転生魔法女王、2度目の人生で魔王討伐を目指す。 作:”蒼龍”
今回は前回から続き、修正完了した現在如何なったかから描かれます。
その中で何が起きるかもお楽しみ下さいませ。
では、本編へどうぞ。
【カチカチカチカチ、カチャ、ビュゥゥゥゥン‼︎】
「っと、元の時間軸のヴァレルニアに戻ってきたけど様子は………」
『ガヤガヤガヤガヤ』
エミル達はネロ達の撃退後、約1ヶ月後ヴァレルニアに戻った。
光が消え去り、周りの様子を見てみると………ヴァレルニアは復興し始め、街に人々が往来し慰霊碑も建てられたり等、自分達が知るヴァレルニアが戻って来ていた。
「良かった、僕達が知るヴァレルニアだ…‼︎」
「その様ですね。
あ、エミルさんティアちゃんにこのローブを着させて下さい、額を見られたら少し面倒になりますよ?」
「アンタ達いつの間に
ロマンは自分達が知るヴァレルニアに元通りに戻り、他の面々も頷く中シエル達はエリス、ザイド、アズに化けた上にいつの間にか買っていた子供用ローブをエミルに渡し、その用意周到さにエミルだけ呆れつつもティアにローブを着させ、更にフードを被せて額の
「…でもエミル様、まだ
「つまりは他の部分でも
特に人の生き死に、歴史を変える様な物がまだ発生し続けているのでしょう。
先ずは再びロックヴィレッジに向かいましょう、其処で賢王ロック達の反応を見ましょう」
しかしキャシーは
「何か変化があるの、アイリス、シエル?」
「多分ロック様達がひっくり返っているでしょう、ふふふ」
ロマンは何かあるかと尋ねるとシエルは笑いながら賢王達が倒れてると少し悪戯心がある様な笑いを見せ、エミル達は何のことだと思い始めていた。
「百聞は一見に如かずと言う言葉がヒノモトにあります。
どんなに聞いた物もただ一目見た事実の方が分かり易いのです、さあ行きますよ」
【ビュン‼︎】
更にアイリスもヒノモトの言葉を引用し、一目見ろと遠回しに話して来た上に全員を転移させ、再びロックヴィレッジの宮殿内にエミル達は跳んでいた。
するとロックやリリアナ達が駆け寄り、エミル達に話し掛け始めた。
「おお、エミルにサラ達‼︎
矢張りそなた達が話していた事は事実の様だ、今の我々の記憶に『ランパルド前国王殿達が死んでいた』物と『3名が生き残り、グランヴァニアは復興し始めている』と言う矛盾した2つの物が頭の中で駆け巡り、国民達も混乱に陥っている‼︎」
「これが貴女達が言った
ロックとリリアナは何とランパルド達が死んでいた記憶と本来の記憶が混在し、国民達もその記憶に混乱を生じさせているとして、これが
エミル達もまさかと思いながらアイリスやシエルを見ていた。
「そうですね、この現象は大元の原因が断たれない限り続きますよ。
つまりソーティスやあの助手を名乗った2人を斃さない限り混乱は収まりませんよ」
「残念ながらこの人に化けたシエルの言う通りです。
1つ1つの
世界の修正力でその内消えますが、手っ取り早く解消するにはソーティス達を消すしか無いです」
エリスに化けたシエルは悪戯心が前面に出た笑みを浮かばせながらも、早い解決策を掲示してアイリスに続きの説明をさせると、
「兎に角、我々は一旦セレスティアに跳び5国緊急の会議を執り行う。
君達もこの事態の中心人物だ、是非参加して欲しい‼︎」
「わ、分かりました‼︎」
ロックは事態の深刻さを受けて、エミル達を伴った5国の緊急会議を実施すると宣言し、中心人物を参加させて改めて差し迫る危機を各国に警告すると話した。
