ヒカリちゃんはキングと遊びたい   作:SSKキング

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キングはゲームをやりたい

 

 

 

「………なんでこうなるのかなぁ」

 

 

 

キングは青々とした空を、部屋の中から見れる窓の外、あの目が痛くなりそうな程青い空を見ていた。

なるべく視線を上を向けて。ただただ涙が零れない様に………。

 

 

「なーに黄昏てんのさ? キング」

「……………」

 

 

ひょこっ、とキングの視界に現れるのはヒカリ。

明らかに空中に居るその姿……もう今更だ。驚いたりはしない。これが日常。

とは言っても、あの海人族襲来事件から4日経ってて、それまでは別行動? だったから、やっぱりちょっとは驚くか。

 

 

でも、今回はちょっと~~だけで、認めたくない気持ちでいっぱいだ。

 

 

「だってさぁ、ヒカリ氏ぃ……。今回は隕石騒動(前回)と違って、皆の前でサイタマ氏があの怪人やっつけた訳じゃん? ……なのに、なんでこうなってのかなぁ、って」

「もー、そんな小さい事言ってないでさ? 良かったじゃん、良かったじゃん! キング、かっこよかったよ! だから、ほら早くゲームしよう!」

 

 

キングは今度はうつ伏せになって倒れた。

涙が零れない様にしてた筈なのに、ガンガン流れ出て地面を濡らしてる。

 

 

 

 

 

 

そう―――あの怪人を、深海王をなんかの次いでにやっつけた。

絶対やっつけるタイミングじゃないだろ? ってタイミングでアッサリやっつけた後のこと。

 

 

最初こそは、皆も唖然としていた。

キングが来てくれた事に対して、圧倒的な安心感、そして熱狂の渦だったのだが、サイタマの虫でも払うかの様なちょっとしたパンチで吹き飛んだ深海王を見て、一瞬で静寂となった。

 

 

でも、その静寂の終わりも一瞬だ。

 

 

 

【ワンパンだ!! ワンパン!! 強過ぎる!!】

 

 

 

一気に場が湧きに湧いた。

当然だ。S級ヒーローを2人仕留めた。A・B・C級は言わずもがな。

 

そんな強大な相手をたった1発のパンチでやっつけた、それを認識できた、ともなれば場は一気に騒然とし、大歓声で包まれる事だろう。

 

 

 

「(そうそう……、そうだよ。サイタマ氏こそ認められるべき最強のヒーローなんだ。……所詮、俺は嘘で塗り固めた紛い物……。ヒカリ氏と言う絶対的強者の影。……いや、そんな高尚な表現では表せれない。その辺に転がる塵程度。……今こそ、サイタマ氏に脚光を。そして、俺には平穏を―――――――)」

 

 

 

アーメン、と言いそうな顔。

死んだ魚の様な目をしていたキングだったが、今は清々しいまでに晴れ渡った爽やかな表情をしていた。

 

 

 

だが、そんなキングの思いとは裏腹に――――。

 

 

 

【でも、やっぱキングじゃね?】

 

 

 

誰かの一言から始まった。

手だしは一切してない。一応、傷つき倒れていた他のヒーローをこの場に収集させたのは自分(ヒカリ)となっているが、あの深海王をやっつけたのは誰がどう見ても、サイタマ。

 

それ以外ありえない。

 

 

 

【あんだけ強かったんだし。絶対にそうだよ。キングが何かしたんだ!】

【存在するだけで、怪人を滅ぼす威圧か!?】

【今はやりの()か!?】

【ああ! 覇王な色!!】

【絶対そうだよ! 間違いない!! そもそも怪人側にとって確実な死を意味する象徴って言われてたのがあのキングエンジンなんだし!!】

 

 

 

なのにも関わらずだ。

勝手な妄想から始まり、瞬く間にサイタマの話題は消え失せ、ただちょっと後ろで腕組んで経ってるだけのキングを称賛し始めた。

 

