなで食べてるんだぜ」

 

ミモザ

「そうなんですか。金色では各々食事を取ることがほとんどですので皆さんでご一緒にというのは楽しそうですわ」

 

アスタ

「おう!黒の暴牛のみんなはおもしろいからきっと楽しいぞ!」

 

ノエル

「バカスタ!」

 

アスタ

「おお、ノエル!帰ってたのか!」

 

ノエル

「ついさっき任務から帰ってきたのよ」

 

ミモザ

「ノエルさん、ご機嫌よう」

 

ノエル

「み、ミモザ!アンタ来てたの?!というかなんでバカスタの背中にいるのよ!!」

 

アスタ

「バネッサ姐さんに酒飲まされて調子悪いみたいだから俺がおぶってきたんだよ」

 

ミモザ

「本当にご迷惑をおかけしてすみません、アスタさん…」

 

アスタ

「いいっていいって!迷惑だなんて思ってねえし、それにミモザには今まで散々世話になったからな!」

 

ミモザ

「そ、そんな、大したことありませんわ…///」

 

アハハハハ

ウフフフフ

 

ノエル

(な、なにいい感じの空気になってんのよぉ〜〜!!)

 

ミモザを下ろした途端アスタの後ろから声が響く。

 

ゾラ

「よぉ、何盛り上がってんだクソチビ」

 

アスタ

「あっ、ゾラ!お前までどこ行ってたんだよ!」

 

ゾラ

「今任務から帰ったきたんだよ、先輩が真面目に仕事してたんだから労えクソチビ後輩」

 

アスタ

「断るっ!!」

 

ミモザ

「お久しぶりですね、ゾラさん」

 

ゾラ

「よぉ、王族さん。今日は何の用だ?」

 

ノエル

「用というほどのことではございませんわ。ただ…」チラッ

 

アスタ

「?」

 

ミモザ

「お仲間に、会いにきただけですわ」

 

アスタ

「ミモザ…!」

 

ノエル

「ふ、ふんっ!」

 

ゾラ

「ケッ…。ま、せいぜいのんびりしてけ。もっかいクソチビにおんぶでもしてもらえよ」ケケケ

 

ミモザ

「ふぇあ?!///み、見てたんですか?!///」

 

ゾラ

「キヒヒヒヒヒ、傑作だったぜ」

 

ミモザ

「うぅ…///」

 

お姫様抱っこよりはマシですけど、でも自分が知らないところで見られてたっていうのはやっぱり恥ずかしいですわ…。

 

ヤミ

「おーっす」

 

アスタ

「ヤミ団長、おかえりなさい!」

 

ヤミ

「おう」

 

アスタ

「どこ行ってたんすか?」

 

ヤミ

「男の勝負場」

 

ゾラ

「ギャンブルじゃねえか、不良団長」

 

ヤミ

「今日は久々に大勝ちしてな、つーわけで…」

 

ヤミ

「宴会だバカヤロー共ォォォ!!」

 

ワアアアアアアアア!!

 

マグナ

「大勝ちしたのに奢ってもらっていいんすかヤミさん?」

 

ヤミ

「今日はあの縦長ラインマンとの賭けに大勝ちしてな、気分がすげーいいから特別に奢りだ。しっかり感謝しろよ、そしていつか返せ」

 

マグナ

「結局返すんすか!?」

 

バネッサ

「ミモザも遊びに来た日に宴会だなんてラッキーね!」

 

ミモザ

「そ、そうですわね…!」

 

正直言ってこの盛り上がりについていけませんわ…。これが、黒の暴牛の日常…。

 

ミモザ

「ところで、私も同席してよろしかったのですか?」

 

ヤミ

「別に構いやしねえよ、ウチの団員達も何回か世話になってるし(特に小僧)、団員に会いに来たやつになにもしねえで返すのも夢見が悪ぃしな」

 

ミモザ

「ありがとうございますわ」ペコッ

 

ヤミ

「まあ、楽しんでけや」

 

アスタ

「ミモザもどんどん食えよ!」モグモグモグモグ

 

ミモザ

「は、はい!はむっ…」

 

こちらは、串焼き?というものらしいですが…焼いただけとは思えないほどおいしいですわ。少し食べにくいですが…。

 

ミモザ

「あむっ、んっ、はふっ、ふぁっぁ…」

 

フィンラル

(ミモザちゃん、なんかエロい…!)

 

アスタ

「大丈夫か、ミモザ?」

 

ミモザ

「は、はい、なかなか慣れなくて…」

 

コトッ

 

ノエル

「串刺さってない小分けのやつあったから、あげるわ」

 

ミモザ

「ノエルさん、ありがとうございます」

 

ミモザ

「ふ、ふんっ!」

 

ラック

「ねえねえ、君ミモザって言ったよね?」

 

ミモザ

「は、はい、よろしくお願いします、ラックさん」

 

ラック

「この後僕とヤろうよ!攻撃が使える回復魔導士とはまだヤったことないんだよねぇ!」

 

ミモザ

「ご、ご遠慮しておきます…」

 