これにエミル達は直立立ち礼をしながら参加する事とし、エリスに化けたシエルもドレスの裾を摘みながら礼をして彼女達も参加すると態度で表明するのであった。
【カチカチカチ、ビュン‼︎】
「くそ、あの魔法使いめ‼︎」
【ガシャァン‼︎】
一方その頃、何度もあの時間軸に行きエミル達を待ち構えていたが、いざ戦うと別の時間軸に撤退する羽目になったネロとヴァイス。
特にヴァイスはエミルに小馬鹿にされた様な態度を取られた為、怒りのまま剣ごと右手の凍結部分を砕き元の状態に戻して周りに当たり散らそうとしていた。
「止めろヴァイス、奴等の力は矢張りソーティス様が懸念した通りであった。
それだけ知れただけでも十分情報的価値はあった」
「だが兄者‼︎
あの魔法使いは‼︎」
「落ち着け、次出会えたら殺せば良い、それだけだろう」
その怒りで我を見失い掛けたヴァイスをネロは肩に手を置き、今回の戦いは本腰では無いと言い聞かせる様に宥め始める。
しかしヴァイスはエミルの顔を思い出す度に怒りが増しそうになるが、ネロは次に殺せば良いと淡々と口にしてそれ等を聞き漸く怒りを沈め始めた。
【カチカチカチ、ビュン‼︎】
「ふむ、ネロとヴァイス。
その様子では矢張り奴等に手痛い目に遭わされたな?」
「申し訳ありませんソーティス様、任務を任された身でありながら」
「構わない、未だ
それより、新たな同志を紹介しようでは無いか」
其処に
ネロは任された任務を失敗に終わらせた事をヴァイスと共に跪き詫びると、ソーティスは然して気にしてない様子を見せ、その次には新たな同志と称し再び
「ソーティス様、此奴らが」
「そう、俺が
仲良くしてやってくれ」
ネロは跳んで来た魔族達を一瞥し、ソーティスは同志と呼びヴァイス達と仲良くする様に要求する。
しかし2人には不安材料があった、何故ならその同志には愚王グレイ、更に魔界の愉快犯『ナイア』、更にナイア同様の大罪の魔族が存在し、仲間でも敵でも足を引っ張る行いしかしないだろうかと侮蔑と不安の感情を抱くのであった。
一方地上界、セレスティアの大会議室ではフィロ達を含む5国の諸王、更に
「うむむ…まさか私とフィロ現女帝陛下、リヨン王子があの戦いで死んだ事になったとは…しかもその記憶も我等にもある…」
「これがエミル殿下達の言う彼方なる者ソーティスとその仲間の仕業、ですか…」
ランパルドやフィロは自身がヴァレルニアの戦いで死んだ記憶と現在までの記憶が混在し、混乱している中でこれがソーティス達の仕業と認識し、この様な事が今後も起きてしまうのは必然だとも感じ取り事態は切迫詰まりつつあるとも思い始めていた。
「そして魔族シエル達は聖戦の儀を一旦停戦し、ソーティス達を討伐するまでは此方と交戦する意思が無い…で、合っているか?」
「その通りだよ、アルク新国王陛下殿達。
我等もまたソーティス、更に奴の助手を名乗った魔族2名が邪魔で仕方無いんだ。
よって『魔王』様の命の下、お前達地上界の者達と一切の戦闘はする気は無い。
尤も、貴様等が後ろから狙うならその限りでは無いが、な」
更にアルクがシエル達を見ながら交戦の意思が無い事や聖戦の儀の停戦を確認すると、シエルは背後から襲うならその限りで無いと脅しを込めながらそれ等を肯定し、不敵な笑みを浮かべたまま会議の空気を掴んでしまっていた。
「変に脅かすのは止めなさいシエル!