いつの間にか、ヒカリも居ない。

気付けば、ヒカリはサイタマの方に行ってて口喧嘩してる。

 

 

「相変わらずの加減知らずだーー! もっとこう……カッコよく演出出来なかったの!? あのかいちんおうだって、上手く盛り上げてくれたのにっ! 何のためにマンガ沢山読んでるのさ!」

「何のためって、マンガ読む理由なんざ、暇つぶし以外の何物でもないだろっ!?」

「ちょっとは演じてるキング見習ってよ! 私は最近【こういうのが良い!】って言ってるだけで、後のシナリオはキングが作っちゃってるんだよ!?」

「そりゃ、暇見つけてはゲーム作ってるヤツならそんくらい朝飯前だろーよ!」

 

 

楽しそうに口喧嘩している。

何だか、サイタマは活き活きしてる様にも見えるから不思議だ。

 

怪人をあの最強の一撃(ワンパン)で屠ってる場面は幾度も見てきたが、時折何処か寂しそうにしている顔も、虚無とも思える表情をキングは見た事があった。

それが何を意味するのかは聞いてない……が、今のサイタマにはそんな気配はまるでない。

 

怒った顔よりは何倍も良い。あの時の顔に比べたら。

 

 

 

 

―――だが、それよりも今は違う。

 

 

 

 

【やっぱ、キング以外は雑魚なんだな】

【キングと一緒に来たとはいえ、C級が倒せる様な相手にこんだけ束になっても勝てないとか終わってるじゃん】

【も、キング以外はヒーロー返上しろよ、って思うわ】

 

 

 

 

最初はただ拍手喝采だったが、ちらほら他のヒーローに対する中傷が出てき始めて――――やがて、キングコールの中でもハッキリ聞こえてくるようになり、生命の危機から脱した事もあって気が強くなった嫌な顔の男が言った。

 

 

 

【命張るだけなら誰でも出来るじゃん。やっぱ怪人を倒してくれないとヒーローとは呼べないっしょ。今回めっちゃ重傷者出てるみたいだし? そんな連中を今後も頼りに出来るかっつーと疑問だよね~】

 

 

 

 

ヒカリはいない。サイタマと楽しそうにケンカしてるから、こっちの事なんか耳にも入っていない。

 

ヒカリが連れてきた重症のヒーローたち。直ぐにでも病院に行かなければ命が~とも思ったが、不思議パワーとでも言うのか重篤な状態を脱して、快方に向かっている。

命を張った彼らに対し、何の敬意も払わない心無い市民たちに対して、キングは怒りを覚えた。

 

 

 

 

 

 

よさないか、君たち

 

 

――――ドッドッドッドッドッ!!

 

 

 

 

 

 

 

静まった筈のキングエンジンが再び轟く。

 

―――そう、キング自身も安全と見るや否や気が大きくなって、気が立ってしまった、のである。

 

ただ、大勢の前で話すのはやっぱり緊張してしまうため、普段よりも大きく鳴り響くキングエンジン。

 

 

 

【―――――――ッッ!!!!】

 

 

 

 

どんな軍隊でも、ここまでの規律、整列はムリなのでは? と思える程、ピタリと声が止まって皆が改めてキングの方を見る。

 

常に怪人に向けられているキングエンジン。今初めて自分達に向けられた――――気がした。

 

 

 

 

「(激怒り!!?)」

「(なんで!? どうして!??)」

 

 

 

 

特に、ヒーローたちに悪態をついていた者達は、特にキングエンジンに縛られていた。

キングエンジンに加えて、キングのその凶悪な眼光を一身に受けているからだろう。

 

 

 

 

「彼らを侮辱するのは違うのではないか?」

 

 

 

 

ヒカリの光が消えると同時に、地に寝かされているヒーローたちを見据えながら、キングは続けた。

 

 

 