ゴードン

「君はアスタ君と本当に仲がいいんだね。命を救ってくれたことも一度や二度じゃないって聞いてるよ。僕の親友を助けてくれてありがとう。今度君の人形も作りたいんだど構わないかな?アスタ君とノエルちゃんの人形と常に近くに置いて保管しておくようにするよ」ブツブツ

 

ミモザ

「ひっ!」ギュッ

 

この方は何をおっしゃっているのかわかりませんわ…。どことなく怖いような…。

 

アスタ

「ミモザ、ゴードン先輩は何言ってるかわかんなくて不気味なとこもあるけどすげーいい先輩だぞ!」

 

ミモザ

「そ、そうなんですか?」

 

アスタ

「そんな俺の後ろに隠れたりしなくても大丈夫だって!」

 

ミモザ

「あっ、す、すみません!///」

 

ついアスタさんの背中に抱きついて…!///

 

マグナ

「なぁ、金色のねーちゃんよぉ」

 

ミモザ

「はい、なんでしょうか?」

 

マグナ

「あんたぁ、ノエ公の従姉妹なんだよな?」

 

ミモザ

「ええ、私のお母様と、ノエルさんのお母様が姉妹同士にあたりますわ」

 

マグナ

「ほー、しかし親戚にしちゃ、あんまり似てねえよなぁ」

 

アスタ

「あー、たしかにそうっすね」

 

ミモザ

「そうでしょうか?」

 

ノエル

「あんまり考えたことなかったわね」

 

バネッサ

「そういえばそうね。ノエルは美人って感じだけど、ミモザはどっちかっていうとかわいい系よね」

 

ノエル

「と、当然よ!///」

 

ミモザ

「あ、改めてそんなふうに言われるとなんだか照れますね///」

 

フィンラル

「ノエルちゃんもミモザちゃんも、2人とも絶世の美少女だもんね」

 

バネッサ

「…フィンラルが言うとなんかいやらしいわ」

 

フィンラル

「なんで!?」

 

ラック

「うん、フィンラルが言うとアウトだねー」

 

マグナ

「まあ、フィンラルが言うとなぁ」

 

フィンラル

「何この扱い!?」

 

ミモザ

「ノエ公も金色のねーちゃんみてえな性格ならよかったのになぁ」

 

ノエル

「どういう意味よ!」

 

マグナ

「そのまんまの意味だよ!なぁ、アスタ!」

 

アスタ

「えっ?」モグモグ

 

マグナ

「お前だってノエ公と金色のねーちゃんだったらこっちのがいいよな?!」

 

ミモザ&ノエル

「「!!!」」

 

アスタ

「う〜ん…」モグモグ

 

ミモザ

(あ、アスタさん、私とノエルさん、どちらを選ぶのでしょうか…!)ドキドキ

 

ノエル

(ミモザはおとなしくて気も回るしやっぱり男ってミモザみたいな方が…。って何考えてんのよ私!べ、別にバカスタがミモザの性格が好きって言ったってどうでもいいし!)

 

アスタ

「う〜ん、俺はノエルもミモザもどっちの性格も好きっすよ!」

 

ミモザ&ノエル

「「!///」」ボフッ

 

ノエル

「な、何言ってのよバカスタ!」

 

ザバァァァァ!

 

アスタ

「ぶわぁぁぁぁ!なんでだぁぁぁ!!」

 

ノエル

「ま、まったく…///」

 

ミモザ

(好き、う〜…好き…///アスタさんのことですからそういう意味ではないとわかっていてもそんな風に言われると…///好き…好き…///)

 

グレイ

「あ、あああああの、ミモザさん!」

 

ミモザ

「あっ、はい?えっと貴女は…」

 

グレイ

「ぐ、グレイって呼んでくださぁいぃ!」

 

ミモザ

「は、はい」

 

グレイ

「そ、そんなに見ないでくださいぃ!は、恥ずかしいぃぃぃ〜〜〜!!」

 

ミモザ

「は、はぁ…」

 

この方はどうされたのでしょうか?

 

ミモザ

「それで、どうされたんですか?」

 

グレイ

「そ、その、み、ミモザさん知らない人とも社交的に話せて素敵だと思って…だ、だから、どうしたらそんなに堂々と女の子らしくできるかし、しし知りたくて…」

 

バネッサ

(グレイ知らない相手でもずいぶんと話せるようになったわね)

 

ミモザ

「社交的、と言われましても、特に何かをしていたというわけではありませんよ。子供の頃よくお母様に社交パーティーに駆り出されたりはしましたが」

 

グレイ

「わ、わわ私より年下なのに色々とすごいんですね…」

 

ミモザ

「そんなことありませんわ。ところでグレイさんは変身魔法をお使いになられるのでしたよね?」

 

グレイ

「は、はいぃぃ!そ、それがなにか…?」

 

ミモザ

「よろしかったら見せていただけませんか?」

 

グレイ

「わ、私の変身魔法をですか?」

 

ミモザ

「はい、アスタさんやノエルさんからお話を聞いてまして、是非とも見てみたいのですが」

 

グレイ

「で、では失礼して…」

 

ボワっっ!