兎に角、魔界がソーティス達を邪魔だと断じた事は彼女達と共に戦った我々や天使アイリス達が確認してます。
なので我々と同行させ、事態の沈静化を図ります‼︎」
「…分かった、この件はエミル達に任せる事としよう。
他の王達も構いませぬか?」
『異議無し!』
其処にエミルがシエルに下手に脅かすのを止める様に忠告を入れた後、自分達とシエル達で同行させてこの未曾有の事態を収束させると力強く公言する。
それがアルク達に伝わったのか、諸王達はエミル達にこの事態を一任する事で意見が一致し、世界の命運がたった今エミル達やシエル達の双肩にかかった瞬間が訪れるのだった。
「さて、エミル達に全てを託したとして…其処の魔族の子供、彼女は時の迷い子と言う特殊な子、なのだろう?」
【ビクッ‼︎】
次にアルクはシエルの隣に座っているティアに視線を送り、急遽作られた資料を読みながら彼女が時の迷い子と言う存在だと確認をした。
するとアルク達の視線に驚いたのか、ティアは席を立ちシエルに抱き付くと彼女は少し笑みを浮かべ『大丈夫』と念話を送りながら頭を撫で始めていた。
「はい、そしてあの子を元居た時代に送る事も私達の使命です。
なのでティアちゃん…あの子に対する干渉も如何かご容赦下さいませ」
「
エミルとネイルはティアを見ながらこの時代にやって来た彼女を送り返す事も使命だと語り、アルク達が干渉する事に対して容赦する様にと嘆願する。
「…ああ、エミル達の使命にそれが含まれるなら我々はあの子には干渉しない。
エミル、あの無実の子の身をその力を以て守るんだぞ?」
「はっ‼︎」
それからエミル達やティアを一瞥したアルクはそれ等を理解し、干渉を一切しないと公言し且つエミルにティアを守るのだと命じ、対するエミルは兄アルク新国王の判断に感謝しつつ勅令を受命した。
「ではこの事態解決はエミル達に一任し、魔族シエル達への干渉はしないとする事として我々は我々の出来る事、民を守る事に集中する事にする‼︎
以上で会議を終了する事とします‼︎」
【バッ、スッ】
そうしてアルクは最終確認としてこの
「エミル、ネイルさん、話し合いの結果は?」
「バッチリ、私達に事態解決を一任しつつシエル達に手を出さないって決まったわ。
これで貴女達も大手を振って出歩けるわね」
「ああ、一々
その廊下でロマン達が待って居り、エミル達に結果を聞くと自分達が何処までも大手を振れる様に事態解決を命じ、シエル達やティアにも干渉しないと結果を話しながらエミルはシエルに堂々と表に出られると話し始める。
すると彼女も
「じゃあ私達に勅令書が直ぐ出る筈だからそれまで待ちながら今後の方針を一旦話し合いましょう。
私達が如何動くか決める為にも」
「エミル殿の言う通りだ、恐らく奴等は1つや2つの歴史に干渉したでは済まないだろう。
其処で此処に居る16人で如何するかを話し合おう!」
それからエミルはこの後発行されるであろう勅令書が来るまでに
「さて、私たちは今16人居るわ。
けどお父様達が生きた歴史にしっかり修正してもまだ
「確かに、ランパルド前陛下達を生かしてもなおもキャシーが淀みを感じ取っていたから間違いないでしょうな」
エミルは全員が座ったのを確認すると自分達はランパルドやフィロ、リヨンが生きた元の歴史に修正しても未だ
「其処で、私達は戦力を2分割して全ての
ソーティスを倒すのが1番手っ取り早いけど、アレを倒すには未だ私達、特に地上界側の力が足りて無い。
だから、先ずはネロ達の方から先に斃して
するとエミルは戦力を2分割しつつ歴史改竄を直すと提案した。
その理由もソーティスを倒すには自分達の力が足りないと話し、それならばネロ達周りにいた自分達でも戦えて斃せる相手を斃し、改変現象の数を減らす事を全員に向かって話した。
「確かにソーティスを斃すにも連中は邪魔だ、ならば先に馬に当たるネロ達を殺す事が先決だな。
それで、分割内容は如何する?」
「勿論
魔族組はシエルは私達に付いて来て、アザフィールとダイズがネイルさん達側に行って8:8の戦力にするわ」
ダイズはソーティスを狙うには先ず周りから消す必要がある事を承知すると、戦力配分は如何するかと話し、エミル達側はアイリスが必ず付く為シエル1人を付いて来させ、残りはネイル達に付いて行く様に分割する。
これをダイズはアイコンタクトでシエルと確認し合うと、彼女は問題無いと合図を送っていた。
「よし良いだろう、ならばそうしよう。
…所でティア、この子は何方に同行させるんだ?」
「それはティアちゃんの意志で。
ティアちゃん、私達が話した通り皆一旦半分に分かれて行動するのよ。
ティアちゃんはどっちが良いか希望はあるかな?」
ダイズもこれに納得しそうすると話すとアザフィールも無言で頷き同意する。
だが此処でティアを何方が連れて行くかで問題が発生し、ダイズがエミルに尋ねると当然が如く彼女の自由意志に任せるとして、ティアにどっちに付いて行きたいかと希望を尋ねた。
するとエミル、ネイル、ロマン、キャシー、シエル、ダイズをそれぞれ見て、それから手を上げて答え始めた。
「えっと、ならエミルやロマン、シエルと一緒が良い!
