「船を出るとそこは異世界だった……ってな」
「いきなりどうした太刀川さん、それに正しくはトンネルを抜けるとそこは雪国だった…だ」
知ってるよ、と一声返し太刀川は屋根伝いに目的地へと急いだ
いま現在
個体名は確か…クガユウマとかいったか、そいつが今この
それだけならばまだ良かった―一応それでも問題はあるのだが―しかしその
無論そんな超兵器リスクもなくバンバン生産などできるわけもないのだが、やはりそんなものを一個人―ましてや
メンバーはA級1位太刀川隊の太刀川慶と出水公平、A級3位風間隊の風間蒼也、菊地原士郎、歌川遼、A級7位三輪隊の三輪秀次、米屋陽介、奈良坂透、古寺章平、そしてA級2位の冬島隊から当真勇
の合計10名
遠征帰りというのも重なり冬島隊の隊長冬島慎次は乗り物酔いでリタイアしているものの戦力としては充分すぎた
今向かっている玉狛支部には
「邪魔が入らなければな…なぁ迅!」
「どうしたのさ太刀川さん、こんな夜遅くにトリオン体でしかもこんなに多く引連れてさ…散歩って訳でもなさそうだけど」
「迅貴様ッ!良くもヌケヌケとそんな「落ち着け三輪」…だがしかし!」
おおー怖いなぁといいながら飄々とした顔でA級10名の混合部隊の前に立つ男
名前は迅悠一
そしてその手には
「お前も優雅に星を見に来たわけじゃねぇんだろ?」
「いやぁ、あなた方が穏便に帰ってくれたらそれもいいなって思うんだけどねぇ」
話をしながら合同部隊の
ほかのメンバーも臨戦態勢に入った
「でも迅、流石にお前一人でこの数相手にできるとは思ってねぇだろ?増援はどこにいる?」
「今着いたよ太刀川さん、嵐山隊現着した!」
ほーらやっぱり
嵐山隊…隊長の嵐山准を司令塔に置いた木虎藍、時枝充、佐鳥賢の4名で構成されたA級5位の部隊
ルックスやそのコミュニケーション能力の高さから広報部隊としても活躍しているがその実力の高さは本物、伊達にA級5位の部隊を名乗っていない
「嵐山隊…って事は忍田本部長はそっちに着いたか」
「太刀川さん、師匠が敵に回って怖くなった?」
「よせよ迅、変な冗談はやめろ」
だがしかし、勢力図としては厄介なことになった
後味悪い任務になりそうだなと思いながら当真勇に指示を出す
【当真さん、そっから撃てるか?】
【射線は通ってるぜ】
なるほど、いつでも行けるらしい
なら開戦の号砲は豪勢に
「でもよ迅」
「どうしたんだい?太刀川さん」
「こんな開けた場所で話し込んでていいのか?」
頭ガラ空きだぜ
その一言の後
「あーごめん太刀川さん、言ってなかったっけ」
増援、嵐山隊だけじゃないんだよね
【…B級古賀現着、リーゼントスナイパー先輩を捕ったぞ】
ありがと、と返して驚きの表情を見せる太刀川達を見据える
本来であれば嵐山隊と自分だけで相手をするつもりだったのだがたまたま目に入った古賀俊―またの名を凸砂バカ―もこの面子に入る可能性が見えたため声をかけたら快諾された
なんでも自分の知らない間に三雲達と交友関係を結んでいたらしい
なんとも嬉しい誤算であった
「太刀川さんも人が悪いねぇ、会話中に当真さんに頭狙わせるとか」
「お前も言えたことかよ…だがまぁこれでハッキリした」
お前を斬るのはやっぱり俺だ
【出水、お前あのバカ相手にしてこい】
さすがに先手を取られたのはマズイ、リカバリーをするべく同隊の
【太刀川、古賀なら俺が向かう。相性もいいはずだ】
そう申し出たのは風間蒼也、ステルス戦闘においては右に出るもののいない達人だ
彼の言うとおり、高機動ステルス戦闘を行える彼を当てる方が理にかなっているのは確かだ
しかし
【普通ならそうなんだろうけどな、それはダメだ】
【何故だ、アイツ相手に俺が苦戦するとでも?】
【そうだ、今の場面であればランク戦で何度もやりあったことのある俺か出水が適任だ】
言外に自分では力不足と言われたと思ったのだろうか?表情が歪んでいる、しかしそれは違う