 

グレイ

「こんな感じですわ」ウフフ

 

ミモザ

「!?!」

 

アスタ

「おーっ、ミモザそっくりっすね!」

 

み、見事な変身ですわ…。本人である私でも鏡を見てると錯覚するほどに…。

 

グレイ

「ふふっ、アスタさん。どっちが本物かわかりますか?」

 

グレイさん、もうなりきってる…。

 

アスタ

「こっちっすよね?」

 

ミモザ

「え?」

 

アスタさんは迷いなく私を指しました。ど、どうしてわかったんでしょう…。

 

グレイ

「あ、アスタ君どうしてわかったんですか…?」ボワッ

 

アスタ

「だって、ミモザの(氣の)ことはよく知ってますから!」

 

ミモザ&グレイ

「「!」」カァァァァ

 

グレイ

(あ、アスタ君素でそういうこと言っちゃうんだぁ…!な、なんかこっちが恥ずかしくなってきた…///)

 

アスタ

(アスタさんは相変わらず大胆ですわ…///)

 

ミモザ&グレイ

「「///」」モジモジ

 

アスタ

「?なんか俺変なこと言いました?」

 

マグナ

「いやぁ?言ってねえと思うぞ」

 

ノエル

「…バカばっかね」

 

ネロ

「相変わらずアスタはバカね」

 

ノエル

「うわっ!ネロ!」ビクッ

 

アスタ

「あっ、ネロ!お前いつの間にいなくなってたのか?」

 

ネロ

「アスタが汗臭かったから、離れたところで森を散歩してただけよ」

 

アスタ

「汗臭いとはなんだぁ!」

 

ネロ

「1000回以上も剣を振り続けてるんだもの。汗だくで」

 

アスタ

「もっと振ったぞ!」

 

ノエル

「いや、そこじゃないでしょ」

 

ミモザ

「あの、ところで」

 

アスタ

「ん?」

 

ヘンリー

「なーあにー?」

 

ミモザ

「あなたはなぜそんなに窮屈そうな空間にいらっしゃるのですか?」

 

ヘンリー

「そーれーはーねー…」

 

アスタ

「ヘンリー先輩はアジトの中にいないと人の魔力をすげえ勢いで吸っちまうんだ。だから屋外でなんかするときはアジトの一部の中に入ったままなんだ」

 

ヘンリー

「ごーめーんーねー」

 

ミモザ

「魔力を吸うというのは魔法ですか?」

 

ヘンリー

「まーほーうーじゃーなーくーてーねー」

 

ノエル

「そういう病気らしいわ」

 

アスタ

「あんまり近くにいると魔力をどんどん吸っちまうらしいから、普段は少し離れたところにいるんだ。俺は魔力ないからこんなにひっついても平気だ!」ガシッ

 

ヘンリーと熱く肩を組むアスタ。

 

ヘンリー

「アースーターくーんー、あーりーがーとーねー」

 

アハハハハハハハハ

 

ミモザ

(……この光景さえも羨ましいと思ってしまうのは、末期なのでしょうか。ネロさんはアスタさんと常に近くにいたわけですし、アスタさんと一緒にいられる黒の暴牛の方々羨ましいですわ…)

 

ピーンッ!

 

ミモザ

(もしや普段はノエルさんもアスタさんとあんな風に…?)

 

※してません。

 

ゴーシュ

「マリーにも食わせてやりたかったな。次の給料で必ず食べさせてあげるからね、マリー!」タラー

 

ミモザ

「あ、あの、アスタさん」ヒソヒソ

 

アスタ

「ん?」

 

ミモザ

「あの方が先程から仰っている、マリーというのはどなたですか?」

 

アスタ

「マリーちゃんはゴーシュ先輩の妹だ」

 

ミモザ

「妹さん、ですか?」

 

妹さんを見る目ではないような…。

 

フィンラル

「あいつシスコンだから気をつけてね、ミモザちゃん」

 

ゴーシュ

「誰がシスコンだフィンラル殺すぞ」

 

フィンラル

「何度も言うようだけど俺先輩だからな!?」

 

ず、随分と物騒な方もいるのですね…。

 

ゴーシュ

「おい、そこのお前」

 

ミモザ

「は、はひぃ!」

 

ゴーシュ

「見ろ、これが俺の妹のマリーだ。どうだ天使だろ」

 

ミモザ

「は、はい、とっても可愛らしい子ですね…」

 

なんですの、これ…。たしかに可愛らしい子ですけど。なんの確認だったのでしょうか…。

 

チャーミー

「どんどんお食べ!」モッチャリモッチャリ

 

ミモザ

「あっ、ありがとうございます」

 

チャーミーさんはあの体であんなに食べてどこに入るのでしょうか…?