ネイル達も嫌いじゃ無いし助けてくれたから好きなんだけど…この3人が居る方が私は良いって思ったの!」
「そうか。
ならエミル殿達、ティアを任せたぞ」
『はい!』
ティアは最終的にエミル、ロマン、シエルの3人が居る方に付いて行く事を選び、フォローとしてネイル達も好きだと話したが矢張り付きっ切りで面倒を見た3人が居る方が安心出来る様で選び抜いたらしい。
それを聞きネイルはエミル達にティアを任せると話すとエミルとロマンが立ち上がり了承してティアを守ると誓い合った。
「方針は決まったな、なら早く行動を起こして」
【ブゥン、カチカチカチ、ビュン‼︎】
「っ、アギラ⁉︎」
こうして方針が決まり、全員が席を立ちそれぞれ行動を起こそうとした瞬間部屋に
すると、アギラはシエルの足にもたれ掛かり涙を流しながら彼女を見上げていた。
「シエルゥ‼︎
頼む、私を殺してくれぇ‼︎
私が魔王様の手に入れるべき世界のノイズとなりたく無いんだ、魔王様に忠誠を誓ったまま死にたいんだぁ‼︎」
「アギラ、貴様ソーティスに
お前はこの歴史では死んでいる者、それが生きている事こそが
しかも
アギラはシエルに自身を殺す様に懇願し、魔王への忠誠心だけは一流と見せながら、シエルはアギラの存在は
「…ちょっと待ってシエル、ソーティスが何の考えも無くこんなバカな三流を
私にはそう思えない…何かあるとしか思えないわよ?」
「…ふむ…ではアギラ、奴はお前に
貴様が何かの役に立つとかをほざかなかったか?」
だがその剣を抜くのをエミルが止め、あの探究心に満ち溢れたソーティスがアギラみたいな三流策士を起用するかと疑問を投げかけると、シエルも直ぐ斬り捨てようと考えていたがその言葉で止まる。
それからソーティスに何を言われたかと問い、アギラに相変わらず冷淡な口調で話していた。
「や、奴等が直ぐに私を殺すか、私が起こした事件内で
「チッ、そうか………
その特性を利用してアギラに時間跳躍を覚えさせ私達が殺したら事件そのものが起きなくする、更にコイツが今まで起こした事件内の出来事を改竄する事で何が変わったか分からなくさせる…二重の罠か、考えたな」
アギラはソーティスに言われた言葉を反復させると、シエルはこの愚者を
「仕方ない、コイツを殺すのは後回しだ。
せめて改竄を直した後に殺し、世界の修正力でどんな形であれあるべき形に戻す様にしなければならない。
…ソーティスさえ殺せばこんな事になる事実も消えるんだがな…!」
シエルは最終的にアギラを殺すのは後回しにする、アギラが起こした事件を修正してから世界の修正力であるべき形に戻す様にすると話した。
尤もソーティスさえ殺せば全て解決するらしいが、そのソーティスが見つからない為苦虫を噛み潰した様な表情を浮かべていた。
「で、では私を殺すのは…⁉︎」
「後回しだな。
それと三流策士、貴様が魔物を使った、又は自身の手で起こした事件全てを
そして貴様は俺とアザフィール殿で監視してやる、良かったな最後には魔王様の為に死ねるんだからな」
アギラが周りを見て青褪めている中、ダイズがこの三流策士を殺すのは後回しにすると宣言し、更に
「…そうか、魔王様の為に死ねるのか…」
すると後々になるがしっかりと現魔王の為に死ねるのかと考え、その口で復唱したアギラは項垂れながらも
そしてその数の多さにエミル達は改めてアギラに嫌悪感を見せ、この魔族は絶対に許してはならないと思考するのであった。
【カチカチカチ、ビュン‼︎】
「アギラは死ななかったみたいだねぇ。
彼方には頭が回る奴が居るみたいだ」
アギラがエミル達の前に時間跳躍した直後、悪戯な笑みを浮かべた女魔族『ナイア』とソーティスが現れ、
「勘の良い者達の集まりで良かった、これで『アギラが起こした事件を奴を
さあ行くぞナイア、お前の愉快犯振りを発揮してもらうぞ」
【ブゥン、カチカチカチ、ビュン‼︎】
そしてソーティスはアギラを
更に用意周到な事に、周りに人が居ない場所に跳んで来ていた為誰もソーティス達の存在を確認した者は居なかった………。
それから1時間後、勅令書とアギラの事件リストアップが終わりそれぞれが
「では私達はセレスティアとミスリラント領、フィールウッドを調査して改竄箇所が無いかを確かめますね」