「ここに伏している彼らが、彼らが1人でも欠けていたなら、被害はもっと甚大だった事だろう。今、君たちが無事なのも、彼らが命を賭けて時間を稼ぎ、命を繋いでくれたんだ」

 

 

 

血色がよくなっているその表情。苦悶に満ちた顔つきだった筈のその表情が和らいでいくのを感じる。

ひょっとしたら、キングエンジンと共に、キングのその声も彼らに届いているのかもしれない。

最大級の労いとして。

 

 

 

 

 

「そんな彼らに感謝こそすれ、侮辱するのは――――――違うのではないか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなキングの言葉に、もうこの場の誰もが異論を挟む訳も無く。

ただただ、キングの登場・安全確保に熱狂していた者は、涙を流しながら命ある事を感謝、怪人の侵攻を抑えてくれていたヒーローたちに心から感謝を。

そして、罵倒し中傷をしていた者たちは、悔い改めた様に首を垂れた。

 

 

 

「………まさに、王………か」

 

 

 

民が傅く姿を目の当たりにしたジェノスがそう呟く。

あれだけ騒いでいた大衆がここまで静かになり、感謝の意を表明するその姿を見て……。

 

 

「スゲーよな、アイツ」

「先生……」

 

 

今の今まで、ヒカリと口喧嘩していたサイタマも状況に気付いて晴れやかな顔つきでジェノスに手を貸した。

 

 

「ここ一番のヒーロー的な勘っつーか、行動力っつーか、そのつもりが無くても、例えヒカリ(アイツ)が居なくても、結果オーライに繋がる。俺には出来ない芸当ってヤツだ」

「……………先生より」

 

 

実力は本人も全力で肯定する様にサイタマの方が上なのだろう。

でも、ヒーローとはそれだけでは成りえない。

 

確かに強さと言う一点に置いては、サイタマの方が上だったとしても、ヒーローとしての姿は、或いは……。

 

 

「まっ、ジェノスも見習ってみれば良いんじゃね? えーっと、ほら。習うべきもんって増えても困らねぇと思うし?」

 

 

正直、自分がジェノスに教える事なんてもう全然ないから~と腹積もりもあった事だろう。

でも、ジェノスはそれに気づかずただただ頷いていた。

 

 

「先生の背に追いつく為にも、かのキングを先に越えなければならない、と判断しました。例えヒーローとしてキングに敵わなくとも、力で、強さではいつかきっと……」

「おう? そっち??」

「はい。……やはり、俺が求めているのは強さですから。……例え、ヒーローとしては届かなくとも、強さで………」

「あー、まーそうだな。頑張れ」

 

 

そう言うとジェノスを連れてサイタマは撤収開始。

シレっと消えてしまった事もあってか、より一層キングの偉大さを再周知されてしまい、サイタマがやっつけたという事実も霞がかってしまった。

 

自分が殆ど勢いでやった事で色んな意味で自業自得とはいえ、それでもやっぱり納得しがたい。

ただムカついたから説教した程度なのに。

 

 

 

「キングっ! すっごいじゃん!! まさにヒーローだっ!!」

「…………………ははは、………は、は……」

 

 

 

自分の周囲ではしゃぎ回るヒカリの声が何処か遠い。

キングは乾いた笑みを浮かべて、白目をむいて笑う。

 

キングもこんなことになるとは思わなかったし、ここまでするつもりも無かった。

ただ、罵詈雑言飛ばしてる前の子達2人にお説教……くらいの気持ちだった。

 

 

ところがどっこい…………。でも自業自得である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

因みに、全てを終えて誰もが現場を去った後、忍者風な男が1人やってきたとか来なかったとか……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後日談。

 

倒れたヒーローたちは朧気にキングに救われた、と覚えていた様子。

特にプリプリプリズナーからは熱烈なアプローチを貰ったのだが……全力で拒否。

 

 