 

ミモザ

「ノエルさんは食べないのですか?」

 

ノエル

「もういいわ、結構食べたし。それにあんまり食べると体重が…」

 

チャーミー

「そんなの気にしなくても大丈夫だよ!」

 

ノエル

「あなたはね」

 

バネッサ

「ミモザも気になるタイプ?」

 

ミモザ

「気にしてはいますが、食べてもあまり体重が増えないみたいで、ウエストや足まわりも特に変わっていませんわ」

 

バネッサ

「へぇ、ちゃんと運動してるからかしら」

 

ミモザ

「それとも体質でしょうか?まさか私の身体、栄養の吸収が悪いのでしょうか…」

 

ノエル

「ぜんぶ胸にいってるんじゃない?」

 

3人

「……………」

 

ノエル

(あれ?じ、冗談のつもりで言っただけなんどけど…)

 

バネッサ&チャーミー

「「なるほど」」

 

ミモザ

「なるほどじゃありませんわ!///」

 

バネッサ

「たしかにミモザおっきいものね。私より大きいんじゃ…いや大きいわね、完全に」ジーッ

 

ミモザ

「そ、そんなに見ないでください///」バッ

 

ノエル

「ここ2、3年のスリーサイズの変化は?」

 

ミモザ

「えっと….、ウエストは特には」

 

ノエル

「ウエストは…」

 

バネッサ

「ウエストは、ね」

 

フィンラル

「なになに、なんの話?」

 

ノエル

「向こうに行ってなさいフィンラル」

 

フィンラル

「あ、はい…」

 

フィンラル

(ノエルちゃん、俺先輩だからね…?)

 

ノエル

「で、実際どうなのよ?」

 

ミモザ

「金色の夜明けに入る前より2カップほど…///」

 

バネッサ

「成長期って怖いわね〜」

 

アスタ

「何の話してんすか?」

 

ミモザ

「!!」

 

バネッサ

「今ね、ミモザのおp…」

 

ミモザ

「わー!わーー!」

 

 

アスタ

「?どうしたんだ、ミモザ?」

 

ミモザ

「い、いえ!なんでもありませんわ!」

 

ゾラ

「何騒いでんだお前ら」

 

バネッサ

「ガールズトークよガールズトーク」

 

ゾラ

「アホな話してんな。そんなもんよりもっとおもしれー話がいくらでもあんだろ。例えばその王族さんがクソチビにほr…」

 

ミモザ

「わー!わーーー!!///」

 

ノエル

「な、なにバカなこと言ってんのよあんた!そんなわけないでしょ!///」

 

ゾラ

(キヒヒ、そっちの金色の王族さんの話だったんだが、ウチの王族さんも反応しやがった。これまたおもしれー発見だな。今後このネタでおちょくってやろ)

 

ヤミ

「おいテメーらなんか一発芸やれ」

 

アスタ

「じゃあ足の指で懸垂します!」ふんっ!ふんっ!」

 

マグナ

「お前は筋トレしか……ちょっとおもしれーじゃねえか!」

 

ラック

「コウモリみたいだねー!」

 

ゴーシュ

「こんなキモいコウモリいねえだろ」

 

ゾラ

「こいつマジでどんなカラダしてんだ…」

 

ヤミ

「ぶっはははは!いいぞ小僧!」

 

ミモザ

「アスタさん、すごい…!」

 

ヤミ

「次フィンラル!」

 

ミモザ

「あのノエルさん、ところで一発芸ってなんですの?」

 

普通の芸とどう違うのでしょう?

 

ノエル

「え?んー…まあ余興と同じようなものじゃないの?」

 

ミモザ

「なるほど…」

 

ヤミ

「誰でもいいから次!」

 

ミモザ

「あの、私がやってもよろしいでしょうか?」

 

ヤミ

「おっ、金色の…。意外だな、こーゆーのできんのか?」

 

ミモザ

「芸、といいますか、そのオペラの歌唱なんですけど」

 

バネッサ

「オペラの?」

 

ミモザ

「はい。あれ、もしかしてそういうのではなかったですか?」

 

ヤミ

「いや?まあとりあえず試しにやってみてくれよ」

 

ミモザ

「はいっ!」

 

アスタ

(オペラってなんだ?)

 

ミモザ

(聞いててください、アスタさん!)

 

ミモザ

「ラ〜〜〜〜〜♪」

 

・・・・・・・・・・・・・・・

 

ミモザ

「以上です」

 

おおおおおぉぉ〜〜〜!!

 

バネッサ

「すごいわミモザ!」

 

フィンラル

「歌うまくて魔法強くてかわいいなんて…さすが王族!」

 

アスタ

「ミモザ歌うめぇ〜〜!!」

 

ミモザ

「ありがとうございます、アスタさん!」

 

ノエル

(ち、ちょっとはうまいじゃない!でも今の歌の演目ってたしか…)

 

バネッサ

(今の歌の歌詞って…)

 

フィンラル

(どう考えてもラブロマンスだったような…)

 

アスタ

「ところでさっきの歌ってどういう意味なんだ?複雑でよくわかんなかったぜ」

 

ミモザ

「そ、それはまた今度ご説明します///」

 

アスタ

「?なんだかよくわかんねえけど…待ってるぜ!」

 

ミモザ

(いつの日かちゃんとお伝えしますわ!)