「うむ、ミスリラント本国とヒノモト、グランヴァニアは任せて欲しい。
そして互いに正義を胸に込め、この歴史を弄ぶ蛮行を解決しよう!」
エミルとネイルは自身達の担当地区をそれぞれ確認し合い、アギラに手枷を填めさせながら互いにこの時空や歴史を弄ぶ事象を許さぬ正義の心を以て誓い合い、両者がたがいの武器を重ね合わせて固く結び合った後直ぐに互いに背を向けて転移を開始し両者共にその場から去って行った。
【ビュン‼︎】
「さて先ずは…ごめん下さい、セレスティア第2王妹のエミルとその仲間達です、どうか開けて下さい!」
【コンコンコン!】
それから先ずエミル達はセレスティアの中にリストアップされた将来的に魔界の障害となる人物宅を訪れていた。
そしてその人物が生きていた場合…歴史の形通りにすべく、残念ながら過去に跳びその人物が亡くなる様にすると言うエミルは他の誰にも言わない残酷だが時空を正す為の行動を実行しようと脳内で道筋を作り上げていた。
「あら王妹殿下、よくぞ我が家にいらっしゃい下さいました‼︎
ささ、どうぞ仲間の皆様と一緒にお上がり下さいませ‼︎」
「はい、失礼致します」
それから最初に上がった家でアギラが起こした暗殺事件で死した者が生きていない事を確認し、
「(…よし、考えていた魔法術式の構築が終わったわ。
後は頃合いを見てこの新しい魔法が理論上のまま使えるか、否かを確かめる必要があるわね………もし使えるなら、絶大な力になる。
そんな予感がこの魔法にはある、だから使えるって証明させてよ…)」
エミルは地道にこれを続けて行く中で、更に新たな魔法の術式構築を頭の中で成功させ、残るは使えるか否かの立証のみとなっていた。
エミルはこの魔法に期待を寄せており、使えれば対ソーティス達への攻撃手段になると何処か確信しながら1度空を見て、また
ソーティス達が何か変化を及ぼしてしまっているか知る為に。
「(それに………もし『今』生きてる人を過去を修正して『また死なす』なんて責任は、
更にエミルはこの行為が『歪んだ現実で生きてる者』を『再び殺す』と言う誰にも相談が出来ない、
エミルは
しかしエミル達は未だ知らない。
このアギラが起こした事件を辿る先に待つ最大の試練が待ち受けている事を。
そしてそれを知った際に如何なる選択を取るのかを未だ自分自身であっても知る由が無かったのであった。
また、エミルの選択がある人物に重圧を掛ける事になるとも彼女は知らなかった。
「ふう、今日も良いかぼちゃが取れたなテニア」
「ええ、今年の出来はロマンが3歳の時以上に良いから、村1番のかぼちゃ農家にまた選ばれるかも知れないわね。
それにしてもロマンは本当に凄い活躍をしてるわね、あの子は私達の誇りねあなた」
そうして此処はアイアン村。
其処でエミル達が知る前に既に変化が起きてしまっていた。
そう、ロマンが12歳の時に亡くなった筈の彼の両親が手入れせず廃業となった筈の農園で耕したかぼちゃ畑から過去最高の出来栄えの物を収穫し、更に様々な活躍をしているロマンの事を想い、彼等にとって大切な息子であり大きく成長した誇りある人物だと妻テニアは語っていた。
「そうだな………そろそろ成長したロマンに会いたくなって来たな」
「ええ。
でも私、直ぐに会えそうな予感がするんです。
だから何時でも出迎えられる様にしておきましょう?」
それから夫のケイもロマンに会いたくなり始めていた為、2人で何時でもアイアン村のこの生家で出迎えられる様に準備を始めていた。
そして、この2人の存在こそがエミル、そしてロマンに降り掛かる最初の大きな試練であり、彼等に襲い掛かる
「ふんふんふふ〜ん」
だがそんな事は本人達も、アイアン村の住人も気付く事無くまた1日を過ごし彼等と会話をしていた。
これこそが
更にエミル達がそれを知る時は、もう既に差し迫っているのであった………。
此処までの閲覧ありがとうございました。
一旦ロマンとネイル達で分かれて行動する事になりました。
そしてエミル達側では早速最大級の試練が待ち受けています。
それをどうするかお楽しみ下さいませ。
次回もよろしくお願い致します、よろしければ感想、指摘をお願い致します。