各ヒーローたちの証言、そして何よりもS級2人の証言が協会に伝わり、元々キングとコンタクトを取れた時点で事件解決を確信していた者達の根回しもあり……瞬く間に発信された。

 

 

 

そして……。

 

 

 

「今回も何とか順位は不動で終わったけど……、ほんともう勘弁して欲しい、と言うか、なんでサイタマ氏の順位がB級92位なの……」

 

 

順位こそ変わらず6位のまま。

トップ5に切り込むのは断固阻止した。

自由にやらせてもらう為には、これ以上はいらない、と。

 

協会側としても、これからもヒーローとして手を貸してくれるのであれば、順位など飾りも同然だからそこまで固執せず。キングの機嫌を損ねる方が不利益度合いが高いとも判断して、不動のモノとした。

 

上位メンバーの中で、順位変動が有ればそれはそれで色々と反応する者もいるから。

非常に大変なのだ。

 

そして不満なのは当然サイタマの順位。

殆ど全てサイタマの手柄だというのに、S級が倒せなかった怪人をワンパンなのに。

 

サイタマとヒカリの2人は本当にヤバい。

この2人が居なかったら、きっと人類は滅んでいたのではないか? と冗談抜きで思える程に凄い。

 

なのに、正当な評価を得られないなんてヒドイと思う。

 

 

でも、ヒカリは裏に徹するのが好きと言って譲らず、サイタマも全くと言って良い程固執しない。

何なら、物凄くめんどくさそうだった。

今回の昇格呼び出しに一応向かったらしいけど。

 

 

 

ただ、屋台のもずくが美味しかった、だけらしい。

 

 

 

 

 

 

「はぁ……そもそも、ヒカリ氏だって、いつも俺と一緒………ってわけじゃないし」

「あっ、くそっ!! このっっ!! わっっ!! ほらほら、キング! 速く途中参加してよ! こいつ強いよっ!!」

 

 

ゲームに白熱しているヒカリの姿を見てため息を吐く。

ヒカリが遊ぼう! と言ってから始まったこの状況。

絶対に調子に乗ってはいけない、と思うのはそこにある。

 

ヒーローが格好良い! と動機が微妙な所がある彼女。

それでもこのゲームの様に他事でも楽しめる事があるので、熱中している間に怪人災害に巻き込まれたらどうしようもないし、以前にもその手の問題があった。

 

ヒカリが居ない状態で、災害レベル鬼・竜に絡まれる事だってあった。(全部サイタマがワンパン)

 

自分の力を自覚している。だからこそ再三思う。

 

 

 

 

 

安全基準その①————絶対に調子には乗らない事。

 

 

 

 

 

 

この日も、唯一最強と自信を以て言える競技(ゲーム)でキングはヒカリを圧倒するのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

更に数日後……。

 

 

「そう、これだよ……、人生の至福って言うのはこれなんだよ。メッチャテンションあがってきた!!」

 

 

帽子を深くかぶり、パーカーのフードで更に覆い、顔を見られない様にGE◎から念願の物を手に入れて意気揚々と帰宅する男がいた。

 

その手にある黒いビニル袋の中には、もう何か月も前から楽しみにしていた新作ゲーム。

その名も《どきどきシスターズ》初回限定版!

 

ジャンルは恋愛シミュレーション。

手に入れた瞬間から身体の中が異常に熱く、熱をもっていくのを感じる。

テンションが上がり、異様にドキドキする。

 

 

つまり。

 

 

 

 

―――――ドッドッドッドッドッ

 

 

 

キングエンジンも絶好調。

ただ、この種類は全く問題ない(キングにとって)エンジン音。

 

気分は最高中の最高。足取りも軽くなるというもの。

余りにも興奮し過ぎていたせいか、現在目の前で起こってる事件に全く気付かず……。

 

 

「ん?」

「うわっっ!!? ビックリした!!」

 

 