 

フィンラル

(間違いない、虎視眈々と狙ってるよあの子)

 

バネッサ

(ノエルとミモザ、どっちが勝つかしらねぇ)

 

ヤミ

「マグナ、王族に負けねえ芸見せてやれ」

 

マグナ

「あいあいさ!」

 

・・・・・・・・・・・・・・

 

ヤミ

「おしっ、お前ら片付けとけ。フィンラル風呂まで送れ」

 

フィンラル

「はい!」

 

アスタ

「よっしゃー!片付けるぜー!」

 

バネッサ

「ぐがー」

 

チャーミー

「スピー…」

 

マグナ

「ぐお〜…」

 

ゾラ

「ロクなやつがいねぇな」

 

アスタ

「よしゾラ、俺たちでやるぞ!」

 

ゾラ

「なんでだよクソチビ。後輩らしくお前がやってろ」

 

ゴードン

「アスタくん、僕は手伝うよ。親友を手伝うために今日はお酒も全然飲んでないし一緒に話ながら洗い物しようね」ブツブツ

 

アスタ

「ノエルは手伝ってくれるよな?」

 

ノエル

「私は王族よ?片付けなんてするわけないでしょ」

 

アスタ

「またかよぉ!」

 

ミモザ

「あの、アスタさん。私でよろしければお手伝いしましょうか?」

 

ノエル

「?!」

 

アスタ

「気持ちは嬉しいけど、ミモザはゆっくりしててくれ!ミモザはお客さんだからな!」

 

ミモザ

「アスタさん…!」パァァァ

 

アスタ

「よっしゃー!全部運んでやるぜーー!!」

 

ゴードン

「アスタくん、僕も行くよ」ブツブツ

 

ノエル

「し、しかしずいぶん遅い時間になったわね。ミモザ今日は泊まっていけば?」

 

ミモザ

「でもご迷惑ではないでしょうか?」

 

ゾラ

「この団がそんな小せえこと思うわけねえだろ。てかそれ言い出したらこいつらの方が100倍迷惑だろ」

 

グレイ

「わ、私もミモザさんと話したいし泊まってもらえると嬉しいですぅぅ〜〜!」

 

ゾラ

「クソチビもきっと喜ぶぜ王族さん」

 

ミモザ

「!そ、そうでしょうか!?」

 

ゾラ

「ああ、慣れない男女が一つ屋根の下ってのはどうなるんだろうな?キヒヒ」

 

ミモザ

「だ、男女でひとちゅやねのした…///」

 

ノエル

「な、なにもあるわけないでしょ!バッカじゃないの!///」

 

ゾラ

「そんなモンわかんねぇだろうが。いくらあのチビがバカだっつってもアイツだって男なんだぜ?」

 

ミモザ

「あ、アスタさんが…」

 

妄想アスタ

『ミモザ、男はみんな狼なんだぜ?』

 

ミモザ

「はわ、はわわわわ…///」

 

フィンラル

「しかし泊まってくとなると部屋がいるよね。ヘンリー、客間って今どこにあるの?」

 

ヘンリー

「たーしーかー、いーまーはーアージートーのーいーちーばーんーおーくー」

 

ノエル

「1番奥って…、手前に動かしたりできないの?」

 

ヘンリー

「でーきーるーけーどー、どーこーにーおーくー?」

 

ミモザ

「あ、アスタさんのお部屋の近く、とかできませんか?」

 

フィンラル

「?!」

 

ノエル

「?!?!」

 

ヘンリー

「でーきーるーよー!」

 

ミモザ

「で、では、お願いします!」

 

ヘンリー

「おーっけー!」

 

ゾラ

(おいおい冗談のつもりだったがこの王族さん、マジでクソチビの夜這いねらってやがるぞ…)

 

ミモザ

「〜♪ふふっ♪」

 

浴場

 

ミモザ

「ところで、私着替えは持ってきてないのですけれど、どうしたらいいでしょうか?」

 

ノエル

「私の持ってる服貸してあげるわ。パジャマくらい何枚もあるし」

 

ミモザ

「ありがとうございます、ノエルさん。でも下着は…」

 

ノエル

「?下着だって私のが…」

 

ポヨン♡

 

ノエル

「ああ、うん…」

 

バネッサ

「私のでも入りそうにないわね…」

 

ミモザ

(下着も付けずにアスタさんに会うなんてみっともない真似はできませんわ…。どうしましょう…)

 

バネッサ

「そうだ!私の魔法で作っちゃいましょう!」

 

ミモザ

「そんなことまでできるんですか?」

 

バネッサ

「こんなの簡単よ!ほらっ!」サッサッ

 

ミモザ

「わっ…!」

 

私の胸にまとわりつくように毛糸が次々に編まれてあっという間に下着が出来上がりました。すごい技術と精度ですわ…。

 

バネッサ

「こんな感じかしら?」

 

ミモザ

「すごい…ピッタリですわ」

 

バネッサ

「ワイヤーとかは入ってないからワイヤーとホックはグレイに作ってもらいましょうか。グレイ!」

 

グレイ

「ふしゅ〜…」

 

ノエル

「みんなとお風呂に入る時はかならずこれに変身するのはどうにかならないのかしら」

 

バネッサ

「まあまあ、ミモザの前でお風呂以外は変身しなかっただけ及第点よ。それよりその変身解いてワイヤーとホック作ってくれる?私の糸で形は作ってあるからちゃちゃっと変身させてよ」

 

ミモザ

(すごい魔法をブラジャーを作るためだけに使っているのはどうなのでしょうか…)

 

ノエル

(というかこの人たちこんな軽く魔法使ってていいのかしら…)

 

ボワンッ!

