ヒカリちゃんはキングと遊びたい   作:SSKキング

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気付けば、めっちゃ評価されとる―――――――(・.・;)


なので、ちょっと頑張ろう! と思う今日この頃でありますm(__)m


襲来‼ かいちんぞく!?

 

 

 

「うわぁぁぁぁぁ―――――!!」

 

 

 

 

 

とあるマンションの一室に、少女であろう声が木霊する。

誰かの悲鳴。即ちまた怪人でも現れたのか? と連想するのは必然であり周囲は戦々恐々とする………のは、もう昔の話。

 

何故なら、悲鳴の後は決まって……。

 

 

 

「うぅぅぅ~~~‼ また負けた~~~~~‼」

 

 

 

と言うセリフが続くからだ。

 

怪人ではない事に安堵しつつ、勿論今度はその騒音? を起こす住人に文句の1つや2つ、言ってやろうという者も出てくる。

(仲睦まじい姉妹? 兄妹?? でも暮らしてるのか、と殆どの住人が穏やかに微笑むレベルで、騒音と言う程ではない)

 

ガラの悪いヤンキーが睨みを効かせながら部屋へと突入する為にエレベータに乗る。

そしてものの数分、下手したら数秒で即Uターンしてくるのも恒例だ。

 

 

何故なら、部屋へと向かう無謀な男たちは知らないから。

そこに誰が暮らしているのか、など。

 

 

 

 

人類最強・キング

 

 

 

 

 

最強ヒーローが暮らしている等、知る訳もないから。

 

 

「ヒカリ氏。段々上手くなってきてるよ。オレもちょっと本気出しちゃったし」

「うぅぅ~~~~!! キングずるいっっ! 勝てる気しないよっっ!!」

「……………まぁ、頑張って(スケールは小さいケド、それオレがヒカリ氏やサイタマ氏にいつも思ってる事だよ……)」

 

 

ヒカリとキングが遊んでいる。

以前より、ヒカリがキングにゲームを挑んだ日には、100%ヒカリの絶叫が響くのが定常運転。住人の皆は、キングの親戚の子、と言う認識でヒカリの事を認知している。

あのキングがこの場所に暮らしていて、騒ぎにならない理由も勿論ある。

 

拠点がバレたら当然怪人・凶悪犯が腕試し? 怖いもの見たさ? に押し寄せてくる可能性が高くなる事をキングはそれとなく言って注意喚起。

―――勿論、ドッドッドッドッ……! とキングエンジンを鳴らしながら。

 

 

 

 

 

 

【何が有ってもこの場所は守るよ! だから、黙っててね??】

 

 

 

 

 

そう言う事で、このマンションの住人は皆世界一安全なマンション、と言う事で安心安全に暮らしているのだ。

 

(その時のキングの口調が何処かおかしかったのは、誰も気づいていなかったりする)

 

 

 

 

 

「これで、私の212戦0勝212敗………」

「しょ、しょうがないでしょ? だってヒカリ氏、手加減しようとしたら凄く怒るし……」

 

 

キングとて、見た目幼女~少女に化けるヒカリの姿を見て、少し位手加減して、勝ちを譲ってあげても良い、と思った事は多々ある。

だけど、そういった手心に、物凄く敏感なのはヒカリだ。手加減するや否や直ぐに拒否して、わざと負けたら許さない!! とヒカリは光全開にしてるから、手加減のしようがないのだ。

 

 

「へへんっ! 良いもん良いもんっ! いつか、ぜ~~ったいに実力でキング負かしてやるんだもんっ!! このストレスは、ヒーロー活動で発散するから良いんだもんっ!! だからほら! ゲームはまた次の勝負で! 災害警報出てないか、調べようっと!」

「えぇ…………」

 

 

ヒカリのストレス発散に付き合わされちゃうキング。

勝っても負けても、多大なるストレスが己を襲うから、結局損しかしてない気がする………とゲンナリする。

 

 

ただ、、本心では解っている部分はある。

ヒカリのおかげで、自分は世界一安全なのだと。常に人類最悪な絶叫マシンに乗り続けなきゃいけない、その代わりにこの怪人が蔓延る修羅の世界で安心と言う中々手に入らないモノをくれる彼女には感謝している。

 

 

でも、絶叫マシンに乗って、最高潮の部分に差し掛かると――――どうしようもない。

 

 

だからキングは、死んだ魚の様な目をする。

精神を疑似的に殺して、少しでも負担を軽減させよう、と心を閉ざす手法を身に着けたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方そのころ――――別の場所では。

 

 

「ぐはははははは!! 皆殺しにされたくなければ聞くがよい!!」

 

 

新たな危機が生まれようとしていて―――。

 

 

 

「我は深海からの使者である! 人間どもよ! 地上を我々海人族に明け渡すのだ!!」

 

 

頭がタコ、胴体が巨人のハイブリット? な怪人が地上に現れて――――。

 

 

 

「そして貴様ら人間は我々のエサとしてなぐぉわっっはぁぁぁあぁああああああああぁぁぁぁぁ―――――!!」

 

 

 

その生涯を終えた。

 