目の前にきて、初めて気づいた。

明かに人間ではないその風貌の男が暴れている事に。

そして、その攻撃の余波を受け、掠めたせいで防止も吹っ飛び、素顔を晒してしまった。

 

 

「(……やばっ。絶対怪人だ。今日、ヒカリ氏いないのに………ヤバい。ヤバいヤバいヤバい………)」

 

 

 

緊張感フルMax。

高鳴るエンジン音、そして……。

 

 

 

「なんなんだよテメェは!?? なんだ!? この雰囲気は!??」

 

 

 

人非ざる男の混乱もピークに達する。

至近距離で見るキングの顔。凄まじい眼光。そして何より大地を揺るがすかの様な重低音。

 

 

 

―――ただモンじゃねぇ!?

 

 

 

そう察した瞬間、周りから歓声が湧き起こった。

 

 

【キングだ!!】

【キングが来てくれた!!】

【地上最強の男だ!!】

 

 

 

相手が一体誰なのかを、もうこの怪人にもわかった。

 

 

「どっ、どっかてみたと思ったら、あの伝説の………!??」

 

 

キングの名を知らない怪人などいる筈もない。

アレほどまでに、怪人に対して災害(・・)と称される男は他にはいないから。

 

絶対的な死を意味するキングエンジンを一身に受け、心身ともに多大なるダメージを負う。

 

 

 

「こ、こここ、降参いたしますっっっ! この度は皆さまに多大なるご迷惑をおかけしまして、誠に申し訳ございませんでした!!!」

 

 

 

そして、即座に土下座した。

身体が動いてくれて良かった。あのまま動けず戦う意思有りと判断されたら、その瞬間に命を刈り取られている、と認識したから。

 

 

 

「―――――――(……ほっ、良かった……名前だけでビビってくれた………。前みたいに、挑戦者みたいなノリで来られたらほんと、どうしようかと………)」

 

 

 

キングは軽く一瞥すると、短く一言お願いを。

 

 

「消えてくれないか?」

「ッッッ!!?」

 

 

勿論、それに抗う訳も無く、ただただ頭を地に擦りつけて。

 

 

「りょ、了解致しました!!」

 

 

約束するのだった。

 

周囲から罵詈雑言が飛ぶ。

今の今まで男は皆殺し、女は全て自分のモノ、精神で怪人やっていたつもりだったのに、完全に精神を破壊された気分だ。

 

キングから逃げる事が出来るなら、雌として見ていた女からの反撃も、ただのゴミとして見ていた男連中からの投石も、まるで問題ない。

 

 

 

「―――顔は、覚えたから。お互いの為だ」

「ッッ!!?」

 

 

 

そして、何処に逃げて、何処で悪さしてももう無理だと判断。

ヒーロー協会に自首する事にするのだった。

 

 

 

その後は、もう大変だった。

早く帰ってゲームする筈だったのに。今日はヒカリもやる事があるから、と別行動だから心行くまで自宅でずっとゲームする筈だったのに。

たまには、1人きりでしかやれない……、ヒカリの様な女の子と一緒には到底出来ない恋愛モノゲームを心行くまで……と思っていたのに。

大衆が押し寄せてきて身動きが取れない。

 

 

「(どいてって言ったら、どいてくれるかなぁ……この人達。ちょっと申し訳ないけど、やっぱり早くゲームしたい……)」

 

 

兎に角自宅へ帰る事を考えていたその時だ。

 

 

「キング様ッッッ!!」

「済まない!! 皆退いてくれ! 緊急事態、非常招集がかけられたんだ! 道を開けてくれ!!」

 

 

今度は、黒服に包まれた男たちが。

 

 

 

「(えぇ………?)」

 

 

 

 

益々至福の時から遠ざかっていくキング。

 

ただ、この時のキングは知る由も無かった。

この度の非常招集。ヒーロー協会にて、トンデモナイ事が起こるという事を――――。

 

 

 

 

 

 

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