 

グレイ

「で、では失礼して…」

 

変身魔法 マジックコンバート

糸→ステンレス

 

ポンっ

 

ミモザ

「わっ!ホックとワイヤーができましたわ…!」

 

こんな細かなものまで変身させられるなんて、グレイさんもすごい魔法精度をお持ちのようですね…。

 

ミモザ

「バネッサさん、グレイさんありがとうございます!」

 

グレイ

「い、いいいえ!た、たたたいしたことはしてませんからぁ〜〜!!」

 

バネッサ

「その下着、結構自信作よ。これで迫ればアスタも…ムフフ♡」

 

ミモザ

「む、ムフフってなんですか///」

 

ノエル

「ちょ、ちょっと変なこと吹き込まないでよ!///」

 

バネッサ

「あはは、ごめんごめん」

 

ミモザ

(この下着をアスタさんに…///って、そもそもアスタさんの前で脱いだりしませんわ!///)

 

・・・・・・・・・・・・・

 

その晩

 

コンコン

 

アスタ

『ミモザ、入っていいか?』

 

ミモザ

「どうぞ、アスタさん」

 

アスタ

「よっ!客間俺の部屋の隣だったんだな!気付かなかったぜ!」

 

ミモザ

(さっきまではありませんでしたからね…)

 

アスタ

「でもよかったのか?ヘンリー先輩に頼めばノエル達と同じ女性部屋の方に移動できたのに」

 

ミモザ

「え、ええ。この部屋の方がアスタさんとお話もできますし」

 

アスタ

「そっか、そういや今まで任務で一緒になったことはあったけどこうやってじっくり話せることは少なかったもんな」

 

ミモザ

「は、はい!なので今晩はとても楽しみにしていましたわ!」

 

アスタ

「おう!」

 

ミモザ

「ところでアスタさんは現在等級はいくつになられたのですか?」

 

ミモザ

(詳しく聞いたことはなかったですが、三魔眼の2人を倒した実績や王撰騎士団としての活躍はユノさんにも勝るとも劣らないはず…。

裁判の件で問題を起こした事を差し引いても五等上級魔法騎士か一等中級魔法騎士は堅いはず…。本来なら悪魔を倒した実績で一等上級魔法騎士でもおかしくないのですが…)

 

アスタ

「三等下級魔法騎士のままだぞ!」

 

ミモザ

「え?」

 

アスタ

「まあウチの団は功績より被害額のが大きいって話だしな!」ナッハッハッハッ!

 

ミモザ

「あ、アスタさんはそれで納得しているんですの!?」

 

アスタ

「まあ仕方ねえからな!それに俺は目先の階級なんて気にしねえ!俺は、魔法帝になるからな!今の階級なんて関係ねえ!」

 

ミモザ

「アスタさん…///」キュン❤︎

 

ミモザ

(かっこいい…♡)

 

アスタ

「ミモザは等級どうなんだ?」

 

ミモザ

「私は二等中級魔法騎士になりました。(アニメ設定)」

 

アスタ

「おー!ミモザはちゃんと成果上げてるんだな!」

 

ミモザ

「本来であればアスタさんは私より上の階級のはずなのですが…」

 

アスタ

「いいんだよ!死刑にならなかっただけでもありがたいと思わなくちゃな。これも黒の暴牛のみんなや魔法帝のおかげだ。もちろんフエゴレオン団長やノゼル団長もな!」

 

ミモザ

「アスタさんがご無事で本当によかったですわ。あの日何もできなかった自分が歯痒くて…。心配で夜も眠れな…ってち、違います!///夜はちゃんと寝て…」

 

アスタ

「ん?」ジッ

 

ミモザ

「あっ…」

 

吸い込まれそうな、真っ直ぐな瞳…。

 

ミモザ

「……夜も眠れませんでした…。本当に心配で、何かあったらどうしようって、ずっとずっとアスタさんのご無事を願って祈りを捧げていました」

 

アスタさんの真っ直ぐな瞳を見て、恥を捨てて率直な気持ちをつい伝えて…いえ、伝えたくなってしまいました。

 

アスタ

「ミモザ…」

 

ミモザ

「アスタさん、私も悪魔との戦いのために強くなります!必ず今度こそお守りいたします!」

 

もう腕を折らせたり、貴族から不当な扱いはさせません!

 

アスタ

「お、おう!ありがとな、ミモザ!」

 

ミモザ

「はい!」

 

アスタ

「…………」

 

ミモザ

「アスタさん?どうかなさいましたか?」

 

アスタ

「いや、俺今まで人に尊敬されたり、大事にされたりって経験があんまりなかったからさ。

ハージ村でもみんなに魔力なくて多少はバカにされてたし、あっ、今はそんな事ないんだけどな?だからミモザみたいにすげえ相手から尊敬されるなんて昔の俺じゃまずあり得なかったし…。なんていうか、ミモザのことは俺も頼りにしてるからそんなすげえ相手から大事にされてるのが嬉しくてさ。だから、ありがとな、ミモザ」ニコッ

 

ミモザ

「い、いえ!///む、むしろアスタさんは正当な評価を受けていないだけですから///

 