最早原型が何だったのか解らない程バラバラになっており、辛うじて解るのは僅かに残った四肢の先、そして飛び出た目玉。

あまりにもグロ過ぎる凄惨な現場+普通の人間じゃ抗えそうにない見た目な怪人に、皆逃げ惑っていたので何が起きたのか理解する者は1人もいなかった……。

 

 

 

 

 

「なぁなぁ、、知ってる? 今C級ヒーローにすごい強いヤツがいるらしいぜ!」

「C級って(笑)」

「いやいや、バカにならねぇんだって。あのキングと一緒に行動してた、って話もあるんだから」

「それ、キングの腰巾着的なヤツじゃねぇの? いや、キングは基本1人だし、どんな規模でも単独行動だって話も聞く(ウィキ参照)。居合わせただけじゃね?」

「それでもあのキングと一緒に居たC級ってだけでも凄いって。名前は……なんだっけ?」

「知らねぇのかよ。それで超強いとか」

「忘れたけど、大体1発で終わるらしいよ」

「嘘くせぇ」

「キングと一緒、って言うのは知らんけど、A級ヒーローの近くで見た事ある。意外と普通の人だった」

「おいおい、夢壊すな」

「いや、最初からネタだろ。強かったらC級スタートじゃなくて、BかAだろ?」

「つーか、その噂の出所ってあの隕石騒動ん時のヤツだろ? 殆どキング、それに補佐的な役割で、S級2人がやったって言う。C級なんて救助されただけに決まってるじゃん」

「あ~~、それで調子に乗って弱いヤツばっか狙って倒してヒーロー気取り、か? 実際頼れるヒーローなんて極々少数だってのによ」

 

 

 

 

今日も、街中では噂? のヒーローの話とメジャー所のヒーローの話で持ち切りだ。

全てをワンパンでやっつけるヒーローの話は、半ばネタとして扱われている。

本人の容姿を見れば、一発で弄るネタがあるというのに、それを弄らない所を見ると、実際に見た、と言うのも気を引く嘘だと言えるだろう。

 

かのヒーローを一度でも視たというのなら、人は口揃ってこういう筈だ。

 

 

 

【ハゲッッ!!】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「だぁぁれがハゲだコラァァ!!」

「いや、サイタマ実際ハゲてるじゃん? ってか、イヤなら何でハゲキャラ使うの? このハゲ――――!! って決め台詞があるの知ってたでしょ?」

「うっせ!!」

 

 

 

現在、サイタマ家にてサイタマVSヒカリ。世紀のゲーム対決(笑)勃発中だ。

 

戦績は思ったよりも勝負。累計30戦して21勝8敗1分。

思ったよりもゲーム対戦回数は少なかった。

 

 

「ふふんっ! こう見えて、キング相手にバシバシ鍛えているからね!」

「おまえ、何時の間にゲーマーになったんだよ……。いや、しかしたまに勝つとはいえ、負け越しは腹立つ! オラ、もう1戦だ!!」

「ふふんっ! 受けてた~~~つ!」

 

 

賑やかなサイタマ家。今はジェノスは買い出しでいないが、ヒカリやジェノスが来て退屈が徐々に薄らいでいくサイタマ。

 

このまま、薄らいでいた頭頂部もすっかり生え揃えば……とサイタマは切に願う……。

 

 

「んなモン考えてねぇよ!!」

「ほっほっほ♪」

「うがっ! ハメ技してくんな!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、ジェノスが帰宅。

ついでにキングも道中あったとか合わなかったとかで、一緒に。

サイタマの家でゲームしているというヒカリの様子を見に来たのかもしれない。……最近、怪人警報が多いから、と言うのもあったりする。

 

 

 

「先生の順位がC級2位になってました。後少しでB級に昇格出来ます」

「へぇ~~、B級って事は週一活動ノルマ、ってヤツは無しになるんだな」

「大変だよね。そういうノルマって。……自由気ままなヒーローって言うのも憧れるさ……」

「? それはキングの事を言うのではないのか?」

「あぁ……いや、うん。そうなんだけど。ほら、客観的な感想、的な?」

 

 

ヒーロー協会のHPを逐一チェックしているジェノス(サイタマ項目のみ)。

なので、順位に変動が有れば直ぐに知らせているのだ。

 

現在も、食器洗いを済ませて乾燥させて……と家事を率先して行い、その間に報告をしている。

 

 

「先生の場合は、C級ランキングで1位になれば、B級ランカーになれますが、1位のままC級ランキングに残る事も出来ます。現在C級ランク1位のヒーローは、半年以上B級に上がらず今の順位を守ってます。ただ――――」

 

 

そこで、ジェノスの声色が変わる。

キングも深くため息を吐く。

 

 

「フブキ氏、だね」

「ええ。キングの言う通り。B級1位のヒーロー地獄の―――」

 

 

と、ジェノスがB級についての説明をサイタマにしようとしたその時。

携帯が鳴る。

 

 

「失礼。もしもし」

 

 

 