【悪いな風間さん、アイツの持つ
【
【そりゃそうだ、アイツ聞かれてねぇからとかで周りに言ってねぇからな】
所で皆さんは村上鋼の
短時間でも睡眠を取ることにより、直近の出来事でさえ脳内の情報を整理して全てを糧とする、それが村上鋼の
彼…古賀俊の
その内容は1度対面、又は肩を並べて共闘すれば相手の"クセ"を見抜くと言うもの
彼はソロの隊員だ、防衛任務には各隊との合同チームを組んで出動する事になる
その際、横目であっても後ろであっても視界にうつっていれば相手のクセを全て見抜いてしまう
【それと俺がやつの相手はダメだ、というのになんの関係がある】
【その
古賀俊は戦闘力が高い
凸砂初お披露目であの影浦を落としたのだ、
それは彼の実力と
凸砂は
手に持っていたのはアイビス、どんなシールドも1枚は貫通できるというバケモノじみた威力をもつトリガーだとはいえ、意表を付けない影浦相手に真正面から意表を着いてぶち抜く
それのどれだけ難しいことか
【アイツは戦闘のセンスがずば抜けてる、じゃなきゃ狙撃が畑のやつに弧月対弧月で7:3なわけないんだよ】
【なるほど理解した、であれば出水頼んだぞ】
【俺もアイツ相手にすんの嫌なんですけどねぇ、まぁいってきますわ】
戦力を分散して各個撃破、今はそれが最善のはずだ
なのに何故か胸騒ぎがするのは気の所為だろうかと思う太刀川だった
「ってな訳で、俺が相手することになったからよろしく」
「…よりにもよって玉バカが相手か」
嫌そうな顔してまぁ、俺もアンタの相手嫌なんだけどねぇと独りごちる出水は1つ疑問を投げつけた
「それで質問なんだけどさ」
「…なんだ?」
この掛け合いの間にも弾丸の雨あられが降り注ぐ
時にはシールド、時にはグラスホッパーを扱いながらありとあらゆる弾丸で構成されたカーテンを避けきる
「なーんで当真さんの場所わかったの?」
「…一つ言えるのは、俺とスケベエリート先輩の
「………なるほどねぇ」
迅悠一の予知でどこから狙撃が飛んできたのかを教えて貰い、この男のチカラで狙撃場所を割り当てたと
完全に
ここで見逃せば撃った所から立ち所に狙撃の位置や次に陣取る場所も予測される
あとはこいつの独壇場だ
「お前はここで落とす…ッ」
「…やれるもんならやってみろ」
要所要所で彼からもトリオンの弾丸がとんでくる
握ってる銃はイーグレット、アイビスよりは扱いやすいトリガーだ
つまり
(どこかで突っ込んでくるか…)
完全に牽制で撃っている弾丸も気を抜けば即
弧月でやられるか、アイビスでぶち抜かれるか
(センス抜群、頭も回る……変なネーミングセンスも余計に翻訳で頭使わされるし厄介すぎんだろ)
全てが噛み合って彼の戦術1度捕まればそれで終わりだ
しかし戦況は膠着状態、撃てば離れられて隙を見せれば撃たれる
それを覆すなら……
「
切り札を切るのも悪くはない
「
「……チッ!」
大きく後ろに下がるがそれも計算済みだ
爆風によって煽られバランスを崩した今が好機!
「シールドごと削り倒してやる……!」
そうして前進したところで
「なっ……ッ!?!?」
ワイヤーに引っかかった
「…言っただろ、俺と変態エリート先輩の
どういう事だ…アイツのトリガーの構成にワイヤーを射出するトリガー、スパイダーは入っていないはず!
「まさか嵐山隊が遅れてきたのは…」
そういうことだとの言葉と共に構えられたアイビス
いやまだだ、フルガードすれば耐えられる!
あとはカウンター打ち込んでおわりだ!!
「…言っただろ、俺と変態エリート先輩の
相性がいいと
アイビスによって撃ち込まれ崩れたシールドの先に見えたのはイーグレット
「せめて相打ちだッ!」
その数瞬後、2つの光が空に上がった
コレにてワイのワートリ杯終了です
要望あればチョロっと蛇足書きます
追伸
なんでかランキング入りました
なして????????????