普段元気なアスタさんからあの穏やかな微笑み///ギャップがかわいすぎますわ…///

 

アスタ

「そういやミモザは子供の頃からノエルと付き合いがあったわけだよな?」

 

ノエル

「ええ、パーティの時などによくお会いしていましたわ」

 

アスタ

「ノエルとミモザって子供の頃どんなだったんだ?」

 

ミモザ

「そうですわね…。昔からノエルさんは強くてお優しい方でしたわ。私は子供の頃から抜けているというか、よく転んだり、怖がりだったりしたのですけれど、ノエルさんがよく私を叱ってくださったんです」

 

アスタ

「なんかノエルらしいな!」

 

ミモザ

「ノエルさんはご兄弟にいい思い出がないようですし、私もお兄様はその、アレなので…」

 

アスタ

(アレ?)

 

ミモザ

「ですので私たちは本当の姉妹のような気分でした」

 

アスタ

「へー!いいな、2人とも仲良くて!」

 

ミモザ

「アスタさんとユノさんは子供の頃どのようなお子さんだったんですの?」

 

アスタ

「俺とユノか?そうだなぁ…」

 

ミモザ

「んっ…」

 

いけない…、いつの間にか寝てしまっていたみたいですわ…。アスタさんは…?

 

アスタ

「くかー」

 

ミモザ

「!??!!?///」

 

あ、アスタさんがと、隣で寝て…!///

 

ミモザ

「!」ハッ!

 

ふ、服はちゃんと着てますわ。脱がされた形跡や触られたような跡もなし…。残念…。

 

ミモザ

「…………………………」

 

ざ、残念って!私何考えてますのぉ!///

 

アスタ

「くかー、ぐおー」

 

アスタさん、気持ちよさそうに眠っていますわ。とってもかわいい…///話しているうちに2人でいつの間にか寝てしまったのでしょうか?

 

ミモザ

「」キョロキョロ

 

ひ、人は来ませんよね?で、でしたら…

 

ミモザ

「」トスッ

 

う、腕枕、してもらってしまいました…。膝枕より密着している分アスタさんの匂いや体温も強くしてしまいますわ…///

 

アスタ

「むにゃ…」

 

ミモザ

「!」ビクッ

 

アスタ

「むにゃむにゃ…」

 

ミモザ

「ホッ…」

 

お、起こしてしまったかと思いました…。

 

ミモザ

「すみません、アスタさん…」ボソッ

 

今夜だけ…腕枕を使わせてください。今夜だけの幸せな睡眠を…。

 

ミモザ

「おやすみなさい…アスタさん…」

 

………今度謝りましょう。

 

・・・・・・・・・・・・・・

 

アスタ

「んがっ…」

 

もう朝か…?なんか俺の部屋にしては広いような…。それに、腕に何か乗ってる?

 

ミモザ

「すぅ…すぅ…」

 

アスタ

「っ!」ビクッ

 

み、ミモザ!?なんで俺の腕で寝てんだ?というか、なんで俺はミモザの部屋(客間)で寝てたんだ!?

 

アスタ

(思い出せ…昨日はたしか…)

 

ミモザとこの部屋で話してて、話してて…。

話してる間に寝ちまったのか!?

 

アスタ

(まあこれはもうしょうがねえか。それより朝の鍛錬に行きたいんだが…)

 

ミモザ

「すぅ…すぅ…んぅ…ふふっ…」

 

アスタ

(気持ちよさそうに寝てるもんなぁ…。俺の腕から退きそうもないし、起こすのも悪いし、このままにしとくか)

 

ミモザ

「アスタさ〜ん…ふにゃ…」

 

なんかこの2日でミモザの意外なとこいっぱい見た気がするな。

 

・・・・・・・・・・・・・

 

ミモザ

「んっ…」パチッ

 

よく寝ましたわ…。それになんだか暖かくていい香りがしてとっても気持ちの良い目覚めで…ってあれ?前にもこんなことがあったような…

 

アスタ

「おっミモザ、起きたか?」

 

ミモザ

「!?あ、あああアスタひゃん!?///」

 

そ、そういえば昨日アスタさんの腕枕をお借りしたんでした!///

 

アスタ

「2人で寝ちまったみたいだなー。ごめんな、ミモザ」

 

ミモザ

「い、いえ、いいんですよ!私も一緒に寝てしまったんですし!そ、それに間違いもありませんでしたから…///」

 

私は、あってもよかったんですが…///

 

アスタ

「間違い?間違いならあっただろ?」

 

ミモザ

「!!?///そ、そうだったんですか!?///」

 

アスタ

「俺がミモザの部屋で寝ちまったからなぁ。自分の部屋で寝るべきだったのに」

 

ミモザ

「ま、間違いってそういう意味ですか…」

 

安心したような、ガッカリしたような…。

 

アスタ

「?ほかにどういう意味があるんだ?」

 

ミモザ

「あ、な、何でもありません!///」

 

コンコン

 

ノエル

『ミモザ、起きてる?入るわよ』

 

ミモザ

「え?あっ、ちょ、ちょっと待ってください!」

 

ノエル

「え?」ガチャ

 

ミモザ

「あぁ…あの、これはその…」

 

アスタ

「よぉ、ノエルもう起きてたのか!」

 

ノエル

「な、なんでアスタがこの部屋に?」

 

アスタ

「何でって…一緒に寝たからだな」

 

ノエル

「い、一緒に寝た…ですって…」

 

ミモザ

「あ、アスタさん!その言い方は誤解を招きますよ!」

 

アスタ

「え?」

 

ノエル

「この、スケベバカスター!!!」

 

ザバァァァァ!!