「キング。なんだ? その嵐だか何だかって」

「フブキ氏だよサイタマ氏。現在のB級1位。サイタマ氏が上にあがっていけば絶対にぶつかる相手で、ちょっとオレ、苦手で……」

「??? お前に苦手じゃない相手とかいんのか?」

「地味にひどいな! サイタマ氏!! サイタマ氏だってジェノス氏だって、苦手とか思ってないんだけど!?」

「お、おお。そりゃそうだ」

 

 

ヒカリに振り回されて、色んな七変化な顔を見てきているサイタマ。

ある意味では当然の疑問だ。人見知り気質だって性質もキングにはあるのだから。

 

 

そう言うキングのステータス? 的なのをこの世界でトップクラスに知ってるのがサイタマだったりするから。

勿論、1位はヒカリだ。

 

 

「先生。先日先生が通りすがりに倒した怪人は、【海人族】と名乗っていたんですよね?」

「かいちん族? 覚えてねぇな」

「恐らく間違いないかと。先生の英雄譚は日々記録してますので」

「……ぉ、おお」

 

 

サイタマは、真顔でそういうジェノスに思わず絶句した。

何だかほんの少し、ヒカリに振り回されるキング? の気持ちになった気がしたとかしなかったとか。

 

 

「その海人俗の仲間らしき連中が数匹でJ市で暴れてるようです。たまたま居合わせたA級ヒーローが1人で戦いを挑むも苦戦中とのことで」

「おおっ!! それは直ぐに行かなきゃ!! 仲間(疑)のピンチに駆けつけてこそのヒーローっ!」

「―――――ッッ!!?(ちょっっ、ヒカリ氏! 勝手に身体動かさないで! 関節痛いっし、メチャクチャビックリするんだからっ!!?)」

 

 

びゅんっ!! といつの間にか、ジェノスの直ぐ隣に高速移動。………光速度?

結構慣れてきたとはいえ、本当に心臓が悪い、とキングはいつも悲鳴を上げる。

 

ただ、キングは気付いていない。

ヒカリの速度で動いて、関節痛い! だけで済んでいるのもすごい……と言う事実に。

 

 

「ッ……(見えなかった。比喩ではない。全く視えなかった。検知、知覚すら出来ず、一瞬でここに……!?)」

 

 

サイタマの隣にいた筈のキングが。視界の中にハッキリとサイタマの隣にいた筈だった。

なのにも関わらず瞬きすらしてないのに気付けば隣にいて冷や汗をかいている。

言動と様子が一致しない様だが、現在のジェノスには、そんなのは全く関係ない。

ただただ、目の前の男が、倍増しでデカくなった気がした。

 

 

「苦戦、つまり強いって事か? ちょい待てよキング。取り合えずテレビつけっから」

 

 

サイタマはテレビのリモコンを操作した。

丁度、生中継の最中で見覚えがある様なない様な姿の怪人たちが、1人の男を囲んでいるのが見える。

 

 

「あ、彼はA級のスティンガー君だよ。最近ランクも上がってきてそろそろA級一桁になる、って人気も出てるって、聞いたよ」

「ふーん……。結構しんどそうだな」

 

 

テレビ越しでもハッキリと解る。

息が上がっていて、立ってるのもやっとの様子だった。

 

 

何より、アナウンサーの解説もある。

 

 

『只今ヒーローが侵攻を食い止めようと抵抗してますが、体力の限界が近いようで。我々取材陣の目から見ても疲労感が伝わってきます。災害レベル虎!! 市民は現場近辺に決して近づかぬよう――――』

 

 

 

そして、サイタマは立ち上がった。

 

 

「……こりゃ、ダッシュで行くしかねぇな」

「相手はカニにイカ、ウニやサザエもいる感じだしねっ♪」

「………おいおい、ヒカ……キングよ。仲間を助ける意識はどこ行った?」

「涎垂らしながら言っても説得力皆無だよぉ! それはそれ、これはこれ! もちろんっ! えっと、すてぃんが? くんも助けないとだね!」

 

「………(キングは二重人格なのだろうか? 或いは何等かの意図が? 先生の鍛錬法も常識では考えられない成果が表れている。ならば、キングもこの一見何でもない、或いは戯れてる様に見える仕草も、最強への道に通じるモノだったりするのか? 先生に少しでも追いつくには、まずはキングを………)」

 

 

 

ジェノスはキングを見ていた。

そんな様子はキングは勿論気付かず、ただただ念話? みたいなのでヒカリに苦言ばかり。

 

 

キング自身が、サイタマには敵わない! 絶対無理!! と断言してるので、ジェノスの中では、サイタマが不動のトップ、そして限りなく近い領域に居るのが人類最強と称されるキングだと認識している。

 

だからこそ―――だからこそ――――。

 

 

 

「キング。済まない。……今回も、最後の最後まで、オレが立ち上がれなくなるまで手は出さないで貰えると助かる。……少しでも追いつきたい。頼む」

「え!?」

 

 

 

 

ジェノスの中でどう結論付いたのかはキングもヒカリも解らない。

ヒカリはただただ面白そうに見てキングの代わりに了承し、当のキングは ただただ困惑するのだった。

 

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