 

アスタ

「ぶぁぁぁぁぁ!!」パリーン

 

ミモザ

「あ、アスタさーん!」

 

窓を突き破って落ちてしまいました…。

 

ノエル

「ハァー…ハァー…」

 

・・・・・・・・・・・・・・

 

アスタ

「あああああああああ!どへっ!」

 

フィンラル

「うわっ!あ、アスタくん…?」

 

アスタ

「いてて…お、おはようございます、フィンラル先輩」

 

フィンラル

「うん、おはよう…。で、何で空から?」

 

アスタ

「ノエルに吹っ飛ばされて落ちてきたんすよ」

 

フィンラル

「ノエルちゃんに?また何かしたの?」

 

アスタ

「なんもしてないっすよ。ただミモザと一緒に寝たって言っただけなのに」

 

フィンラル

「………一緒に寝た?」

 

アスタ

「はい、昨日の夜ミモザの部屋のベッドで!お互いに(話したいことも)かなり溜まってたんで、長いこと(話を)してました!ミモザは疲れてたのもあってか気付いたらお互い寝てたんすけど」

 

フィンラル

「ふ、ふーん!そうなんだ!」

 

フィンラル

(マジか、アスタくんとミモザちゃんがそんなとこまでいってたなんて!2人とも純情そうに見えてまさか一晩のうちにそこまで…!)

 

アスタ

「フィンラル先輩?」

 

フィンラル

「あ、ああなんでもないよ!じゃあヤミさんに頼まれてるからこれ運ぶの手伝ってくれる?」

 

アスタ

「うす!」

 

・・・・・・・・・・・・・

 

一方その頃

 

ノエル

「な、なんだ…そういうことなら早く言いなさいよ」

 

ミモザ

「伝える前にノエルさんがアスタさんを攻撃するからですよ」

 

ノエル

「うっ…、そ、そうだけど…」

 

ノエル

(でも、添い寝したのには変わりないわけよね…。ミモザは意外と気にしてないのかしら?)

 

ミモザ

(たくましくて暖かくて素晴らしい寝心地でした…///これから1人で眠れるでしょうか…)

 

※結構気にしてた。

 

・・・・・・・・・・・・・・

 

ミモザ

「本当にお世話になりました」

 

アスタ

「またな、ミモザ!」

 

ノエル

「いつでも来ていいわよ」

 

ヤミ

「また遊びに来いよ、ウチのバカどももおめーさんのこと気に入ってるみたいだしな」

 

フィンラル

「ミモザちゃんみたいなかわいい子ならいつでも大歓迎だよ!」

 

マグナ

「たまにノエ公に口のきき方教えてやってくれや」

 

ラック

「次に来た時は僕とヤろうね!」

 

バネッサ

「いつでも来てね、今度は男の落としかた教えてあげる」

 

チャーミー

「王都のおいしいもの期待してるのらぁー!」

 

ゴーシュ

「次は本物のマリーを拝ませてやる。感謝しろ」

 

ゴードン

「今度来るまでに人形完成させておくね。アスタくんとより親密になれるように応援してるからね。願をかけて作っておくよ」ブツブツ

 

グレイ

「い、いいいいつでも、待ってますからぁ!」

 

ヘンリー

「つーぎーあーうーのーがーたーのーしーみー!」

 

ゾラ

「まあ、なんだ、一度はチームを組んだよしみもあるし、遊びに来るくらいなら歓迎してやるよ」

 

ミモザ

「はい!皆さん、本当にありがとうございました!」

 

アスタ

「次会う時は精霊守の人たちと修行する時だな!」

 

ミモザ

「はい、一緒にがんばりましょうね!」

 

アスタ

「おう!」

 

ミモザ

「それではみなさん、さようならー!」

 

ラック

「ばいばーい!」

 

マグナ

「また来いよー!」

 

バネッサ

「待ってるわよー!」

 

・・・・・・・・・・・・・・

 

その日の晩

 

黒の暴牛の方々、噂と違い皆さんいい人ばかりでしたわ。さぁ、気分を切り替えて、明日からは私も修行ですわ!今日は早く寝ましょう。

 

ミモザ

「」ボフッ

 

………………勢いよくベッドに入りましたが、眠れません。眠くないわけではないのですが…。

 

ミモザ

「………。……………。………………」ゴロッゴロッ

 

スクッ 

 

・・・・・・・・・・・・・・

 

ミモザ

「あの、フエゴレオンさん…」

 

フエゴレオン

「む?どうしたミモザ、こんな時間に」

 

ミモザ

「アスタさんの腕枕と同じものって作れますか?」

 

フエゴレオン

「!?」ミモザガコワレタ!?

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。